近距離パワー型(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2010/09/22 (水) 20:56:36
更新日:2023/09/30 Sat 17:31:49
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荒木飛呂彦原作の漫画作品「ジョジョの奇妙な冒険」に登場するスタンド能力の分類の一つ。
作中ではこの呼称のほかにも『接近パワー型』などの表記ゆれがある。公式でこの用語が確定するのはスタンド編が開始した『Part3』も終盤になってからだが、
概念自体は初期の段階でほぼ固まっており、荒木飛呂彦の美学である『長所と短所は表裏一体』『ルールに基づいた闘争』が遺憾なく反映されている。
スタンドという名称の語源が『傍に立つ』="Stand by me"から来ていることからもわかるように、
後付の例外によって無数に派生していくスタンド能力の原点に位置する概念でもある。

ヒロイックな造形とラッシュに代表されるシンプルにして豪快なアクションから
主人公やラスボスといったメインキャラクターの象徴として大いに活躍する姿は、まさにスタンドの花形的存在と呼べるだろう。

★概要


基本的にスタンドの力というのは本体の精神エネルギーをスタンドの性質に沿って振り分ける形で発現されている。
大元のエネルギーを『強い力』『目にも止まらぬスピード』といった物理的なパワーとして発揮した場合、
そのしわ寄せはスタンドの射程距離の短縮という形で現れる。つまり、基本的にスタンドのパワーと射程距離は反比例の関係にあり、
圧倒的・破壊的なパワーを持つスタンドほど本体から遠く離れては活動できないと言ってよい。
この射程距離が短い代わりにパワー・スピードの高いタイプのスタンド『近距離パワー型』と称する。

スタンドのポテンシャルは有機的で、本体の精神テンションによってその能力は上下するが、基本的にこのタイプのスタンドは
本体を中心に置いた際、半径2m~5mあたりが活動の限界範囲となり、射程外には鎖に繋がれた犬のように進めない。
また、スペックとは別にスタンド自体が持つ特殊能力もどちらかというと瞬発的な効果が表れる物が多め(絶対ではない)。
『拳でなぐりつける』等のシンプルな格闘戦を得意とし、ヴィジョンも至近距離での殴り合いを想定したかのような人型・亜人型が多くを占めている。
武器を持っていたり体の一部が凶器として使用可能なタイプもいる。

性能はピンキリだが、上位となると圧倒的で、岩やコンクリート、鉄といった固い物でも粉砕したりベコベコに変形させるほどの威力があり、
いうなれば持ち運び可能かつスピーディに動き回る重機といっても差し支えの無い脅威の存在。
本体の身体能力や身のこなしそのものは人間並みだが、スタンドの操作は常人の五感とは別の『感覚の目』を通して行われており、
鼻先に突きだした銃口から飛び出した弾丸を摘まんで止めさせる…といった人の反射神経では不可能な動作も随意で即座に実行に移せる。
また、スタンドはスタンドでしか倒せない(より正確には基本は干渉できない)というルール上、スタンドを前に出すだけで物理攻撃に対する盾として活用できる可能性はあるが、DIO戦での承太郎のナイフに対する防御や第六部で徐倫が看守からの銃撃に対して銃口に糸で細工して弾がそれるようにしていたことからスタンドをただ出すだけでは物理攻撃への防御もできず、拳などで意思を持って叩き落すといった防御をしなければ基本的には物体に干渉できないようである。
上空からふっとばされて壁や大地に叩きつけられる、といったダメージの衝撃も緩和可能な模様。一方で、殴った時の反動は本体にも反映されることを『ホイール・オブ・フォーチュン』戦で述べており、それを活用してDIO戦では壁を殴って自身の体を飛ばしている描写もある。

基本、弾丸などの飛び道具は持っていないがその辺の石を拾って投げつけたりベアリング弾を指で弾き飛ばすだけで
拳銃そこのけの威力が出る(ただし、命中精度の向上には訓練が要る)。

面白いのがスタンドの視界で、『スタープラチナ』のようにスタンドの視界を本体も共有・認識できるもの*1がある一方で、
ポルナレフの『シルバーチャリオッツ』は目視確認は本体に完全依存しており、スタンドと本体が分断されると単体では攻撃の精度が著しく落ちる。
これはスタンドのタイプというより個人差によるところが大きいようで、遠隔操作型でも
普通に50m先の景色を本体の視界と同期可能な『エコーズ』に対してレーダー越しにしか標的を感知できない『エアロスミス』など、ばらつきが生じている。


なお、作中では能力のみでヴィジョンは無い、というタイプや、本体の身体の延長として直接スタンドが出現したり、
本体が操作する「器物」のようなヴィジョンをしたタイプも存在するが、これらは明確にパワー重視であるという描写が無い限りは
普通『近距離パワー型』とは呼ばない。




★主な近距離パワー型スタンド


第3部…ひいてはジョジョ全体を代表する強力スタンド。
その存在はある意味DIOとジョースター一族の因縁を暗示するかのような『対』になっており、
真の能力は全く同じという変わり種*3
上記二つは共にスタンド自体の射程は近接パワー型のそれだが時を止める能力を持ち、その能力の範囲は全宇宙に及ぶ。
また、『世界』はスタンドそのものの射程距離も10mと近距離型にしては破格であり、
これは本体DIOの『勝利して支配する』というシンプルにして邪悪な欲望が規格外のスタンド力そのものに直結しているからと思われる。
承太郎の『スタープラチナ』もまだ完全な制御下に置かれていない『悪霊』と呼ばれていた時期は遠くから物を運んでくるなど、
例外的な性質を見せていたことがあった(単にスタンドのルールが固まっていなかっただけかも?)。



始まりを暗示する魔術師のカードのスタンド。実際、作中最初に名前を明かされたスタンド能力である。
自然界の法則に左右されない鉄をも溶かす超常の火炎を自由自在に制御する能力を持つ『炎の魔術師』。
肉弾戦が得意なうえに炎を飛び道具にでき、高熱で地面を掘り進んだり生体反応を探知するセンサーを作ることができたりと
はっきりいって超絶的に便利&強い。

ただし、炎属性というのは詰まるところ「燃やして終わり」な面があるためメジャーな印象に反してバトルの組み立てがやりにくく、
本体のアヴドゥル共々退場期間が長く、劇中で大活躍というわけにはいかなかった…残念。


ポルナレフの勇敢にして高潔な騎士道精神が形を結んだかのごとき白銀の騎士の姿をしたスタンド。
スタンド自体が甲冑という武器を装備しているのが特徴で、これらは破壊されても本体に影響が出ない。
繰り出す剣技は修行の賜物であり、特殊能力ではなく本体の戦闘センスとスタンド操作技術のみで戦う『正統派スタンド』。
第5部ではポルナレフが戦士として再起不能の身になったことで大幅に弱体化してしまうが、
彼の入手した『矢』に刺された影響で変貌し…


メカニカルな姿をしたスタンド。
他人の願いを土に投影して3つまで叶えるという能力を持ち、相手の心の隙に付け込んで攻撃するという卑劣な手段でポルナレフを追い詰めた。
また能力を抜きにしても、『シルバーチャリオッツ』や『マジシャンズレッド』(本調子じゃない)を相手に互角に渡り合える実力を持つ近距離パワー型スタンドである。
ただし、近距離パワー型にしては長い射程距離や、本体にダメージがフィードバックしないスタンド発動条件が面倒などの特徴がある事などから、ファンの間では「実は遠隔自動操縦型(もしくは両方の特性を持った)スタンドなのでは」という説もある。


ドクロをあしらった顔が特徴的な人型スタンド。
口の中が暗黒空間になっており、そこに入り込んだものは本体以外は全て粉微塵になって消滅する。
両手だけを残して粉微塵になったアヴドゥルのシーンは非常に印象的なトラウマシーン。
さらに本体がプッツンすると、『シルバーチャリオッツ』のパワーを上回る力を発揮する近距離パワー型スタンド。
「ガオン」のせいで、「破壊力Aじゃないとおかしい」という議論がよく噴出するが、スタンドパラメータのパワーはスタンド自身の物理的パワーによるところが大きいので、パワーBはあながち間違ってはいない。


  • クレイジー・ダイヤモンド/本体:東方仗助
第4部の主役スタンド。どことなく『世界』に似ているが目つきは優しいよ!
その拳には『スタープラチナ』に匹敵する恐るべき破壊の力物体を復元する癒しの能力の両方が宿る。
作中でも正面からの力押しのみならず、一度壊れた物が元通りになる過程で起こるトリッキーな現象を武器に多くの敵の意表を衝いた。
作者曰く『壊れたものは元には戻らないエントロピーの法則の逆を行く』という発想が下敷きになっているとのこと。


仗助のマブダチ、億泰のスタンド。
肉弾戦も強力だが、真の脅威はその『右手』。『ザ・ハンド』の掌が弧を描くとき、その軌道上にあるすべての物体は空間ごと消失する。
削り取ったものがどこにいったのかは本体にも解らない(頭悪いから)
削られた空間が元に戻ろうとする作用を上手く扱えば瞬間移動もできる。あまりにも強すぎて見せ場まで削られたのは皮肉…


仗助のマブダチ、康一のスタンド。
本体の精神的成長を反映してスタンドそのものが進化・新たな能力を獲得する『エコーズ』の現段階における最終形態。
この段階に至るまで(ACT1、2)が射程50mの遠隔操作型だったのに対し、こちらは半径5m以内でのみ行使可能な近距離タイプとなっている。
小柄な子供のような体格で自意識を持ち、本体に忠実だが口は悪い。
スピード・パワーが上昇しているのに加えて殴った物体を『重く』する『エコーズ3FREEZE』という必殺技を使う。


街に潜む狂気の爆弾スタンド。ネコとドクロを折衷したようなダークでエロティックな造形は作者もお気に入り。
触った物体を爆弾に変える能力を持つ。爆破された物体は跡形もなくなるため、実質『邪魔なものをこの世から消し去る』能力といっても良い。
爆発の音や炎のようなエフェクトはあくまで演出であり、非・スタンド能力者には察知されず、
なおかつ爆弾に変えられた「物」は本体がどんなに離れていても好きなタイミングで爆発させる事が可能で証拠隠滅にはうってつけ。

さらに能力の一部を自動追跡遠隔パワー型スタンド『シアーハートアタック』として切り離すことができ、
『矢』に刺されたことで第3の爆弾『キラークィーン・バイツァ・ダスト』を発現するなど、シンプルでいて汎用性・成長性が非常に高い。

パーマンのコピーロボットを元ネタにした、木製人形のスタンド。
触れた相手そっくりに変身し、さらに変身した相手と向かい合うことで、自分と同じ動作しかできないようにする。
『スタプラ』や『クレD』には劣るが、スタンドパワーで投げられた鉛筆をたやすくキャッチできる程のスピードを持っている。
ただしあまり強く殴ったりすると、木製人形なので身体が簡単に割れてしまうため、自ら進んで戦うことはあまりしない。


DIOの息子、ジョルノのスタンド能力。
体格が少年のように華奢で、直接的なパワーも近距離型にしては低い・主人公スタンドに共通の特徴である『人間のような瞳』を持たない
など、ジョースターとDIO=光と闇の両面を受け継いだ本体のジョルノ同様、どこかミステリアスな異質さを持ったデザインが印象的。
能力も『生物兵器のような意外性を』という作者の意図を反映し、『触ったり殴りつけた物体に生命を与えて任意の生き物に変える』という絵的にもブッ飛んだ代物。
生き物に変えられた物はどこまでも自分の意志で(または元の物の持ち主を追って)活動する。

4部の中盤あたりから作中でもスタンドの成長性に関する描写が増えた影響で、強くなっていく過程が把握し易い。
中盤で人体のパーツを製造することで負傷の応急処置が可能になった他、純粋なパワーも自動車10台を瞬く間にスクラップと化す程に増大している。
そして最終決戦においては『矢』のさらに先にあるものへと…!


殴りつけた物体にジッパーを引っ付けて開閉を行うことで物体の分断や違うモノ同士の接合を可能とする能力。
絵面のインパクトもさることながら、凄まじい汎用性の高さを誇り、物語における主人公ポジションがほぼブチャラティだったことも相まって
魅せ場に事欠かない人気スタンド。『アリアリアリアリ…アリーヴェ・デルチ(さよならだ)!』と掛け声付きのラッシュまで頂戴している。

余談だが、近接型のスタンドが特殊能力を使う場合、
『手で触るか対象を拳で打つことで能力を発現する』=『手首を切断するなどして両手が使えない状態になるとスタンド能力が使えなくなる』
というルールを作中で明言したのはブチャラティである。このルールはゲーム作品『アイズオブヘブン』でも重大な役割を果たすことになった。


―「どう猛」!それは…「爆発するかのように襲い…そして消えるときは嵐のように立ち去る」― Byレオーネ・アバッキオ

ブチャラティチームのブレイン、フーゴのスタンド。
しかし、その性質は頭脳明晰でありながら非常にキレやすく、怒ると歯止めのきかないフーゴの負の側面のみを発現したものとなっており、
拳に備わったカプセルを割ることで殺人ウイルスをばら撒くという極めて危険かつ制御の利かない厄介な能力を有している。
自我も持っているが凶暴性のみを引き出しているために知性はケダモノレベル。
案の定使いづらいということで本体のフーゴごとドロップアウトしてしまったが、初期案ではフーゴがボス側の刺客として再登場する予定だった。
ちなみに、殺人ウイルスに感染すれば本体のフーゴも普通に死ぬ。
本人が途中で離脱してしまった為、本編での出番は少ないがその後の作品にて新たな姿へと変わっていく…。


ディアボロの娘・トリッシュのスタンド。
殴ったものを柔らかくする能力を持ち、ゴムのようになった物体はあらゆるものを跳ね返す「ダイヤモンドより壊れない」防御壁と化す。
ジョルノ、ブチャラティ、ナランチャと並び、第5部においてラッシュの掛け声を持つスタンドでもある。
自我を持っているが『エコーズACT3』と似たような性格で、本体には忠実だが敵に対しては辛辣な言葉を吐きつける。
また、人型スタンドとしては初の女性型の像を持つスタンドでもある。


ギャング組織『パッショーネ』の頂点に君臨する闇社会の帝王・ディアボロのスタンド能力。
多重人格者である彼の被支配人格に相当するヴィネガー・ドッピオもその一部だけを行使する権限を持たされている。
この世の時間を一定の間だけ『消し飛ばす』ことで、自身に都合の悪い一切の事象を無かったことにしてしまうという反則的にして無敵の能力。
近い未来を見通す力を持つ額にあるもう一つの顔『墓碑銘(エピタフ)』と組み合わせることで、ディアボロは自身の絶頂を脅かす存在を例外なく排除してきた。
ただ、終盤では明らかに『キング・クリムゾン』とディアボロの人格が同一である描写があり、一説では「実は本体が必要な『ひとり歩きしてるスタンド』で、ドッピオは『キング・クリムゾン(=ディアボロ)』に乗っ取られてしまったのでは?」とも言われている。


ギャング組織『パッショーネ』の組員・サーレーのスタンド能力。
眼前に迫る数多の銃弾を一瞬で叩き落すスピードを誇る。さらに触れたものをその場に固定するという固有能力も持つ。
その能力故に極めて高い防御能力を有しており、さらには心臓を止めるという芸当も出来た。
何気に第5部最強クラススタンドでもある。


ギャング組織『パッショーネ』の組員で暗殺チームの1人、ホルマジオのスタンド能力。
人差し指の爪で切りつけた物質をどんどん小さくする能力を持つ。
劇中ではナランチャをその能力で苦しめた他、アニメでは驚きの方法で暗殺を遂行した。
ただしパワーそのものは並以下である事が弱点。


ギャング組織『パッショーネ』に属する最悪のシリアルキラー・チョコラータのスタンド能力。
生物を喰らい尽くし、無差別に感染していく殺人カビをバラまく能力を持っている。
凶悪すぎる能力に目が行きがちだが、『ゴールド・エクスペリエンス』を相手にラッシュを叩き込んでいる描写がある。


  • ヴードゥー・チャイルド/本体:シーラE
小説『恥知らずのパープルヘイズ』に登場する『パッショーネ』の少女・シーラEのスタンド能力。
ネズミのような顔を持つ半獣人型のスタンドで、「エリエリエリエリ・・・」という掛け声とともにラッシュを叩き込む。
また、殴った個所に「唇」を出現させ、相手の悪口を延々と囁き続けるという『チープ・トリック』のような固有能力も有している。


承太郎の娘・徐倫のスタンド。父から送られた『矢』の欠片によって発現した。
固い意志の象徴として主人公スタンドには『鉱物の名』をつける…という原則に沿ってはいるがオヤジが『白金』で娘は『石』というのがよくいじられる。*4


当初は実刑喰らってメソメソしていた豆腐メンタルのお嬢ちゃんだった徐倫が逞しすぎる女戦士になっていく過程がスタンドにも反映されており、
一本の糸糸が集積して立体化し、人型のヴィジョンを結ぶというプロセスを経て完成。
糸自体の強度も当初は簡単にちぎれてしまう程度だったが、終盤には人体を引き裂くほどの靱性を獲得し、
肉弾戦ではラッシュの風圧だけで敵の背後に広がる草原の草を刈り倒すなど、『凄み』あふれるパワーを発揮。
柔と剛を併せ持った百戦錬磨のスタンドとして宿敵・プッチ神父にも警戒される存在にまで成長している。
それに伴ってスタンドのビジョンも当初はガンダムっぽい顔の男性型だったのが、セクシーな女性型に変化した。*5


徐倫の兄貴分、エルメェスのスタンド。偶然拾った『矢』の欠片で傷を負ったことから発現した。
貼りつけた物体を『二つ』に増やすシールを生み出す能力を持ち、シール自体の効果は本体がどこにいようともシールを剥がさない限り続く。
シールを剥がされた物体はまた元の一つに戻るが、その際破損してしまうという特性があり、
スタンド能力応用の定番『戻ろうとする力の利用』でも活用された。
あまり作中では注目されていないが、純粋なパワー型スタンドとしてもかなり強力な部類に入る。


謎多き記憶喪失の男囚・ウェザーのスタンド。
天候を操る能力であり、雲を固めてスーツにする、風圧のパンチを繰り出す、風雨でペンを操りピアノを弾くなど広域のみならず局所的な気象操作も可能。
また、この天候というのは『天から降る現象』ならなんであれ内包するという意味合いであり、
科学的な立証が待たれる怪奇現象・『カエルの雨』を降らせたり虹のによって見る者の脳にサブリミナル映像を擦り込み、
自我をカタツムリ化させる『ヘビー・ウェザー』など恐るべき神髄を秘めている。明確な描写は無いが遠くの場所で竜巻を起こすことができるらしい。


徐倫に強い好意を抱く殺人鬼、アナスイのスタンド。
強力な近距離パワー型であることに加え、スタンドのパワーを物体に内在させ、時間差で解き放つ能力を持つ。
これにより彼の打撃は壁ドン壁から殺人的な威力の突きや蹴りが飛び出すトラップとして作用するほか、
内在したパワーを制御することで物体の構造を内側からスクラップ&リビルドして改造するなど優秀な汎用性を要所で見せつけた。
相手の肉体にスタンドを潜ませることで加えられたダメージを肩代わりすることもできるが、当然ながらこれには自己犠牲を厭わぬ愛と覚悟が必須である。


DIOの友にしてその野望の継承者・プッチ神父のスタンド。
『ホワイトスネイク』、『C-MOON』と、凄まじいパワーを誇る遠隔操作型スタンドが、新月の時を見つけたことで近距離パワー型スタンドに進化した。
能力は「時を無限に加速させる」。
スタンド自体のパワーはBで、主人公チームの同タイプのスタンドに比べ遥かに劣るのだが、その驚異的な能力により6部の主役キャラをほぼ全滅に追い込んだ。
よく歴代ボス最強のスタンドと言われるが、「時の加速」がなければ『ウェザー・リポート』を無理やり使えるようになったエンポリオにさえ負けるレベルの貧弱さである。
そもそもこのスタンドの真の目的は、世界を一巡させ天国の時へ到達させることにあり、戦闘センスは実はそれほどでもなかったりするのだが…。


第7部の主人公、ジョニィのスタンド。
初めは爪を飛ばす能力でしかなかった『タスク』が、騎乗による黄金の回転を会得したことで、ずんぐりした力士系の人型スタンドになった。
ラッシュと共に「オラオラ」を連呼する。
このスタンドの攻撃は「黄金の回転」による無限のエネルギーを発生させ、相手が次元を超えて逃げようが、新たな自分と入れ替わって戻ってこようが、どこまでもその回転に巻き込み続ける。
故についた異名が「絶対殺すマン」。


第7部のもう一人の主人公、ジャイロのスタンド。
作中では「スタンドのようなエネルギー体」と表され、スタンドそのものと明確に記されてはいなかったが、ゲーム「アイズオブヘブン」ではスタンド扱いになっている。
ジョニィに先駆けて騎乗による「黄金の回転」を実践したジャイロにより生み出されたもので、鉄球の回転を次元の向こうまで飛ばし相手の細胞を死滅させる。
あくまで鉄球に憑依しているタイプなので、その鉄球の回転が失われると『ボール・ブレイカー』もパワーダウンしてしまい、その隙が大統領に勝ちを譲る結果となった。


強い愛国心を持つアメリカ合衆国大統領、ファニー・ヴァレンタインのスタンド。別名『D4C』。
何かと何かで挟むことで、挟んだものを別次元へ送り込んだり、別次元から呼び出すことができる。
スタンドパラメータが『スタプラ』と全く同じというチートスタンドだが、ディエゴに一方的にフルボッコにされてたのは内緒。
並行世界にいる自分を連れてきて「何度でも蘇るさ!」したり、相手を別次元に引きずり込みもう一人の相手とぶつけて消滅させようとしたり、攻守に優れた汎用性の高いスタンドである。
さらに聖なる遺体を全て集めることで、あらゆる攻撃を無力化する絶対防御能力『ラブトレイン』を得る。


第8部の主人公、東方定助のスタンド。
歴代主人公のスタンド像と比較すると、かなりメカニカルな姿になっている。
シャボン玉を繰り出し、触れるとそこから何かを奪ったり、弾けさせることで解放する能力を持っている。
奪えるものは視力や摩擦、熱など様々で、また農薬や火などの物理的なものも取り除くことができる。
パワーはCだが、壁を蹴り一発で粉々に粉砕できる。ラッシュ時の掛け声は「オラオラオラアラオラ」。


関連


「相手のスタンドは近距離パワー型に違いない」

「遠隔操作型なら、既に《追記・修正》されちまってるだろうからなぁ」

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最終更新:2023年09月30日 17:31

*1 劇中ではスタンドの超視力+双眼鏡の合わせ技で索敵をするシーンがある。一方、本体である承太郎が目つぶしを喰らうとそのダメージがスタンドにもいってしまうため代わりの目になってもらうことはできない。

*2 由花子の情念から凄まじいパワーと射程距離を両立しており、パワー型ではあるが近距離かどうかは疑問符が付く。恐るべしヤンデレ!

*3 一応後付で原理は異なるとする資料も。

*4 実際は「『石』の海=刑務所から『自由』になる」という徐倫の決意を込めて名付けられているので従来の主役スタンド名とは意味合いそのものが異なる。

*5 アニメ版では分かり易さを重視する為か、女性型で統一されている。