村正(装甲悪鬼村正)

登録日:2010/06/12(土) 19:54:07
更新日:2024/03/13 Wed 15:59:13
所要時間:約 4 分で読めます




「諒解、死を始めましょう。」



装甲悪鬼村正』のヒロインの一人にして、主人公・湊斗景明が所持する唯一の劒冑
見た目は甲鉄で出来た巨大な赤蜘蛛。

CV.須本綾奈(ゲーム版)/嶋崎はるか(ドラマCD版)


普段は「村正」と略称されているが、本名はもっと長く「三世勢州千子右衛門尉村正」という。
かつては湊斗家に奉られていた剱冑のうち一領であり、本編開始の二年前のある事件を切っ掛けに景明と暫定的な帯刀の儀を結んだ。
景明とは銀星号討伐という共通の目的を持っている。

剱冑にしてはやたらと人間臭く、大鳥さんに嫉妬したり冗談や皮肉を言ってみたりもする。
料理は電磁抜刀(後述)したりする位出来ない。

物語の登場は一章。
夜中に景明が喋っていた相手が彼女。
普段は牢獄に拘留されている景明に代わって銀星号を捜索している。

二章ではふなに玩具扱いされたり三章では無理矢理ホットドッグに改造されたり色々と可哀相なキャラである。


剱冑としての彼女(軽いネタバレ含む。)


銘:村正/勢洲右衛門尉村正三世
所属:-
生産国:大和/伊勢國
種別:真打/重拡装甲
時代:南北朝末期
兵装:野太刀、太刀、脇差
仕様:汎用/白兵戦
合当理:量変換型単発火箭推進
陰義:磁力制御
待騎状態:蜘蛛
甲鉄練度:4
騎航推力:3
騎航速力:2
旋回性能:3
上昇性能:3
加速性能:2
身体強化:4

「鬼に逢うては鬼を斬る 仏に逢うては仏を斬る ツルギの理ここに在り」

赤鬼を彷彿とさせる深紅の装甲をした剱冑。
村正の名に漏れず「善悪相殺の呪い」がかかっている。
「精神同調の能」による磁気汚染(くるわし)も備え、密接している相手ならば汚染は可能だがこれは自ら使用を禁じている。

陰義による「磁力制御」は汎用性が高く、外部へと磁気を発し攻撃を防ぐ磁力障壁などを展開する「磁気鍍装・負極(エンチャント・マイナス)」、
内部へと作用させ駆動系の効率化による速度強化・磁気加速(リニアアクセル)を可能にする「磁気鍍装・正極(エンチャント・プラス)」として使用。

必殺技は磁力の反発しあう力を利用した「電磁抜刀(レールガン)」。
レールガンには威(オドシ)、禍(マガツ)、呪(カシリ)、穿(ウガチ)の四種類が確認されている(どれも景明が修めている流派吉野御流合戦礼法のアレンジ)。
発動時には顔の口部分が開き正に鬼のような表情を見せる。
景明が装甲した状態で完全なレールガンとして放つが、彼女単体でも使用は可能。

長大な野太刀が主な武装だが、物語開始直後に銀星号によって卵を植えられ六分割されている。
野太刀が無くなったことで単純な攻撃力以外の諸性能も低下してしまっている。
しかし野太刀の部品を取り戻す過程で銀星号の陰義・辰気制御の一部を使えるようになり、引辰制御による高速移動「辰気加速(グラビティ・アクセル)」を身に着ける。

武者形態・待機形態問わず鋼の糸を吐く事が出来、相手を拘束する際などに使われる。
また、鋼糸を使い擬似的な剱冑を作り出す事が可能であり、実際に四章で一条の拳に朱い装甲を作った。

2023年にはMODEROIDでまさかの美少女プラモデル化を果たした。デモンベインやマブラヴとは違ってコンシューマー化されていないアダルトゲーム原作のロボのキットということもあって商品化発表の際には驚きの声が上がった。
値段に見合ったわがままボディ大ボリュームを誇るが、デザイン都合上パーツが干渉しまくるため可動はおまけ程度と割り切った方が良く、パーツ・デカールともに多めのため作るのは骨が折れる中〜上級者向けキットといえる。

本編における彼女の活躍(ネタバレ有り)



















英雄編・復讐編では普通の剱冑であったが、魔王では正式に景明と帯刀の儀を結び、なんと生前の姿…つまり女体化する。
蝦夷の民なので褐色の肌に白銀の髪。そして中々のナイスバディ
一応服は紅いが、身体は甲鉄ではなく柔らかく揉み心地のいい生の肉。
蜘蛛状態では考えられない姿である。景明もそのあまりギャップにorzとなるほど。

ちなみに一回失敗してどこかで見たことあるような個性的な姿になってしまったりもした。

以下、彼女の生い立ち(ネタバレ大)





















彼女は南北朝の争いの原因と成った二つの剱冑…つまりは村正の一族最後の生き残りであった。
彼女の祖父(一世村正)は北朝に、母(二世村正)…つまり銀星号は南朝に納められて互いに争い合い、善悪相殺の呪いによって当時の日本の人口を一割滅ぼした。
結果は一世村正の敗北。
北朝は戦いには勝利するも二世村正はその呪い故に帝の命で破壊されかかる。
しかし、劔冑鍛冶としての母を想った三世村正の申し出によりそれを回避。
代わりに己を剱冑にし、もしも二世村正が使用された場合はその仕手も剱冑をも破壊すると言った勅命を受け、その身を心鉄に刻み剱冑としての、本編の村正の姿となった。
なお、彼女は善悪相殺の理を理解しながらも祖父や母と違い迷いを秘めていた。
そんな彼女が自身に善悪相殺の呪いを課したのは、自分以上の才能を持った祖父と母が作り上げた村正一門の造りを独力で超えることは不可能であり、二人の手法を模倣することでしか必要とされた力を得られなかったという、已むに已まれぬ理由からであった。

その後紆余曲折を経て二世村正と共に湊斗家の祭壇に祀り上げられ長い眠りにつく。

そして本編開始二年前に起きた湊斗家襲撃事件の際に景明が已むを得ず帯刀の儀を交わした事で、剱冑として初めて活用されることになった。


口にすることは無いが自身の願いが結果として銀星号を誕生させ、景明を含む多くの人々の平穏を奪ったことに強い罪悪感を覚えており、所々で見せる景明との衝突も全ての罪を自分が負おうという思いからきている。



以下、それぞれのシナリオでの最後。




【英雄編】
最後の絡繰を発動した正宗と戦い、景明は死亡し、正宗は破壊される。
以降は仕手を失った剱冑、剱冑を失った仕手どうし一条と契約を結び、彼女の剱冑として各地で暗躍する。
しかしあくまで自らを景明の劔冑としているため、最も近くにいながら一条とは距離をおいている。


【復讐編】
景明の劔冑として香奈枝の協力者となってからも彼に寄り添い続ける。
そして最期はバロウスのテルの矢を受け、そのダメージにより破壊された。


【魔王編】
単身挑んだ二世に心身共にフルボッコにされてしまうが、互いの過去を知った景明とこれまで暫定的に済ませていた帯刀の儀を正式に取り交わす。
また、二世の言葉を参考に人化の術を身に着けた。
しかし景明が銀星号の卵を植え付けられたことで離ればなれとなり、分岐で景明が足利茶々丸を選んだ場合捨てられ、その後の行方は不明。

景明が洗脳を振り切った場合は野太刀も取戻しフルパワーで復活。
景明と共に銀星号との決戦に臨む。


【悪鬼編】
景明とのイチャラブライフ。
メイド服で御奉仕プレイされた後に雪車町に刺されて掠われる。
その後、景明と共に善悪相殺の名の元に世界中の真打の使い手を集めて軍隊を作る。





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最終更新:2024年03月13日 15:59