エヴァンゲリオン零号機

登録日:2011/09/02(金) 13:20:29
更新日:2024/02/22 Thu 21:12:19
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我々のアダム再生計画


通称E計画のひな型たるEVA零号機だよ



EVA-00 PROTO TYPE

概要

エヴァンゲリオン(ぜろ)号機はアニメ新世紀エヴァンゲリオンに登場する人型兵器試作機
デザインは山下いくと。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版に登場する零号機についても説明する。


作中での活躍

TVアニメ版

この世で初めて開発・建造されたEVAシリーズの試作機体。カラーリングは初期の頃は山吹色だったが、ヤシマ作戦後に改装されてからはになる。眼部は単眼
パイロットは綾波レイ。起動実験時からテストパイロットを務めており、実戦配備後も引き続き正規パイロットとなっている。

初登場は第壱話(名称と壁を突き破っていた手だけだが)。起動実験の際に暴走事故を起こしたために凍結されていたが、ヤシマ作戦から戦線に配属される。
ヤシマ作戦で中破してからは、修復及び他のEVAと同じウェポンラックなどの実戦装備と、装甲やカラーリングの変更などの改装を受け、
「零号機・改」(本編ではこのように呼ばれず、今まで通り零号機と呼ばれる)として第9使徒マトリエル戦から戦線復帰する。

プロトタイプではあるものの、基本的な性能は他のEVAと遜色なく実戦にも充分堪える性能を持つ。
改装後は外装が生産型規格に改められたものの、生産型との互換性は完全ではなく、D型装備等使用できない機材がある。
パイロットのレイの性格もあってか、戦闘では主にバックアップに回ることが多く、単機での戦闘は少ない。
また自爆や突攻といった危険な攻撃をすることもあった。

第16使徒アルミサエル戦において使徒に機体を侵食されてしまう。
さらに加勢した初号機も侵食され、レイはシンジを助けるために使徒をA.T.フィールドの反転によって抑え込み、
使徒を巻き込んで自爆、機体は第3新東京市と共に完全に消滅した。

+ コア、素体について
零号機のコアの魂については本編中で言及されておらず、公式でも明言されていない。
しかし、ゲーム「新世紀エヴァンゲリオン2」では、零号機のコアには魂が無く、レイが零号機とのシンクロに長期間を要したのはそのためであるとされている。ただしこの説を採用するのなら零号機が暴走した際に赤木リツコを殴りたかった(本人の推測ではあるが)理由が説明できなくなる問題がある。また、PSP版にして事実上の完全版である「作られしセカイ」においては零号機のシンクロに時間を要した理由について「コアのシステムが未完成だった事」及び「綾波レイに母親が存在しない事」が理由とされており、「コアに魂が存在しない」とも解釈できる一方で明言を避けた表現に改められている。
監督の庵野秀明が監修しているため現状ではこれが公式設定となっている。

他の説としてはリツコの母である赤木ナオコ、彼女に殺害された1人目の綾波レイという説も提唱されるが、前者の場合はそもそも憎悪している綾波及びゲンドウと他の女の間の子であるシンジとシンクロ出来ると考えるのは無理があること、後者の場合は綾波レイ=リリスの魂はあくまで一つしかなく、複製および分離は不可能であるという設定と矛盾する(弐号機とキョウコの場合は魂が分離したと言えなくもないが、その結果が彼女の精神崩壊であることを考えれば綾波の魂が同様に分離したとは考えにくい)。

素体も諸説あるが様々な媒体で初号機のみがリリスのコピーと明言されているのを言葉通りに取ればアダムのコピーである可能性が高いが、一方で零号機建造時点ではネルフ本部にはリリスしか存在せずアダムをベースのエヴァを作ることは不可能だったのではないか、本編での件の台詞が零号機が自爆によって消失した後のものなので零号機がリリスのコピーだとしても(現時点で)初号機のみがリリスのコピーという発言とは矛盾しないという反論もある。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

カラーリングに白と灰色の比率が多くなる。
第6の使徒が放つビームから初号機を守り大破する展開はTV版と同じ。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

改装以降も変わらず山吹色のままだった。
第10の使徒戦で巨大なN2誘導弾を抱えて突攻するが撃破できず、使徒に両足と頭部装甲を残しレイもろとも捕食されてしまう。
このことによって使徒の信号パターンは零号機のパターンと識別され、ネルフ本部の自爆システムを封殺されてしまう。
その後覚醒した初号機とシンジによってレイは救出され、零号機はコアのみが救出されるが、完全に覚醒した初号機に取り込まれる。

前述の通り、修復不可の損傷、というか実質撃破されたも同然であり、
また零号機・改のメインカラーだった青がMark.06に流用されていることからも、今後の登場は極めて絶望的と思われる。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

零号機に形状がそっくりなMark.09が登場したが、これはシンジを油断させるための偽装。
初登場時には背中に自在変形するブースターが装備され、登場直後に零号機型の頭部を8号機に吹き飛ばされている
その後補修されることなく首なしの状態で稼働し、フォースインパクトが発動した時には零号機とはかけ離れた頭部、色の真の姿を現した。*1

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

『Q』同様本編に殆ど登場しないが、最終盤シンジがネオン・ジェネシスを発動した際に他のEVA同様ガイウスの槍に貫かれて消滅した。


武装

プログレッシブ・ナイフ

高振動粒子で形成されたナイフ。刀身の超高速振動で、対象を分子レベルで破断する。
初号機のものと同じサバイバルナイフ状の形状になっている。
新劇場版では使用されることがなかったからか、スパロボシリーズで装備されないことがある。

EVA専用耐熱光波防御兵器

ヤシマ作戦で使用された防御兵装。SSTO(スペースシャトル)の超電磁コーティングされた底部を流用した急造仕様である。
機体全体を覆える程の大きさを持つ。
第5使徒ラミエルの加粒子砲にも17秒間だけ耐えることができ、使徒の反撃から初号機を守り抜いた。

スナイパーライフル

第12使徒レリエル戦、第16使徒アルミサエル戦で使用されたライフル
レリエル戦では使徒の能力でかわされ、アルミサエル戦ではゼロ距離で撃ったが、効果は無かった。
ゲームでは後方支援用に重宝する。
新劇場版では登場していないのだが、『スパロボDD』では新劇場版準拠ながら装備されている。

N2爆弾

第14使徒ゼルエル戦で使用された、高い爆発力を持つN2兵器。
正確にはEVAの武装ではないが、零号機は脇に抱えて突攻し使徒のコアに直接叩き込んで起爆させたが、最強の使徒にダメージを与えることはできなかった。

ポジトロンスナイパーライフル・改

第15使徒アラエル戦で使用された。ヤシマ作戦で使用したポジトロンスナイパーライフルを改修したもの。
衛星軌道上の使徒にも届く射程を持っていたが、A.T.フィールドを貫くには至らなかった。

ロンギヌスの槍

第15使徒アラエル戦で使用。A.T.フィールドを無効化する能力を持った、EVAの身の丈以上もある巨大な槍。
衛星軌道上の使徒を撃破するために零号機が投擲し、一撃で使徒を殲滅した。
その後、槍は月にまで飛んでいき回収は不可能となった。
(これはゼーレにとっての重要なアイテムであるロンギヌスの槍を損失するために、ゲンドウが使徒殲滅を口実にわざと行わせたもの)

ENCHANTED SHIELD OF VIRTUE

新劇場版:序のヤシマ作戦で使用された防御兵装。旧世紀版の急造仕様とは異なり、正式なEVAの専用装備となっている。
鋭角的なV字型のデザインで、盾の色も零号機のカラーリングに合わせたものになっている。
底部にパイルバンカーのようなものが付いており、これで盾を地面に固定できるようになっている。
本編では披露されなかったが、盾の上部を取り外して小さな盾として使用できる。

N2誘導弾

新劇場版:破の第10の使徒戦で使用した巨大なミサイル。
ミサイルのジェット噴射と2号機の援護によってA.T.フィールドを突破し直撃させるが、お察しのとおりダメージを与えることはできなかった。

デュアルソー

本編ではなく外部作品で登場するチェーンソー型武器。漫画版やパチンコ・パチスロ版では弐号機が使っている。
ゲームでは零号機が装備しており、スパロボDDでは新劇場版設定の零号機が持っている。



余談

新劇場版の零号機は出撃した全ての戦闘で焼けている。

ドラえもんと呼ばれることがあるのは間違いなく頭部形状と色のせい。





碇くんがもう、


EVAに乗らなくてもいいようにする!

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最終更新:2024年02月22日 21:12

*1 「第1のアダムスの器(移行中間形態・ゼーレ仕様)」という正式名称がつく。