情け知らずのガラク/Garruk Relentless(MtG)

登録日:2011/11/18(金) 20:48:52
更新日:2022/12/22 Thu 11:54:51
所要時間:約 4 分で読めます




情け知らずのガラク/Garruk Relentless
プレインズウォーカー ― ガラク(Garruk)
(3)(緑)
情け知らずのガラクの上の忠誠(loyalty)カウンターが2個以下であるとき、彼を変身させる。
[0]:クリーチャー1体を対象とする。情け知らずのガラクはそれに3点のダメージを与える。そのクリーチャーは彼に、それのパワーに等しい点数のダメージを与える。
[0]:緑の2/2の狼(Wolf)クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
忠誠度3

ヴェールの呪いのガラク/Garruk, the Veil-Cursed
プレインズウォーカー ― ガラク(Garruk)

[+1]:接死を持つ黒の1/1の狼(Wolf)クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
[-1]:クリーチャーを1体生け贄に捧げる。そうした場合、あなたのライブラリーからクリーチャー・カードを1枚探し、それを公開してあなたの手札に加える。そのあと、あなたのライブラリーを切り直す。
[-3]:あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+X/+Xの修整を受けるとともにトランプルを得る。Xは、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードの枚数である。

イニストラードにて登場した3枚目のガラク。
初の変身するプレインズウォーカー
両面合わせてだが5つの能力を持ち、変身すると色が緑から緑/黒と変わる今までに無いカード。
両面カードの特性上ドラフトにて1stピックした為にヘイトが上がるのはお約束。



以下、能力解説

表面
まずは誘発型の変身能力。
初期忠誠度が3と低めなので火力や敵クリーチャーの攻撃にさらされると変身する前に死にかねない。
なので自分から変身させる場合は主に1つ目の[0]を使う。
1つ目の[0]は「格闘」っぽい能力。(格闘はクリーチャー通しが戦闘を介さずお互いのパワー分のダメージ相手に与えるキーワード処理)
緑なのに敵クリーチャーに触れる珍しい能力であり、今までのガラクが苦手とするフライヤーにも対処できる。
これでガラクの忠誠度を上手く調整し変身させたい。
2つ目の[0]はガラクらしい狼トークン生成。
変身してすぐは忠誠度が2以下なので、返しに殺されそうな場合はこっちのほうがいい。
相手の場のクリーチャーが大きかったり、そもそもクリーチャーがいない場合はひたすらこちらを使うことになる。
一応擬似格闘能力は自分のクリーチャーも対象にできるが、それはよく考えた上で実行してもらいたい。


裏面
[+1]能力で生み出す狼は1/1とサイズダウンしいるが接死持ち。
考えてもみてもらいたい。
回避能力がなければどんなサイズのクリーチャーもブロックで相討ちにされ、逆に相討ち上等で殴りに来る。しかも多くの場合何らかの手段で強化される。
恐ろしい…
変身のために減らした忠誠度が増えるのも有りがたい。
[-1]ではその場に応じて状況を打開できるクリーチャーを呼べる便利技。
[-3]の踏み荒らしもどき能力はおまけ…ではなく緑白トークンなどではゲームエンドになりうる要警戒技になる。

総じて擬似格闘はあるもののフライヤーは苦手であり、地上では無類の強さを誇るガラクらしいカードとなっている。
同じく環境に存在する原初の狩人、ガラクをシンプルに強い剛のカードとすれば、1マナ軽く技の選択肢の多いこちらは柔のカードと言えよう。



以下背景、ストーリー

さて、ガラクがこんな姿になってしまったのはリリアナの呪いが原因である。

忠誠度が下がると変身するのはガラクが衰弱することで呪いを受けることを表し、裏面から表面に戻る能力がないのはその呪いが解けないことを表している。
表面のガラクにマイナス能力が無いのは自分から呪いにかかることが不自然な為であり、敵による何らかの影響(擬似格闘含む)により変身するようになっている。
また普段のガラクは普通の狼を呼ぶのに対し、呪われたガラクが呼ぶ狼は接死を持っているあたりに呪いの影響が出ている。
いかがであろうか。各能力に無駄がないだけでなくカード全体がストーリーのガラクをうまく表していおり、色んな意味で完成度の高いカードと言える。

ストーリー上でのガラクはリリアナから呪いを受けて以降、その呪いを解く為にひたすらリリアナをつけ回している。
その過程でジェイスに騙され様々な次元で無駄足を踏まされるも、ついにリリアナが向かったイニストラードへとプレインズウォークする。

そして発見したリリアナを一端は追い詰めるものの、グールを召喚されてまたも敗北。 そのまま呪いによって死を待つばかりという状態であったが、解放されたアヴァシンが狼男をウルフィーへと生まれ変わらせるために放った「呪い黙らせ」によって呪いが鎮まり一命を取り留める。

その後、呪いを解除するためにアヴァシンの元へ訪れようとする…ものの狼男と間違えられ、捕獲された。まぁ結局アヴァシンのところに連れてかれるみたいなんで結果オーライかもしれない。

しかし基本セット2015にてアヴァシンの看病虚しくプレインズウォーカーを問答無用で殺戮する完全な闇堕ちに突入してしまった。
それに伴いアヴァシンも2015に新装登場が確定。最早只の看護婦と患者の関係である。



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最終更新:2022年12月22日 11:54