群像劇

登録日:2011/10/12 Wed 09:26:30
更新日:2024/04/07 Sun 15:22:32
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群像劇(ぐんぞうげき)とは、創作におけるシナリオ技法およびジャンルの一つ。
群像劇の代表作・映画『グランド・ホテル』の名を取り、「グランドホテル方式」と呼ばれることもある。


概要

一般的に物語では1人の明確な主人公を設定し、基本的には主人公の視点や行動に沿って展開されていくケースが多い。
それに対し群像劇は、同一時間内の複数人の行動の同時進行を目的とする。
2人ないし3人は当たり前で、作品によっては10人以上に及ぶこともある。
そのため視点がコロコロ切り替わり、登場人物の数だけドラマが存在する。

群像劇のカタルシスとしては
  • 1つの目的のもとに、バラバラだった登場人物全員が一ヶ所に集約する。
  • 当人同士は自覚していないが実は各人の行動が連鎖し合っていて、全てを見ている読者・視聴者のみが真相を知る。
等が挙げられる。
いずれにせよ、複数のバラバラだった点が一つの線に繋がった時の衝撃が最大の見物である。

一方で群像劇の難点としては
  • とにかく登場人物が多く視点がコロコロ変わるため、キャラ立てと状況描写が上手くない作品だと、キャラの状態やストーリー展開といった状況整理が困難。
  • 登場人物が多い分、空気キャラも多くなりがちで、1人あたりの描写が薄かったり不十分であればキャラに感情移入しにくくなる。
  • 1つの出来事を描くのに登場人物分の描写が必要なので、必然的に場面展開が増えやすい割に、時間軸で見るとなかなか進まない場合もある。
等が挙げられる。

また、群像劇はキャラ描写を広く浅く描くことでバラバラの描写が1つにまとまる部分が魅力の部分なので、少人数を狭く深く描くことで魅力が発揮されるジャンルとの相性が悪い。


主な群像劇


■日本の映画・ドラマ


■海外の映画・ドラマ


■ゲーム


■漫画・アニメ


■小説・ライトノベル


■その他


※群像劇で有名な映画監督・クリエイター

  • ロバート・アルトマン
  • ポール・トーマス・アンダーソン
  • クエンティン・タランティーノ
  • 三谷幸喜
  • 伊坂幸太郎
  • 成田良悟
  • 井上敏樹







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最終更新:2024年04月07日 15:22

*1 インタビュアーが各主人公から話を聞くという形式で物語が進行する