ラバーソール

登録日:2010/08/06(金) 02:10:42
更新日:2023/11/22 Wed 12:34:36
所要時間:約 11 分で読めます





ドゥー
ユゥー
アンダスタンンンンドゥ!


ラバーソールとはジョジョの奇妙な冒険第3部に登場したDIO配下のスタンド使い。名前はビートルズの同名アルバムタイトルから。
CVは岸祐二(PS版ゲーム)、川田紳司(テレビアニメ版)。

目次

【概要】

シンガポールにてジョースターエジプトツアー御一行様を襲撃したスタンド使い。
『ハンサム顔』を自称する自意識過剰なナルシストで、強力なスタンドに根差す自信からあまり本体や能力の隠蔽には神経質ではない。
自身の身体能力も中々高く、スリを相手に綺麗なアルゼンチンバックブリーカーを決め、死ぬ寸前まで痛めつけた。
承太郎が止めに入らなければそのまま殺していたかもしれない。

DIOには金でやとわれ、空条承太郎を殺せば1億ドルを貰える」という契約を結んでいたらしい。*1
正体が露見した後も承太郎を先輩呼ばわりする人をコケにした態度と「ビチグソ」「こえだめで生まれたゴキブリのチンポコ野郎」「田ゴ作」「タマナシヘナチン」など小学生レベルの下ネタや変な罵倒をやたら使いたがる品性の欠片もない下品な言葉使いが特徴。
さらに、不利になるととことん下手に出て仲間の情報をあっさり明かし、その後優位に立った途端に調子に乗って承太郎を罵倒する中々の小悪党。
結局また承太郎に追い込まれ、命乞いをするものの聞き入れられるはずもなく、承太郎のオラオララッシュを受けて敗北した。

ま……まさか……もうこれ以上殴ったりしないよね…………?
重症患者だよ、鼻も折れてるしアゴ骨も針金でつながなくちゃあハハハハハハハハハハ

…………………

もうてめーにはなにもいうことはねえ……
とてもアワれすぎて


何 も 言 え ね え


『オラオラオラオラオラオラァ!!』


ドベェーッ

【スタンド:黄の節制(イエローテンパランス)


耳クソをストローでスコスコ吸い取ってよおーく聞きな…

おれのスタンド「黄の節制(イエローテンパランス)」に

弱点はない(・・・・・)

破壊力:D
スピード:C
射程距離:E
持続力:A
精密動作性:E
成長性:D

大アルカナ14番目『節制』のカードを暗示するスタンド。
喰らった肉と一体化する同化型スタンドで、黄色いスライムのような不定形の像を持つ。よってスタンド使い以外にも見えるし触れられるタイプのスタンド。

能力は『触れた有機物(肉)を喰らって増殖する』こと。
一度肉に喰らい付くとじわじわと接触箇所を消化・吸収し敵の身体を侵蝕していく。
これは本体から遠く離れたスタンドの破片であっても変わらず、いったん張り付いたが最後、どれだけ遠くに逃げようと消化吸収が止まることはない。*2
もちろん吸収するだけでなく敵を巻き付き、絞め上げ、破壊することも可能で、鉄棒でさえ容易にひねり曲げてしまう。
まして人間の体であれば、しっかりまきつきさえすれば一瞬でミンチにしてしまえる。

ただ基本接近戦しか攻撃手段が無く、攻撃にしろ移動にしろ動きも決して速い方ではない。
なので攻めてくる相手には強いが、逃げまわる相手を追いつめたりするような戦い方は苦手。
真価を発揮するのは孤立した相手を心身ともに追い詰めていく陰湿な持久戦である。
完全に全身に絡み付いてしまえば一瞬で捻り潰すのもじわじわ喰い殺すのもおもうがままだが、いかんせん動きが遅く、消化・吸収のスピードも速くないため、後述の偽装能力を使ってもなかなか一撃必殺というわけにはいかない。
なので本編では、執拗に承太郎を挑発しあえてむこうから殴らせることで自分の一部を張り付け、向こうから攻めてこざるをえない状況を作り出していた。

そうして一度でも殴られたりして物理攻撃を受けるとその真価が発揮される。
それは一度取り付くと熱した場合は逆に飛び散って広く拡散して付着し、冷やすと棘のように硬く鋭利に尖ってますます食い込むという厄介な性質を持っていること。
このため普通の方法では決して取れず、逃れるには喰らい付かれた部位を切断するか、本体に能力を解除させるしか助かる方法は無い*3
さらに外部からの物理攻撃は「肉の盾」によりエネルギーを分散させて吸収してしまうため、『星の白金』のように「パワーやスピードこそ超スゴイが、殴る以外の攻撃手段がない」能力では苦戦は必至。
ラバーソールも「力を吸い取るよろい」「攻撃する防御壁」と称してその防御力には絶対の自信を置いていた。
実際『星の白金』の超スピードとパワーですら物理破壊が不能だったため、防御力だけ見れは3部の中でもトップクラスの性能を持つ。

(当然と言えば当然だが)本体は触れても平気なので、応用技として身体の周りに纏わせることで他人への変身能力を持つ。
しかし後に登場する『クヌム神』の暗示のスタンドと異なり、あくまで着ぐるみを着ているようなものなので自分より大柄な人間にしか偽装できない。
おまけに増殖すればするほど擬態した『黄の節制』が肥大化していくため、短時間の変装にしか役に立たないのもネック。
ダメ押しに本体のラバーソールの偽装スキルが無いも同然なので、正直この特性は宝の持ち腐れになっている。

他にも特徴として、スタンドの増殖量に比例して強さと厄介さが増していく性質上かなりの悪食。劇中では
など、触れた生き物はなんでも見境なく喰って吸収していた。


ただし、後述のように肉を食らって同化しているため、スタンドで呼吸をすることができず、何らかの原因で本体が息苦しくなった場合は、本体が直接息を吸わなければならない。
劇中ではそこを衝いた承太郎に水中に引きずり込まれ、息継ぎのために能力を解除した際に露出した本体をダイレクトアタック(しかも生身の拳)されて敗れている。


なお、色+スタンド名のネーミング法則で名づけられた能力は3部ではこれが最後である。


【活躍】

劇中では花京院典明に変身。細部に至るまで本物の花京院そのままで、当初は承太郎も家出少女も偽者だとは気付かなかった。
だが、
  • スリに対してバックブリーカーを決める
  • 花京院とは思えないような言葉遣い
  • カブトムシを食べているところを家出少女に目撃される
  • わざとらしく承太郎を高所から突き飛ばす
……などの花京院にあるまじき奇行のせいですぐに見破られ、変身能力はほとんど活かすことはできなかった。
(また、偽の『法皇の緑』まで出している。これも実体化しているわけで、非スタンド使いの家出少女がなぜ反応しなかったかは謎。ちゃんと見てなかったか、幻覚だと思ったのだろうか?)

バレてもいいと思っていたのか、いちおう正体を隠す気だったのか、態度がはっきりしない。

  • 前述のように正体を隠す気がまるで無いかのような立ち居振る舞いのほか、承太郎に見破られても余裕の風体で「これがおれの本体のハンサム顔だ」などと言いながら正体を明かしていた。
  • チェリーをレロレロする花京院の癖を、あらかじめ調べて身につけていたのだとしたら、ギリギリまで隠す気だったようにも思える。

もっとも、「レロレロ」については、偽者であることのアピールのつもりが、実は本物の花京院もたまたま同じ癖を持っていたという可能性も、無くはないだろう。

黄の節制に弱点は無いとのラバーソールの主張は、承太郎もなかば認めていた。


弱点はねーといっとるだろーが 人の話きいてんのかァこの田ゴ作がァー


だがこれはあくまで「正面からの直接的な被害」に対して無敵だというだけである。
呼吸しなければならない以上、水中戦は得意ではない。
またメタリカなどといった相手の体内に直接攻撃できるスタンドにも、恐らく対抗できないだろう。

なお、ラバーソールは対戦格闘ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産』およびPS版『ジョジョの奇妙な冒険』にも偽花京院の姿で登場している。
イエローテンパランスを身につけている分、花京院より大柄なためにやられ判定が大きく、機動性の低さや必殺技のリスクが目立ち、弱キャラに分類される。
特に花京院との一番の差別化である当て身が、失敗すると反撃確定なのが痛い。
とはいえ、スタンドボタンで出せるハイエロフェイクの性能は良いので、相手の動きをある程度読める腕前があれば、勝機は充分にある。また超必殺技でバックブリーカー(ゲーム名「ココナッツバックブリーカー」)が出せる。
彼のエンディングでは「マイク・タイソン並みにラッキー」という表現がまずかったのか「ヘビー級ボクサー並み」に台詞が修正されている。
だがタマナシヘナチンは伏字なしにPS版にてしっかり真殿さんが言い放ってくれるぞッ!ブラボー!!



【余談】

  • 『相手をじわじわと消耗させるスタンド』『一度ハメられると逆転は困難な弱点の無い能力』『本体が自信家のナル男』など、
    構成要素は第4部の噴上裕也/ハイウェイ・スターにそっくり。「ケガ人を殴るのか」的な訴えをしたところも共通してたり。

  • ラバーソールがすり替わっていた間、本物の花京院の行動については原作では不明だったが、アニメでは「ジョジョに置いて行かれたのでプールサイドで(学生服のままで)日光浴をしていた」と本人が語っている。

  • SFC版では花京院ではなく、死んだデーボに化けて登場。エボニーデビルも真似る。3ターンで逃げて戦闘終了し、正体を現して再度戦闘、という流れに。


「ま…まさか…もうこれ以上追記修正したりしないよね…………? 重症患者だよ鼻も折れてるしアゴ骨も針金でつながなくちゃあハハハハハハハハハハ」


「…………………」


「もう てめーにはなにもいうことはねぇ…」


「………とてもアワれすぎて」




「何 も 言 え ね え」




「オラオラオラオラオラオラァ!」



ドゴ ドゴ ボゴ ボゴ ボゴ ドゴ ボゴ ドゴ



「ドベェーッ」

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最終更新:2023年11月22日 12:34

*1 逆に言うと忠誠心は無きに等しい。よく肉の芽を植えつけられなかったものだ

*2 ただしスタンド本体から遠く飛び散った破片の状態では、本体の意のままに動かすことはできないらしい。

*3 亜空間にバラまいたり、空間を削り取れるような能力があれば別だろうが…