森次玲二

登録日:2012/03/14(水) 10:22:30
更新日:2023/04/08 Sat 01:31:26
所要時間:約 8 分で読めます






来い、早瀬



本 当 の 暴 力 を 教 え て や る



鉄のラインバレル』の登場人物。
「森次」は「もりつぐ」と読む。「もりじ」ではない。


《プロフィール》
誕生日:1994年12月5日
年齢:25歳
身長:185cm
体重:65kg
出身地:静岡県
星座:射手座
血液型:O型
干支:戌年
好きな食べ物:なし
嫌いな食べ物:なし
趣味:水泳
家族構成:なし
マキナ:ヴァーダント
CV:中村悠一(アニメ・ゲーム版)、斎賀みつき(少年時代)


《概要》
JUDA特務室室長にして、特務室内最強のファクター。
無造作に切られた黒髪と眼鏡、常時黒スーツが特徴の青年。けっこうなイケメン。

初戦では機体性能で勝る相手に圧倒的な技量の差を見せつけ完勝、調子に乗る浩一を完膚なきまでに叩きのめし格の違いを思い知らせた。

以降も、JUDA特務室室長として活躍する。矢島を失ってしまい暴走する浩一を山下と連携して止めたり、親友である桐山と対峙したり、謎多き上司である石神の真意を見抜いたりと見せ場が多い。
やってる行動自体は浩一より主人公に近い人であるとも言える。 


彼の性格はクールという言葉が相応しい。
冷静沈着かつ不言実行を地で行くタイプであり、細身のレンズの(伊達)眼鏡をかけた整った容姿も相まって、傍目から見たら非常に怖い。
しかしクールなだけの人物ではなく、真面目で、心の奥には熱い心を秘めている。主人公である浩一に通じるところがある。
真面目かつ無口な人なだけに弄りやすいのか、番外編のギャグ回でひどい目に会いやすい。
特にアニメ化後は中村氏の演技でギャグ化に拍車がかかった。

ちなみに、この手には珍しく、全く噛ませにならないほど、純粋な戦闘力が高い
乗機自体はそれほど強い訳ではないのにも関わらず、単純に本人の技量だけで作中最強を誇り続けていると言うすごい人。

また原作・アニメ版共に浩一達を一時的に裏切る行動にでるが、それぞれ自分の目的を果たした後に、和解する。



以下過去のネタバレ















中学時代は諸星中学の最強の札付きとして、自身の『不死身の体』(理由は後述)を武器に、近所の不良狩りをしていた。
不良狩りの動機は義侠心からとは言え、周囲は喧嘩ばかりしていた森次を『近所で有名なクズ』呼ばわりするだけであり、森次の理解者は姉の百合子と親友の桐山英治だけという孤独な日々であった。

それでも、二人の理解者に囲まれたそれなりに充実した毎日を過ごしていた森次は、ある日桐山に自分の『不死身の秘密』である『自分の痛覚を持たない体』である事を語る。『不死身の体』は「自分に与えられた力であり、これを使えば弱い人の力になれる」と主張した。それを受けて桐山は、『お前はその考えが間違いないと思うなら自分はお前の味方だ』と返した。

その後、森次に突然の悲劇が襲いかかる。

姉の百合子が殺されたのだ。

警察から容疑者として疑われ、無実の罪で逃げ続ける羽目になった森次はいつも自分に突っ掛かっていた不良の一人に出会う。
『お前が姉さんを殺したのか』と問いつめる森次に対し否定した不良は、『主犯は桐山だ』と告げる。
不良が桐山しか知らないはずだった『不死身の体』の話をした事で、桐山の真意と悪意に気付いた森次は絶望する。
絶望のまま樹海に逃げた森次は、地下空洞に落下する。

そして、落下した先でヴァーダントの刀に刺さり死亡し、マキナの原則によりファクターとして甦る。
しかしその際に「罪の証」であった右目を勝手に治されたことに激怒し、ヴァーダントの右目をぶん殴って潰した。
以降JUDA(アニメ版では加藤機関)に拾われるのであった。



《人間関係》
早瀬浩一
彼とは先輩の間柄。
当初は「ラインバレルの力を得ただけのクソガキ」と思っていたが心身ともに成長し、森次が最も期待を寄せる存在となった。

◇山下サトル
慕われている後輩。男の娘。
森次とは互いに中の人中の人ではあるが、某アニメとは関係ない。絶対に関係無い。

◇石神邦生
慎重な秘密主義者で、かなり胡散臭いが、森次が最も信頼している上司。
アニメ版ではやむを得ない事情があった上に、石神自身の意志とは言え、彼を殺害してしまう。

◇レイチェル・キャルビン
原作・アニメ共に頭脳派と言う事で解説・解析の為に何かと絡みがある。
アニメ版では仄かに思いを寄せられていた。

加藤久嵩
原作では敵同士だが、互いの器量を認め合う存在。
アニメ版では拾われる相手で友人。

◇ジャック・スミス
序盤で戦い、互いに手傷を負う。
アニメ版では勝手にライバル視され、森次がJUDA特務室を離反して加藤機関に参入した際には、彼と決着をつけるために、ジャックは加藤機関からJUDA特務室に寝返った。

桐山英治
親友だった男。
だが彼の醜い支配欲と歪んだ友情に振り回されてしまう。
後に原作では、桐山が改心し和解、プリテンダーのファクターとして森次の本当の味方になった。



《乗機》
◆ヴァーダント
全長20.7m
頭長高18.8m
重量50.83t
※基本仕様の場合

森次がファクターとなった人型マキナ。意匠は「月輪」。
青い装甲と頭部正面に設けられた板状の長い一本角が特徴。
名前の由来は英語の「Verdant(青々と、草木に覆われた、未熟な)」。

ラインバレルを元に造られたと推察される量産型で、基本構造などはバレルシリーズに類似している。
機体自体には特殊な武装や能力は存在しないが、代わりに様々な武装を換装して装備する事が可能で、あらゆる状況に対応できる。

ただし、ファクターである森次が強すぎて基本仕様以外の武装を使ったのは全25巻の間で僅か4回。
ちなみにカガセオ戦では各種武装の連続換装を披露している。

原作では過去の世界や加藤機関に破壊されたマキナの中に複数のヴァーダントが登場。中には森次機と頭部形状が違ったり、ヒトマキナと化していた機体も確認できる。
アニメ版では近接戦闘型のワンオフ機に分類されており、原作における基本仕様以外の武装が出てこない。


【基本仕様】
腰部のテールスタビライザーに装着された屏風の様な巨大なヴァリアブル・バインダーが特徴。
バインダーは左右4枚ずつ計8枚装着されており、盾のように用いて防御に使ったり、高速移動時の姿勢制御ユニットとして使用出来る。
8枚のバインダーを広げたヴァーダントの姿はその戦闘力と併せて実に恐ろしい。

各バインダーには2本ずつ太刀が収められており、計16本もの刀を使用し戦う。
本来なら太刀以外にも様々な武器や火器を作戦に合わせてバインダーに入れることが可能なのだが、森次の好みから全て中身を太刀で統一した『超近接型』と呼べる仕様になっている。
近距離に来た敵機のバインダーで覆い退路を断ったうえで太刀で串刺しにしていくのが森次の十八番。

一応、銃剣型のマシンガンを装備したこともある。


【中距離支援仕様】
頭部に追加センサー、バインダーの代わりに手持ち式のレールガンを装着、更に銃剣型マシンガンを二挺装備。
バインダーを外したので太刀を6本、どっかの筆頭みたいに直接鞘ごと腕に装備する。
なお、JUDAで開発された対マキナ用レールガンはこの仕様の装備を解析し開発されたもの。


【遠距離支援仕様】
原作終盤に登場。
背面に装着した大量のミサイルポッドと巨大レールガンで敵を制圧する、文字通り『動く砲台』としての形態である。
とは言え、山下のハインド・カインドの長射程砲と用途が被るので、森次は使う必要は無いと考えている。


【近接戦仕様】
バインダーの代わりに巨大なブースターを装備し、両腕に二本ずつ刀を装備した形態。
他の装備に比べると相対的に軽装備。


この他、とあるエピソードでは「2号ロボ」ということから、「肩にキャノン若しくは右腕をドリルに出来ないか」と森次が提案したこともある。



《その他》

◇アニメ版において、中村悠一はある意味正反対な降矢を兼役している(しかもそっちの方をノリノリかつ気合を入れて演じたとか…)

◇桐山との関係は『浩一がもし矢島の関係を間違えた場合』の末路を示している(原作劇中にて浩一がそれを語った)。

◇ドラマCDによると女性関係で実戦経験は無いとのこと。森次さん……

◇森次及びその関係者たちの名前は、ウルトラセブンの登場人物とその登場人物を演じた役者から取られている。
後に原作者コンビが円谷プロ監修のもと連載を開始した『ULTRAMAN』で、設定の違いこそあるもののモデルである『モロボシ・ダン』を描くことになったが、
彼と主人公の関係は初期の浩一と森次に似たものであり、彼が変身(というより装着)する『セブン(モチーフはウルトラセブン)』の特徴は
  • 刀(ビームサーベルに近いが)がメイン武装
  • 試験的な兵装を多く使い分けることができる
であり、あとがきでは『まんまヴァーダント』と突っ込まれて凹んでいた。
量産を視野に入れた実験機という点でも、本来量産機であるヴァーダントと近いものがある。
ついでに声優の中村悠一氏はウルトラマンエックスの声を担当しておりセブンとも共闘したことがある。



《ゲームでの活躍》
スーパーロボット大戦L
ラインバレル(アニメ版)がメインストーリーに関わるため、森次の出番も多い。
とあるステージでは、経験値稼ぎのために森次を延々と倒し続けることができ、森次道場とあだ名される。

アニメ版仕様なのでヴァーダントの参戦時期が中途半端で使いにくいが、最初から4段階改造済みかつ数少ない魂持ちのユニットなので使い方次第で活躍できる(ただし、アニメ版準拠のため近距離仕様のみである)

また、スタッフの愛があるのか他のラインバレルファクターの例に漏れず、顔グラフィックの数や特殊セリフが豊富。
特に最強武器の止め演出は『本気モード』『厨二病アタック』『黒歴史スラッシュ』等とネタにされる程。

スーパーロボット大戦UX
原作漫画版の設定で参戦。同じ声のアルトグラハムと並んで「スーパー中村悠一大戦」と呼ばれることも。
自軍ではラインバレル勢の中で一番早くに加入し、指揮の面でも大いに活躍する。
離脱期間も非常に短く、遠距離用武装も追加されたため、もう「もりじさん」と呼ばせなくなった。
「てかげん」を覚えるため、育てておくとランカスレイヤー戦ランカ救出作戦で役に立つだろう。

イベント戦闘での「間に合えぇぇっ!!!」→「本物の暴力を教えてやろう(キリッ」はよくある光景。

他にも初戦で調子に乗った暉に本物の暴力を教えそうになったり、中断メッセージで主人公・精神・セーブ使用禁止プレイを推奨したりと苦労が絶えない。
頑張れ森次さん。



ここはアニヲタWikiだ 追記・修正に決まっているだろう

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最終更新:2023年04月08日 01:31