バスタードソード

登録日:2011/11/19(土) 05:22:43
更新日:2024/04/24 Wed 22:10:17NEW!
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バスタードソードとはの一種。ドが抜けるだけで別の武器になっちゃうから注意。
別名「ハンド・アンド・ア・ハーフソード」。和訳すると「片手半剣」となる。
ただ英単語Bastardは「雑種」「あいのこ」「半端もの」等の侮辱語の類である為*1
学会等では汚い言葉を使うのを避ける用途でハンド・アンド~表記を正規表記として採用しているケースがある。
ファンタジー系のRPGには比較的よく登場する武器なので、名前くらいは聞いたことがある人がほとんどではなかろうか。


■特徴

長さはだいたい1.0m~1.3m、重さは1.5kgほどで一般的な剣のイメージそのままの形状をしているが、柄が長いのが特徴。この長い柄を両手で持って扱うのが基本。分類ではロングソードと言える。
また幅の狭い刃も特徴の一つ。このことにより、斬撃だけでなく刺突も可能である。突く操法が主のラテン系の剣と斬る操法が主のゲルマン系の剣の両方の特徴を持つ事も名前の由来の一説。
「片手半剣」という名の様に片手で使うことも可能ではあるが、一般的な片手剣と比べると剣身は長く、当然それに伴い重量もある。
片手で扱う剣としては高い攻撃力を誇るのだが、重量の為に扱いは難しいとされる。
また、両手で扱う剣としてはやや軽めで威力が物足りない。
片手剣よりも破壊力があるが小回りが利かず、本格的な両手剣と比較すると取り回しやすいが威力が劣る。
要するに汎用性は高いが中途半端な武器なのである。同じく半端な盾両手で扱う性質上、腕に固定できるバックラーのような小型の円盾と併用される事が多い。


■歴史

1442年、スイスのベリンツォーナで起こった戦争にて鮮烈デビュー。以後15世紀から16世紀に渡り、主に傭兵たちが愛用した。
しかしその扱いの難しさが災いしてか、強力な武器であるには違いないがさほど普及されず、すぐに軽い細身の剣の方が好んで使われるようになってしまった。一発屋とか言うな。
そもそもこの時代になるともうすぐ銃が登場するので、剣自体があまり使われなくなっていくのだが……。
扱うのに細身の剣より恵まれた体格が必要だが、その分熟練者は片手剣と両手剣の欠点を補って敵をいなす事ができる。
しかし恵まれた体格に熟練の技巧が必要とあって、あまり広まりはしなかった。
また、さすがに板金鎧を斬り裂くことはバスタードソードはおろか両手剣でも不可能であったのも原因。


■創作でのバスタードソード

多くのファンタジーやRPGなどに登場する。「両手でも片手でも使える」という特徴から作品によって両手剣に分類されたり、片手剣に分類されたり、そのどちらでもあったり。
「片手剣としてはそれなりに攻撃力が高いが、やはりすぐにもっと強い武器が登場する」というパターンがほとんどのようである。
まあ元々傭兵の剣だし現実にはいないモンスターやらクリーチャーやらも相手取る世界観だからこその「普通の強い剣」ポジションなのだろう。
でもドラクエⅢでは、一人で魔王を倒した勇者の功績を讃えた褒美として与えられる。ちょっと待て。


なおFINAL FANTASY Ⅶのクラウドが持っているアレは「バスターソード」という武器。名前が似ているために混合されがちであるが、冒頭でも述べたように別の武器である。
ドがどっか行っちゃったよ。
見ためから分かる様に、形はベルセルクのドラゴンころしに近く外見的特徴もほとんど被っていない。
Busterは~殺しを意味するため、さしずめDragon Buster Swordといったところか。



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最終更新:2024年04月24日 22:10

*1 簡単に知りたければ「You Bastard」これを検索や辞書で調べればどういう扱いの言葉か分かる