野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker(MtG)

登録日:2012/06/15 Fri 10:25:04
更新日:2023/04/10 Mon 10:56:11
所要時間:約 7 分で読めます




「捕食者は世界の真のあり方を知っている。 生命とは戦いだ。 強いものだけが生き残る。」

野生語りのガラクはマジック・ザ・ギャザリングに登場するプレインズウォーカー
人間、男性、36歳。身長249cm、体重216kg。出身は不明。あらゆる次元を自分の狩場としている為、特定の居住地を持たない。

次元/Planeを渡り、より強大かつ凶悪な獲物を追い求める狩人。召還術や自然魔術に優れ、またその召還した獣と一体化することで彼自身がまさに千の獣と化す。

凶暴な野生人のように見えて意外と広い見識・情報網を持ち、なぜかリリアナジェイスの関係性を知っていたり、誰にも解読できなかった地図をゼンディカーのものと言い当てたりしている。ただ、公式にMusclebrain(脳筋)呼ばわりされたことも。
また、緑らしく自然主義で文明を嫌っている節があり、フレーバーテキストにそういった台詞が散見される。

筋骨隆々とした大男で、銀の兜を被り長い髪と髭を蓄えている。
基本半裸だが、寒いときは普通に服を着る。(→情け知らずのガラク)



ストーリーではリリアナと特に関わりがある。彼の仲間の獣をリリアナが殺したため、その報復としてガラクはリリアナを襲う。しかしヴェールの力により強化されたリリアナには敵わず、逆に呪いを受けて半死半生となってしまう。

呪いを解くためガラクはリリアナを追い、元カレのジェイスを襲撃。ゴルゴンに殺されそうになったりしながら、遂にイニストラードにてリリアナを補足する。リターンマッチを仕掛け一時はリリアナを追い詰めるが呪いによって弱体化した身では止めを刺すことは出来ず、グールの大群を呼び出されて再び敗北。

そのまま呪いにより蝕まれ死を待つばかりという状態であったが、大天使アヴァシンが狼男を解放するために放った呪い黙らせ/Cursemuteの強力な魔法の波が押し寄せ、彼の呪いを鎮めて正気を取り戻させたのだった。

ガラクはこの次元に呪いを解くことの出来る存在がいると悟り、強力な魔法の源の方角へと向かっていった。
リリアナへの復讐心より回復を優先できる辺り、やっぱりそれなりに思慮深い人である。

しかし呪いの回復法を探す過程で
狼男と間違えられ、ちょっと凄い一般人に捕獲された。
そのままアヴァシンの元までゴヨウされる予定の為結果オーライなのかもしれない。

また直接の関わりは無いが、上述のように地図を判別し、ジェイスに教えたということで地図の持ち主だったチャンドラの恨みを買った模様。


ゲームでの性能:
緑の代表的PWとして扱われていた(過去形)ためカード化の機会は比較的多く、実戦レベルで使われたパワーを持つカードも多い。


■Garruk Wildspeaker / 野生語りのガラク (2)(緑)(緑)
プレインズウォーカー - ガラク(Garruk)
[+1]:土地2つを対象とし、それらをアンタップする。
[-1]:緑の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
[-4]:あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+3/+3の修整を受けるとともにトランプルを得る。
初期忠誠度:3

ローウィンで登場した一枚目のガラク。
プラス能力で出したターンに土地を起こし、実質2マナで唱えられる点が非常に優秀。小マイナスでは中型サイズのトークンを出し自分を守ることが出来、大マイナスは出た次のターンには唱えられる為、総じて優秀。
当時の環境では緑の強力な3枚のカードとしてタルモゴイフ、カメレオンの巨像と共に「TCG」と呼ばれた。
下の環境ではエルドラージランプなどのマナブーストデッキで延々と畑を耕している農耕民族ガラクなどもたまに見る。


■Garruk, Primal Hunter / 原初の狩人、ガラク (2)(緑)(緑)(緑)}
基本セット2012にて登場した2枚目のガラク。通称「原初ガラク」。
単色トリプルシンボルとほぼ緑単専用だが凄まじい破壊力を持つ。詳細は原初の狩人、ガラク参照。


■Garruk Relentless / 情け知らずのガラク (3)(緑)
■Garruk, the Veil-Cursed / ヴェールの呪いのガラク
イニストラードにて登場した3枚目のガラク。通称「情けガラク」、「呪いガラク」。
初にして唯一の両面カードプレインズウォーカー。詳細は情け知らずのガラク参照。




■Garruk, Caller of Beasts / 獣の統率者、ガラク (4)(緑)(緑)
プレインズウォーカー — ガラク(Garruk)
[+1]:あなたのライブラリーの一番上から5枚のカードを公開する。これにより公開されたすべてのクリーチャー・カードをあなたの手札に加え、残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。
[-3]:あなたは、あなたの手札にある緑のクリーチャー・カードを1枚戦場に出してもよい。
[-7]:あなたは「あなたがクリーチャー呪文を1つ唱えるたび、あなたのライブラリーからクリーチャー・カードを1枚探してもよい。そうしたなら、それを戦場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。」を持つ紋章を得る。
初期忠誠度:4

4枚目のガラク。基本セット2014にて登場。
歴代最大サイズで、+の生物補充、-の踏み倒し、奥義による展開、と大体「ランプデッキで使ってね!」と書いてある。
その意図通り、緑t赤のグルール・モンスターなどで「ニクスの祭殿、ニクソス」などを経由して4ターン目辺りに出てきて+で圧倒的アドバンテージを稼いでいく仕事をしており、M14の中のトップレアの一つとなっている。
ガラク安打伝説を見事継続した。


そして基本セット2015で5枚目のガラクが登場。

■Garruk, Apex Predator / 頂点捕食者、ガラク (5)(緑)(黒)
プレインズウォーカー — ガラク(Garruk)
[+1]:他のプレインズウォーカー1体を対象とし、それを破壊する。
[+1]:接死を持つ黒の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-3]:クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。あなたはそれのタフネスに等しい点数のライフを得る。
[-8]:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは「クリーチャーが1体あなたを攻撃するたび、それはターン終了時まで+5/+5の修整を受けるとともにトランプルを得る。」を持つ紋章を得る。
初期忠誠度:5

とうとう呪いの影響で狂ってしまった。色も黒が混ざっている。
これを最後にストーリー上からも半分退場している。

■呪われた狩人、ガラク/Garruk, Cursed Huntsman (4)(緑)(黒)
伝説のプレインズウォーカー — ガラク(Garruk)
[0]:「このクリーチャーが死亡したとき、あなたがコントロールしている各ガラク(Garruk)の上に忠誠(loyalty)カウンターをそれぞれ1個置く。」を持つ黒であり緑である2/2の狼(Wolf)クリーチャー・トークンを2体生成する。
[-3]:クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。カードを1枚引く。
[-6]:あなたは「あなたがコントロールしているクリーチャーは+3/+3の修整を受けトランプルを持つ。」を持つ紋章を得る。
初期忠誠度:5

エルドレインの王権で登場したガラク。相変わらず呪いは解けていない。なお、灯争大戦で登場しなかったのはボーラスがPWを狩られることを警戒して、意図的に近づけさせなかったためだとか。

能力は普段プラス能力である能力が0能力に置き換わっていること以外は標準的なプレインズウォーカー。狼が死亡しないと奥義を使えないため多少工夫が必要になるが、制圧力は高め。
しかし時勢があまりにも悪く、オーコが原因で緑対策である《害悪な掌握》や《霊気の疾風》が平然とメイン採用される環境だったために黒単色の《戦慄衆の将軍、リリアナ》に枠を奪われがち。その後も環境自体のインフレからフィニッシャーとしては少々悠長なため、やや使いにくい。


PW狩りの衝動に突き動かされどこかの次元をさまよっていたところ、オーコに催眠を掛けられ「忠犬」にされてしまう。
オーコに付き従いエルドレインに来た際にウィル・ケンリスとローアン・ケンリスに出会い、彼らの協力で面晶体を取り除かれオーコの洗脳からは解放されたものの、押しとどめられていたヴェールの鎖による呪いに蝕まれ衰弱していく。

しかし、ウィル達が偶然発見したロークスワインの秘宝《永遠の大釜/The Cauldron of Eternity》がガラクを蝕む呪いを吸い上げるが、残されたのは物言わぬ屍だった。だが、大釜は相応しい者に生命を与えるという伝説の通りにガラクを蘇らせた。

最終的にオーコには逃げられたものの、プレインズウォーカーに覚醒してエルドレインを去った双子を心配するケンリス王に自身の父を重ね合わせ、双子を追いかけ見守ることを約束した。

「あの二人が俺を助けてくれた。だから俺もそうするつもりだ」



Garruk, Unleashed / 解き放たれた者、ガラク (2)()()
伝説のプレインズウォーカー — ガラク(Garruk)
[+1]:クリーチャー最大1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+3/+3の修整を受けトランプルを得る。
[-2]:緑の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体生成する。その後、対戦相手1人があなたより多くのクリーチャーをコントロールしているなら、解き放たれた者、ガラクの上に忠誠(loyalty)カウンターを1個置く。
[-7]:あなたは「あなたの終了ステップの開始時に、あなたは『あなたのライブラリーからクリーチャー・カード1枚を探し、戦場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。』を選んでもよい。」を持つ紋章を得る。
初期忠誠度:4

基本セット2021で登場したガラク。呪いから解き放たれたことで緑単色となった。
プラス能力は修整とトランプル付与。打点として強烈で、特に接死を持つ《探索する獣》との相性が良い。
マイナス能力はトークン生成。条件付きで忠誠度消費は抑えられるが、盤面が不利ということなので維持は期待しづらいだろう。-2のときに打つと状況起因処理でカウンターが乗る前に墓地に送られるので注意。
奥義はクリーチャーのサーチ。起動できれば息切れの心配はなくなるが、そこまで維持できる状況ならばプラス能力で殴り勝てると言えなくもない。

環境に同居する《怪物の代言者、ビビアン》に比べると非常に攻撃的な性能で、緑単アグロに向いている。高めの初期忠誠度に任せてプラス能力で圧倒するのが良いだろう。
《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》がいれば即座に奥義を使えるので、隠し味として使うのも手。

Garruk, Savage Herald / 野蛮な伝令、ガラク (4)()()
伝説のプレインズウォーカー — ガラク(Garruk)
[+1]:あなたのライブラリーの一番上のカードを公開する。それがクリーチャー・カードであるなら、それをあなたの手札に加える。そうでないなら、そのカードをあなたのライブラリーの一番下に置く。
[-2]:あなたがコントロールしているクリーチャー1体と、他のクリーチャー1体を対象とする。その前者はその後者に、自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。
[-7]:ターン終了時まで、あなたがコントロールしているクリーチャーは「あなたはこのクリーチャーの戦闘ダメージを、これがブロックされなかったかのように割り振ってもよい。」を得る。
初期忠誠度:5

基本セット2021のPWデッキで収録されたガラク。


「追記、修正は肥料だ。」 ――野生語りのガラク

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最終更新:2023年04月10日 10:56