ビリー・ヘリントン

登録日:2011/11/11 Fri 17:54:43
更新日:2024/04/04 Thu 03:04:46
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他人や自分を型にはめて決め付けないこと。

そして冒険を恐れないこと。

チャンスが訪れたら信念を持って、その信念に対して努力すること。

ウジウジしてないで人生を謳歌すること。

ゲイだろうが、ストレートだろうが、男とか女とか関係ない。

楽しもうぜ、それが人生ってもんだろう。


歪みねえ人生を生きようぜ!



●歪みねえ概要

ビリー・ヘリントン(Billy Herrington)とは、アメリカの元ゲイポルノ俳優である。

姓の「Herrington」は正確にはハーリントン或いはハリントンと発音するのだが、日本ではヘリントンで知られている。
他にもビリー・マーカス等の芸名を持っていた。

生年月日1969年7月14日。没年月日2018年3月2日(享年48)。
ナウい息子のサイズはゲイポルノ誌によると8インチ。割礼済み。
後に9インチと自己申告している。

アメリカのゲイポルノ業界では90年代後半~2000年代初頭にかけて活躍したポルノスターとして有名。
好物はアメリカ人らしくピザとマヨネーズ。
高カロリー食品が好物だが、日頃のトレーニングは欠かさず、全盛期並みの筋骨隆々とした歪みねえ体型を維持していた。
愛読書は宮本武蔵が記したことで有名な『五輪書』。(アメリカでも英訳されて販売されている)


●来歴

ニューヨーク州ロングアイランドで琉球空手師範の祖父の元で育つ。
その影響からか、様々な格闘技に興味を持ち習得する。

実は大学ではプログラミング専攻というインテリ。COBOLやC++を学んでおり、俳優業に進出した後も趣味はプログラムだとか。
プログラマに就職しなかったのは「ボディビルディングで指が太くなりすぎたから」と冗談めかして答えている。

24歳の頃に現在の基礎体型となるボディビルディングを始める。
その頃に付き合ってた彼女がプレイガール誌に彼の裸体の写真を送り、
「Real Men of the Month」の賞と賞金500ドルを手に入れたことがきっかけとなり、ゲイポルノ業界へ足を踏み入れることになる。

また、写真家ジム・フレンチと組んでCOLT誌のモデルとなり、
更に1999年にはゲイポルノスターのトップの証「Colt Man of the Year」という栄光ある賞を手にする。

ポルノ誌のインタビュー記事では「ガールフレンドとボーイフレンドがいる」と述べ、
トークショー番組ではお見合いコーナーまで行っているが、同番組内で「アダルト業界が私の問題を解決してくれた」と言っているように、
彼自身の性指向はバイセクシャルである。

主な出演作品は
  • 『HotMen CoolBoyz』(唯一の映画作品)
  • 『Lords Of The Lockerroom』
  • 『Playing with Fire 2』
  • 『Workout: Muscle Fantasies 3』
等がある。

2002年に第一子が産まれた事によりゲイポルノ業界から身を引き、建設業にシフトした。
現場に居るのが似合いそうだが、案外CADとか打ってるかもしれない。

引退後もゲイクラブでゲストとしてダンスショーを行ったり、出演作の監督「妖精王」ことチチ・ラルーとは晩年も親交があった。


●日本での知名度

ニコニコ動画の発足により、日本では2007年から知名度が一気に向上。
これは元々『Workout』を赤さんをモザイク代わりに編集し、美少女のエロサムネをつけて投稿する、所謂釣り動画として使われていたのだが、
秀逸な空耳筋骨隆々の男達がパンツ一丁でレスリングする姿に魅了された者達からMAD素材として脚光を浴び、
「ガチムチパンツレスリング」「森の妖精」「パンツレスリングの兄貴」と呼ばれ、知られるようになる。

更に2008年7月14日では「兄貴聖誕祭」として大量のMAD投下により、ニコニコ動画のランキングがほぼガチムチパンツレスリング一色になるという事態になった。
ついでに赤さん不在の本編まで投下されてしまい、これに関しては流石にmixiのガチムチコミュでも物議を醸し出した。

彼自身もこのニコ動における扱い・ムーブメントを知っており、「ニコニコ大会議・冬」では自分の名義で花束を贈っている。
また、彼自身もニコ動のアカウントを独自に取得している。

更に2009年2月10日にニコ動運営側のプロモートで来日。
バレンタインデーにはトークイベントを行い、更に彼のfigmaの製作が発表され、大盛況となった。
また、同日夜の生放送でもトークに再び登場。
自身のfigma試作品の股間部分にねんどろかがみん顔面を密着させる等茶目っ気を見せた。
この来日は本人にとっても「夢の様な旅行だった」と満足して帰国した。
また、「誕生日にまた来日する」とファンに宣言した。

ただ、このイベントの為に所謂徹夜組(コミケ同様原則としても常識的にもアウト)等を行う輩が現れ、更にイベント配布品を駅のゴミ箱にぶち込むだらしねぇ輩まで居た。

3月19日の「第9回国際ニコニコ映画祭in沖縄」で2度目の来日。結構すぐ来るんだね。
宣言していた誕生日の来日は叶わなかったが、代わりに自身のトレーニング風景やファンからの贈呈品の動画をニコ動にアップロードしている。

8月16日に三度目の来日。結構すぐ来るんだね。
長島☆自演乙☆雄一郎やDREAMの青木真也と生(放送的な意味で)レスリングを行っている。

2010年頃から所謂「レスリングシリーズ」のMADは全盛期を過ぎ、やや沈静化の傾向だが、今でも完成度が高く爆発的に再生数が伸びる動画が投稿されることは珍しく無く、根強いファンは多い。
前述の誕生日「聖誕祭」と12月31日には「糞晦日」と称して作品が集中的に投稿される祭りが開催され、2008年の初回以来毎年の恒例行事となっている。

2012年糞晦日には中国で出演したショーの動画が投稿され、中国でも兄貴(あちらでもアニキと発音する)は絶大な人気をもっている模様である。

2020年代にはスラヴ圏で再ブームが生じたらしく、戦争状態に至るまでロシアとの関係が悪化したウクライナでは、
ロシア文化由来の公共物を「改名・撤去して兄貴に置き換えろ」という請願が起こされたりもしている。
これを「西側の文化侵略」と報じたロシアのマスメディアによると、「ガチムチ」はロシア語でもそのまま「ガチムチ」(Гачимучи)*1である。

また、2012年には2013年のニコニコ超会議に出席することを発表した動画も兄貴自ら投稿している。
そして、これが兄貴の最後の来日となった。


●共演者について

「Workout」で共演した「木吉カズヤ」ことダニー・リーについて「クレイジーだね(笑)」と述べている。どういうことなの……。
2015年にツイッターにて、彼が兄貴との対戦時にはすでに薬物中毒だったことを明かし、(兄貴の憶測ではあるが)現在は亡くなっていると思っていることをコメントした。救いはないんですか!?
……と思ったら、2017年に無事に彼の存命は確認された。現在は坊主頭になっており、マーク・ウォーフの立ち上げたマッチョビデオレーベルにて「アラン・ロセット」名義で復帰している。

一方、『Lords Of The Lockerroom』で共演した「いかりやビオランテ」ことマーク・ウォーフについては、
彼はビジネスマンとしても非常に優秀な男だ。本当にベリーナイスガイだよ」と答えている。
※マーク・ウォーフは自身がポルノ俳優として出演する傍ら、実際にプロデュース業・ブランド運営等を行っている。
2009年に俳優業を引退。経営に専念するその姿は、まさに目がビジネスマーン!


figma

シリーズ初の実在人物ラインナップ。ニコニコ直販限定販売。
「良く動く・歪みねぇ」をコピーとしている。本人の肉体から原型のモデリングを起こしたんだとか。
大きく張った大胸筋が腕の可動に干渉しがちなのが難点。

オプションパーツは充実してるが赤さんは付いてない(肖像権の問題の為)。

ボンテージ衣装付きのバースデーバージョンやかぼちゃの被りものとカボチャパンツ付きのハロウィンバージョン等、
多数のバリエーションが発売された。

再販されておらず、現在はヤフオク等で入手するしかない。


●その他

ガチムチとは本来ゲイ用語で「筋肉質かつある程度脂の乗った」ガッチリ・ムッチリの意味であり、
ボディビルダー体型の彼はどちらかといえばこの定義に当てはまらない。


●有名な空耳の数々

  • ナウい♂息子
  • 最近だらしねえな!
  • 歪みねえな
  • ああん、ひどぅい……
  • 仕方ないね♂
  • さあ、差をつけるでぇ!
  • あぁん!? あんかけチャーハン?
  • ホイホイチャーハン?
  • やっぱりな♂
  • いざぁ……
  • どうしようかな?
  • もう終わりだあ!
  • どういうことなの……
  • 何の問題ですか?
  • パチュリー、ウッ!
  • すけべぇ……///
  • あぁん!? 挿入ったやろ?
  • Hで目がビジネスマーン
  • 米倉です!
  • 暁美ぃ……
  • つい最近は……岩に隠れとったのか?
  • 植え付けを行う♂
  • 巻いて食えやプーさん?
  • なったお( ^ω^)そうなったお( ^ω^)
  • お前人のモノを……!
  • ゲイ♂パレス
  • 遠慮なくヤる♂

他にも歪みねえ空耳が数々あるので興味のある人は探してみよう。
きっと歪みねえ体験ができるだろう。


●妖精哲学の三信

兄貴の熱い言葉の数々から成立した、森の妖精哲学における基本理念の三訓。


だらしねぇという 戒めの心
歪みねぇ という 賛美の心
仕方ない という 許容の心

それが大切だね。


ビリー・へリントン兄貴およびレスリングシリーズの信徒として在り続けるためには、この三信こそ絶対普遍の真理とされている。
これら三つの訓えを破りし者は、問答無用で「異端者」のレッテルを貼られてしまうこととなる。
だが、この訓えを守り抜いたときこそ人は悟りを開き、真なる妖精の世界「ゲイパレス」へと至ることができるのだ。



●突然の訃報

2018年3月2日、ビリーは交通事故によりこの世を去った。まだ48歳の若さであった。
関係者のTwitterや母親のFacebookにて死亡日時と死因が公表された。
日本には3日の深夜(厳密には4日)に訃報が知らされ、多くのファンが兄貴の突然の死に涙した。
奇しくも訃報が流れたのがあの『ポプテピピック』の放送直後だった事もあり、大いに盛り上がっていたネット民達が一気に悲しみに沈むという状況となっていた。
訃報を受け、ひろゆきや栗田穣崇といったニコニコ関係者も次々と追悼の意を表明した。

快くファンサービスに応じ盛り上げてくれたと同時に、マイノリティな人々にも理解を示し希望の言葉を贈ってくれたビリー兄貴。
歪みねえ生涯を全うした兄貴の姿を胸に、我々も「妖精哲学の三信」を忘れずに生きていこう。
天国の兄貴に「最近だらしねえな!」と怒られないように……。

そして兄貴へ、R.I.P.(Rest in Peaceの略。安らかに眠れの意)
もしくはH.I.P.(相変わらずケツ欲しい、いいな?の意)

「追記・修正いざぁ…」

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最終更新:2024年04月04日 03:04

*1 ラテン文字表記にすると”Gachimuchi”。 本当にそのままである。