王の財宝

登録日:2009/06/22 Mon 20:35:01
更新日:2023/12/11 Mon 19:38:33
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世界の宝物は、一つ残らずその起源を我が蔵に遡る。

(オレ)の財の総量は、とうに(オレ)の認識を越えている。



王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)



Fate』シリーズに登場するギルガメッシュが所持する宝具の一つ。



◆スペック

ランク:E~A++ 種別:対人宝具
レンジ:-

黄金の都に繋がる鍵剣。
空間を自身の宝物庫に繋げて、中にある武器・道具を自由に取り出す事が出来る。
使用者の財があればあるほど強力になるのは言うまでもない。


◆概要

ギルガメッシュが生前収集・貯蔵した、古今東西のありとあらゆる種類の宝を収容している「」そのもの。

バビロニアの宝物庫と、それに繋がる鍵剣「王律鍵バヴ=イル」。
容量は事実上無限大で、中身は所有者の財の量に準ずる。
ただ、何も持っていない人が使ってもやたらでかい倉庫が出るだけであり、生前に贅を極め、世界中の財を集めたギルガメッシュが使うからこそ脅威となる。

武器を一つだけ取り出して使うことも、複数の武器を取り出して弾丸の如く一斉射出する事も可能と、非常に応用が利く宝具。ギルガメッシュがアーチャークラスとして現界した所以の一つ。
弾丸の如く射出する際の武器はどれもが宝具に匹敵する性能を有しているため、一発命中しただけで魔術師を含む人間や生身の生物どころかサーヴァントですら致命傷になりうる威力を有しており、
そんなものを一斉に雨霰と射出するという時点で、その破壊力はまさに規格外と言える。
展開できる範囲もかなり広く、敵を囲んだり、地面から敵を串刺しにするようにしたりと展開の仕方もギルガメッシュの任意で調整できる。勿論、移動しながらでも使用可能。
使用者の「慢心せずして何が王か」というスタンスから全力展開することはまずなく、多くても基本的に数十丁までしか展開しないが、それでも肉弾戦を得意とするサーヴァントでも防ぎきれないほどの脅威となる。

魔力消費量に関しては、マテリアルによると、これほどの脅威的な能力を誇っていながら、
必要な魔力は「弾丸」たる宝具を射出する『王の財宝』の起動分だけであり、消費魔力はかなり少なくて済む、と記載されている。
但し、『EXTRA CCC』では、「ギルガメッシュというサーヴァントは酷く燃費が悪い」と作中キャラクターから評価されており、
「膨大な数の宝具を使用する割には負担が軽い」というニュアンスの可能性もある。

人間の域を超えた超一流魔術師による魔力供給のバックアップを受けているスノーフィールドが舞台の『strange Fake」では、
数百~数千丁の宝具を瞬時に展開し、360°で逃げ場無しの竜巻に例えられる形で掃射するという、冬木が舞台の『stay night』の時を遥かに上回る規模の攻撃を行っている。
ただし、この『strange Fake』ではギルガメッシュは何時になくやる気を出しているので、『stay night』でも慢心故に敢えて披露しなかっただけ、という可能性も有る。

専ら彼は戦闘では後者の使い方を好むようで、『乖離剣エア』や『天の鎖』を使用する時以外は基本的に宝具の一斉射出を主軸にして戦う。
但し、手に持って振るわなければ効果があまり無い宝具も少なくないのか、手に取ってそのまま武器を振るって戦う事もしばしば。
尤も、近接戦闘に関しては本人の技量はさほど高くない*1ので、
当人もそれを自覚しているのか、彼が近接戦闘主体で戦う事は余程慢心している時以外、非常に少ない。
(例外として、Fate/EXTRA CCCでは様々な理由が重なり、近接主体で戦う羽目になっている)

ちなみに、所謂子ギルの状態では一度に使用できる魔力量が大人と比べて少ないため、射出量は少なくなる。
射出する宝具の「種類」及び蔵の「使い方」についても、大人ギルと子ギルで違いが見られる。
大人ギルは慢心故に相手の性質をロクに吟味しないのに加え、そんなことしなくても圧倒できる射出量を誇るため、相性を考えていないが、
子ギルは一度の射出量が少ないことから、相手にとって脅威になる性質の宝具を選んで射出するという。
その為に奈須きのこは「ちょっと待て、コイツ子供の方が強いんじゃないか?」とコメントしている。


なお、前述の通り『王の財宝』の中にある武器はそのほとんどが彼の手を離れた後に宝具となった名剣・名槍であり、『宝具の原型』であるとされる。
元々殆どの宝具は生前のギルガメッシュが集めた物で彼の死後、宝物庫は解き放たれ世界に散らばり、優れた武具であるが故に後の英雄達に使われていったという。
つまり、ランサーの用いる『刺し穿つ死棘の槍』なども元々はギルガメッシュの所有物である。

そもそも彼が登場する『ギルガメシュ叙事詩』とは、確認されている限り「人類最古の物語」であり、更には後の神話の元になったとされる存在。
その物語の主人公であり、まさしく「原初の英雄」「人類最古の英雄王」たる彼は全ての英雄の原型とされており、
後に現われた英雄達の宝具も所有しているのも、逆説的に「彼が持っていなければ後の英雄に行き届く道理もないから」であると『EXTRA CCC』で解説されている。

宝具には原型があり、そこから時を経て今日知られる武器に派生していく。
その過程の中で原型から遠ざかれば遠ざかるほど、どうしても当初の宝具としての精度が落ちる。
彼の宝物庫の中にはそれらの宝具の原型が揃っている。

但し、あくまでも彼が持つのは、その宝具の原典たる宝物の数々。
『王の財宝』の一部として、貯蔵された宝物・武具の数々は作中や記事内でも宝具扱いされているが、
宝具とは伝説によって築かれた伝説そのものが具現化した存在なので、厳密には宝具へと昇華する前の「無銘の高性能な武具」である。
そして、ギルガメッシュはその「持ち主」であって他のサーヴァントの様にその宝具を最大限まで極め扱える「担い手」ではない。
『stay night』においては、ギルガメッシュ当人の談では、所有者である自分が手すら付けないまま死蔵した物も相当数含まれる。

このために「ギルガメッシュは宝具の真名解放ができず、特殊能力の類も発揮されない」と思われがちであるが、宝具の能力自体は普通に使用可能である。
作中でも全ての宝具を扱う器があると説明されており、実際に宝具の能力を多くの場面で使用している。
あくまで宝具の能力を最大限に発揮する「真名解放」ができないというだけであり、それ以前に、宝具にまで昇華させたのはギルガメッシュの後の担い手・使い手であるため、
ギルガメッシュが蔵に貯蔵した時点ではそもそも宝具に昇華されていないので、真名解放が「できない」というより「させようがない」という方が正しい。

また、敵サーヴァントの真名を割ることが前提条件となるが、敵対するサーヴァントの死因となった武器や弱点となる伝説の原型・原典もまず間違いなく貯蔵されているので、
その武器などを取り出して用いることで、相手の弱点を容易く衝くことが出来る。(ex.竜属性ならグラム、神性を持つサーヴァントなら天の鎖)
この特性から、彼と戦う場合はサーヴァントの時点で相性が悪いとされる。奈須きのこ曰く「英霊殺し」「対サーヴァント戦における絶対強者」。
第四次聖杯戦争にて時臣がギルガメッシュの召喚を狙ったのも、この性質を把握していたため。

更に『EXTRA CCC』にて、この蔵は人類の知恵の原典にしてあらゆる技術の雛形を収集したものであるという超トンデモ宝具であることが判明。
故に人類が生み出すものであれば、基本的に遥か遠い未来の道具でも全て保管される事になる。
入っていないとしたら、異星人の遺産等の、(旧)人類が関知しない技術によって作られた物だという。
また、星が鍛えて触覚(精霊等)を介して託した神造兵装のうち、少なくとも一部は所有していないことが確認されている。

『Grand Order』では往年のアーチャークラスとは別にキャスタークラスで現界したが、此方のクラスでも「王の財宝」を保持している。
但し財宝射出ではなく魔杖からの魔術の一斉放出になっている上、乖離剣エアといった一部の宝具の使用が不可能になっているという。
このことから、ギルガメッシュはランサーを除く6つのクラス適性を持つが、現界した際のクラスによって使える財宝の種類と攻撃方法が変化する模様。


◆宝物庫の中身



◆余談

欠点・弱点

文字通り何でもアリな性能とはいえ、例外もある。
花札の原典は持っていなかったようで士郎の持っていたモノを分捕って蔵に追加したり、温泉が入っていないと騒いでいた*3
また本人曰わくエリザベートの糞不味い料理を旨くする調味料もないという。過去・現在・未来における人類の叡智をもってしても対応できないエリちゃんの料理って一体…

そしてコレクションにも限界はあり、幾つかの宝具は例外としておさめられていない。
十二の試練』『騎士は徒手にて死せず』のような生前の逸話が宝具に昇華したモノについては物質ではない為に収容されていないと発している。
またセイバーの『全て遠き理想郷(アヴァロン)』、カルナの『日輪よ、具足となれ(カヴァーチャ&クンダーラ)』のような人類の手に依らずギルガメッシュの後世に発生した宝具に関しては例外がある。

更に宝物庫から道具を取り出す際に取り出したい物品がどういったものかを本人が正確に把握していなければ、例えお目当ての物品が宝物庫に収集されていても取り出せないという欠点がある。
日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)』について、「神話であるとされるが、使われた形跡がない。故に原典が不明である以上は、どの宝具が原典に該当するか分からんから、仮に所有していても取り出せない」と発言している。
また日々増え続ける膨大な派製品の数々を把握し使いこなせる頭脳の持ち主でなければ、この宝具を扱う事は叶わないという。

ちなみに所有または把握していない品物でも、鑑定して蔵に入れさえすれば勝手に派生品も蔵の中に納まる模様(花札の原典と派生品)。
とはいえ本人としては蔵の中には原典のみで派生品は世に流れるべきもの、と語っており、派生物に対しては執着しない様子。

また実質全てのサーヴァントの弱点を突ける為に全サーヴァントの天敵と言える宝具だが、エミヤは例外の一人。
理由は彼の『無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)』との相性が最悪であるため。

かなり大雑把に言うと基本は「大量の宝具」を操るという点は同じだが、宝具使用から武器召還にタイムラグがある「王の財宝」と異なり、
アーチャーの場合は直接武器を召喚するのでタイムラグが無く、常に先手を取られるので非常に不利な状態に置かれる。
そしてギルガメッシュは「所持しているだけ」のため、憑依経験で初見でもある程度使いこなし真名開放までできる「担い手」のエミヤと同じ宝具で打ち合えば、投影でランクが下がっているとはいえ打ち勝てない。
事実、アーチャーの生前の姿であり、生身の士郎が使う「無限の剣製」にさえも圧倒されていた。
ただし、曲りなりにも英霊であるエミヤが相手の場合は内心警戒しているため油断はせず、それなりに慎重な戦法をとるため、相性が悪いとはいえ勝率が低いわけではない。

破る方法として(まずありえないが)最初から乖離剣エアを使う選択(途中で使うと腕を吹き飛ばされて返り討ちにあう可能性がある)が挙げられる。基本的にこれに対抗する手段はない。
また無限の剣製で投影できるのは基本的に白兵武器や防具(さらに防具類は消費が2~3倍など剣以外は消費魔力が多い)に限られ、投影することが不可能な乗り物・兵器などといった各種宝具を利用するだけで優位を簡単に崩せてしまう。
ただし相手を格下と看做すと、その相手にとってより扱い易い低ランク宝具のみを使用する*4等、
当人の慢心から来る自滅行為をとるため、ギルガメッシュがどの程度相手への認識を改めるかで事情が変わってくる。

とは言え、やはり固有結界展開前に対策をある程度整えておかないと厳しいのは確かだろう。
宝具を取り出す、もしくは着脱する早さが一定ではない*5が、宝具によっては顕現させてから使用するまで、一連の動作を一瞬でとれるか怪しいものもある。

先述の通り、『strange Fake』では数百の宝具を瞬時に展開可能なだけでなく機関銃のように順次追加して数千丁を操り敵を包囲する等、
外伝作品が増えるにつれて『stay night』の時とは明らかに能力の上限が異なってきているため、無限の剣製との相性という概念自体に疑問を呈される。
だが、『strange Fake』や『EXTRA CCC』においては、
  • マスターの能力が超人的な上に、後者における士郎との戦いではマスターすら不在
  • 当人の聖杯戦争に対する意欲が全く違う
といった具合に条件が全く異なる*6。そのため、過去の冬木における戦いでの設定にどの程度影響を及ぼすかは判断し難い。
また蔵から引き出す際のタイムラグに関しても、単に財宝を取り出す場合と、攻撃のために射出する場合で手順が違う可能性もある。

なお相性が悪いとされるエミヤの『無限の剣製』が相手でも、実のところ『王の財宝』を使用するギルガメッシュが最初から本気を出せば天敵と言えるほど脅威ではないと思われるが、
慢心と油断が身体の一部なギルガメッシュに「毎回最初から本気出せ」と言うのは無理な相談であり、そう考えると、
「格下でありながら確実にこちらの手を潰してくる」アーチャーは「天敵」と言っても過言ではないのかもしれない。
特に士郎の場合、彼はギルガメッシュから見れば「贋作ですらない代物」のため、本気で戦うことはそれまでギルガメッシュが戦ってきた相手達への侮蔑にもなると考え、
仮に本気を出して勝利したとしてもギルガメッシュにとってそれは「死より重い敗北」を意味するため、まず本気を出せない。

ちなみにランスロットの宝具『騎士は徒手にて死せず』との相性も悪く、
射出した宝具を掴む→それで他の宝具を叩き落とされる→また射出する→新しいのを掴まれて叩き落とされる→さらに射出する…
とほとんど千日手に近い様相を呈していた。
ただし作中でランスロットが射出宝具を捌いたのは合計で16本までであり、それ以上の量や全方向に射出された場合にどの程度まで持ち堪えるかについての上限は不明である。

またUBWルートで無限の剣製を展開した人間の士郎相手に接近戦で押されていた為ギルガメッシュは接近戦は弱いと思われがちだが、実情は少々異なる。
生前には親友のエルキドゥ(サーヴァントとしてのステータスはオールA以上)と戦闘中に距離を詰められた際には、武器を手にして応戦している。
現世でもセイバー相手に帯剣すらせずに棒立ちのまま鎧で斬撃を受ける余興を止めた後は、セイバー相手に王の財宝内の様々な宝具を連続使用する事でダメージを与えていたり、
未知の宝具を警戒させて懐に飛び込ませないように対応するなど、接近戦に対処すること自体は出来ていた。

つまりは、王の財宝が機能してさえいれば接近戦でも十分戦えるのである。
尤も宝具無しの純粋な白兵能力自体はセイバーの方が遥かに上で、ギルガメッシュもそこは理解しているのか自分から接近戦を挑むことはなく避けている。

ちなみに、現在のガトリングのように射出する戦法は生前から。
当人曰く「財宝を投げ撃つ頭の悪い癖」はエルキドゥとの数日間に渡る死闘の際に編み出したもの。
その際には当時はまだまだ未完成だったとはいえ蔵の中身を全て使い切ってしまった程に凄まじい闘いだったようだ。
ただしこれは本人の技量が高いわけではなく(本人も認めている)、多数の財宝が強力なためである。

格ゲーの『Unlimited Codes』では超必殺技として『王の財宝』がある他に、
聖杯必殺技では天の鎖で拘束してからめった切りにした上でバビロン掃射か『天地乖離す開闢の星』を放つ『天地波涛す終局の刻(ウト=ナビシュテム)』がある。

なお『Zero』のアニメにて、宝物庫を開ける鍵剣バヴ=イル自体が登場。形状はギザギザした黄金のデカい鍵。
因みにSNにも鍵剣の描写があり、掌に収まる程度のサイズなのだがアニメで登場した鍵剣は明らかに掌に収まるサイズじゃなかったりする。

スマホゲー『Grand Order』では、大人・子供共に通常攻撃で『王の財宝』を用いる他、子ギルに関しては宝具も『王の財宝』となっており、「あまり褒められた使い方ではない」と自嘲しつつも宝具の散弾銃を相手にお見舞いする。
なお、大人のギルガメッシュの宝具は『天地乖離す開闢の星』である。

Zero/materialでは、
「古代インドの宝具は全てコンプリートしており、古代インドの核兵器や古代ガトリングを含め蔵にある」
と解説されていた。
が、現に蔵に無い鎧も出てきたり、設定資料集と異なる変更も時の経過と共に所々と生じている。
設定が変更されたか、『日輪よ、具足となれ』は例外的に持っていないという事になったと思われる。

由来

公式には名言なし。
原典の『ギルガメシュ叙事詩』において宝物庫の存在は確認できないが、その他の伝承ではそれらしき物が登場している。
古代ヒッタイト神話ではエアが宝物庫の中に乖離剣を所持しているとされている他、ヘロドトスの『歴史』においては、
歴代バビロン王が開ける事のなかったこの宝物庫にダレイオス1世が辿り着いたとしているが、そこには何もなかったと述べている。
しかし、子孫に当たるダレイオス三世の絆礼装によれば、Fate世界の観点から見れば、本当にその宝物庫に何もなかったとするのは非常に怪しいとされている。本当に何もなければ三世は豊かな財を有していない為である。





追記・修正はレインボーのGates of Babylonを聴きながらドルアーガの塔に登って武器を集めてからお願いします。

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最終更新:2023年12月11日 19:38

*1 但しあくまでもそれは『究極の一』を持つ戦士系サーヴァントと比べた場合であり、ステータスを見れば分かると思うが、てんで駄目というわけではない。

*2 後に明かされた王の財宝の設定から考えるうるに、神造兵器ではない……と考えた方がいいだろう。……尤も、たとえそうだったとしても、本人自らが生前に回収した為に宝物庫入りした可能性も捨て切れ無いのだが……

*3 尤も本人が温泉というモノをどのような存在か認識してない為だったようで、『プリズマ☆イリヤ』では出していたりする

*4 特に人間の士郎相手では、Cランク以下の物のみ、しかも一本ずつ使用して墓穴を掘った。

*5 冬木でのセイバー戦では、門を開いた描写すら無く鎧を瞬時に装着させた他、門が開いた後は、セイバーが音速の斬撃を繰り出した後に剣二振りを手にしてセイバーを迎撃している。また、スノーフィールドでの真アーチャー戦では、大型船舶のヴィマーナですら瞬時に顕現させている。このように、弱点である筈のタイムラグが存在しない。

*6 また、未熟な士郎ではなくアーチャーもマスターがいる万全な状態で無限の剣製を使う状況になったことがないのも留意する必要がある。