ウルトラマンナイス

登録日:2010/06/04 Fri 18:03:16
更新日:2024/02/18 Sun 22:46:25
所要時間:約 6 分で読めます






ウルトラマンナイスは、地球を救うためにやってきた27人目のベリーナイスな新ウルトラマンだ!!

いろんな必殺技でどんな敵も1分で倒してしまうぞ!





……というのは事実なのだが、実際は『ウルトラマンティガ』再放送時の1999~2000年の1年間、その『ティガ』放送直後の1分間にだけ登場したウルトラマンである。
しかもその1分間というのは、ミニドラマという名の玩具販促用のCMである。

これだけでも風変わりだとわかるが、さらに彼のことを知るとかなり異色なウルトラマンであることがわかる。



【能力等基本データ】

身長:39m
体重:3万9千t
飛行速度:マッハ3.9
走行速度:時速390km
地中速度:時速39km
ジャンプ力:390m
握力:3900t
CV:宮坂ひろし、岸哲生

彼の能力数値は全て39(サンキュー)で統一されている。
身長はウルトラの母以下で、ウルトラマンボーイやウルトラマン・ザ・ネクスト(アンファンス)を除けば、公式にカウントされるウルトラ戦士で最も低い。

活動時間はCMにあわせて、わずか1分間
これで地球を守っているのだからたいしたものである。負けるザゴン星人もどうかと思うが。
ちなみにナイスが倒した怪獣は爆発せず、光の粒子になって消滅する。

ウルトラマン初の左右非対称のボディーデザイン(他はウルトラマンコスモス・コロナモード、ウルトラマンデッカーなど)で、カラータイマーに至っては左胸についている。
赤のボディーラインの形、右手を上げて左手を伸ばした独特の登場ポーズはナイスの「N」からきている。ちなみに飛行時もこのポーズのまま。

出身はTOY1番星である。どこだよそこ。
2010年4月1日に、ウルトラマンゼアスが円谷ッターで自分の出身Z95星雲という設定に怒っていたが、
ゼアスは他にその出身のウルトラマンがいる(出光のCM以外の出番がほとんどないが……)だけまだマシな気がする。
ちなみにTOY一番星自体はM78星雲にある星らしい(M78ワールド内にあるのかはあいまいだが)。

ウルトラマンといえば、「シュワッ!」などといった声が有名だが、ナイスは「ナーイス!」「ナッ!」といった声のみ。
ウルトラマン80も自分の名前を叫ぶが、「シュワッ!」といった声も出すので、かなり特殊な声質なのかもしれない。

親指を立てる親指ポーズ(いわゆるサムズアップ)をよくやる。
右手親指を立てて、左胸にあるカラータイマーにあわせるのが決めポーズ。
最近はウルトラマンダイナがやる印象が強い。

ちなみに年齢は1万390歳。なんと80先生よりも年上である!!


【得意技】

  • パパパンチ
パンチ。
「ナナナナナナナナッ!」の掛け声とともに、左右の拳から超スピードで繰り出す連続パンチのパパパパパンチという派生技がある。

  • キキキック
キック。

  • パパパット
頭突き。

  • チョチョチョップ
チョップ。

  • ジャジャジャンプ
ジャンプ。

なんとも頼りない技だが、ジャジャジャンプ以外は宿敵ザゴン星人とその手下怪獣の多くを撃退している。


【必殺技】

  • ベリーナイス光線
両腕をアルファベットのXのようにクロスさせて放つ光線。
なぜか首を傾けないと発射できない。ナイスはまず間違えないが他の人がショーなどで真似するとたまに腕の位置を間違える。
右腕が前なので間違えないように。タブザゴン戦では跳ね返された挙句に体当たりで吹っ飛ばされてしまった。
マグニウム光線でもなければザナディウム光線でもない。

  • ミレニアムクロス
ナイスの最強光線。
溜めポーズの後、両腕をベリーナイス光線とは前後逆にクロスさせて放つ。ちなみにこちらは左腕が前。
こちらは首を傾ける必要がない。

  • ミレニアムキック
空中から繰り出す飛び蹴り。
ウルトラマンのキック技の代表格・レオキックより威力はかなり低いのではないかと思われるが、必殺の威力はあるので問題無い。

  • ミレニアムショット
他のウルトラ戦士の「○○スラッシュ」系と同じような技。指先から光弾を発射する。
タブザゴンに初使用し、装甲の無い鼻の穴をピンポイント狙撃するクレバーな戦法で勝利した。

新世紀ウルトラマン伝説』にて使用。
同作において、この技は(M78ワールド以外も含めた)あらゆる世界のウルトラマンの光線技の基礎にして、ここから各々の必殺光線に発展させているという設定であり、
それに従えばナイスもこの技からベリーナイス光線やミレニアムクロスに発展させたのだろう。


【変身者・GOKAZOKU隊

変身するのはGOKAZOKU隊の夢星銀河
保育士をしていて、夢星家の大黒柱(実は婿養子)でもある。
ウルトラマンティガに憧れている。
演者の宮坂ひろし氏は『ウルトラマンダイナ』にてグレゴール人の人間態役でゲスト出演された方と言えば分かるシリーズファンもいるのではないだろうか。
父親が初代ウルトラマン・ハヤタ隊員に似ているが別人である。母親はフジアキコ隊員に似ているがこちらも別人。

腕時計型変身アイテム・ナイスドリーマーの中にあるチョコボールを食べて変身する。
チョコボールがなくなったらどうするの?とか訊いてはいけない。
おそらくウルトラマンナイスとして使うエネルギーを補給しているのではないかと推測されるため、勝手に補充されるのではないだろうか。
ナイスドリーマー自体は通信機器でもある。
地球人である銀河と一体化しているのか、人間の姿に擬態しているのかは設定自体の不明瞭さもあって不明。

父、母、妻、長女、長男と銀河の6人家族であり、全員がGOKAZOKU隊の隊員でもある。

このGOKAZOKU隊、玩具販促用の存在だったため当初は戦闘機がなく、劇中でも嘆いていた。
だが、隊員服等が発売されるようになったりとそれなりに人気があったようで、遂には念願の戦闘機ヘキサウイングが登場。子供達まで乗っている。

家が基地を兼ねている。ウルトラマングッズがたくさんあり、ガシャポン本体があるほど。

ちなみに夢星銀河としての年齢は2児の父という事もあって35歳
主役戦士としては『平成ウルトラセブン』版モロボシ・ダンに次いで歴代2位に入る高齢変身者である。


【シリーズ展開におけるナイスの扱いについて】

以上の通り、とても変わったウルトラマンだが、テーマ曲「ウルトラマンナイス」は無駄に格好良いと評判が高い。
強いウルトラ戦士ではなく、一生懸命に戦うナイスだからこその歌詞が光る。

子供達からの人気が高い。
他のウルトラマンよりも親近感があるからだと思われる。ショーなどでもウルトラマンゼロウルトラマンエックスなどと結構互角の人気を見せる時も。

リニューアルされたソフビ人形・ウルトラヒーローシリーズではラインナップから外されてしまった為、一時は不遇化が危惧されていたが、
ウルトラマンギンガ』放送に当たって立ち上がった新ソフビ人形ブランドのウルトラヒーロー500シリーズでは再び発売された。
その後は一時絶版の時期もあったが、2022年に再販が決まった。

TVシリーズ、劇場作品などの映像作品での出番は現在ほとんどないものの、ショーなど、実際に子供達と間近で触れ合う機会の多い場所では大活躍している。

普段はこんなでもやるときはやる、格好良いパパ。
ウルトラマンパパはセブンタロウだけではないのだ。

エネルギーが僅かのティガやヒカリに自分のエネルギーの大半を与えたり、戦いの最中も幼稚園の園児との約束を守ろうとしたり、
クール星人の残したダークメフィスト(の幻影)に動揺するネクサスを叱責したり、グリーザ相手に捨て身のタックルをしたり……。
彼はやっぱりナイスな友達である。

2010年まで開催されていた円谷恒例エイプリルフールネタでも司会を担当。
もともと明るく人あたりのいい性格である彼は適任であり、毎回全国のファンを楽しませていた。

2010年以降はウルトラエッグを研究している(正確にはDr.エッグだがどうみても彼の変装)のだが、本人は別人と否定している。
しかし関連書籍『ウルトラエッグ超変形ファイル』ではゼロに「おまえどう見たってウルトラマンナイスじゃねえか」とツッコまれている他、
『円谷プロ全怪獣図鑑』でもウルトラマンナイスのページでDr.エッグが紹介されているあたり、「公然の秘密」「お察しください」「わかってても言っちゃダメ」でしかない。

ちなみに限定品としてDr.エッグのソフビも出ており、ギンガスパークで読み込ませる事が出来るのだが、
ご丁寧にも「ウルトラマンナイス」ではなく、「Dr.エッグ」と叫ばれる……そう、ギンガスパークすらDr.エッグは欺いているのだ。
これにはギンガもダークルギエルも涙目。

ウルトラマンギンガS』の超全集によればカプセル怪獣のようなパートナーを欲して研究しているようだが……。
バードンタイラントのような強豪怪獣のウルトラエッグも発見されているだけに、
上手くいけば心強い戦力になるから言いたいことはわかるのだが、とりあえずもうちょっと上手く変装しろ。
ちなみに、現時点ではウインダムミクラスの二匹のカプセル怪獣のウルトラエッグが見つかっている。

映像作品『ウルトラマンナイス』は一分間しか尺がなく*1、さらに本編で現在発売終了している玩具を紹介しているためか『ウルトラマン列伝』では取り上げ辛かったようだが、
『新ウルトラマン列伝』最終回で、映画『新世紀ウルトラマン伝説』登場時の使い回しであるがようやくナイスも取り上げられ、 公式カウントウルトラマン全員が登場する新撮映像の中にも登場し、
更に『ウルトラマン クロニクルZ ヒーローズオデッセイ』第1話でもほんの一瞬だが、歴代変身者の紹介で銀河も仲間入りを果たしてみせた。

グレート・パワード・USAの海外ウルトラシリーズのBD化が発表された中、難しいであろう『ナイス』のソフト化もファンから期待する声が挙がっていたが、
2022年には円谷公式サブスク「TSUBURAYA IMAGINATION」での全エピソード配信が決定。
更には同年4月から配信の『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』でも久々の映像作品登場、しかもCVはオリジナルキャストの宮坂氏が登板を果たす事に。
英語版では超新塾のアイクぬわら氏が声を当てた。
39で統一されているんなら同グループののサンキュー安富氏の方が相応しいのでは?

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最終更新:2024年02月18日 22:46

*1 一応、全20話なので一話で全部取り上げれば一話分の尺が取れない訳ではなかったと思われる。