桃太郎電鉄シリーズ

登録日:2011/10/28 Fri 11:11:33
更新日:2024/04/14 Sun 22:12:23
所要時間:約 6 分で読めますぞ!






社長のみなさん! 4月ですよ~!



『桃太郎電鉄(ももたろうでんてつ)』とは1988年にハドソン社から発売された、ファミリーコンピュータ用のゲームソフトおよびそのシリーズ作品。ここではシリーズ全体について解説する。
『桃太郎伝説』のセルフパロディであり、『桃鉄(ももてつ)』と呼ばれることが多いが『桃電(ももでん)』と呼ぶ人も一部いる。
生みの親は『桃太郎伝説』と同じ、さくまあきら氏。


■概要


プレイヤーは電鉄会社の社長さん*1となって、サイコロをふって電車(乗り物)を進め、
全国各地の「物件駅」で「物件」を買いその収益金で資産を増やしていく、すごろく風のボードゲーム。
例えば1,000万円で収益率10%の物件を購入したならば決算(後述)の際に100万円が手元に入ってくるという具合。
季節や止まった駅(マス)に応じて発生する様々なイベントを乗り越え、最後に「総資産」が一番多い人が勝ちとなる。

ゲーム内の「物件」は現実の日本各地の名産品等に準拠しており、原作者のさくまあきら氏が実際に取材した中から厳選されたものが登場している。
中には聞きなれないヘンな名前の食品物件もあるが、どれも実際にある食品やお店がモデルとなっているのだ。
地理を覚えると有利なゲームだし、くりかえし遊ぶうちに意外と地理の勉強にもなる。

最大4人(一部作品では最大5人)で長時間プレイできるので、
正月休みに家族と遊んだり友達の家で夜通しプレイした人も多いのではないだろうか。
……え? いっしょにあそぶ友達がいないので、いつもCPUが相手だった?
大丈夫! 仲間は多いさ!

ちなみに一部の作品ではインターネット対戦にも対応しており、全国のプレイヤーやフレンドとネット対戦が可能。
見知らぬプレイヤーともネット対戦できるモードもあるが、『桃鉄』はゲームの性質上1プレイにどうしても時間がかかる*2ので、
なるべく時間に余裕のあるときにプレイすることを心がけたい。


■シリーズ一覧


いろいろな作品があるが、ここではおもなシリーズを紹介。
なおナンバリングはあるが一部だけで、またタイトルに特に命名法則は無い。

  • 桃太郎電鉄
シリーズ第1作目。本作だけルールが今と大幅に違っている。気になる人はネットで調べてみよう。
ちなみに商品のパッケージには「日本一周すちゃらかトレイン」というサブタイトルが載っていた。らしい。
任天堂のファミコン40周年サイトでは『日本一周すちゃらかトレイン 桃太郎伝説』の名義で扱われている。

  • スーパー桃太郎電鉄
2作目。ルールが一新され、これが現在の「桃鉄」のベースとなる。
これ以降もゲームバランスの調整や新要素の搭載、マップのリニューアルなどは毎回行われているが、基本的なルールは大きく変わっていない。
「カード」や「貧乏神」も本作から。ボンビ~!
本作には桃太郎ランドが存在しない。
なお、タイトルに「スーパー」とあるが、スーパーファミコンでは発売されていない。ファミコン全盛期の流行に乗った命名だが、看板に偽りは無いのでセーフ。

  • スーパー桃太郎電鉄II
みんなのトラウマ「キングボンビー」初登場。グェッヘッヘ!
「ミニボンビー」も初登場なのねん。物件の「増資」システムは本作から。
「ハワイ」などの海外の島にも行けるようになったほか、役職を社長以外にすることが可能になった。

  • スーパー桃太郎電鉄Ⅲ
夜叉姫が桃太郎のアシスタントとしてニュースに登場するようになる。
「メカボンビー」初登場。うまくいけば、キングボンビーを撃退できるようになった。
景気が変動することがあり、プラス駅&マイナス駅の増減額や目的地到着援助金に影響が出る。


  • スーパー桃太郎電鉄DX
ROMの容量が増え、色々パワーアップ。ワープ駅、目的地候補変更などの新要素も多数。
「銀河鉄道カード」が初登場し、宇宙のマップに行けるようになった*3
一定の年数経過で「秋田沖駅」や「エロマンガ島」が出現するイベントも。
貧乏神の変身パターンにガッちゃんのパクリ「コマルン」が初登場。

  • 桃太郎電鉄HAPPY
スーパーファミコンでは最後の作品。
さくま氏の公式サイトのブログによれば、色々あって当時これでシリーズ最終作となる予定だったんだとか。
タイトルの『HAPPY』には「ハッピーエンド」という意味が込められているらしい。
本作では長野オリンピックが開催され、該当都市の物件を持っていればお金が貰える。
カード売り場の減少*4やカードの価格上昇など難しくなった点も。
シリーズではおなじみとなったキングボンビーのふるさと「ボンビラス星」は本作から。
目的地到着時に名産品が祝福するようになったほか、潜水艦を使った時のイベントが用意された。
また本作ではゲーム中の夜叉姫がボイスつき(CV:横山智佐)。「がんばってね!」とか「ファイト!」とか言ってくれる。ちょっとうれしい。

  • 桃太郎電鉄7
PSで発売。プレイヤー全員に被害を与える「ギーガボンビー」が初登場。
また本作からカード欄が「進行系」「便利系」2つのウィンドウに分かれ、最大所持枚数がそれぞれ5枚ずつまで(合計最大10枚)になった。
「○○ラリーカード」が初登場し、全国を巡ってスタンプを集めると多額の賞金が貰える。
ショッカーO野が主催するミニゲームが初登場。
これまで最強だった閻魔をさらに上回るCOMキャラ「さくま」が追加。かわりに阿修羅がしばらくの作品でお役御免になってしまったが

  • 桃太郎電鉄jr. 〜全国ラーメンめぐりの巻〜
GBで発売。上記『7』をベースに、いつもと違うルールで遊べる「とくべつゲーム」を搭載。
ミニボンビーが奪う金額が他のシリーズよりも大きく、貧乏神の方がマシな場合も。

  • 桃太郎電鉄V
PSで発売。タイトルの『V』は「ブイ」と読む。「ファイブ」じゃないよ。
独占している駅を災害から守れる「シェルター」システムや、ひとつの地方の全物件を丸ごと壊滅させる「ハルマゲド~ン」が新登場。
意味のないようなカードをくれる「ペペペマン」が初登場。
本作では1999年の発売にちなんで、「世紀末イベント」が用意されている。
このほかにいろんな条件や特殊ルールで遊べる「バラエティゲーム」を搭載。
さらに、ゲーム本編で岡山の「桃太郎ランド」を購入すると……!?
おまけ要素も充実した、色々てんこもりな一作。

  • 桃太郎電鉄X 〜九州編もあるばい〜
PS2で発売。タイトルの『X』は「ばってん」と読むばい。
本作からマップや一部キャラクターのグラフィックが3Dに。しかし桃太郎や夜叉姫などのキャラクターは2Dのまま。
また「便利系」のカードを8枚まで持てるようになり、3月も通常行動が可能な月になった。
本作から埼玉県の駅が登場するようになった。
そしていつもの全国編マップのほかに「九州編」マップを収録。「九州編」では全国編よりも広く作られた九州のマップが舞台。
さらに前作に引き続き「バラエティゲーム」も収録。
本作のみ5段階増資が可能。
「古代怪獣デボンドビス」が新登場し、プレイヤー全員の持ち金を毎ターン奪っていく。
ドジラがドジラ―スにパワーアップし、撃退できなかった場合は周辺の都市も破壊する。
九州編で鹿児島の目的地に着くと「おいどん」が登場し、プレイヤーを手助けしてくれる。
九州編のみ鉄道省で鉄道を購入できるようになった。
COMキャラと順番に対決していく1Pモードが新登場。
本作から、3年間だけプレイする「桃鉄公式戦(後に「桃鉄3年決戦!」に改名)」で遊べるようになった。

  • 桃太郎電鉄11 ブラックボンビー出現!の巻
PS2とGCで発売。「ブラックボンビー」が初登場。本作からゲストボンビーが毎回登場するようになる。
マップは全国編のみだが、前作の「九州編」にあったイベントやシステムが搭載されており、演出面もパワーアップ。
駅で売っている物件の数や価格のインフレが進むようになったのはこの作品から。
夜叉姫が目的地発表の時に、現地についての簡単な説明をするようになった。
借金状態でカード駅に止まると、「カードの神様」が登場することがあり追加でカードを引ける。
本作から、スリの銀次の出現率が大幅に上がる「当たり年」が設定された。
東京駅の本社ビルが、借金をしても手放さずに済み、ボンビーに処分されることも無くなった。
「バラエティゲーム」では貧乏神がいっさい登場しない「貧乏神がいない!」モードが初登場。
対戦ゲームとしては面白みに欠けるのであまりオススメできないモードだが、貧乏神を嫌うお子さんを持つ親からは子どもと一緒に遊びやすいと好評だったらしく、以降も何度か搭載された。

  • 桃太郎電鉄12 西日本編もありまっせー!
PS2とGCで発売。
いつもの全国編のほかに、近畿・中国・四国が舞台の「西日本編」マップも遊べまっせ。
全国編ではプレイヤーの所有物件をどんどん吹き飛ばす「ハリケーンボンビー」が初登場。以降もレギュラーキャラとしてしばらく登場していた。
貧乏神に「ボンビー・モンキー」がつくことがあり、プレイヤーにいいことをしてくれる。
西日本編のみ、大阪の目的地に着くと貧乏神の代わりに「大阪のおばちゃん」が登場し、プレイヤーの行動を制限させてくる。
伊賀上野に着くと「忍者のっとりクン」が登場することがあり、他のプレイヤーの物件一つを乗っ取れる。
ナイスカード駅が新登場。比較的良いカードが手に入るが、デビル系カードが全く出ないわけではない。
記念仙人が登場する条件が大幅に増加した。
目的地に着いた時に借金の場合は帳消しできるようになった。
本作から、自社発祥地の物件駅を設定できるようになり、止まるといいことが起こるほか、物件駅以外も目的地に選ばれるようになった。

  • 桃太郎電鉄USA
PS2で発売。タイトルのとおり、今回の舞台はなんとアメリカ(北米)。
アメリカが舞台なのでマップはこれまでの桃鉄と全く違うが、基本ルールはやはりほぼ変わらず。持ち金が「円」ではなく「ドル」になったくらいである。
ロケットに乗って月面へ行けたり、海底で財宝探しができたり、過去の時代へタイムスリップしたり、
ラスベガスのカジノでギャンブルできたりと、新しいイベントも多数搭載。
新ゲストボンビーは「スペースボンビー」と、変装だが「ビリリンモンロー」。なお、「メカボンビー」や「ブロックカード」は本作で廃止となった。
本作以降、貧乏神の変身シーンで「スリー、ツー、ワン……GO!」ボイスが出るようになった。
本作では桃太郎ランドが登場しない代わりに最高額物件は「ネズミーワールド」である。

  • 桃太郎電鉄G ゴールド・デッキを作れ!
GBAで発売。マップは『12』の全国編がベース。
また本作は「いつもの桃鉄」モードをひとりでプレイ中に、所持しているカードを「デッキ」として保存できる機能を搭載。
保存したデッキは「桃鉄3年決戦!」モードに限り使用でき、はじめから好みのカードを所持した状態でゲームをプレイできるので、
色々なデッキを登録すればいつもとひと味違う対戦が楽しめる。
また、貧乏神が変身するキャラに、新たに「ピヨピー」が登場。

  • 桃太郎電鉄15 五大ボンビー登場!の巻
PS2で発売。
新登場の「ミサイルボンビー」をはじめ、「キングボンビー」「ブラックボンビー」「ハリケーンボンビー」「ギーガボンビー」といろんなボンビーが大集合の一作。
各地で出現しプレイヤーに影響を与える「名産怪獣」は本作から。
中盤から「特別カード売り場」や「新千歳空港」などマップに変化が起こる。
ゲーム終了時の三賞(○○王)は廃止されたが、代わりにエンディングが面白くなった。
本作から、プレイヤーやCOMキャラが「絶好調」にパワーアップすることがある。
さらに、ある程度年数が経過すると宇宙から小惑星が落下するイベントが発生。そしてその小惑星はなんと、日本列島に直撃してしまい……!?

  • 桃太郎電鉄16 北海道大移動の巻!
PS2、Wii、Xbox 360で発売。
サブタイトルにもあるとおり「北海道大移動」という新イベントが本作の目玉で、もろもろの事情により北海道が文字通り「大移動」してしまう、というとんでもないイベントが発生する。
また本作から最長プレイ年数が100年となり、カード袋の「進行系」が「急行系」に変更された。
新ゲストボンビーは「ゾンビボンビー」「ハピネスボンビー」「イレーザーボンビー」の3体。
マップに表示されない「埋蔵金駅」が目的地になることがあり、発見した場合10倍の援助金が貰える。
中盤から物件駅で100倍の金額で他プレイヤーの物件を乗っ取れるようになる。
終盤では「みらい超特急」という路線を開発するようになり、投資したお金は本社ビルと同様に手放すことが無い固定資産となる。
Xbox 360版は『15』の小惑星イベントの追加やみらい超特急のルート変更などの変更点がある。

  • 桃太郎電鉄DS TOKYO&JAPAN
ニンテンドーDSで発売。
携帯電話用アプリとして配信されていた2本の桃鉄を同時収録した一作。
新要素も追加されているが、基本的なシステムやゲーム内容は元のアプリに準拠している。
本作から群馬県の駅が登場するようになり、47都道府県コンプとなった。

  • 桃太郎電鉄20周年
DSで発売。シリーズ20周年を記念した一作。マップが拡張され、新しい駅が多数追加。
またニンテンドーWi-Fiコネクションによるオンライン対戦モードが搭載(現在はサービス終了)。
なお、プレイ年数は最長50年まで。また、カードの所持できる枚数は急行系・便利系の分類がなく最大8枚までとなり、物件の「増資」システムは本作で廃止となった。
新ゲストボンビーは「ロシアンボンビー」。
本作から、特定の物件駅を独占すると「歴史ヒーロー」が仲間となり、加勢したプレイヤーに様々な効果をもたらす。

  • 桃太郎電鉄2010 戦国・維新のヒーロー大集合!の巻
Wiiで発売。条件を満たすと各地で仲間にできる「歴史ヒーロー」が多数登場。
またマップの規模が前作の1.5倍となり、前作に引き続きオンライン対戦モードも搭載(現在はサービス終了)。
本作は全ての都道府県庁所在地に物件駅が登場している。
カードはふたたび「急行系」5枚「便利系」8枚まで持てる形式に。
物件が大量に増加したことにより物件や鉄道の価格がインフレし、桃太郎ランドに至っては10兆円(前作の10倍)となった。
新ゲストボンビーは「エアプレンボンビー」「バクレツボンビー」の2体。

  • 桃太郎電鉄タッグマッチ 友情・努力・勝利の巻!
PSPで発売。
『2010』をベースに、チーム戦ができる新モード「桃鉄タッグマッチ」を搭載。
「桃鉄タッグマッチ」モードではカード袋をチーム全員で共有し、チームの合計総資産を競いあう。
また『2010』で登場したゲストボンビーに加え、さらに「ツルギボンビー」が新登場。
月初めのイラストカレンダーは本作が最後である。
なおオンライン対戦モードは搭載されていない。

DSで発売。いつもの日本ではなく、なんと世界版の桃鉄。世界各国が舞台だが通貨はいつもどおり「円」なのねん。
いろんな国を旅しながら物件を買いまくり、総資産世界一をめざそう。
新ゲストボンビーは「デビルボンビー」「チャージボンビー」の2体。また「ロシアンボンビー」も登場。
「忍者のっとりクン」は廃止された。
プレイ年数は最長50年まで。また本作から、カードを持てる枚数は『20周年』と同様に8枚までとなった。
前作に引き続き、オンライン対戦モードも搭載(現在はサービス終了)。
家庭用ゲーム機向けとしてはこれが最後のハドソン製『桃鉄』となった。

  • 桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!
3DSで発売。
前作からおよそ6年ぶりの発売となった。本作の発売元は任天堂だが、ゲーム製作には元ハドソンのスタッフが参加している。
キャラクターデザインが一部キャラを除いてリニューアルされ、マップも大きく拡張。新ゲストボンビーは「ナイトメアボンビー」。なお、「ペペペマン」や「ハリケーンボンビー」や「ボンビー・モンキー」は本作で廃止となった。
本作は震災からの復興がテーマで、「いつもの桃鉄」モードでは実際に日本で起きた震災や復興に関するイベントが発生する。どんな内容かはあなたの目で確かめよう。
なお、オンライン対戦には非対応。

略称は『令和』『定番!』が妥当か。詳しくは個別項目へ。

  • 桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~
引き続きNintendo Switchで発売。略称は、既に『WORLD』と付くタイトルがあるので区別のため『地球』、またはカタカナ表記の『ワールド』とするのが妥当か。
13年ぶりに世界全体を舞台としており、地球儀のような球体マップが目玉。各地の特色や国旗については『地球の歩き方』や日本旗章学協会など専門家の監修も受けているほか、一番乗りすると現地語での挨拶や歓迎のボイスが流れる物件駅もあり、これらは全てその言語のネイティブスピーカーを起用しているとのこと。
目的地までの最短ルート表示機能の実装ほか、「いつもの桃鉄」で発生するイベントどれか一つだけを遊べる「ヒストリーモード」や、目的地に到着した際のイベントなどを振り返るモードも追加。

新登場キャラクターは、シリーズ初の褐色肌眼鏡っ娘レポーターの「アリス」、及び貧乏神の変身形態に「ばらまきボンビー」「世界旅行ボンビー」。「名産怪獣」に当たる「お祭り精霊」も各地に出現し、災害や臨時収入など様々な影響をもたらす。モッテケッテちゃんが可愛くて有能。ほか、「サステナブル(持続可能)」といったワードが出たり、強制イベントが伝染病や紛争やIT企業にまつわるものだったりするなど昨今の情勢も反映している。しかし一番乗りしたとはいえ紛争地域から支援金を貰って良いのか?
一方、移動系カードは元々使いきりだったものを除き繰り返し使えるのが標準となる形で周遊系カードは全廃。そのカードは「タンク系」と呼ばれ、確実に3回使えるようになったが、使い切ると確実に消滅する点が周遊系とは使い心地が大きく異なる。
他にも「急行系カード」が列車から飛行機になり名称も変更、インフレやイベント発生の基準が年数ではなくプレイヤーの資産水準「総資産レベル」に応じて進行するようになるなど、『令和』の要素を概ね踏襲しつつ変更点も多い挑戦的な作品となった。


■基本ルール


最初にみんなが目指す「目的地」がルーレットで決定され、
順番にひとりずつサイコロをふったり「カード」を使ったりして「目的地」に一番乗りを目指す。
移動後、止まった「駅(マス)」に応じて色々なイベントが発生したり物件を購入したりできる。
何らかのカードやイベントの効果などによって行動不能のときは強制的にパスさせられるが、そうした状態ではない限りサイコロも振らずカードも使わないでパスを選ぶことはできない(そもそもそういったコマンドが存在しない)。

そのときの目的地の駅にいちばん先にぴったり到着すると「一番乗り」となり、そのプレイヤーは目的地の住民に大歓迎を受け多額の援助金がもらえる。同じプレイヤーが連続して一番乗りを果たせばその回数に応じたボーナスも加算されていくほか、一定の回数ごとに副賞としてカードを貰えることも。
しかし一方、このとき目的地からもっとも遠い位置にいたプレイヤー*5には、色々な悪さをする「貧乏神」がとりついてしまう。
その後次の目的地がルーレットで決定され、今度はその目的地を目指してみんなで競うこととなる。

プレイヤー全員が1回ずつ行動すると1ヵ月(1ターン)が経過。
このゲームでは「4月」から「3月」までの12ターンで「1年」となっており、
所有する物件や月や季節の移り変わりに応じて台風や大雪、桜前線などの色々なイベントが発生し、臨時収入を得たり損害を被ったりすることがある。
また毎年「3月」が終わると「決算」が行われ、ここで自分が所有している物件の収益金をまとめてもらうことができる。
(旧作では「3月」は決算のための月として存在しており行動はできなかったが、『X』以降は他の月と同様にプレイヤーが行動可能な月となった。)

上記の繰り返しでゲームを進めていき、設定した年数だけプレイするとゲーム終了。
最後に総資産(所有する物件の総額+最後の年の収益金を足した持ち金)が一番多い人が優勝となる。

ちなみに設定できるプレイ年数は通常のモードでは最長「99年」、『16』以降は一部作品をのぞき、最長「100年」。
『20周年』『WORLD(DS版)』は「50年」まで、携帯アプリ版では「20年」もしくは「30年」まで。
またプレイ年数が3年間限定の「桃鉄3年決戦!」など、プレイ年数が変更できないモードもある。


■主な駅(マス)


  • 物件駅
「物件」を購入することができる駅。「目的地」は基本的にこの物件駅の中から決定される。物件は食品や工(鉱)業、観光、水産、農林など数種類がある。
作品によっては、自分が所有している物件がその駅にすでに有れば、物件を「増資」して、その物件の資産価値と収益率を上げることも可能。
(後期には「増資」システムが無い作品もあるが、その場合収益率が高めに設定されているものが多い。)
また、その駅の物件を全て自分が所有すると「独占」となり、
独占している間はその駅の物件から得られる収益金が2倍となる。
しかし、一度誰かの所有となった物件にも乗っ取りをかけて奪ってしまうこともできる。

中には収益率がマイナスという、所持しているだけでコストばかりかかる物件もある……が、
そうした物件は時折莫大な臨時収入が入ってくるなどのボーナスが隠されていることが多い。
独占しているなら収益率マイナスによる損失は半分となる。

なお、物件を所有しているときに持ち金がマイナスになると、直ちに黒字になるまで手持ちの物件を売り払い負債の解消をしなければならないが、農林物件だけはこの状況になっても手放すことはできない*6
逆に言うなら、借金を返せなくても資産として残しておけるし、おまけに貧乏神にも売られずに済む。ただしキングボンビーの物件捨てだけはどうしようもない
その反面、収益率が低い物が多くなっているので長期戦向け。キングボンビーにぶち壊しにされながらも農林物件の収益金を元手に這い上がることも不可能ではない。
なお、どれだけ長期間高額の借金をしていてもゲームから脱落する事はないし、利息も設けられておらず取り立てもされない。でも現実では真似しないように。

なので、借金を抱えてもめげずにぼやかずに立ち直る方法を模索するのも本作のポイントである*7


  • プラス駅
止まるとお金がもらえる駅。もらえる金額はスロットで決定。
夏は多くもらえるが、冬は少ない。
後期作品では、「営業成績が好調」とのことでもらえる金額が稀に数倍にはねあがることがある。


  • マイナス駅
止まると持ち金が減る駅。減る金額はスロットで決定。
失う額は夏は少ないが、冬はとても多い。
後期ではまれに何倍もの金額を取られることがあるので、持ち金が多くても油断は禁物*8
また、「スリの銀次」が登場し、持ち金の1/4・半分・全部のいずれかを盗まれてしまうこともある(「当たり年」だと他のマスでも出る)。
冬のマイナス駅に止まるのは勇気がいるが、冬に止まるとまれにその勇気に免じて「福の神」が現れ、逆に収入を得られることがある。


  • カード駅
止まると「カード」が1枚貰える。もらえるカードはスロットで決定。どんなカードがもらえるかは運しだい。
たいていは役に立つカードが手に入るが、持っているだけで自分が不利になり、しかも自分で捨てることができない危険なカードが手に入ってしまうこともある。マイナス駅と同様にスリの銀次にも注意。止まるかどうかはよく考えたいところ。
入手したカードは一部を除いて自分のターンで使用でき、自分を有利にしたり相手のジャマをしたりできる。
後期のシリーズでは、高性能なカードが入手しやすい「ナイスカード駅」「スーパーカード駅」、
一度に3枚もらえる「3カード駅」などの特殊なカード駅も存在する。


  • カード売り場駅
カードを購入したり、手持ちのカードを売ったりできる駅。後期のシリーズで登場している「とりかえしカード」は、この駅で売ることで処分できる。
作品によっては目的地に設定されることもある。
場所によって品揃えが違っており、止まりにくい駅ほど強力・便利なカードが販売されていることが多いほか、長期戦では年数が経つと品揃えが変わったり値上げしたりする作品もある。ポイントを貯めれば持ち金が無くともそれで買えるほか、運が良ければ購入代金が全額返ってくることもある。100人に1人の無料キャンペーンに当たったということでそうなるが、どう計算してもその人数には届かない1年目でも起きることにツッコんではいけない。
なお、銀次はこの駅にも現れる可能性がある。

  • ワープ駅(ヘリポート駅)
マップ上に数か所配置されており、止まるとほかの「ワープ駅」を指定してワープができる。
ただし、ワープした場合は自分の持ち金がゼロになってしまう。
持ち金がマイナスの場合でも0円になるので、借金持ちの場合は帳消しにしながら目的地に近づけて一石二鳥。
後期作品では、まれに失敗してあらぬ場所にワープしてしまうこともある。
『令和』からはヘリポート駅に名義を変えつつも続投しており、持ち金を残したまま移動できるようになったが、借金を確実には消してくれなくなった(しかし、利用時のイベントで借金を消してくれる事もあるので過去作の要素が完全に消えたわけではない)。ヘリポート駅から飛べる先はランダムで4箇所選ばれ、停まる度に変わる。

  • 宝くじ駅/スロット駅/カジノ駅
文字通りの賭けができる。
当てれば大きいこれらの駅に行ってみるか、金額の差こそあれ確実に貰える青マスに停まるかはあなた次第。

  • 空港駅/フェリー乗り場駅
文字通りの駅。作品によっては目的地にされることも。
特にイベントは起きないが、たまにカードをもらえる可能性がある。

  • カードバンク駅
カードを預けたり引き出したりできる。いざというときの虎の子のカードを保管したり、損害系カードを封印したりするのに使える。


■カード

様々なカードを用いつつ、いかに自分の状況を有利にしながら立ち回るかも本シリーズの楽しみの一つ。
持っているだけで効果を発揮するが発動条件を満たしたらただちに消滅するもの、コマンドで使う必要があるもの、一定時間経つと何かが起きるものなど色々ある。


【進行系カード】

  • 急行系カード
サイコロを一度に複数ふって出た目の合計移動できるカード。
「急行カード」「特急カード」「新幹線カード」「のぞみカード」「リニアカード」の5種類があり、
それぞれサイコロを2個、3個、4個、5個、8個に増やす。*9文字通り社長の「足」と言え、利用機会がかなり多いのでなるべく多めに持っておきたい所。
また、1枚で数回使用できる「○○周遊カード」というものもある(急行カードは「オレンジカード」となる)が、『ワールド』では全廃。同作では、過去作では使用回数が不定だったカードの使用回数が一律3回までとされ、残り回数は横に表示されるタンクの目盛りで把握できるようになった。ほか、関連してライバルのカードのタンク残量を減らす「ガス欠カード」や、過去作の「期間延長カード」「周マス」に当たる「満タンカード」「GSマス」が登場。

  • ○進める系カード
○の中は1から6までの特定の数字。サイコロの出目をその数字にコントロールできる。
ゴールや貧乏神なすりつけなどのために特定マスにどうしても行きたい場合に有用。
スペシャルカードはこのカードの派生系で、特定の数字ではなく、1から6まで自由に1回選べる。
過去の作品ではその場にとどまってもう一度マスの効果を得られる「0進めるカード」もあったが、『G』あたりからは「足踏みカード」に改名されている。

【便利系カード】

急行系以外の効果を得られるカード。様々な種類があるが、ここではその一部を記述。

  • うんちカード
うんちが ぷりぷり ぷりりんり~ん!
使うと、自分の位置にプリプリした巨大なうんちを落として1駅をまるごとふさぐカード。
消えるまでの間は誰も通行できなくなってしまう。
相手の進路を妨害したり、相手が連れている貧乏神から逃げやすくしたり等、使い方次第ではかなり有効なカードである。
相手の近くに*10多数のうんちを落とす「とびちりカード」、目的地の駅により長期間残るうんちを落とす「ばちあたりカード」、自身の列車が追い越しやすれ違いをされなくなる「うんち列車カード」、マップの任意の位置に落とせる「指定うんち!カード」といった亜種も。

実は、上位のもの含めてCOMは総じてうんち対策が苦手という弱点がある。貧乏神や赤マスを避けつつ目的地を目指すが積極的に寄り道はしない、うんち対策カードの優先度が低いというルーチンが主な原因。そのため、「ばちあたりカード」で目的地を封鎖されるとその辺をうろうろすることしかかなわなくなる
これで最強COMのさくまさえ、絶好調状態でもほぼ無力化できるのでお試しあれ。

対策として「バキュームカード」を使用すると、すぐにうんちを消すことができる。
また、「うんち突入カード」をつかうと、うんちのある駅を数か月間素通りできるようになる。相手のうんちを牽制するだけでなく自分は好きなようにうんちをして自由に動き回るということも可能。

  • オナラカード
オナラで他のプレイヤーを乗り物ごとどこか遠くにふきとばす、現実的に考えるとすさまじいカード。
電車、フェリー、飛行機、相手がどの乗り物に乗っていても、オナラ一発で乗り物ごと遠くにふきとばしてしまう。
マス数ではなく単純距離でとばされるため、場合によってはとんでもない後退を余儀なくされる。*11
初期では、カード使用者自身が発射するオナラで近くのプレイヤーをふきとばす*12カードだったが、
『DX』以降は、「メタンガス星雲から来た」と称する「オナラマン」を召喚し、彼のオナラ攻撃で他のプレイヤー全員をふきとばすカードとなった。
これも使うタイミング次第で相手にかなりの嫌がらせができる。
ただし、まれにすかしっぺとなり不発に終わることも。

  • ふういんカード
つかうと相手全員のカードを数か月間ふういんし、しばらく使えなくする。相手の行動をジャマできるカードのひとつ。
類似のものに、相手の急行系カードを数か月間使用不可にする「徐行運転カード」もある。

  • 冬眠カード
他のプレイヤーを眠らせて数か月間動けなくする。
しかし眠っている間に「グッスリン」が現れることがあり、サイコロ勝負に勝てば目が覚めてすぐに行動できるようになるほか「めざましカード」も対策になる。

  • 牛歩カード
特定のプレイヤーをしばらく1マスずつしか動けなくする。カードなども使えない。
キングボンビーの付いている状況でこれを使われた挙げ句、ボンビラス星に飛ばされたら絶交したくなること請け合いである。

  • 刀狩りカード
他のプレイヤー1人のカードを1枚、運がよければ2枚奪うことができるがかわされることもある。
欲しいカードを奪うのは勿論、使われたら困るカードを消す手段としても使える。相手の「刀狩りカード」を奪うのもお忘れなく。
似たものに「いただきますカード」があるが、こちらは奪いたい相手とぴったり重なる必要がある。

  • ぶっとびカード
使うとヘリコプターやプライベートジェットに乗ってどこかの「物件駅」にランダムで移動する。
運が良ければ目的地辺りまで行けるが、悪いとあらぬ方向に……。
賭け要素が強いが、意外と役に立つことも多い。貧乏神つきのプレイヤーが近くにいるけど急行系が無い、でもなすりつけられるよりマシだからとにかく逃げたい時とか。
目的地までのマス数が極端に遠い≒どこにぶっとぼうが目的地へ近寄れる場合なんかにも使える。
また、作品によってはこのカードで目的地に到着すると、ホールインワン特典が貰える事も。
COMキャラ「風神」のお気に入り。

ちなみに派生カード・亜種がかなり多い。
切ったあとにルーレットで引いたマスの分目的地付近に近付ける「千載一遇カード」、
一度だけやり直しができる「夢のまた夢カード」、
自分を含む全員がぶっ飛ぶ「みなぶっとびカード」、
ぶっとんだ先が気に入らなければ元の位置に戻ってこれる「とんぼ返りカード」、
自分以外の一人にぶっとび効果を与える「ぶっとばしカード」「最果てカード」、
目的地の隣までぶっとべるが、サイコロで1を出さないと強制的に再ぶっとびしてしまう「うたかたの夢カード」、
ぶっとび方向が現在地よりも必ずカードに書かれた特定の方角になる「北へ!カード」「西へ!カード」「東へ!カード」、
他プレイヤーを北海道や世界の秘境などのどこかへぶっとばしたうえに一回休みにする「屯田兵カード」「秘境探検カード」など……。

  • サミットカード
他の社長を自分のマスに集めることが可能。貧乏神のなすりつけや、誰かのゴールによるなすりつけられの阻止に有用。
たまにサミットの議論が成果を出して臨時ボーナスが入ることも。
これほどではないが他の社長を自分の付近に引き寄せる「きんしゃいカード」もある。

  • エンジェルカード
持っているだけでしばらくの間、エンジェルが毎月お金をくれるうれしいカード。
時々エンジェルが友達を呼んで増えたり、より上位種の「ミカエル」に成長したりしてもらえる金額が増えることも。
なお便利系では珍しくカード売り場での買い取りを拒否されるが、その理由は「そんなありがたいカードを引き取るなんておそれおおくてできません!」というもの。

  • 虎につばさカード
ゴールすると賞金が2倍。『ワールド』では上位互換の『虎につばさ×2カード』が登場した。
景気の変動がある作品では、バブル景気の2倍/岩戸景気の10倍、ハワイにゴールした時の2倍も乗算される。岩戸景気でハワイにゴールすれば、10×2×2=40倍もの賞金になる。
ちなみにこのカードを持って一番乗りすると、翼が生えた虎が本当に表示される。

  • 徳政令カード
使うと、プレイヤー全員の借金(マイナスの持ち金)が帳消しになるカード。逆転への第一歩として。
『2010』以降は「カード売り場駅」で0円で買える(もらえる)ようになった。なお売値も0円。貧乏神もこのカードを持って来る時だけは「もらってきた」と言い、また持ち金も奪わない。

  • ゴールドカード
物件駅で買い物をするときに使えるカード。桃太郎ランドをのぞく物件を1つだけ10分の1の価格で購入できる。
その超強力な効果に違わず、かなりの貴重品。資産を一気に増やせるチャンスなので、どこで使うべきか考えよう。
最上位種に限度額以下の物件を無料で手に入れられる「シンデレラカード」、上位種に1駅の物件をすべて10分の1の価格で購入できる「プラチナカード」、下位種に物件を1つだけ半額で購入できる「シルバーカード」も。

  • クレジットカード
物件一つ(桃太郎ランド以外)を毎月金利付きの8回払いで購入できる。最後の年では使用できない。
貧乏神やキングボンビーが勝手に行うこともあり、後者の場合は他のプレイヤーに奢ることになる。
一部の作品では踏み倒すこともできるが、失敗すると逮捕されて法の裁き(攻撃系カードの効果)を受けてしまう。

  • ブロックカード
持っているだけで他人からのカード攻撃を防いでくれるカード。
一度、もしくは数回防ぐと壊れてなくなってしまう。ただし一部防げない物も有る。
一部作品では資金に余裕のある先行プレイヤーにブロックカードを大量に買い込まれると逆転が非常に困難になってしまうと言う厄介な問題があった。
『12』では1人につき同時に1枚しか持てないルールとなったが、次回作の『USA』からこのカードは廃止された。
かわりに、相手を攻撃するカードに命中率が設定されるようになった。

  • たいらのまさカード
使うと、プレイヤー全員の持ち金が平均化され同じ金額になる強烈なカード。ブロックカードも効かないことも。
借金をしているプレイヤーの分も計算されるため、誰かがたっぷり借金をしていると……!?
名前の元ネタはおそらく「平将門(たいらのまさかど)」から。

  • 銀河鉄道カード
銀河鉄道にワープできる。
銀河鉄道は一本道で全てプラス駅の上、行き止まりのゴールマスに達すれば、サイコロの数が余っていても目的地到達扱いになる。
ただし、銀河鉄道はボンビラス星の次にゴールから遠い扱いとなるため、銀河鉄道にいる間に誰かがゴールすると誰かがボンビラス星にいる状態でない限り貧乏神がついてしまう。
また、他のプレイヤーもこのカードを使っていない限りなすりつけも不能、「レッドカード」を食らうと全部赤マスになるなど使い所も試される。
目的地がハワイなど遠くて行きづらい、虎につばさカードを持っている、バブル景気など、ゴールのメリットが大きい時を狙いたいところ。

  • 乗っ取りカード
金を積むことで他の社長の所有物件を乗っ取れる。
しかし『X』~『12』では有効期限がありターン経過で消滅する。
更に『X』『11』では「食品乗っ取りカード」「鉄道乗っ取りカード」など乗っ取れる物件の種類によって制限がある。
そして『G』からは無料で使えるようになったため、高額物件を奪って一発逆転も狙える。

  • あっちいけカード
貧乏神がついてしまったときに他人に押しつけられる。一部作品においてはキングボンビー以外の変身体にも有効。
だがたまに失敗もするのと、キングボンビーには全く効かない。

  • 焼きみそカード
焼きみそは貧乏神の好物で、使うと貧乏神を呼び寄せる。カード使用直後は貧乏神も焼きみそに夢中で特に邪魔してこない。
あえて引き受けて次に誰かに押しつけたい場合や、借金額で競争する場合に用いる。

  • イエローカード
使うと全ての青マス・赤マスが黄マスになる。

  • レッドカード
使うと、自分以外の社長は全ての青・黄マスが赤マスになる。

  • 陰陽師カード
使うと他のプレイヤーを自由に操ることが出来る。
本当に何でも出来るのでカードを全部捨てるもヨシ、ワープ駅で変な場所に飛ばして所持金を0にするもヨシ、キングボンビーに突っ込んでもヨシと最強クラスの妨害が可能。
進行系を使って貧乏神を引き取ってからカード駅に行き、
カードの売り買いを繰り返してカード全処分&所持金をほぼゼロにして、
貧乏神の悪行で借金にさせる、

なんていう悪魔の所業もできる。
友情崩壊の恐れもあるので悪用はほどほどに。

  • 星に願いをカード
☆マークのマス……要は最寄りのカード売り場にワープできる。
『G』まではBGM横浜ベイスターズのテーマ。

  • 最寄りの駅でカード
一番近くの物件駅に行って物件購入が可能。
スペシャルカードが無くても、位置と使い方次第ではこれを使って確実に目的地に到着することも可能で、ハワイなど到達しにくいゴールにも難なく到達できる。

  • ダビングカード
自分のカード1枚を複製できるが、「ゴールドカード」など複製できないカードも存在する。
ダビングカード自身に使った場合、結果的に自分のターンをパスすることができる。

  • 「も」「く」「て」「き」「ち」カード
5つ揃えると目的地に入ることができ、到着金が10倍貰える。封印されしエクゾディア
単独で使うと別のカードに変化する。
作品とカードによっては「ゴールドカード」のような貴重品に変化することもあり、単独使用のほうが利益が大きかったなんてこともよくある話。

  • シュレッダーカード
「時限爆弾カード」や「デビルカード」を処分できる。一回につき数枚のカードに使える。

  • 福袋カード
使用するとランダムでカード枠が一杯になるまでカードが出てくる。稀にデビルなど損害系カードが出てしまうこともあったが、『令和』以降では出ないことが明言されている。

  • ぱろぷんてカード
何が起きるか使うまでわからない。ドラゴンクエストシリーズ』の呪文「パルプンテ」のパロディ。

  • パトカード
一枚につきスリの銀次を一度だけ撃退でき、持ち金を盗まれずに済む。

  • ◯億円カード
その名の通りその額の持ち金が手に入るし、使ったあとにもまた行動できる。序盤で手に入れられたら一気に独走の弾みが付くかもしれない。

  • 君がすべて!カード
自分の手持ちのカードを全部同じものにしてしまう。

  • へっちゃらカード
しばらくの間赤マスに止まっても影響を受けない。

  • 目的地変更カード
効果はその名の通り。ライバルがゴール目前のときに。

  • 絶好調カード
効果はそのry。

  • 絶好調くずしカード
効果はry。

  • 絶不調カード
指名した相手のサイコロの出目を1〜2にしてしまう。

  • オール6カード
出目を全て6にでき、サイコロにも急行系/タンク系にも使える。


【損害系カード】

うっかり手に入れてしまうとマイナスの影響が有り、捨てることも基本不能という迷惑なカード。

  • デビルカード
持ってしまうと悲壮な音楽とともに小憎らしい顔のデビルが現れ、消えるまでの間お金を毎月奪われてしまう。
種類がいくつか存在し、「リトルデビルカード」「デビルカード」「キングデビルカード」
「ラストデビルカード」の順に奪われる金額が増えていく。
「キングデビル」以下のカードは「おはらいカード」を使うことですぐに除去できる。
また、相手にデビルカード等を数枚送り込む「デビル派遣カード」もある。
「ラストデビルカード」だけは「おはらいカード」が効かず、対策も限られてくる。
キングボンビーがカードの保有枠の空欄を全部これで埋めてくることも。

  • ウィルスカード
手持ちのカードを毎月1枚ずつ消してしまう。「ワクチンカード」等で対策しない限り、全てのカードが無くなるまで消えない。
一応、デビルなどの損害系カードを消してくれる可能性も無いではない。

  • とりかえしカード
『USA』から登場。入手してからしばらく持ち続けていると効果が発動し、大損害を受けてしまう。
損害系カードでは例外的に「カード売り場駅」で安価とはいえ処分してもらえるので、それが主な対策になる。

  • 時限爆弾カード
『15』から登場。入手してからしばらく持ち続けると爆発し、大金とカード数枚を失う。
しかし「つかう」ことで誰かに押し付けることが可能。恐怖のラリーの始まりである。
使う必要があるので、牛歩やふういんで抵抗出来ない相手に渡すのがオススメ。

  • …に行け!カード
指定された駅へ行くまで消えず、カード欄を圧迫し続ける。
キングボンビーがカード保有枠をこれで全部埋めてくる悪行に使うこともある。
しかし対象駅に行けば消えるし、便利なカードが貰えることも。

  • 128カード
手に入れたら合計128マス分進まないと消えない。なお、進んだマスの分だけ128から差し引かれ、その度名前が残りマス数分を示す数に変わる。



■COMプレイヤー


パーティープレイで足りない人数を補ったり一人プレイで相手してもらったりするCPUキャラだが、本シリーズでは常連とも言えるキャラが結構多くそれぞれの個性も豊か。
中には、思考パターンだけでなく特殊な補正がかかっていることもあり、生半可な腕では太刀打ちできないことも……。

  • 赤鬼/豆鬼
初心者向けキャラ。
いちおう目的地を目指そうとはするが、物件の買いかたや移動も適当で、カードもほぼ使えないほど頭が悪い。特に豆鬼はサイコロも大きな目が出ない、絶好調になるとカードをライバルに配るなど、とにかく最弱。
両者が同時に登場する作品では、赤鬼は少しだけカードを使う事も有る。
赤鬼は『ワールド』で人間プレイヤーと同じ能力と高度な思考を兼ね備えたフェアプレー用COMになった。

  • むじゃ鬼
『16』にて登場。
うんちにかかわる行動が大好き。やっぱり頭は悪くて弱い。
しかし弱いCOMとしては絶好調が厄介で、毎ターンうんち系カードを無消費で使えるようになり、本人はうんち突入状態になる。とびちりカードを連発されると地獄になる。うんちに囲まれたまま絶好調が終わり墓穴を掘ることも多いが。

  • 天邪鬼
いい加減な性格で、目的地を目指さずふらふらと移動し、物件購入も捻くれている。
毎月他のプレイヤーから少しずつ集金するが、天邪鬼と重なると奪うことができる。
たまにプレイヤーの名前や目的地を勝手に変えることがある。
そして絶好調になると他のプレイヤーは空路や海路に飛ばされ他のプレイヤーのターンのみ色マスを問答無用で銀河鉄道に行く、銀次に襲われる、ぶっとぶといった滅茶苦茶な効果を持つマスに変えてしまう(出現するマスは1回の絶好調につき1種類)。
果ては汽車の代わりに本人がマップを歩く。
このように強くはない賑やかし要員である。
モデルは鳥嶋和彦。

  • 馬鬼
弱いキャラには違い無いが、「農林物件大好き」という思考パターンから、長期戦になるとじわじわと追い上げてくることも。
後期作品では「冬場の赤マスは可能な限り避ける」という思考が追加され、ますます長期戦向きキャラになった。

  • 餓鬼
とにかく食品物件大好き」という特徴的な思考パターンを持つ。妨害系カードも多用するし、絶好調状態だとこのCOMが所有する食品物件が全て収益率100%になるなどやはり厄介。

  • きじた
雉。ただひたすら最短ルートを通りたがるようで、冬の赤マスであっても遠回りせずお構い無しに止まる。

  • はらだし/ゆき鬼
きじたと同様に最短距離を目指す。後者の場合は冬の赤マスの福の神が出やすい。

  • ラッ鬼
常にバブル景気(青マスや目的地到着金が2倍で赤マスは半額)を発動するキャラ。

  • さるかわ
猿。
弱いキャラの部類ではあるが、イタズラ好きな性格なのか、積極的にお邪魔をしてくる、やっかいさを持った相手。攻撃・妨害系カードを即座に使いたがるものの、効率的なタイミング等は特に考えていない様子。

  • 黄鬼
カードのような姿をした鬼。カードを何度も使え、しかも損害系カードは入手直後に消去するというチートスペックを持つ。

  • いぬやま
。おおむねバランス型の中級者向けキャラ。

  • 風神
ぶっとびカードをよく使う。

  • 雷神/やまんば/吸血鬼
さるかわと同様に妨害系カードを多用する。

  • 妖鬼妃
絶好調になると相手プレイヤーを眠らせたりカードや物件を捨てさせたりするなどの妨害を行う。
より上位のCOMであろうと有効なので、阿修羅・閻魔・さくまを手玉に取ることさえある。
なお、初登場の『20周年』では上位COMの割には絶好調でサイコロの数が増えないという弱みもあった。
その他、対戦相手に選んだ際のゲーム開始時に、他のCOMキャラはしない挨拶をしてくるのも特徴の一つ。

  • 夜叉姫/かぐや姫/阿修羅
なかなかの強さをもつ相手。
貧乏神を極端に嫌がり、他者にとりついている場合は徹底的に避け、自身にとりついた場合はいかなる手段も選ばずに追い払おうとする。
特に、阿修羅は非常に賢い一方、卑怯を嫌う性格ゆえか攻撃・妨害系カードをほとんど使わず、手に入れてもすぐ手放したがったり他者による助力を断ったりするほどストイックな一面も。
ただ阿修羅は絶好調がとんでもなく厄介で、何と1ターンに3回行動出来るようになる。しかも近くに貧乏神の取り付いたプレイヤーがいれば問答無用でぶっとばす。卑怯な手は嫌いじゃないのか。
「冬眠カード」や、歴史ヒーローの「アシドメール」で拘束しても1回の行動分で1ターン分足止めされたという扱いとなりすぐ拘束が解けてしまう。ちなみに「陰陽師カード」があればこの状態の阿修羅を操作出来る。

  • 閻魔
総合的に高性能で、かなり強い。上級者向けキャラで、かつての作品では最強キャラだった。

  • さくま鉄人
『7』より登場。あらゆる思考パターンに隙が無いうえに、ある程度なら自らの運すらも操作できるようで、文句無しに完全無欠な真の最強相手。……というかもはや卑怯、理不尽なレベル。
作品によっては隠し要素になってもいる。


■物件駅


各地の特産品をテーマにした様々な物件を購入できる物件駅。
その中身は作品ごとに細かく入れ替わっているが、シリーズ伝統ともいえる特徴を持った駅も多い。

  • 出雲
物件が出雲そば屋ばかりになっている。
単価は1,000万円で、とにかく独占が非常に楽なのがシリーズ通しての特徴。
単体としての収益は元の価格が低いため大きくはないが、序盤に出雲が目的地に指定され、最初にたどり着いて独占できるとかなりリードを広げられる。
また増資可能な作品の場合は簡単に最大独占増資できるため、こうなると無視できない資産を形成する。
特に『16』の場合は、増資を重ねると最終的に「3,000万円で収益率300%の物件が8件で計7億2000万円の収益」というムチャクチャ強気な設定*13
長期戦はともかく、短期決戦なら勝負が一気についてしまうことも。
同じ特徴を持った駅として、宇都宮(ギョーザ屋オンリー)や喜多方(喜多方ラーメン屋オンリー)等も存在する。

  • 和歌山
物件が富有柿園やみかん畑といった農林物件ばかりになっている。
安価高収益率の食品物件ばかりの出雲が短期決戦向きなら、こちらはやや高値低収益率ながら独占を崩されにくく長期戦向きと言える。
赤字でも売却されない農林物件は確実に資産となってくれるため、万が一体制を崩された際は立て直しの足掛かりとなる。
また歴史ヒーローのいる作品では、独占できると紀国屋文左衛門が登場し、捨てたカードを買い取ってくれるので収益の面でも悪くない。

  • 佐渡島
収益率マイナスの金山が有る。持っていても普段は赤字が出るばかりだが、運が良いと……!?

  • 大阪
野球チーム *14 があるが、『11』までは常に収益率マイナス 。悲しいくらい弱いのでなかなか優勝できないが、その代わり優勝した場合の利益が破格。
『12』以降は収益率プラスに転じているが、優勝時の利益が多い仕様はそのまま。
『ワールド』では野球チームの値段が33億円・収益率4%になっている。あとは高額な「映画ランドジャパン」や、安くて高収益な食品物件「帰ってきた宮田麺児」が目玉。

  • 襟裳
行き止まりにあって入りにくいが、農林物件の中では収益率が高い牧場がある。

  • 熊本・鹿児島
台風や火山噴火などの被害を受けやすいが、畑を所有していると稀に財宝が見つかることがある。

  • ハワイ
空路でしか行けない上に、一本道の行き止まりで直前にはマイナス駅も多数有ったり、近辺の物件駅が乏しくついでの買い物がしにくかったりと、とにかくハードルが高い。
ここがゴールなら、貧乏神が憑かないようにだけして物件駅買いあさりなどに勤しむのも一つの手。
その代わり、目的地に指定された場合援助金が2倍になる。
なお、ハワイから帰りたい時は「★に願いをカード」があると便利。

  • 岡山
国内が舞台の作品では、シリーズ伝統で全物件の中でも最高額を誇る「桃太郎ランド」がある。
値段はシリーズが進むごとに上がっていく傾向にあるが、とにかく全物件で最高額なのは固定。購入すると特別なイベントが起きる。

  • 幕張
初登場の『7』から東京ネズミーランドを有し、更に『11』から時勢に合わせ東京ネズミーシーも追加された岡山に次ぐ高額都市。一時期は岡山より独占金額が高かった。
桃太郎ランドの値上がりでそれは解消されるも、『令和』ではZOZOの運営会社をモチーフにした物件が追加されたため、岡山(と鉄道省)以外では初となる2兆円越え都市に。
あとはプロ野球チームや、幕張メッセがモチーフだろうイベント会場もある。
「ゴールドカード」や「プラチナカード」が手に入ったら考えたい候補の一つだろう。

さくま氏がファンなこともありプロ野球チームが優遇されている。
更に特筆すべきは自動車会社。元の収益率は高額物件相応に低いが『15』からは途中で新社長タンス・ニ・ゴーンが就任する。桐だんすに詰まって顔と手足を出した外国人というふざけたビジュアルだが、その実力は本物で自動車会社はとんでもない収益率に化ける。
しかし『2017』からはレバノンに逃亡したので*15キャラデザイナーの降板でいなくなった。

  • 五所川原
登場は『16』からと比較的遅いが、「揚げ鯛焼き屋」があることでかなりの存在感を放つ。
初登場時点で単価1,000万円、収益率200%の優良物件だったが、『20周年』以降の作品ではなんと収益率500%。プレイ年数によっては勝敗すら左右するだろう。
ちなみに『16』発売の直前にあたる2006年の『五所川原立佞武多』祭りでは『桃鉄』キャラの立佞武多が運行されており、この様子は『16』のオープニングムービーにも使用されたほか、Switch版では汽車の外見をこの立佞武多が載ったものに設定できる。


■景気

作品によっては「バブル」「岩戸景気」「不景気」「大恐慌」と言った形で1年単位で景気が変動することがある。『ワールド』ではお祭り精霊の一体・ラウドラムの効果によって、出現したその月にだけ変動が引き起こされる。
バブルの場合は目的地到達賞金が倍になり、青マスのお金も気前よくなる。
岩戸景気*16の場合は目的地到達賞金や青マスの金額が10倍という破格の1年間になる。
だが不景気だと到達賞金が半分になってしまい、青マスも渋くなる一方赤マスの被害が大きくなる。
大恐慌になると、到達賞金は4分の1、赤マスの被害は更に膨大になる上、青マスが全部赤マスになるという恐るべき事態になる。



■貧乏神


『桃鉄』で一番重要で、そしてゲームの醍醐味でもあるのが、お邪魔キャラ「貧乏神」である。

一人称は「ボク」、二人称は「○○社長さん」。
口癖は「ボンビー!」で、また語尾に「~(な)のねん」と付けることが多い。
ぽっちゃり型でそばかすのある、褌姿のキャラクター。モデルは「えのん」こと榎本一夫氏。『週刊少年ジャンプ』にて掲載されていた読者投稿コーナー『ジャンプ放送局』のキャラクター、「榎さん」のデザインとしても使用されていた。
ちなみに『令和』からは猿とがま口が合体したような姿になった。

貧乏神はゲーム開始後、誰かが最初の目的地に到着したときに目的地から一番遠くにいた人にとりつき、以降列車の後ろを常についてくるようになる。
移動の際は走る、ホッピングを使う、線路沿いに転がる、海路の場合は浮き輪や手漕ぎボートを使う(その合間に釣りをすることも)、空路の場合は尻からタケコプターを生やすなど、移動手段のバリエーションは無駄に豊富。宇宙空間や氷でも褌一丁で平気なのはナイショだ。
とりつかれると、プレイヤーの行動終了時に色々な悪行をしてくる。ちなみに何も操作をしていないまま放置すると、寝たり現在地付近の名産品を食べたり、列車の車体に尻を擦り付け出したりする。おいやめれ。

本人はプレイヤーの手伝いをしているつもりのようだが、その行いはプレイヤーをかえって不利にするものばかり。
しかしたまに有益なことをしてくれる場合もあり、その時は敏腕秘書あるいは腕秘書と呼ばれもするが、本当にたまーになのでゆめゆめ期待してはいけない。
貧乏神は他の人のいる所を通過したり、同じ位置にぴったり止まったりすることによって他人になすりつけができる。
『桃鉄』は、この貧乏神をうまくかわせるかどうかで勝敗が分かれると言っても過言ではない。
ちなみに強いCOMキャラは、この「なすりつけ」を重視する傾向が有る様子。

貧乏神が行う悪行の内容は、作品によって少しずつ違っているが、主に以下のようなものがある。
  • とりついたプレイヤーの、農林以外の物件を半分の価格で勝手に売る。悪行の中で発生確率が最も高い。「おまもりカード」を持っていれば防げる。作品によっては非独占状態の都市にある物件を優先する場合があり、桃太郎ランドも例外ではない。一度に複数の物件を売ることも。
  • カードを倍の価格で勝手に買ってくる。しかし、借金状態でカードが購入できない時に限って優秀なカードを勝手に買ってくる事も。
  • とりついたプレイヤーのお金を使って、他のプレイヤーの物件を増資する。増資そのものが廃止された作品では見られない。
  • サイコロやルーレットでくじ引きをする。結果にかかわらず参加料を払わされるが、当たりさえすればわりと豪華な景品がもらえるチャンスでもあるのが救いかもしれない……。
  • サイコロを振らせ、出た目だけ「折り返し運転」などと称して目的地から遠ざけられる。
  • 手持ちのカードを、他のプレイヤーに1枚プレゼントしてしまう。
  • 手持ちのカードを、かわら割りのように数枚破壊する。ちなみにモデルとなった榎本一夫氏も空手の有段者である。似たようなものに、ずっと使わないままのカードを消す「かわいい子には旅をさせよ」がある。
  • クイズを出題し、間違えると罰金を払わされる。クイズのテーマは作品やモードによって異なる。外すと罰金を取られる。なお正解しても褒美は無いが、不利になるようなことは何もされずに済む。
  • 「時は金なり」と、指定された秒数後にボタンを押すように求めてくる。ずれると罰金を払わされるが、ぴったり当てればサイコロ1個分追加で移動させてくれたりも。
  • そのターンで移動する前に止まっていた駅に財布を忘れてしまう。元の駅まで戻れば何もないが、移動しなかった場合は高確率で持ち金が減る。被害額が財布に入る規模ではない為か「そんなに入る財布どこで売ってる!」とツッコミが入る。
  • 車掌ごっこ。列車の連結に失敗したり、雪のために損害金を出したりする。ちなみに冬以外でも雪のアナウンスをすることがあり、「こんな季節に雪が降るか!」とツッコミが入る。
  • 「サイコロ省エネ中」と言い、数か月間サイコロの出目を1か2しか出せなくする。ショッカーO野のミニゲームやキングボンビーのサイコロ10個なども影響を受ける。
  • 「徳政令カード」を貰ってくる。これがある作品では徳政令カードは無料であるため、珍しく絶対に損害が出ない行動である。
  • 最後っ屁パネル。最後の年の最終ターンで持ち金がプラスの時に発生し、16枚のパネルの中から1枚めくってお金のパネルが出ると持ち金が4~10倍(作品による)になるが、貧乏神のパネルの場合は持ち金が0円となる。当然ながらお金のパネルは1~2枚しかない。
  • 大きなくしゃみをして、取り憑かれたプレイヤー以外の誰かを目的地の付近まで飛ばす。
  • 物件を5倍の価格で買ってくる。

そして、貧乏神の最大の特徴は「キングボンビー」をはじめとした他のボンビーにしばらくの間、変身することである。
悪行の凶悪さが増し、被害がさらに大きくなることも少なくない。


【ボンビーの種類】


  • ミニボンビー
「おこづかい ほちいのねん!」
ボンビー族の赤ちゃん。毎月プレイヤーにおこづかいをねだり、少額のお金をうばっていく。
運良くこれに変身すれば、見た目通りにかわいい被害だけで済むようになるし、たまに急行系カードを拾ってくる作品もあるなど貧乏神の中ではまだアタリに入る部類か。貧乏神に戻ると「もどらなくて いいのに!」という表示が出るのも納得?


  • ボンビー・モンキー
貧乏神の頭上に黄色い猿がちょこんと出現。貧乏神の上に猿=貧乏が去るということで、ボンビー系の中で唯一善行をしてくれる。『12』から登場。
借金や捨てられないカードを消してくれたり、強力なカードを毎月数枚くれたりする。
くれるカードが強すぎて、捨てるカードを選ぶのに苦労する事も。


『11』『15』で登場。黒い体と真っ赤なルージュを引いた顔に猫耳のような頭部を持つ、ブキミな姿のボンビー。
とりつかれているあいだはカードが使用不可となり、目的地と「マイナス駅」以外のほとんどの駅が「ブラック駅」に変化。
「ブラック駅」に止まると、通常の「カード駅」と同様にカードが手に入るが、「ウイルスカード」や「デビルカード」などのマイナスカードばかり。
ただし、ごくごくまれに「ゴールドカード」や「ダイヤモンドカード」などの本当にレアなカードも手に入る。
「リトルデビルカード」や「幸福な王子カード」のように、大した損害のないカードも多めなので変身ボンビーの中では比較的被害は軽め。
『11』では初登場ということもあってか序盤からガンガン変身してくるが、夏場の赤駅で回避も可能という抜け穴もあるので割と有情設定である。
ちなみに数あるボンビーの中でも珍しく、「サイコロを振る前」に悪行をしてくるため、他の人に押し付けてもそのターン内では被害を軽減できない。
逆に、すれ違って奪い取ってしまってもそのターン内ならば被害は皆無という特徴もある。

「ドッドド! ドドード! ドドード! ドドー!」
破壊こそ創造の始まりだと思っているボンビー。『12』から登場。
詳細は個別項目へ。

  • スペースボンビー
『USA』で登場。
ペガサスに乗って登場する、赤い鎧を着たカッコいいボンビー……
と思ったら、その鎧の中にいたのは、いつもの「貧乏神」だった。
とりつかれると、毎ターン終了時にサイコロを1~2コふらされ、
出た目と同じ数だけカード袋のスロットにプレートをはりつけていき、カードを持てる数を減らしてしまう。
プレートがはられた所にあったカードは消滅し、数か月間はプレートははりついたままとなる。

名前の由来は「宇宙」のスペースと「空間」のスペースをかけたもの。


  • ピヨピー
『G』で登場。それ以降の作品では名産怪獣として貧乏神とは別に登場する。
こちらも「サイコロを振る前」に悪行をしてくるタイプ。
とりつかれるとルーレットで色を決め、各地の駅の色が全てその色になる(紫ならボンビラス駅になる)。
また、とりつかれている間はカードが使用できない。どちらかと言えばこちらの方がデメリットか。
Nマスで便利なカードが引けたり大恐慌で赤マスを消したりと益になることも。
しかしたいがい赤か紫になるので利益は期待しない事。
なすりつけるたびに色が変化するので、有益な色に釣られて奪うと大変なことになる。


  • ミサイルボンビー
『15』で登場。怪獣のような姿のボンビー。
とりつかれると、毎ターン終了時に妨害系カードを数枚ミサイルのごとくプレイヤーに発射し、ジャマをしてくる。
ハデな演出のわりに、やることは地味でちょっと笑えるが、
撃ちこんでくるカードの組み合わせしだいではかなりのダメージを受けることもあるので、油断は禁物。
とりついていないプレイヤーもダメージを受けることがある。
「カード交換カード」の場合は損害系カードと交換させられる。


「食ベテヤル! 食ベテヤル! 地球上ノ 全テノ物ヲ食ベテヤル! ゲフーッ! グフーッ!」
『7』『Jr.』『15』で登場。キングボンビーの体内に寄生している宇宙寄生獣。
キングボンビーが悪行を行うたびに画面に表示されたカウンターが1つずつ減っていき、0になると出現。以下の全ての悪行を全プレイヤーに行った後、宇宙へと飛び去っていく。
  • 所持金全額を食べ尽くし「0円」にする。*17
  • カードを1枚残らず食べて消し去る。
  • 独占されたいずれかの駅1つの物件を全て食べ、その駅の物件を誰も所有していない状態に戻す(『7』『Jr.』のみ)。
  • プレイヤー全員の便利系カード欄をすべて「とりかえしカード」でうめつくす(『15』のみ)。
イベント後はボンビー自体がマップからいなくなり、誰かが目的地に到着するまで貧乏神がいない状態となる。
カウントが5以下に減った場合は、マップのどこかにいるハサン仙人に頼めば出現カウンターをリセットしてもらえる(『15』では2回目以降の出現でないと依頼できない)。
また、「ゴッドカード」を持っていれば、身代わりになって所持金の半額を守ってくれる。


  • ゾンビボンビー
『16』で登場。紅い目がブキミな、ゾンビのような姿のボンビー。
とりつかれるとカードが使用不能となり、毎ターン終了時に自分が持つカードを数枚腐らせ、
「デビルカード」「ゾンビカード」などの危険なカードに変化させてしまう。
ちなみに「ゾンビカード」とは、持っているだけで毎月自分の持ち金が半分に減っていく、まったくうれしくないカード。
しかも、複数所持していると効果が重複するため変身したターンで誰かになすりつけるかカード売り場でカードを処分しないと借金転落がほぼ確定する恐ろしいボンビー。
カードが使用不能となるのがかなりキツイが、どうにかして誰かになすりつけたいところ。


  • ハピネスボンビー
『16』で登場。
とりつかれると、最初に自分の便利系カードをすべて粉々にし、
その後は、他のプレイヤーに自分が持つお金や物件、カードを勝手に配っていってしまう。
とりつかれた人は不幸になるが、それ以外の人はちょっと幸せになる、変わったボンビーである。


  • イレーザーボンビー
『16』で登場。
とりつかれると、毎ターン終了時に自分の手持ちの物件のうち、最も高額な物件を1件ずつ消し去り、所有者のいない状態にする。
終盤に出てくるとそれはもう悲惨。幸い桃太郎ランドは優先順位が最後ではあるが。
ただ、高額物件を持っていないと出現しないという都合上100年やって一切出番ナシというケースもザラ。


  • ロシアンボンビー
『20周年』『WORLD(DS版)』に登場。『WORLD』ではその名の通り貧乏神がロシア国内にいる時のみ登場する。
毎月、数体のマトリョーシカから1体を選ばされ、その人形に入っているカードを入手させられる。
カードはどれも「-**億円カード」。「**」には数字が入る。
つかうと、カード名に記載されている金額と同じ額の持ち金が奪われる。
つかった時点でそのターンの行動が終わってしまうため地味に曲者。ついでに演出も長い。
しかも、入手してから1年間、つかわないで所持し続けていると……


  • エアプレンボンビー
『2010』『タッグマッチ』に登場。
とりつかれると毎月どこかにつれていかれる。移動後はその移動距離に応じてお金を奪われてしまう。
但し、銀河鉄道ではプロペラが動かないので移動せずに済む。


  • バクレツボンビー
『2010』『タッグマッチ』に登場。
とりつかれてから通算9マス以上移動して、自分にとりついたまま移動を終えると、そのターンの最後に大爆発を起こす。
爆発するともっていたカードがすべて無くなり、さらに列車の修理費用とし莫大な金額がかかってしまう。
また、爆発させたプレイヤーから周囲5マス以内にいるプレイヤーも被害を受ける。
ゲームバランスが過激な「桃鉄3年決戦!」モードでは、とりかえしがつかないほどの威力があるので要注意。
なお、移動数は「ぶっとびカード」などのヘリコプターで移動した場合も計算され、
他人になすりつけたままターンを終えると、移動数はリセットされる。
一度爆発するか、爆発させずに数か月やりすごすともとの貧乏神にもどるので、
手持ちのカードやマップをよく見て、慎重に行動しよう。


  • ツルギボンビー
『タッグマッチ』に登場。
とりつかれると独占都市を1ヶ所選んで捨てる。独占都市を所有していない場合は変身しない。


  • デビルボンビー
『WORLD(DS版)』に登場。
とりつかれると、毎月デビル系カードを数枚ずつ送り込んでくる。ゾンビとは違いカードを持っていなくても被害を受ける上押し付けられるカードのバリエーションが増えている。ゾンビカードもあります。
シンプルな悪行だが、地味にやっかいなボンビー。


  • チャージボンビー
『WORLD(DS版)』に登場。
とりつかれると、そのとき持っていたカードがすべて強制的に破棄され、
その後はサイコロをふって出た目の合計数のカードを要求し、カードを入手するとすぐに回収されてしまう。
貧乏神にもどったあとも、要求された数のカードを入手するまでは悪行の効果がは続く。
ただ損害系カードも消してしまうためロシアンボンビーとデビルボンビーとの相性が最悪という欠点がある。

しかし、要求された数のカードをすべて渡すとお礼が貰える。


  • ナイトメアボンビー
『2017』に登場。
とりつかれると、毎月1枚ずつ手持ちのカードを燃やして消滅させる。
燃やされたカードは呪いがかかり、その後1年間は入手してもすぐに燃えてしまい、再入手ができない。
使用機会の多いカードを燃やされた時は、まさしく「悪夢」である。


  • ビッグボンビー
『令和』に登場。サンタクロースのような姿をしている。
持ち金がマイナスの場合、サイコロを振って出た目×所持金にマイナスを倍増させていく。
しかし、マイナスがいくら膨らんだとしても徳政令カードや目的地到着ですぐに帳消しにできるので実際は被害はほとんど無いともいえる。但し、後のアップデートで憑りつかれている間は徳政令カードが使えなくなるよう調整が施された。
また、所持金がプラスのプレイヤーに移すと「つまらんなー!」と言って即座に元に戻る。
一方、アイドルグループ・ももいろクローバーZとのコラボ企画では白い服になり、またこのモードにおいてだけは出目に応じたお金を取り憑いた社長にくれるというお助けキャラになっている。

  • ポコン
『令和』から登場。
キングボンビーの息子で、語尾には「〜でしゅ」と付く。
パパから伝授された「ハリケーンの舞」を踊る、早い話ハリケーンボンビーの後継キャラに当たる。
最初の悪行は未熟なのか1件しか物件を飛ばさず、2回目以降も2件まで吹き飛ばす等最初のうちはハリケーンボンビーよりやさしい。
だが登場3回目における2回目の行動から本気を出し、最大20件ものの物件を飛ばすようになる。
ハリケーンボンビー同様周辺のプレイヤーの物件も吹き飛ばすが、こちらは最初から一気に数件の物件を飛ばしてくる。
一方で物件を所有していない場合「まだためらいがあるようだ!」ということで何もしない。


「キ~~~ング・ボンビー!!」
元祖ボンビー。巨大な悪行でプレイヤーを苦しめる。
その凶悪さはまさに悪魔。その一言につきる。貧乏神が可愛く見えるほどである。
キングボンビー、及びその派生である『デストロイ号』については、詳しくは個別項目へ。


  • ばらまきボンビー
『ワールド』から登場。
「神さまのお手伝いにボランティア枠で参加」しているらしく、天使を思わせるような出で立ち……だが、笑顔と泣き顔が半分ずつの仮面を付けているので、表情が分からない。おまけに、登場する時は地面に叩きつけられてからゆっくり起き上がり、待機中もマリオネットのように糸でぶら下がっているせいか常にカクカクとした挙動を見せるため雰囲気は不気味。なお開発陣によれば「キングボンビーが操っているかも」とのこと。
悪行は「ため込んだ欲望をばら撒いてアナタの魂を輝かせる」という名の下に、その社長のお金、カード、物件のどれかを毎ターン周囲のマスにばらまくという、要するに新興宗教の教祖
ばらまかれたものは時間が経つと消えてしまうが、その前に落ちているマスを通れば物件でもカードでも自分のものにできる。早い話が乗っ取りと刀狩りをさせているような状態。カードも物件も無ければランダムで言い渡された額の分の持ち金をばらまかれ、もし足りなくとも「借金してでも払いまショウ!」ということで借金させられる。
なすり付けられるリスクを取ってでもばらまかれたもの目当てで近付くか、やっぱり全力で逃げるか……さてどうしよう?

ちなみに、「エンジェルカード」のエンジェルとばらまきボンビーが同時に付いていると、エンジェルは逃げこそしないもののいつもの笑顔から一転、青ざめた顔を手で覆いうなだれるという小ネタがある。
しかし、確定で使える手段ではないが、このエンジェルが進化するなどしてミカエルが降臨すると一変。なんとばらまきボンビーを一喝して変身を解除してくれるのだ。また、この時ばらまきボンビーは直前までの神様のような言動をかなぐり捨ててやけに慌てる。やっぱり新興宗教の教祖だろアンタ。
景気よく周囲にばら撒くくせに自分の直近にはよく思われていないことから、とある内閣総理大臣が裏モチーフではないかというプレイヤーも。

  • 世界旅行ボンビー
こちらも『ワールド』から登場。
舞妓あるいは花魁の顔をした、それを思わせる着物やぽっくりを身につけた鳥の体を持つハルピュイアのような形態で、京都弁で喋る。
取り憑いた社長が行動を終えた後、ランダムでどこかのマスに連れていき、移動距離に応じた持ち金を奪う。
早い話エアプレンボンビーの後継だが、あちらと異なり移動は1回につき3回まで行うことがあり、そうなると当然運賃も加算される。運次第では目的地に近付ける……が、そう思ったらまた反対方向に連れて行かれ遠ざかった時の絶望はハンパない。あと、行動を始める前の顔が怖い。( ゚д゚ )クワッ!!
エンディングではあのナマハーゲンと行動していて、終盤ではナマハーゲンを載せて現れ、2位のプレイヤーを咥えて飛び去る演出がある。


■その他のキャラクターたち

作品によるが、ランダムあるいは年数の経過などの諸条件を満たすと登場。

  • テッテケテー
舌を出し目玉の付いたUFOのような外見をしており、目的地に最も近いプレイヤー以外の誰かのもとにその月の行動開始前に飛来する。
遭遇すると強制的にサイコロを振らされ、指定の出目を出すと目的地近くまで連れて行ってくれるが、外すと何もせず去っていく。

  • 記念仙人
文字通り仙人のような見た目のキャラで「ウヒャヒャ…!」と笑うのが特徴。「黄色マスに◯回停まる」などのような何らかの条件を達成すると現れ、カードやお金を恵んでくれたり借金を解消してくれたりする。
しかし本人も語るように気まぐれなので、キリの良い記録を達成しても確実に来るとは限らない。

  • ともちゃわわ〜ん
赤マスに停まると出現する、カエルのようなキャラクター。サイコロで指定の出目を出すと、続いてルーレットで選ばれた急行系/タンク系カードを選びその効果で一気に進める。サイコロが外れても赤マスの影響は無しにしてくれる。テッテケテーとは異なり辞退することもできる。

  • 幸福な王子
青マスか黄マスに停まると出現。
遭遇したプレイヤーは誰かに自分のカードを1枚あげなくてはならず、また損害系を渡すことはできない。

  • ショッカーO野
ミニゲームの司会進行を務める。なお、ミニゲームを開催するか見送るかどうかは選ばれたプレイヤーが任意で決められる。

  • 運命の女神
最下位のプレイヤーのもとに出現し、いくつかある選択肢のうちから選んだ願い事を1つだけ叶えてくれる。

貧乏神と並ぶシリーズお馴染みのお邪魔キャラ。
詳しくは個別項目へ。


■余談


  • 女湯イベント
『桃太郎伝説』や『桃鉄』シリーズでは、ある条件を満たすと女温を覗いてしまうという、
ゲームの目的とは関係のないお遊びイベントがある。女湯イベントでは一枚絵が表示され、中にはB地区が見えてるちょっときわどいモノも……。
しかし、後期の『桃鉄』ではCEROの審査に配慮したらしく、温泉をのぞけるイベント自体はずっと収録されているものの、色気が抑えられたイラストとなっている。
また長い間見ていると、スリの銀次やキングボンビー等に所持金を取られてしまいもする。

ちなみに、一部の『桃鉄』では女性向けイベントという事なのか「男湯」をのぞけるイベントもあったりする。
その一枚絵に登場するのはイケメンだったり、ガチムチだったり、ゴツイ漢たちだったり……。


  • 『桃太郎道中記』
桃鉄シリーズは基本的に現代の日本を舞台としたゲームだが、
過去に1作だけ、江戸時代をモチーフにした『桃太郎道中記』がセガサターンで発売されたことがある。
しかしこの作品にさくま氏は全くかかわっておらず、また『桃鉄』のシリーズとして認めていない。

この作品では、
お金→【円】から【両】
カード→【お札】
ハワイ→【唐】
等、より和風をイメージしたものに差し替えられている。
移動も基本徒歩で、サイコロを増やす効果のお札を使った場合、かご、飛脚、、馬車等が登場する。
さらに、キングボンビーの先祖という設定の「ボンビー大魔王」が登場し、音声付きで喋る(CVデーモン閣下)。
また、本家シリーズでの対戦キャラからいぬやま、さるかわ、きじたが外れて司会役に回り、入れ替わりで『III』以降、
進行役に回っていた夜叉姫が久しぶりに対戦相手として復帰した(思考ルーチンは本家シリーズにおける「きじた」と同様)

  • 『それいけ!桃太郎電鉄』
2007年から2009年にかけて、KADOKAWAの児童向け雑誌『ケロケロエース』に連載された本作が題材のコミカライズ作品。

桃太郎の子孫である現代人、桃木三太郎が「えんま新聞」の新米記者として、
各地の名産品や歴史を紹介する記事を執筆するため、フリーカメラマンの夜叉姫や先輩社員の貧乏神と共に日本全国を飛び回りつつ、
行く先々で梵屁羅主大王(キングボンビー)が送り込むご当地怪獣が現れれば、
先祖代々受け継いできたお守りの力で変身ヒーロー「サムライ・ピーチボーイ」へと変身。
「御札」として登場する『桃鉄』お馴染みのカードの力や、「鹿角」「烈風」「火走」といった剣術を駆使して立ち向かうというもの。

剣術名からもわかる通り、『桃太郎電鉄』が題材の作品にもかかわらず、
スピンオフ元となった『桃太郎伝説』の要素が多く盛り込まれた異色作となっている。

児童誌連載らしくうんちネタが多い他、児童誌連載らしからぬ夜叉姫のサービスシーンもふんだんに織り込まれている。


  • シリーズの開発終了……そして、復活!!
ハドソンがコナミに吸収合併されてから、色々な「大人の事情」により、『桃太郎』シリーズの開発は停止していた。
さくまあきら氏によると、桃鉄の新作はもう出せない(作れない)状態にあったという。
(シリーズ終了のくわしい事情は、さくまあきら氏のホームページ「さくまにあ」のブログで記述されている*18ので、気になる方は、検索して調べてみよう。)
2012年2月1日に配信された携帯アプリ『桃太郎電鉄TOKAI』を最後に、『桃鉄』シリーズは幕を引いた。


これで、もうゲームの新作が出ることは永久にない……かと思われた。
ところが……


後の、2016年9月1日にインターネットで放送された「Nintendo3DS Direct」内で、
なんと、ニンテンドー3DS用ソフトとして『桃太郎電鉄』の最新作が開発中であることが発表された。
番組内では、原作者のさくまあきら氏からのメッセージを、
開発中のゲーム画面を交えながら、番組のプレゼンターである任天堂広報室の森本英機氏が丁寧に代読した。
ゲームのタイトル名は『桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!』。
本作はおよそ6年ぶりの新作となり、2016年12月に発売された。発売元は任天堂となっている。

  • さくまあきらの東大受験
さくまあきらは過去のインタビューで「桃鉄にオンライン対戦を付けるくらいなら東大でも目指す」と発言していた。
その後、スイッチ版ではオンライン対戦が実装されることが判明したためそれについて突っ込む者がいるが
そもそもその発言の正確なところは「オンラインに詳しいスタッフを着けてくれるならともかく自分で勉強して実装するくらいなら東大に入る勉強する」であって、別にオンライン対戦を否定しているわけではない。
というかこれを間に受けるなら今までオンライン対戦を実装できるスタッフを付けてくれなかったのか。


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最終更新:2024年04月14日 22:12

*1 このため、プレイヤーは任意で設定した名前に「社長」と付けて呼ばれる。

*2 目安として、3年は2時間半、100年は30時間とされている。

*3 本作のタイトルデモが宇宙をテーマとしている。

*4 本作のみ中国地方にカード売り場が存在しない。

*5 距離は目的地からのマス数で判定される。同じマス数に二人以上いるときは、そのとき目的地に一番乗りしたプレイヤーの次に行動するプレイヤーに憑く。

*6 現実の農地法によって農地の売却が厳しく規制されていることの反映ではないか、とする説も。

*7 これを証明するために、さくまあきら氏本人が膨大な借金データから逆転できるかどうかを毎作品試行している。

*8 『G』の5倍×大恐慌(5倍)などのように、一撃でキングボンビーより酷い破壊力の損害を食うことさえある。

*9 「リニアカード」は旧作では30マス進む効果だったが、『16』以降は一部の作品をのぞきサイコロを8個ふって移動する効果になった。

*10 初期は完全ランダム。そのため旧仕様だと大抵どうでもいい場所に落ちて終わりなので殆ど意味が無い。

*11 空路にいたのに地面に吹きとばされるとか。

*12 初期作品の貧乏神も悪行として行うことがあった。また、名産怪獣の一体「サツマイモ怪獣プープー」に遭遇すると、しばらくオナラが止まらなくなり近くのマスのプレイヤーをオナラで吹き飛ばしてしまう。

*13 これ以外にも『16』は全体的に安値の食品物件に高めの収益率が設定されていることが多い。

*14 実際の本拠地は兵庫県西宮市。なお、実際に大阪府に本拠地のある近鉄/オリックスに相当するチームは未実装。

*15 元ネタが違法出国したのは2018年のこと。

*16 作品によっては「ITバブル」。

*17 実はマイナスだった場合も0円になる。借用書の類いも食べてくれている?

*18 サイト内の「仕事人裏日記」2011年12月11日のページなど。