遠隔自動操縦型(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2010/09/23(木) 00:24:06
更新日:2024/02/25 Sun 23:42:54
所要時間:約 7 分で読めます




遠隔自動操縦型とは『ジョジョの奇妙な冒険』に登場するスタンドのタイプの一つ。
第四部から登場。

■メリット(例外あり)
  • 本体との距離とは関係なく強い力を発揮できる、ほぼ無限と言える射程距離
  • スタンドへの攻撃は本体に無関係、故にスタンド自体の耐久力や再生力が高い
  • 倒されても再発動可能

上記の通り遠距離から一方的且つパワフルに攻撃できる。そのため「本体が遠距離にいて、姿などが知られていない」などの条件下ではほぼ無敵。


■デメリット(例外あり)
  • スタンド周囲の状況が全くわからない、または正確な情報が得られない
  • 行動に融通が利かず、ある一定のルールに則った攻撃や、大雑把な攻撃しかできない
  • 本体からの操作を全く受け付けない。任意に呼び戻すこともできないことがある*1
  • スタンドが発動中の間は本体が無防備になる

上記のデメリットのため、ルールを見破られたり本体が逆探知されたら窮地に立たされる場合がある。


DIOが述べる「スタンドは適材適所」と言うのを形にしたようなスタンドタイプで、
汎用性に欠ける分、型に嵌ったら手がつけられないほど厄介なタイプと言える。

特殊なタイプなために主人公たちにこのようなタイプは存在せず、主に敵がこのようなスタンドを持つ。
これらのスタンドを持つ本体は「自分さえ良ければ良い」、「自分の手を汚さず始末したい」といった卑劣な思考をしている人間が多いため主人公側に現れないのもやむ無しか。
ただし、スタープラチナ(暴走状態)シルバー・チャリオッツ・レクイエムのように「本体のコントロールから完全に外れている」タイプのスタンドは、射程距離を完全に無視していたりと自動操縦型に近い挙動を取る。


主な遠隔自動操縦型スタンド(括弧内は本体名)

落ちているランプを擦ると出現。対象の願い事を3つまで聞くことができ相手が欲しいもの願えばそれが出現する。
しかしこれは土を媒体にして再現した偽物でありそれが生きた人間であるならば願った人物の肉を喰い殺す傀儡なのだ。
一応近距離パワー型として明言されているものの「スタンドの出現条件の存在」「主なの攻撃方法の型や法則性」「自我を持っているような描写」「射程距離の長さ」「本体へのダメージフィールドバックがない」などの特徴からジャッジメントもこのタイプに分類されるのではないかと言われる。

これまたかなり描写が曖昧なスタンドで自動操縦かと思えば遠隔操作型のような描写もされている。
基本的には遠隔操作型だが能力によって条件を満たすと自動操縦も可能になるスタンド、というのが正しいかもしれない。
最高時速60キロで敵を追跡し、相手に触れると養分を吸い取り本体を癒す。視覚がないのか嗅覚で相手を追跡するため、精密な動作は不可能。
因みに本体に行動を制止される描写があるので自分の意思がある模様。初登場時には言葉も発しているが、本体の意思を代弁しているだけなのかどうかも不明。

キラークイーンが左手の手甲から発射することで発動。
人間の体温を感知して追尾する爆弾戦車。触れた対象を爆破する。
吉良が「弱点はない」と豪語するだけの事はあり、スタンド自体の防御力は異常な程硬く、スタープラチナのパワーでさえ破壊することができなかった。
しかし追尾性は然程高くなく、人間の体温より熱いものを感知するとそちらを優先的に狙ってしまう他、あくまでキラークイーンの一部という事なのかなんらかの強い影響を受けると吉良の左手に反映してしまい、動きを封じられると、本体(吉良)が自ら回収に向かわねばならない。

パッショーネの幹部であるポルポが刑務所にいながら団員を「選別」する為に使うスタンド。口の中に才能ある者にスタンドを発現させる「矢」を装備している。
ポルポが渡したライターの火が消え、「再点火」する事で現れる。
影の中を移動し、再点火した瞬間を目撃した人間を無差別に「矢」で突き刺す。才能がない者はその時点で即死する。
日光が弱点で浴びると消滅してしまうがそれは一時的なものであり、「再点火」する事で再び現れる。

PC型の「親」と女性に受胎させ、孕ませることで誕生する「息子」で構成されたスタンド。
厳密に言うとベイビィ・フェイス本体は自動操縦型ではなく自動操縦型なのは「息子」の方。
その為の発動条件が非常に面倒で、女性の血液型や喫煙の有無、好きなキスの形等の情報が必要(名前は必要ない)。さながら育成シミュレーション。
さらにターゲットの人間の血液を混ぜることで、産まれた「息子」はその対象を追尾する。
「息子」はあらゆるものをブロック状に分解する能力をもつ。
「息子」は他の自立型スタンドよりもはっきりとした意思を持ち、PC型の「親」を通じて会話を行うこともできる。
さらに本体によって知識を与えられ学習する事で成長し、そのうえで自ら考えて行動できる。
自動操縦型のデメリットである単純な行動しか出来ない点を完全に克服した稀有なスタンド。
倒されてしまった場合も本体のメローネには影響ないが、一からまた産ませて育てる必要がある。

本体が死んでから発動するスタンド。
動く物体を感知して肉体やスタンドエネルギー、金属や飛行機の燃料等、あらゆるものを取り込む能力を持つ。
シアーハートアタック同様やはり捕捉精度は粗く、より速いものが存在すればそちらに向かってしまう。

原作だと本体であるフーゴが意識的に操縦しているが、彼の意志とは無関係に動き出すことがあり、自我を持っているかのような描写もある。
外伝小説『恥知らずのパープルヘイズ』でのジョルノの発言によれば、
本体死亡後にノトーリアス・B・I・Gと同様に自動操縦化し、暴走する危険性があったらしい。

丸い石の形をしたスタンド。
近いうちに死ぬ運命にある人物が近くに来ると発動し、その最期の姿を彫刻として現して追跡し、安楽死させる。
一応、外部からの攻撃で追跡を止めさせる事はできるが、たとえ追跡を止めさせてもその人物が死ぬ運命は変わらず、それどころか運命がより苦しい「苦難の道」につながる事もある。
ちなみに、「ローリング・ストーンズ」の近くにいて姿が彫られていない人物は「まだ死ぬ運命ではない」という事が確定しているので、マンションの上階から飛び降りるなどの無茶をしても絶対に死なない。

麻薬チームの一員・アンジェリカ・アッタナシオが操る小鳥型のスタンド。
本体の寂しさから、他者の魂を敏感に察知して飛び回り、その人間を麻薬中毒の末期症状に陥らせる。
自動操縦型の挙動をとるのは、本体もまた麻薬中毒の末期症状にあり、的確な状況判断ができないため。
術中に陥るのは一瞬で、精神力の強いものでなければ瞬く間に麻薬中毒になってしまう。

小柄な人型のスタンド。普段は相手にヘコヘコして従順な態度をとっているが、自身を見ているのが敵一人だけの状態になった際に攻撃を発動。
唾を飛ばして付着した相手の体を溶かす。
ヨーヨーマッ自体を攻撃しても再生するため倒すことは不可能。
どうみても意思を持っている独立型スタンドにしか思えないが、遠隔自動操縦型らしい。

世界中の絵画や物語のキャラクターを実体化させて攻撃させるスタンド。
本体以外の全ての人間を物語の世界へ引きずり込み、その物語の結末に沿って殺害するチート中のチートといえる能力。
本体であるDIOの息子・ウンガロは、冗談抜きでこの能力で世界を破滅させようとした。

大統領の親衛隊、マイク・Oが持つ金属を風船状にして操れるスタンド。
バルーンアートで動物の形状にすることにより、標的の匂いを頼りに自動追跡する。
どんな隙間も潜り抜け、相手の体内に入り込んだところで元の金属に戻って攻撃する。

東方家の家政婦・虹村京が操る、ライダーのような恰好をしたスタンド。
本体もしくは標的が何かを「開ける」と出現し、「閉じる」と一瞬でいなくなる。
出現している間周囲は氷の世界となり、標的の動きを奪ったうえでバイクで轢き殺そうとしてくる。

杜王スタジアムに勤務する岩人間・大年寺山愛唱の操る風の精霊のような姿……ってかまんまDQシリーズのかまいたちのようなスタンド。
風を纏ってどこからともなく現れ、かまいたちで切り刻んだり破壊したりしてくる。
標的の呼吸に合わせて大きさが変化するが、呼吸をやめない限りどこまでも無限に追跡してくる。
康穂からは「確実に相手を殺すための能力」と形容された。

「新ロカカカ」を狙う岩人間プアー・トムのスタンド。
ブロックで作ったホワイトハウスの形をしたスタンドで、これを地面に埋めると発動して半径100m内にある建物の中を加圧していく。
その状態でドアや窓を開けると、今度は一気に減圧されて建物の中にいる生物を減圧症で殺害する。
スタンドをプアー・トムが手にすると、プアー・トムを中心に加圧したり、直接相手に加圧を送り込む事ができるようになる。
発動に手間はかかるが、一度発動すればまず逃れる術はない強力なスタンド。
能力が発動するとガラクタで作った不気味な人形のようなものが現れるが、これは攻撃が始まった事を告げる合図のようなもので、攻撃してもダメージはない。


関連


「噂には聞いていた自動追跡型スタンドか…」

「なるほど、こいつは油断したらあっという間に《追記・修正》されてしまうな」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ジョジョの奇妙な冒険
  • ジョジョ
  • スタンド
  • 遠隔自動操縦型
  • 基本チート

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月25日 23:42

*1 自我を持つタイプなら本体の命令を受け付ける事もあるが、これもあくまで「スタンドが『本体の命令を聞く』という判断をしている」だけであり、命令の内容によっては拒否される場合もある。