ヴァルバトーゼ

登録日:2011/08/21(日) 22:25:30
更新日:2024/03/23 Sat 01:18:03
所要時間:約 5 分で読めます






『俺と共に来いっ!!』









CV:鈴木達央
魔界戦記ディスガイア4』の主人公。

かつては《暴君》と呼ばれ恐れられた吸血鬼だったが、とある約束の影響で血を吸わなくなり、そのせいで魔力が大幅に低下。
現在は地獄にて、彼の執事でありしもべであるフェンリッヒと共に魔界のなりたくない職業No.1と言われるプリニー教育係として働き、
魔界の刑務所地獄にて、プリニー達を指導する毎日を送っている。
通称は《閣下》、《ヴァル様》、《ヴァルっち》。
年齢は2542歳とシリーズの主人公では歴代最年長。身長は160㎝台後半と、アデルやキリアに比べると比較的小柄*1

ディスガイアシリーズの主人公としてはかなりしっかりとした、成熟した人格の持ち主で、
失礼な事を言われようが、プライベートを詮索されようが、大体の事は「まぁ良いではないか」と言って許してしまう。
むしろそんな感じの事を言われて怒るのはフェンリッヒの方が圧倒的に多い。

ラスボスとして未熟なデスコ、精神的に子どもなエミーゼルに自身の体験も交えたアドバイスをし、成長させるきっかけを作った。

かつての魔力が失われても充分実力はあるが、
自分の力を過信する事もなく、自分が失態を犯した時はそれを認め、反省する等…正直下手な人間の大人よりも人間が出来ている。
悪魔だけど。


さて、ここまで彼のカッコいい所ばかりを抜粋して来たが…彼を語るには外せない事がある。そう、


イワシである。


血を吸えなくなった彼は代わりにプリニー達のエサ(?)であるこれを食してみた所…

見事に大ハマリしてしまう。







そのハマリっぷりは第1話冒頭からイワシについて熱く語ったり、
次回予告のネタが毎回イワシ絡み(イワシの漢字を鰯→魚強にしようと言いだしたり、
時々さ○なクンみたくイワシの被り物をしてたりする)だったり、
果ては「血を吸えなくてもイワシがあれば問題ない」「イワシのお陰で強くなれた」とか言ってしまう程。

戦闘でも「イワシっ!」と言う掛け声があったりする*2


戦闘面では主人公らしく高水準のステータスでATKが装備適性共に高め、魔ビリティは初期からATKを伸ばすものが有り攻撃的な印象。
得意武器は剣と槍。
剣のみLv500になると技能屋で買える特殊技全て(大次元斬まで)買える。
キャラ固有技は全てATK依存で単体だけの技が無く、対複数型。
使い勝手は中々のモノだが味方を巻き込み易いので注意。
タイマンでは武器技でカバーしよう。

尚、回復アイテムに「イワシ」があるが、与えても特に何も無いので普通にヒールやソーマなど使おう。



※以下ネタバレを含む


血を吸わなくなったのは、暴君時代に人間界で出会ったある女性との約束を守れなかったため。

その女性の名はアルティナ。

彼女は血を吸わないと生きていけない吸血鬼を哀れみ、自分の血を吸わせるから他の人の血はもう吸わないようにお願いする。

しかし恐れない人間の血を吸うのは吸血鬼としてのプライドが許さないと返した暴君ヴァルバトーゼは、
「キサマを恐怖のドン底にまで陥れてから血を吸ってやろうではないか」
とアルティナに約束をした。

しかしその数日後、人間界の情勢が悪化。戦火に巻き込まれたアルティナは致命傷を負ってしまう。
もう長くないと悟った彼女は、その場に居合わせた暴君ヴァルバトーゼに血を吸うように薦めるが、「恐怖のドン底に陥れる」と言う約束を果たしていない為これを拒否。
そして血を吸う事もないまま…約束を果たす事もないまま、アルティナは息を引き取った。


その後天使に転生したアルティナと再会したが、初めはブルカノと名乗っていた事、金に対する度を越えた強欲さから正体に気づかなかった。
正体に気付いてからは少年漫画さながらの気まずい雰囲気になるも、彼女の事を大事に想うようになった。それは真・最終回の半ば告白染みた叫びからも伝わってくる。

このリア充め…。

だが、すぐにゴモリながらも否定する。
このツンデレめ!

アルティナEDではニヤニヤする事必至。
しかしアルティナのとあるセリフの意味がわからず、戸惑う事も必至。
解んなかったら、ストーリーのラスボスの最強技を閣下で受けてみよう。意味が解るはず*3


余談だがEDによってはデスコに「おにいさま♪」呼ばわりされたりフーカとフラグを立てそうで立たなかったりする。モテモテである。


…このリア充m(ry



そのキャラクター性もあってプレーヤーからの人気も非常に高く、公式サイトの人気投票ではデスコに次ぐ2位、
更に2012年に行われた日本一ソフトウェア全キャラの人気投票においては、登場間もないにもかかわらず、男性部門においてラハールに次ぐ2位を獲得。
1位票の数からここでは殿下に軍配が上がったものの3位以下との差は圧倒的であり、現状では殿下とミスター日本一ソフトウェアの座を二分する存在といってもいいほどである。



そして遂に配信シナリオ『暴君ヴァルバトーゼ編』にて400年前の暴君と呼ばれた閣下が使用可能に。

終始味方中立勢力扱いなので、味方に作用する魔ビリティーが効かなかったり、ベースパネルが越えられなかったりするが、操作は可能。

4000というゼタ様と同様なレベルや圧倒的ステータスでぶっちゃけ閣下だけで無双できる。
どれぐらい圧倒的なのかと言うと、
全パラメータが敵として戦う時のゼタ様の約3倍
プリニガーX・轟の約2倍
である。最凶過ぎる。
魔神クラスを相手にして強さの次元が違うとまで言わせた強さに偽りは何一つない。

魔ビリティーで敵を使役したり、毒を盛られて効かないどころか気付かなかったり、
吸血鬼の弱点である銀の銃弾を食らっても毒になるだけでそのまま戦闘を行う、
挙げ句の果てには魔王クラスの攻撃にも耐える建物をグーパン1つで結界ごとぶち抜いたり正に暴君。
ただし、4つのステージのうち、最後の一つ手前及び最後のミッションでは先述の銀の銃弾により常に毒状態になる(肩書も「手負いの暴君」に変わる)。
5ターン後に死ぬので、暴君に任せるのならエスポワールで回復したり、「暴君の一振り」や「ブラッドスティング」で回復しながら進むなど、工夫が必要。

クリア後にはもちろんプレイアブルキャラとなるが、レベルは100になる
しかし、暴君ヴァルバトーゼ編はデモイベントもすべて何度でもプレイできるので、閣下の全盛期の御姿を何度でも拝見できる

プレイアブルキャラとしての性能はというと、

  • 基礎能力値と初期装備適正が味方ユニット中トップ。
  • 属性値も初期状態で炎25%、風50%、水75%と高め。
  • 移動や投げも平均的。
  • 装備武器のパラメータを1.5倍にする強力な固有魔ビリティー「タイラント」(魔チェンジ2刀流を行っても両方の武器に効果あり)を持つ。
  • 3つの固有技も軒並み高性能、特に「暴君の一振り」「魔帝・フルークフーデ」の2つは通常の閣下の完全上位互換。
  • 汎用魔ビリティー「誇り高き仲間」は緩い条件で能力を80%アップ可能。
  • もう一つの汎用魔ビリティー「ノーライフキング」は倒した敵(強マーク付いてても無関係)をHP1の味方中立勢力に変える。

簡単に言うと、非常に強い。
ディスガイアシリーズは素のHP・SPがカンストしても装備によってさらに上昇するため、タイラントの効果により
ディスガイア4及び4Rの全プレイアブルキャラ中最強のステータスを持つ(アイテムのステータスが同じ場合)。
後日談の攻略でもステータスの高さや非常に広い攻撃範囲等、非常に役に立つ。
ノーライフキングは様々な活用法があり、魔チェンジ2刀流と併用して経験値やマナを2倍稼いだり、死霊魔術師のアンデッドを無効化したりできる。
欠点としてダメージ増加や攻撃力アップ、ダメージ減少などの魔ビリティーを持たず、汎用魔ビリティー2つはオンライン関係では効果が出ない。
しかし、地球勇者の銃をキャラ界で継承し、巨大魔チェンジ2刀流でHPを大幅に上げて攻撃するとかなりのダメージが出せたりする。

ちなみにこの頃はまだ普通に人間の血を吸っていたのでイワシのイの字も出ないが、究極の畏怖の象徴になろうとしたり、そのために絆を紡いだりと悪の美学は健在。
むしろイワシに目もくれないことを除けば現在の閣下とほぼ変わりはなく、
当時のフェンリッヒから「アンタなら誰かに騙されてプリニー教育係に落とされたとしても、嬉々として仕事をこなしそうだな」と呆れ交じりに言われた際には、
「あれは魔力のない悪魔の仕事であり、自分が勤めるなど考えられん」としながらも、
「たとえどんな仕事であろうと、俺は俺のなすべき仕事を勤めるだけ」と事実上肯定している*4

ディスガイア4Rにて追加されたタイムリープ編においても登場。本編の過去である、シスターのころのアルティナとの出会いと別れが描かれる。
こちらでも終盤に操作可能な味方中立勢力として戦闘に参加するが、文字通り無双していた暴君ヴァルバトーゼ編とは違って血を吸うのを止めはじめた
頃であるため、急速に弱体化した状態となっている。
4つのステージで、350→300→250→150とレベルが落ちていく。魔ビリティーもタイラントのみとなっており、ステータスもかなり低くなっている。
いくらなんでも、燃費が悪過ぎである。

途中での会話デモでは本編よりもシスターアルティナとよく絡むため、よりニヤニヤできる。
また天然ボケもそのままなので、「敵が潜んでいるかもしれないから」「見張れないから」とシスターアルティナの沐浴を覗こうとしたりする(表情一つ変えていないため、おそらく真面目に言っている)。







「これからは追記・修正と書いて《イワシ》と読めッ!!」







最後にこれだけは覚えておけよ!
「ソコノコギリイワシツブイワシ」の名を!
なぜなら響きがカッコイイからだッ!

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最終更新:2024年03月23日 01:18

*1 設定資料集より

*2 キャラが好きな食べ物の名前を叫ぶのは日本一ゲームの伝統だが、男性キャラが叫ぶのは比較的珍しい

*3 さすがに問題視されたのか、4Returnでは追加イベントによるフォローが入っている

*4 そして現在に至るまでこの言葉に幾何のぶれもないことは、本編の閣下の活躍を見れば明白である