グレートマジンガー(機体)

登録日:2010/11/26 Fri 00:05:19
更新日:2024/03/19 Tue 22:21:36
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「グレートマジンガー(GREAT MAZINGER)」は、アニメ作品『グレートマジンガー』及び、その原作作品に登場する架空の兵器「スーパーロボット」である。

本項目では旧アニメシリーズの情報を中心に、各メディア作品について記述する。


概要


全高:25メートル
重量:32トン
動力:光子力エンジン
装甲:超合金ニューZ

かの、マジンガーZ後継機(攻撃型発展機)であり、数千年の時を経て蘇った「ミケーネ帝国」の軍勢と激しい戦いを繰り広げた。

開発者は「科学要塞研究所」所長・兜剣造。
父・兜十蔵が15年の歳月を経て完成させたマジンガーZを基本に、より攻撃的で弱点が「無い」機体を目指し、設計・完成された。
言わばZの強化発展型であり、「マジンガーを超えたマジンガー」。

マジンガーZよりも大型化されたボディ*1にはZには存在していなかったマジンガーブレード等の格闘武器も内蔵する。


主機関はZ同様、光子力エネルギーを利用した光子力エンジンで、高出力モデルを新たに開発したことにより、
その最大出力は90万馬力と完成時のマジンガーZ(50万馬力)を大きく凌ぐ!
……が、パワーアップ後のマジンガーZに実は劣っている(前作の時点で95万馬力。…グレート終盤で更に×6!)事は秘密。
…スタッフも気付いていなかったのだろう。

ただしZが度重なる改装で出力をかさ上げしたのに対し、グレートは当初から90万馬力の新型高出力エンジンを積んでいるのと、
アビオニクスが洗練された分、操作レスポンスがZより良く、操縦性もZより上がっているというのが最大の利点である。そのために正式パイロットである鉄也以外の人間が操縦してもある程度は戦闘行動可能。
開発者の兜剣造博士が劇中で一回、映画『UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』では、バレンドス、マジンガーZのパイロットである兜甲児がそれぞれ本機を操縦している。

装甲は超合金ニューZで、これは超合金Zを更に精練する事により生まれる金属。
強度は超合金Zの実に4倍に達し、重量も軽くなっている。
素材としての量産性も上がっているようで、グレンダイザーの補修素材や地球製スペイザーの装甲材にも選ばれている。
ニューZαが登場したマジンカイザー系列でもかなり優遇された扱いをされており、マジンガーシリーズの金属としてはある種代表格である。
強固な装甲に思えるが関節部分が弱点となっており、第33話ではそれを見抜いたアルゴス長官が送り込んだ戦闘獣達に翼に両手、両足を切断されだるま状態された挙句、頭も破壊され大破したことがある(鉄也は頭が破壊される直前にブレーンコンドルにて脱出している)。
その反映か映画シリーズでも手足をよく溶解もしくは破壊されていた。

コントロールシステムは、小型戦闘機ブレーンコンドルが頭部に「ファイヤーオン」する事により起動する。
「マジン・ゴー!!」

背中には内蔵型の可変翼スクランブルダッシュが装備されており、単体での飛行を可能としている。出し入れする時は明らかに拡大・縮小している。
最高速度はマッハ4。内蔵型なのと、展開機構などの複雑な機能を内包したのが原因で思ったよりも対弾性・耐衝撃性に劣ることが後に判明する。
そのためか、付け根部分を攻撃されると数秒の間全機能が停止するという致命的な弱点を持つ*2むしろ複雑なのによく強度が保てたなと思える。
…弱点が無いんじゃなかったのか。甲児もデュークの質問に即答できるくらい熟知してるし……

機構の抜本的改良は無理だったのか、グレートブースターの建造でお茶を濁されている。
…最高速度が強化型スクランダー(4.5)に劣るが気にするな!!それと弱点を根本的に改良していないのも気にするな!!

近年のシリーズのリメイクなどではZの『後継機』として扱われる場合が多いが、上記の通り、正式には強化発展型である。


武装


ネーブルミサイル

その名(臍)の通り腹部から発射される「炎をよぶ」大型ミサイル
内部製造で弾数無制限、かつ連射可能。

アトミックパンチ

回転を加える事で貫通力が強化されたロケットパンチの発展型。
実に4倍の威力があるが、ゲーム(アニメでも)では設定を割愛、同威力。

ドリルプレッシャーパンチ

前腕部にカッターを出現させ回転力と貫通力を増した強化型。
飛田博士の協力により8話より使用。
グレート初の強化策。

グレートタイフーン

口のスリットから突風を吹き付ける。
酸は含まれていない(描写に例外あり)。
グレートマジンガー対ゲッターロボ』ではギルギルガン第一形態に唯一手応えのあった武装。

ブレストバーン

胸部放熱板から発射される4万度の熱線。
決め技としては最多を誇る他、機能を切り換えて冷凍光線を放ったエピソードは、スパロボのロボ図鑑ではお馴染みの記述。
なお、サンダーブレークを誘導してくれる僚機がいる状況なら同時撃ちも可能。

グレートブーメラン

胸部放熱板をブーメランの様に投げ付ける。切れ味は恐ろしく高い。
実は完全な外付け武装であるため(取り外しすら手動である)、他の武器が使えない場合でもこれだけは使えたりする。
死闘!暗黒大将軍』ではグレートタイフーンで軌道をずらして相手の隙を狙うコンボを見せた。
企画段階では「ブレストブーメラン」という名前であった。

バックスピンキック

ニーインパルスキック

バックスピンキックはスネに展開する刃、ニーインパルスキックは膝に展開するスパイク。
キック力を大幅に強化する。
足下の弱点を補うべく、当時のカンフーブームに乗り開発された。実はマジンガーZでいうところのアイアンカッターのような当たれば敵を確実に破壊していた強武器だったりする。
※練習はジャージで行え!!(鉄也談)グレートはモビルトレースシステムの類で動いているわけではないが、パイロットの身体技能がロボットの技に使われるのは至極普通の事である

マジンガーブレード

グレートの代名詞的装備。
太腿横の突起内部に左右一本ずつ収納されている。収納時は人間サイズで言えばバターナイフ並の大きさだが、取り出した際は長剣となる。超合金ニューZ製の為、極めて切れ味が鋭い。
を主装備にした主役ロボの元祖。二刀流や投擲での使用例も確認されている。
マジンガーZやイチナナ式もグレートに渡されて使用したことがある。

サンダーブレーク

こちらもグレートマジンガーの代名詞たる必殺パワー。サンダーブレイクとする資料も一部にはあるが、ブレーク表記が一般的。
300万ボルトの電撃を耳部の角から発生させ、指先に誘導……秒速30万アンペアで敵へと放たれる。
しかし、演出的には天からの稲妻を指先で受けてから放つ事も多く、これはサンダーブレークのイメージが「天罰」から来ている為。
稲妻の誘導は他のロボットでもかまわないらしく、誘導する腕を失ったり、ブレストバーンと同時撃ちする為に腕を自由に使えなかった際にはビューナス(自前の指で誘導)やイチナナ式(マジンガーブレードを借りて誘導)が誘導役になっている。
左右の指先から放つ「ダブル」や剣に電撃を纏わせる「ブレード(漫画版)」等のバリエーションもある。
またグレートが敵を指差したまま空から直接落雷させることも可能で(対戦闘獣ソルゴス戦で使用)、スパロボZでも再現された。まさに上記「天罰」イメージを顕現させたかのような演出であり非常にカッコいい。

本機にZのように、光子力ビームが搭載されなかったのは、この武器を搭載した事によって内部に余裕が無くなったが故の兼ね合いである。

余談だが、企画段階での仮称で本機がゴッドマジンガーとつけられていた時は「ゴッドサンダー」という名がつけられていたという。
このネーミングは後に思わぬところで復刻されることとなる。

スクランブルカット

背中の翼で切り裂く技。
強度(安定感?)は内蔵型だけにZのスクランダーカッターに劣ると云う記述があり、劇中でも一、二度しか使用されていない。

グレートブースター

初出は映画『グレートマジンガー対ゲッターロボG』。
灰色で各所にスパイクが付いた武骨な翼。

TVでは、グレートを上回る速度で飛翔する戦闘獣が出始めた事と、
スクランブルダッシュへの攻撃で機能停止に陥る事を確認したことへの対応策を兼ねて建造されたグレートの最強兵器兼追加ブースター。
マッハ5のスピードでの飛行を可能とさせる装備翼を猛スピードで目標にぶつけると云う荒技。
…スゲェ、勿体無い。しかし最終的に最終回にてミサイル一発で大破している。
長らくその後に再建造されたのかは不明だったが、『INFINITY』においてちゃんと再建造されたことだけは明言された。

スパロボでは「こちら鉄也だ、グレートブースターを射出してくれ!」がお決まりの台詞。
グレートマジンガーに一回合体させ、その後すぐ分離して敵にぶつけるという無意味な工程が挟まれる(鉄也が主導で照準を合わせているとみるべきか)。
しかもすぐ壊れたことを反映し、一発限りの使い捨てである。補給コマンド?何のことかな?

なおハードスペックが低い場合はそれすらなく、研究所から射出されてそのまま敵に向かう。グレート意味ねえ!*3

さらに最初には呼び出しすらせず、棒立ちのグレートが突然グレートブースターを取り出し、そのまま押し出しているようにしか見えない。

さらにさらにハードスペックが低くかった初登場時だと呼び出されることすらなく、スクランブルダッシュを付けたグレートが突貫するというスクランブルカットと同じ演出の謎攻撃になる。*4


ただし、博士達も研究所も一切登場しない『スーパーロボット大戦D』のみ、
グレートブースターを装備した状態がデフォルトで、グレートブースターを飛ばすと通常のグレートに変化する仕様になっている。α外伝で未来世界でも呼び出して見せた事は忘れよう
当たり前だがグレートブースターを付けてた方が空適応と移動力が高いので、ここぞというタイミングで使っていきたい。
媒体によってかなり描写や形状が異なり、『マジンカイザー』では合体っていうかサーフィンのように搭乗する、サブフライトシステムのような超巨大兵器である。

マジンパワー

一時的に出力をアップさせる特殊機能。
マジンガーZと同様のもの。


その他の作品群での活躍


マジンカイザー

兜十蔵博士が遺した設計図を基に作られたプロトタイプと博士自身が作った真のグレートマジンガーの二体が登場。
デザイン自体は共通しているが前者は手足が黒く、後者はアニメ版準拠の青という違いがある。

武装は同じであるがプロトタイプは身長が低く超合金Z製であるためより一層マジンガーZに近い存在となっている。

プロトタイプはZと共に機械獣軍団と戦い続けていたが冒頭2話で破損し退場。
そして終盤に登場した真グレートは無数の機械獣&妖機械獣軍団を単機で撃退するほどの戦闘力を見せつけた。

続編にあたる『死闘!暗黒大将軍』にも登場。こちらは手足が黒い。まあ、状況的にはプロトタイプではないだろうけど。
ミケーネの将軍二体を同時に相手取りなんとか撃破するがダメージが酷く機能停止してしまった。

暴走したカイザーにフルボッコにされたり戦闘シーンが少なかったりするものの、
Z不在の中光子力研究所を守るためにオイルを吐きながら奮闘したり、
最初から鉄也と甲児の仲が良好なこともあって頼もしい兄貴分ポジションに納まっている為扱いはそう悪くはない。

ちなみにOVA『カイザー』に登場するグレートブースターは機体がグレートよりも巨大化しており、グレートが上に乗る形となっている。


真マジンガー 衝撃! Z編

第1話及び25話に登場(1話はあくまでPVのようなものなので実質25話のみの登場)
ブレードなる男がピグマン子爵を斬って捨てた際、彼の背後に本機と思われる機体がシルエットで出現した。
神の復活によりZが敗北したところで物語が終了しているため、その後の行方は不明。
設定画によるとマジンガーZと同様、ビッグバンパンチ(ビッグバンアイアンカッター)に変形できるとのこと。
スーパーロボット大戦V』ではこのグレートを元にした活躍が描かれる(ビッグバンパンチは無し)。


真マジンガーZERO

ループする世界線のうちの一つに登場。機械獣軍団に敗れたZの後続機として兜剣造博士によって作られた。
甲児が搭乗する予定だったが、その真価を見せる前に世界線がリセットされてしまったため実力は不明。

第二部『真マジンガーZEROvs暗黒大将軍』にて正式に参戦。
多元融合によって異なる世界線から降り立った剣造博士が設計し、剣鉄也が駆ることになる偉大な勇者。
その性能はすさまじく、ミネルバXをして全身が鋭利な刃物と言わしめる程の攻撃的な機体となっている。

Zが備えている7つの魔神パワーの内の再生、吸収、強化、変態と同等の力を完全な制御下に置いている。
ミネルバXいわく、ゴードンヘルの偏執的な強さとも、魔神化したZの悪魔じみた狂気の力とも違う、制御され洗練された新しい力。
自己修復能力も最初から備わっているため継戦能力も抜群。

登場して早々無数の戦闘獣を虐殺し、暗黒大将軍と激戦を繰り広げた。
しかしそのあまりの強さがマジンガーZの逆鱗に触れ、終焉の魔神への進化を促してしまう結果となってしまう。

その後暴走するマジンガーZと戦闘になるも大苦戦を強いられる。
念のためフォローしておくと、今作のマジンガーZは自らの意志で暴走し、無限に進化する最強の化物であり、決してグレートが弱いわけではない。
むしろ初陣で暗黒大将軍すら押し切れそうなあたり、この世界のグレートと剣鉄也のスペックは相当なものである。

未来を次の世界へを託すため、偉大な勇者を超え 偉大な皇となり、終焉の魔神相手にプロ勇者の意地を見せつけた。

その次の世界でも引き続き登場、比較的従来のグレートマジンガーに近い世界であり、
こちらはどうやら兜剣造が解析できなかったため魔神パワーが搭載されて居ない模様。
しかし、それでも偉大な勇者であることに変わりはなく、謎のUFO軍団を暗黒大将軍と共闘し蹴散らすことができる程度には強い。
その圧倒的なスペックゆえにパイロットである剣鉄也にかかる肉体的負荷も尋常ではない。他の人が乗るなど以ての外である。


劇場版 マジンガーZ / INFINITY

マジンガーZが主役だが、グレートも登場。デザインはZと同様にディティールが大幅に増えているが、Zとは違い全身が鋭角的になっている。鉄也ともども統合軍に移籍している。
復活した機械獣軍団を単機で迎え撃ち、凄まじい戦闘力で蹴散らすが……

10年のうちにかなり改良されているようで、基本性能は現在のマジンガーZをも上回る。
その強力な戦闘力の描写はもはやの領域に片足突っ込んでいるレベル。
ただし、軍属になったために各種武装の使用に関しては認証性であり、周囲への被害や市民の被害状況などの様々な要因で認否が決定される。
そのため切り札のグレートブースターは今回の戦闘では非承認で使用不可となってしまっていた。そもそもどこから飛んでくるんだろう
この展開が尾を引いてしまい、『スーパーロボット大戦T』でもグレートブースターが使用不可能になる羽目に…*5


スーパーロボット大戦シリーズ

マジンガーZの様に皆勤賞…とまでは行かないまでも初期作品からの定番ユニット。
初期にはZの上位機種として優遇されていたが、近作ではZの能力が見直された事もあり、ほぼ互角の性能を持った機体として設定されている。
武装は、総じてZより強力だが機体の性格や鉄也の性格上、Zより扱い難いと記述される事も多い。

マジンカイザー登場時には影が薄くなるのではないかと危惧されたこともあった。
しかし、Zやグレンダイザーとの合体攻撃や高威力長射程のサンダーブレークはやはり強力かつ魅力的で、ちゃんと使えば終盤まで立派に活躍できる。
偉大な勇者の名は伊達ではないのだ。

ちなみに『第2次スーパーロボット大戦』では鉄也がカットされていたため、
νガンダムゲッターロボGのノリで甲児に寝取(ry…乗り換えられた。

この展開が盛大に批判を浴び、第3次では無事に鉄也が参戦するも
「だから、前回、鉄也さんが出てこないせいで、オレに文句言うやつが、いっぱいいたんだぜ。オレだって一度はグレートにのったことあるのによ!!」と甲児がメタ台詞を吐き、
リメイクの第2次Gでは「すまない。ほんとうは でるつもりは なかったんだが…」と鉄也がメタ台詞を吐いている。
また、後にマジンカイザーと強化型マジンガーZが登場した際にはどちらを使用するかを選べるようになった。
作品によっては先述の量産型が登場し、さらには条件を満たせば自軍に加えることも可能だったりする。

近年の作品では豊富な合体攻撃と鉄也の高い技量によって、非常に攻撃的な能力値を持つ。
Zシリーズではその技量を存分に生かした「再攻撃」の取得が推奨される。
それによるファイナルダイナミックスペシャルからのグレートブースターのような鬼コンボも可能。

しかしここ最近、真マジンガーやカイザーSKL等の参戦により不参加といったことも珍しくない。
東映版が諸々の事情で参戦しなくなり、OVA版もスマホゲーのみに留まり、本家スパロボへの参戦はほぼ絶望的な状態となりつつある……
と思っていた矢先、『V』にて真マジンガー名義で久々の参戦が決定した。
真マの設定画から書き起こされた新たなグレートマジンガーの他、更なる魔神も引っさげての堂々帰還が実現。
さらに『X-Ω』にて期間限定で『INFINITY』版も参戦。東映版TVやOVAマジンカイザー以外での本家スパロボ参戦継続も夢ではないかもしれない。

なお、作品によっては、後述する漫画版が出典の「量産型グレートマジンガー」が登場することもある。
大抵は敵ユニットとして複数登場するが、内1機をイベントで入手できるという扱い。
本家との性能差は作品によって異なるが、空を飛べず、グレートブースターが使えないというのは大体の作品で共通している。
その他、サンダーブレークも使えない、陸の地形適応で劣っている、マジンガーZ等との合体攻撃が使えない等のケースもある。
しかし、基本性能は本家と遜色ないほど高いことが多く、改造と強化パーツ次第ではむしろ本家を上回る強さを見せることも。


そして『スーパーロボット大戦V』において、前述の通り真マジンガー設定で参戦。
もちろんパイロットは鉄也。

スパロボオリジナルのグレートマジンガーと剣鉄也と言われたりするが、
一応真マジンガーにグレートの設定画は存在し、鉄也も本作とは全く異なる形だが登場はしている。
グレートブースターがない代わりにサンダーブレークが強化されている。

今作における鉄也の目的は、Zの中にあるシステムの起動によるマジンガーZEROの出現を防ぐためであり、
その関係で敵になったり味方になったりと第三勢力に近い立ち位置となっている。
最終的には仲間入りするが、ジオフロントでの戦闘にて、暴走したマジンガーZEROを止めるために自爆する結末となった。
そしてZEROヘのカウンターとしてグレートをベースに作られた後継機「マジンエンペラーG」へとその役割と託すことになる。

次作の『X』にも登場。
シナリオ上はマジンガーZ対暗黒大将軍をDVE付きで再現して颯爽登場するという熱の入れようでスタッフの愛を存分に注がれた。
中盤という参入時期を考えたら性能は並レベルで、ぶっちゃけ初登場時がピークというある意味東映版の原作再現。
自軍入り数話後にV同様超絶性能のマジンエンペラーGに乗り換えるのでユニットとしての存在感も薄い。
幸い改造は引き継ぐので魔神皇帝を参入直後からフル活用するためにも早めに強化してあげよう。

Tでは、INFINITYで参戦。今作ではマジンガーZよりも早く参入するどころか、1話から登場する。
今作では、サンダーブレークは追加武装で、初盤はブレストバーンが最大火力。
性能面はマジンガーZに勝るが、火力面で大きな差がついてしまうことに。
上記にも挙げたが、今作ではV同様に今までの最強武器だったグレートブースターが使えず、逆にマジンガーZは一斉射撃、超光子力ロケットパンチが追加される。
しかも超光子力ロケットパンチは、Tにおいて全機体中、トップクラスの威力を誇る武器なので、差はさらに大きくなることに。
火力面は鉄也の精神コマンド、魂で補おう。

スーパーロボット大戦30』にもTに続いて、INFINITY名義で参戦。今作も鉄也同様、マジンガーZよりも早く参入する
今作で遂にグレートブースターが復活し、ストーリー終盤で追加。威力は超光子力ロケットパンチに及ばないが、それでも迫る火力を手に入れた。
しかもT同様に鉄也がエースボーナスで魂を取得するので、総合的な火力は、決して劣ることはない。
ただ今までのシリーズ同様、弾数は一発なので、Bセーブや補給で補助しつつ、ここぞという時の使用を。

余談

本来の名称は「ゴッドマジンガー」だったが『仮面ライダーX』の敵組織が「GOD機関」だった為にイメージの悪化を危惧され「グレートマジンガー」に変更された。
「ゴッドマジンガー」は次作のタイトル案として先送りされたが、玩具展開が不振だったことと、
UFOブームに乗りたい東映側の思惑で結局、当初の計画その物が頓挫……『UFOロボ グレンダイザー』が製作される事になった。
……スポンサー強し

アニメ企画に関わった団龍彦によれば「グレート・マジンガー」と真ん中に「・」が入るのが正式だったとの事。

※上記については、マジンカイザー(機体)や『スーパーロボット大戦(小説)』も参照の事。


永井豪によれば『マジンガーZ』の終了など寝耳に水の事態であり、続編の企画には本当に驚いたと云う。
…しかし、そこは流石の永井豪。
マジンガーZを超える完璧なロボットとして生み出したのが「神」をイメージし、雷をも放つグレートマジンガーであった。

永井豪の意向を形にした無敵のマジンガーZが、新たなる脅威「ミケーネ帝国」の戦闘獣に完膚なきまでに敗れ、
それを更に圧倒的な力で救う「新たなる勇者」の姿は、正にニューヒーローの誕生を視聴者に知らしめる事に成功したと言って良い。
これに着想を得た永井豪はグレートを繋ぎにして、第三の魔神のアイデアを完成させたのだが……詳しくはマジンカイザー(機体)UFOロボグレンダイザーを参考されたし。

…しかし、完璧なロボットは完璧なだけに発展が無く、物語としては膨らみ難く、
TVシリーズ本編ではマジンガーZの劣化コピーとも云うべき中途半端なパワーアップを繰り返す物語が多くなってしまった……。
当時はマジンガーZのフォーマットを崩した新たな物語構成を生み出せなかったのも大きい。

その為、肝心のシリーズ本編ではグレートの絶対的優位性は失われており、物語の最後には強化されたマジンガーZと共闘すると云う形により決着を付けている。
ちなみにゲッターロボとの共演映画二部作でもゲッター以上にボコボコされ、手足を破壊される場面が多かった。

上記の弱点の初出は映画『UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』だが、設定その物はTVシリーズ当時より存在していた。
そのためスクランブルダッシュ部を攻撃された結果、行動不能になった描写も存在している。


…だから何故、無敵の存在に弱点が(ry…


桜多吾作による漫画版には量産型グレートマジンガーが登場する。
新住日重工という民間企業が科学要塞研究所の職員を買収、グレートマジンガーの設計図と超合金ニューZの製造方法を非合法的に入手して量産したもので、
戦闘能力はオリジナルのグレートマジンガーと変わらない。鉄也さんも一度だけだが乗って戦ったことがある。
桜多版グレートマジンガーの切り札として知られる自爆装置もオリジナル同様に搭載されており、無人の量産型グレートを敵に向かってぶつけ、自爆用エネルギーを用いて敵をもろとも爆砕する「グレート本体ミサイル」(鉄也による命名)も披露された。

外見上のオリジナルとの違いは胸に番号が書かれていることとスクランブルダッシュがオミットされていること。
科学要塞研究所が量産型を鹵獲した後にボスが識別のためにオリジナルの腰に『元祖』と書いたこともあった。
分かりづらい気がするがボスだし……

この量産型の試作機は真っ黒で「ブラック・グレート」と呼ばれていた。
正式量産型にはないスクランブルダッシュを持ち、なんと性能ではオリジナルのグレートを上回るらしい。
作中ではプレーンコンドルをドッキング寸前で叩き落して無人のグレートを投げ飛ばすという有効ではあるがアンフェアな戦法で本家グレートマジンガーに一応勝利している。
その後自衛隊の駒門駐屯地を襲撃した際には、両目からオリジナルのグレートにはない光子力ビームのような武装を使用していたが、他の量産型グレートにも同様の装備があるのかは不明(詳細不明故かスパロボシリーズではブラック・グレートの武装としても再現されていない)。

量産型グレートは紆余曲折を経て科学要塞研究所の戦力となるが、その大半は戦いの中で失われてしまい、
残った機体も強力すぎるという事で日本海溝に沈められて封印された。

なおこれらの話は『スーパーロボット大戦MX』で原作再現され、ボスの手で量産型グレートを鹵獲し、その後条件を満たすとブラック・グレートが手に入る。
ただし設定とは違いブラック・グレートにはスクランブルダッシュは無い。まあそのあたりになるともう地上で戦わないのであまり意味はないが。
それ以外の作品では量産型グレートが「スーパー系のザコ」として出てくるぐらいである。

劇場版 マジンガーZ / INFINITY』では統合軍の開発した量産型戦闘ロボット「イチナナ式」が登場するが、
グレートが統合軍の所属になっていることから量産型グレートの一種と見ることもできる。
性能はさすがにマジンガーとは比べ物にならないほど劣るものの、標準で飛行が可能。
パイロットの腕次第で十分な活躍ができている。



〝追記、修正マジン・ゴー!!〟




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最終更新:2024年03月19日 22:21

*1 漫画版グレート第一回では、設定通りにZとグレートとの体格差が描かれており、設定上、7Mもの差がある故に大人と子供程に体格差があった。これは初代ガンダムとΞガンダムに匹敵する差である。

*2 すぐに予備回路が作動して機能を回復するが、『グレンダイザー対グレートマジンガー』において本機を強奪したバレンドスはそのことを知らなかったため、予備回路の作動を待たずにドッキングを解除して乗り捨てた結果、甲児が本機の奪還に成功している。

*3 グレートの背後で一瞬停止するので、ここで合体したということなのだろう、多分。

*4 COMPACTシリーズでもほぼ同じ攻撃なのだが、こちらはグレートの背後から無茶苦茶ブースターを噴かせているのと、グレートブースターを背負って突貫するグレートのカットインがあるので違和感が薄くなっている。

*5 しかも、戦闘アニメが全て作り終わった後にINFINITY版グレートブースターが付属する『METAL BUILD グレートマジンガー』の発売が決定したという間の悪さであった…