カストロ(HUNTER×HUNTER)

登録日:2011/12/16 Fri 08:28:56
更新日:2024/04/07 Sun 21:59:53
所要時間:約 16 分で読めます





一度として全力で戦ったことなどない

全てお前を倒すための準備運動に過ぎない


カストロとはHUNTER×HUNTERの登場人物。

声:岸祐二(旧アニメ)、川島得愛(新アニメ)

【人物】

天空闘技場編にて登場した、「フロアマスターに一番近い男」と呼ばれている格闘家。
かつてヒソカに負けたことを除けば敗北無しだった。

顔立ちは長髪のイケメン。
高い実力を持ち、天空闘技場内ではあのヒソカとライバル関係と目されていた。
200階の住人なので当然念能力者であり、系統はウイングの見立てでは強化系。
一応「強化系は単純一途」というヒソカの性格診断にも当てはまる。ただ彼の性格面に関しては、具現化系のような「神経質」な面も強く見られるが*1
ヒソカから唯一ダウンを奪った相手であり、ヒソカもカストロをいい「玩具」と見ていた。

両手を虎の爪や牙のように模して戦う拳法「虎咬拳」の使い手。
かつてヒソカに負けたことから打倒ヒソカを目標にし修行を積み、新たな能力「分身(ダブル)」に目覚める。
理由は後述するが、彼の念に対する理解力から誰かに師事したわけではなく、念は独学と思われる。

このことと彼のヒソカに洗礼を受けたという台詞からも、ヒソカに負けた時は念能力者ではなかった可能性が高い。
にもかかわらず、そのヒソカ戦では「ダウン一発、クリーンヒット三発」を取ったという。
才能豊か且つ五体満足であることから、ヒソカは玩具として彼の才能を買って真っ先に戦い、悪意無しで洗礼したものと思われる。


【物語での活躍】

ヒソカとの決戦、当初は「ダブル」で優勢に試合を進め、ヒソカの両腕を切断するほどで、能力を見破られても最初は全く慌てることはなかった。
しかしヒソカの話術と、失ったはずの手がまた生えてるといったような奇術に翻弄される*2
その後、死の予知、ダブルを完全に見破られる(自身も知らなかった欠点を見破られた)、悪い所を次々言及されるといった精神攻撃を重ねかけられ、精神的に追い詰められていく。

最後はヤケになってヒソカを攻撃しようとするも、予め「伸縮自在の愛」が貼り付けられた右腕をモロに顎に食らう。
そして同じく「伸縮自在の愛」が貼り付けられていた特製カード13枚を食らい、ヒソカの予言どおり踊り狂うようにして息絶えた。


ヒソカは彼の敗因を容量(メモリ)のムダ使い」と評しており後ににウイングもそれを肯定している。
どういうことかというと、前述の通りカストロの系統は強化系なのだが、ダブルの能力は具現化系と操作系に属する。
のみならず、ダブルを肉体から完全に切り離して使うとなるとこれは放出系の要素まで必要となる。

しかし具現化系と操作系は、強化系にとって非常に相性が悪い系統である(特質系の方がより難しいが、特質系は特質系でないと習得できないので最初からないものと見ていい)。
しかもダブルは本人そっくりな姿を具現化、さらには人間と全く同じ動きをするという高度な操作を同時に必要とする。
おまけに具現化系と操作系同士も相性があまり良くなく、放出系に至っては具現化系と相性が最悪(一応放出系単体で見れば強化系・操作系と相性はいい)。

つまりカストロは本人の資質として強化系でありながら、相性の悪い具現化系と操作系に加えて放出系を高度に複合させた技を開発したということ。


ヒソカは個人個人が覚えられる・操れる念能力の限界を「容量」と呼んでおり、
こんな使い手と相性の悪い系統で高難度の技を覚えたカストロは「容量」をほぼ全て使ってしまっていたということである。
ウイングも「彼の虎咬拳(拳法)とダブル自体は見事なものだが、強化系を極めればもっと強くなったはず」と言った内容の発言をしており、ゴンやキルアに悪例として教えた。

後に同じく「具現化系と操作系と放出系を複合させた技」が登場しているが、こちらはその開発と運用に自分を含めて三人の念能力者を必要としているうえに、
『備品』となる二人は固有の発を使えなくなるというハンディまで背負っている。

こんな容量の無駄遣いだらけな有様でも、精神的な動揺さえ無ければヒソカ相手に善戦くらいはできたはずだったと言われる辺り、
ハンター協会の会長選挙編の基準で見てもかなり上位の実力者であったことが窺える。
普通の強化系の使い手だとダブルは習得できないと言及されているため、ヒソカに将来を見込まれるほどの才能があったことも確かである。
むしろ本来は習得できない分類の、かつ超難関レベルの技を、まがりなりにも習得して実戦レベルに高めたというのはとんでもないことだといえる。
実際劇中でも「類稀なる才能と絶え間ない修練のなせる技」とダブルを生み出してしまったカストロの才能と努力を評するシーンがある辺り本当に「宝の持ち腐れ」や「才能の無駄遣い」と言わざるを得ない。

後にクラピカが系統に関する話をした際に、苦手な系統は習得しづらい上に威力・精度も苦手な分だけ低下すると説明していた。
更に身体・精神状態でも上下するが、誓約・制約無しだと自分の実力相応の能力しか実現できないため、
仮に具現化系に属していて放出系要素を無くしたと仮定しても、誓約・制約無しでは自身より一段劣る強さの分身になっていた可能性が高い。
そのため、強化系の彼が自分の見た目・動き・実力と全く遜色のないダブルを制約なし(同時行動しながら精密操作も可能)で使いこなしていたのはまさに驚嘆するべき話だと言える。

更に付け足すと後にジャジャン拳に対する言及で苦手な系統で威力・精度が落ちてもオーラの消費量は変わらないと説明されていたため、逆算すると燃費も凄まじく悪いということに……。

天空闘技場編は初めて「念能力」が漫画で出てきた話であり、カストロは「ダメな念能力を覚えたらどうなるか」という例の為の存在。
そしてゴンとの戦いの前にヒソカの強さと念を読者へ教える為の踏み台である。ぶっちゃけた話がかませ犬。
当初は余裕ぶっていたのに惨めなまでに動揺し、さらには必死の修行で覚えた技を「ムダ」とまで批判されるという残念なイケメンぶりを披露してくれた。
加えて物語中だけでなく、読者にも
  • 扱う念と使い手の系統の一致の大切さ
  • 自身の能力の特性の把握の大切さ
  • 下手に念能力を考えなしに作ったらどうなるか
を非常に分かりやすく実演した、文字通りの体を張った反面教師である。



念能力


本気で来い ヒソカ 2年前の私とは違う

虎咬拳(ここうけん)

両手を虎の爪や牙に模して攻撃する拳法で、達人ならば大木さえも容易く引き裂くことも可能として知られる流派。
カストロ自身の本来の系統が強化系ということもあり、両手にオーラを集めて繰り出すと威力が非常に増大すると思われる。

ただ『分身』で念を消費(AOPの消費)&容量不足に陥っていることから、作中での破壊力は念とはあまり関係が無い可能性が高い。
この仮説が正しければ、あの男は拳法の説明通り念能力とか抜きにしても一流念能力者の肉体を引き裂けるということである。
本編では両手にオーラのようなものが描写されているので、流石に「念能力ゼロ」「完全体術」ということは無いだろうが、それでもこっちに回しているオーラは多分最低限。
それでもウイングが「すばらしい威力」と高評価を下すほどで、「強化系として極めれば随一の使い手になっていた」と評している。

なら、仮に『分身』を覚えずこちらを極めていたらどのような姿になっていただろうか?
ゴンのジャジャン拳のように隣接する系統を加えるのが想像しやすい。
具体的には変化系と合わせて爪の当たり判定を大きくするとか、放出系と合わせて爪から衝撃波を出すとかもできるし、単純にウボォーギンの如く攻撃が命中したら腕どころか全身がバラバラになるくらい強化系に威力を振れば、流石のヒソカも腕を差し出すことはしなかっただろう。
また虎咬拳の殺傷力は十分として、身体能力・機動力を鍛え上げてヒソカも避けられない・罠を仕掛けても対応できるスピードを身につけて、虎咬拳を打ち込めるようにする、というのもいいかもしれない。


虎咬真拳(ここうしんけん)

虎咬拳と下記の「分身」を組み合わせ、分身と共に虎咬拳を繰り出すというカストロ独自の拳法。
まず「分身」が攻撃をしかけ、「分身」が作った死角に潜んだ本体がさらに攻撃を仕掛けるという、二人一組によるコンビネーションを生かした拳法で、一人を相手にするならかなり強力。
「念によって完成した真の虎咬拳」と本人は自賛していたが、ものすごくネーミングが単純である為、アナウンサーが突っ込みを入れた。


分身(ダブル)


いっそこのまま 何も解せずに死ぬか?

具現化系・操作系(と放出系)の複合技。
衣服も含め「自分と全く同じ外見・身体スペックの分身」を念で具現化し操る能力。
別名ドッペルゲンガー
念で出来た分身は実体及び本体と同等の身体スペックを備え、相手に打撃を加えたり、迎撃させるなどが可能。
普段は本体と重ねて二重の攻撃を加えるようにしたり、分離させて敵の死角から攻撃を仕掛けたりと、自身の攻撃を敵に『錯覚』と誤認させる幻惑・錯乱用の能力として用いている。
もちろん最初から分離させて二人一組による連携を駆使して攻撃を行うことも可能なので、単純に強力である。
二人一組で攻撃できることによる奇襲効果を高める為、本体も分身も同じようなひらひらとした服を着て相手の死角を増やす工夫をしている。

ウイングが具現化系・操作系の能力と評したのは、この二つが強化系から離れた素質ということが大きいのだが、そもそも分離する必要がなければこの二つで成立するためだとも思われる。
本編のダブルのように「体から完全に分離・独立させる」場合は放出系の素質も必要になる。

単純に考えれば2対1で戦えるのですっげー便利なのだが、こんな高度で複雑な能力を独学で生み出してしまった結果、欠点がとんでもなく多いことで知られる。

欠点

まず大前提として「人間」のような複雑なモノを具現化し「自由に操作する」には高い集中力が必要なので、本体が精神的動揺に加えて顎にクリーンヒットを受け脳震盪を起こした場合、分身を出すことができなくなる。
さらに言えば脳震盪までいかなくとも出せなくなっていた可能性は高い*3
さらに具現化するイメージは「普段の自分」であるため、戦闘中に服に付いた汚れや傷は再現することができず、本体と分身を誤認させる「身代わり」「影武者」としては(特に戦いが長引くと)あまり役に立たない。
「じゃあ戦闘中に服についた汚れや傷などもイメージするようにすればいいのでは?」と思うかもしれないがそれは戦闘中にリアルタイムで汚れや傷などを完璧に把握して逐一イメージに反映させる必要があり、発動に高い集中力が必要なのにそれを要求するのは考え事をしながら精神統一しろと言ってるようなもので無理がある。
しかも、術者であるカストロ自身が能力の欠点に気が付いておらず、あまつさえ勝手に「勝利した」と思い込みヒソカの面前で堂々と能力の詳細をネタばらししてしまったことも完全に裏目に出ている。
このあたりの「ネタがわかれば強みがなくなってしまう」*4のもヒソカが批判した点。

オーラはビデオテープに記録される という性質の関係上、カストロよりはるかに性質を掴みにくい*5ヒソカの能力ですらゴンとキルアは 「凝」の鍛錬を兼ねた修行として ビデオテープの映像を何度も見返すことでヒソカの能力の性質を見抜いている。
もし同じ条件ならば念による分身であることは即座にバレるため、仮にあの試合でヒソカに勝てたとしてもこれ以降の試合に勝ち続けるには性質がバレやすく、バレると一気に対応策を取られる能力は 天空闘技場で勝ち抜くには不向き と言える。
このような格闘試合ならそれこそネタがバレようが全く問題ない強化系の基礎能力の方が向いているだろう。
「ヒソカに勝てればもう何もいらない」とまで覚悟を決めた様子もなかったし

更に付け加えると、師匠もなく独学で念を学んで習得した結果、念能力で重要な要素である制約と誓約が全く施されていないという致命的欠点まで抱える。
後に定番となる「あえて使える場面を限定することで、苦手な系統の能力も扱えるようにする」という応用技術を使用している様子が全くない。
強化系・放出系能力ならともかく、操作系・具現化系能力は制約と誓約が重要な要素として絡むため、余計に拡張性や能力強化要素が失われているのも惜しい所*6
また、カストロは制約も誓約も一切設定せずダブルを作った結果容量不足に陥っているため、ダブル発動中は「凝」などの念の応用技がロクに使えなくなっている可能性も高い*7

また、他の念獣・念人形を放出・操作する能力者たちの大多数は、複数体を、しかも何らかの特殊能力を伴って操ることが出来る。
しかしカストロのダブルはたった一体、しかも固有の特殊能力がない。
後述の手数云々にしても、そういった多数の手駒を同時に操れる能力者に比べれば劣るものでしかない上、本人自身に虎咬拳という高い殺傷力のある攻撃手段がある以上はただ単に手数を二倍にするよりも本人の虎咬拳をいかにして強化・命中させるかに絞った能力を作る*8など、戦闘能力を向上させるなら手数に頼るよりもマシな選択肢があったはずである。
ダブルは手数を二倍に出来る能力かもしれないが、そこ止まりでしかないのだ。
(ただし異論あり。後述)

ちなみに平時に関しては忍び寄ったキルアをあっさり察知しているため、ダブル使用中でなければ応用技もある程度は出来ると思われる*9

以上のことでヒソカを完全にガッカリさせてしまい、カストロに興味がなくなってしまったため、ヒソカに容赦なく命を奪われる大きな原因となった。


長所

欠点が先に書かれたが「自分そのものを一人増やす」というのは上手く使えば戦闘・非戦闘を問わず戦力2倍以上の結果をもたらす可能性が高く、一概に弱いとは言えない。
実際作品内でも「念獣」や「念人形」など、カストロの分身とは違った形の分身を作って操る念能力者がチラホラ出てきているため*10、アイディア自体が有用であったことは間違いない。
能力を見せつけられた際に「ドッペルゲンガーというやつかい?」と、特に驚く事もないヒソカの冷静な口ぶりからも、念能力者の間ではわりとポピュラーな発想であることがうかがえる。
「自分自身の姿」というのも、クラピカの具現化系の修行から推察して「多くの具現化系能力者にとって最も具現化のイメージがしやすいのが自分自身なのでは?」という考察もある。
彼は念能力習得以前から拳法家であったため、分身を作るのに自分自身ならなおイメージはしやすかっただろう。
誤認性は失われても、集中力さえ保てれば自由自在に出し入れ可能&二対一に出来るのは単純に強力であり、思考面でも常にダブルがいる・いないの2通りの状況判断を強いられるのはかなり煩わしいと言える。
肉体スペックも本体と遜色ないため攻撃の幅も飛躍的に高まっている。
本体の意のままに操作できる以上、連携攻撃もしやすいだろう。
ボマーが登場した際、「大勢で掛かればボマーの制圧も簡単では」という意見に対して「先頭に立って掛かる者は少ない」ということで不可能と言われる場面があるが、ダブルはそんな恐れを抱かないし、レイザー戦のキルアのような無茶な連携技を頼まれても問題ない。

「欠点」のところでは「特殊能力がない」「出せる数は一体のみ」と言われているが、「本人と非常に似ている」の他にも、「ダブルが『虎咬拳』を使えるなど運動能力・精度が非常に高い」という点は十分強力である。
同じく分身を使う『縁の下の11人(イレブンブラックチルドレン)*11は数こそ多いが、その精度や強度・能力はカストロのダブルとは比較にならないほどお粗末だった。
もちろんに使うこともできる。実際、死の寸前には迫り来るトランプに対して分身を出して盾にしようとしていた。
…が、これも致命傷レベルのダメージを喰らうと使用したオーラが戻ってくるわけではない*12
更に付け足すとまだオーラの余力があってもその戦いの間は使えなくなる可能性が極めて高い*13
一度ヒソカに分身を撃破されても当然のように分身を繰り出していたことから、この時はそうした設定が固まっていなかった可能性も高いが、後の様々な設定を考えると低燃費で無制限に分身を生み出し続けられるとは考え難い。

ヒソカが問題視した「メモリの無駄遣い」も、「制約と誓約」を付けていたらそのぶん容量も軽くなり、さらなる発展性を持たせられた可能性も一応はある*14
ゴンやネテロといった作中に出てきた強化系能力者も単純な肉体強化だけではなく戦闘における選択肢としての能力は持ち合わせている。
ただし、こちらもこちらで「基礎的な鍛練を怠らず」「制約と誓約を用いて」「自身の特性にあった能力」を付与しているので、やはり基礎がしっかりしている事が大前提である。

同じくヒソカに指摘された「どちらが本体か見破るのは容易」という点も、見破られたところで分身の攻撃力や運動力や操作性が落ちるわけでもない。
カストロ自身もそれまで戦った他の200階の念能力者にダブル無しで全勝なので、ヒソカといえども素の体術で対応したら余裕で捌ける相手ではない。
もっともヒソカがあの場において素直に体術で応じるわけがないのが難しいところだが。
このように「誤認による奇襲作戦」が出来なくなっただけなので、種明かし後であろうが本領発揮できていればヒソカでも油断出来る相手ではない。

また、ヒソカ戦での敗因は能力以外にも、相手の話術に翻弄されて「冷静に戦う」ことができなくなったカストロ自身の精神的な脆さも深刻だったと言える。
例えば直接敗因となった「顎を含む全身にガムを貼り付けられた」事についても、冷静に凝を使えば見破れたと記述されている*15。ここにはカストロの「相手の挑発に乗せられやすい」という精神面の問題が指摘される。
…もっとも、それがヒソカの狙いだったので敗北は必然だったとも言えるが。


以上のように作中の「冷静に戦えばヒソカに善戦くらいはできた」とは大きな欠点が多々あるにせよ、この使い方(連携)と精神部分も重要だったと示唆されている。
逆に言えば勝機があったとすら書かれていないので現段階の実力及び、この能力の向上の余地の無さ*16と正々堂々戦う天空闘技場という場での対抗は難しかった*17と思われる。


もし彼が、確かな念の指導者に師事し、念能力の原理・詳しい知識・基礎能力をきっちり鍛え込んで「分身」を作っていればより凶悪無比な念になっていたかもしれない。
彼の場合、
  • 「強化系を極めた虎咬拳の達人」
  • 「より具現化の完成度を高めた分身の達人」
のどちらの道を歩んでも超一流の念能力者となりうる才能があり、しかもその才能を実らせるだけの努力や頭脳も充分にあった。
あれだけ分身と虎咬拳を駆使しても、戦闘中は体力を失った様子も虎咬拳が衰えた様子もなく、オーラ量も多いと思われる。


【余談】

闘いをよく見ると囮役や単身突撃する際など危険が及ぶ役回りは常にダブルの方で、自分は基本的に安全な位置から攻撃している。
無論、攻撃されても死なず出し入れも自在のダブルで仕掛けるのは常套手段であるが、選択肢を狭めるのでヒソカの様なハイレベル相手には愚策と言える。
(別作品だが、実体のある分身の術を得意とするうずまきナルトは、分身をあえて後方において本体であるかのように見せかけ、自分自身が攻撃を掛ける、という場面が何度かある)
頼みの綱だったダブルの弱点を見切られ、本体の自分を凝視されるなり慌てて攻撃した辺り、カストロはヒソカが怖くて仕方なかった可能性が高い。
強化系は単純一途な気質の者が多いとはいえ、その彼が「とにかく真っすぐ正面からぶつからないで済む」効果を求め、それに固執し続けた辺り、多分にこの理由が含まれていると思われる。そりゃ怖いのも分かる話だけれど





キミの敗因は、追記・修正のムダ使い◆

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最終更新:2024年04月07日 21:59

*1 そもそもヒソカの性格判定は根拠はなく、マチやシズクやパクノダなど外れている例もある

*2 ただし、この場面はあまりの異常現象っぷりに、逆に冷静にさせてしまった。

*3 後にゴレイヌが大ダメージを受けて気絶した際「これでは意識を取り戻しても念獣は出せない」と言及されている。つまり、恐怖心等が強まっても思うように出せなくなる。

*4 一言でいえば手品師が自分の手品のタネをばらすようなものである。

*5 実際「隠」などで隠している

*6 後に分身を生み出す念能力者は何人か出ているが、彼らは皆何らかの制約を課している。

*7 更に念の扱いを習熟していけた場合はどうなっていたか分からないが、いずれにせよヒソカ戦の時点では難しいと考えた方が自然。

*8 攻撃範囲を拡大させる、相手の動きを封じる、自分の動きを一瞬だけ超加速させるetc

*9 キルアの気配が急に消えたこととどれぐらい近づいているかを「察知」し、椅子に座らせた分身に気をとられたキルアに「気配を探られることなく」背後から声をかけた、という動きから、少なくとも「円」や「絶」は使用できる様子。「円」や「絶」ができても目に「凝」を怠る辺りからも彼の念能力の歪な習得加減がうかがえる。

*10 これらの念能力は、そもそも人間そっくりの分身でなかったり、あらかじめ決められた動作しかできなかったり、分身に付加された特殊能力の方がキモだったりと、カストロの分身ほど高度な再現性や操作性を伴わない&必要としないものが多い。

*11 ノストラードファミリーのお抱え念能力者トチーノの能力

*12 レイザーやモラウのように「分身のオーラを戻す」技術まで身につけたら戻した時の燃費は良くなる。ただしそのモラウでも倒された分身からは回収できないので無限に盾にできるわけではない。レイザーが戻せたのも倒されるほどの衝撃では無かったためと思われる。

*13 前述しているが、レイザー戦でのゴレイヌに対しての言及で、念獣も使い手の感情(恐怖心なども)の影響を受けるので本体が受けきれないダメージを喰らったら体の大部分が残っていても霧散する上、強い恐怖心などを抱いた場合はその感情を払拭できるまでその相手に出せなくなる可能性も示唆されている。

*14 ただ相性最悪の非常に高難度な能力なので、使用用途の工夫などはともかく能力そのものの向上は難しいとも思われる

*15 メモリーの無駄遣いという指摘から、ダブル中は「凝」を使えたのか怪しむ声もあるが、少なくともヒソカが手品をした場面でカストロはダブルを使っていなかったので、この場面で、あるいは再攻撃前に「凝」をして相手の罠に気付くことは可能だったはずである。

*16 念習得からまだ日が浅いこともあり本来ならまだまだ伸びる余地があったはずだが、これによりヒソカは見切りをつけてあっさり止めを刺した

*17 もっとも闇討ちでヒソカを倒せたとしてもそれでカストロの目的が達成されることはないだろうが