リジェネレイトガンダム

登録日:2012/02/17 Fri 00:14:45
更新日:2024/02/12 Mon 12:19:09
所要時間:約 7 分で読めます





無能なモノには……

死だ!!!



リジェネレイトガンダムとは、漫画機動戦士ガンダムSEED ASTRAY R』に登場するモビルスーツ(MS)。
「リジェネレイト」は英語で「再生」の意。


目次




リジェネレイト
REGENERATE

基礎データ


型式番号:ZGMF-X11A
所属:ザフト ジェネシスα特務防衛部隊
全高:35.61m
重量:198.02t
装甲材質:フェイズシフト(PS)装甲
動力:核エンジン

武装:
ロングビームライフル
MA-X200 ビームソード×4
MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御機関砲×2

特殊装備:
ニュートロンジャマーキャンセラー(NJC)
ミラージュコロイド

パイロット:アッシュ・グレイ


機体解説


C.E.71にザフト軍が開発した試作機にして、ザフトMSの11号機。
先発機であるジャスティスフリーダムなどと同様、地球連合軍から強奪したGAT-Xシリーズのデータを参考に開発された機体で、PS装甲やNJC搭載型核エンジンを採用。
機密性の高い機体故かミラージュコロイドを搭載。核エンジンの実装により、長時間ミラージュコロイド展開状態を維持したまま隠密行動出来る。

また、強奪した4機の中でもイージスの設計を参考にしており、2種類のMA形態に変形が可能。
イージスと同じく変形させた手足を前方に向けた高速巡航形態、手足を下方に向けビームライフルを構えた四脚型の突撃(砲撃)形態がある。
ちなみに後者の姿はSF映画に出てきそうなちょっとキモいデザイン。

実は普通のMSよりも大型で、あのデストロイガンダム並のデカさだったりする*1


機能


本機には機能的特徴が2つあり、1つは名前の由来ともなった「再生能力」である。
リジェネレイトのコクピットや核エンジンは胴体ではなく背部の「コアユニット」内に存在しており、それ以外のパーツ「胴体部」「腰部」「四肢部」の3種類には全て予備が用意されている。
これらは単純な修理パーツの類ではなく、それぞれがモノアイとビーム砲を備えた航宙機へと変形する機能も持ち、戦闘中にリジェネレイトが損傷を負った場合、母艦などから即座に射出され合流し、破損部位を新品のパーツと交換出来る。
用意されている予備パーツの数も膨大で、一つや二つ壊れたくらいでは全く問題にならない。
そのため、ボディパーツのほとんどを使い捨ての消耗品同然に扱うことが出来る。
また、コアユニットは自機パーツ以外との合体機能を持っており、他のザフト機はもちろん、連合やオーブなどのMSでもストライカーパックなどの装備接続用のプラグさえ備わっていれば、強制的に合体した上でコントロール下に置くことも出来る

もう1つの特徴は「ライトクラフト・プロパルジョン」である。
これは本来、宇宙船の加速システムとして開発されていたものを転用した機能で、「ジェネシスα*2」から発射されたレーザーを巡航形態の後部に受け、推進剤を爆発燃焼させる事で機体を急加速させるというもの。
その勢いは凄まじく、AMBACを使えば加速中に方向転換も可能。
本機は主にこの加速力を活かしたヒットアンドアウェイ戦法を得意としている。
「機体(リジェネレイトガンダム)の加速装置」という運用手段は、「外宇宙探索船用の加速装置」というジェネシス本来の用途に最も近い方法であるが、
この手段を用いたアッシュ・グレイは「敵味方問わず、ただ殺戮を行いたいだけの快楽殺人狂」という、ジェネシス本来の用途であろう「地球人類全てにとって有益な歩みとなる平和利用」とは最も縁遠い人物であり、ある意味酷い皮肉である。


核動力の実用化により従来機以上の基本性能を獲得したザフト・ガンダムの中でも、ミーティアなどの外部モジュール機能を独自発展させた「MSの戦闘に母艦や支援施設のバックアップを積極的に取りこむ」という本機の運用形態は他とはやや毛色の異なる、非常に画期的なものであった。

無論、試作機として依然試行錯誤の段階である故に、無数のPS装甲製予備パーツやジェネシスに類する加速装置などを用意するためのコスト、変形合体システムの複雑さからくるフレームレベルでの耐久性の不安といった複数の課題は残った。
それでも、このコンセプトは後のC.E.73にユニウス条約を受けたザフトの次世代MS「セカンドステージシリーズ」の開発において、エネルギー供給用の「デュートリオンビーム送電システム」やインパルスの「シルエットシステム」といった母艦であるミネルバの存在を活かした各システムへと発展していったとされる。
また、そのインパルスから派生して開発されたDIアダガなどはリジェネレイトへの先祖帰りを果たしたような機体となっている。

この他、規格無視の強制合体機能のデータは後にアストレイ アウトフレームの「マルチパック」に利用されている。


武装


  • ロングビームライフル
長砲身のビームライフル
バレルの形状は他のものと全く異なるシンプルなもので、後部にあるグリップ部は折り畳み可能。
普段はコア・ユニットの右側にあるバインダーに設置された懸架アームによって保持されており、突撃形態時にはアームに保持した状態で使用ができる。

  • MA-X200 ビームソード
接近戦用の武器で、4基のクローから発生させる。
やはりこれもイージスを参考に開発されたようで、巡航形態では4本揃えて機首を形成する。
なお、四肢パーツ先端のビーム砲から発生させるのだが、脚部で使う時は爪先に位置するので良いとして、
腕部用の変形パターンだと肩の付け根に来てしまうため、全体を伸ばした形に再変形させて使う*3

  • MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御機関砲
頭部に2門内蔵。
フリーダムやジャスティスなどが装備している物と同型。


劇中の活躍


□C.E.71(『ASTRAY R』)

ジェネシスαに配備され、ラクス・クライン抹殺任務のために運用された。
なお、同時期にはテスタメントプロヴィデンスもロールアウトしている。

テスト中だったロンド・ミナ・サハクゴールドフレーム天と遭遇した際に脚部を破損させたり、ロウ・ギュールの前に現れてパワーローダーを破壊したりと大暴れする。

その後、ジェネシスαにて再びロウ達と交戦するが、叢雲劾ブルーフレームセカンドによって予備パーツを破壊され、
コアユニットでレッドフレームのコントロールを奪おうとするもロウと8の活躍でそれも叶わず、最後はパワードレッドの「赤い一撃(レッドフレイム)」*4を喰らって機体を破損。
制御不能に陥ったまま何処かへ吹き飛ばされてしまった。


□C.E.73(『DESTINY ASTRAY』)

機能停止した状態で宇宙を漂流していたコアユニットは連合の支配宙域へと流れつき、アッシュ諸共鹵獲されていた。
その後は『一族』に管理され、『一族』の壊滅後、これを入手したイルド・ジョラールがプロトセイバー用の強化パーツとして利用し、「プロトセイバー+11」として再登場することとなった。
なお、合体のためにプロトセイバーの背面にはプラグが増設されている他、合体した状態でも両機とも変形することが可能。
また、無人状態であるがプロトセイバーに搭載された量子コンピューターウィルスにより遠隔操作が可能であり、核エンジン搭載機である事からプロトセイバーへのエネルギー供給も行える。
……ぶっちゃけラスボスから電池(というか充電器)に転落しているような……


立体化


無い。
まあデカすぎる上に変形・分離・合体とギミックが多い機体であるため、無理も無い。


ゲーム


スーパーロボット大戦シリーズ

PS装甲とミラージュコロイドを装備し、原作再現の為NJCやHP回復(小)も持っている。
特に後者は原作漫画未読のプレイヤーからは「!?」といった反応を受けることが多い。
武装には何故かスキュラも装備(SDなので細かい部分は上手く誤魔化せている)。
結構厄介な相手なので、気力が上がりきらないうちにさっさと倒した方がいい。
ちなみに、最終決戦時にロウで倒すとパワードレッドの武器に「赤い一撃」が追加される。
ただ、パワードレッド自体が素でも十分強力なため赤い一撃がロマン技な上に、種ルートよりテッカマンルートの展開の方が人気があるため、スルーされやすいのが難点。

SDガンダムGジェネレーションシリーズ

残念ながらパイロットのアッシュ・グレイはいずれの作品でも未登場だったが、『PORTABLE』にて初登場。
その後しばらく間を置いて『CROSSRAYS』にて再参戦。何故かイージスやテスタメントからは開発できず、無印ジャスティスかセイバーからの開発が必要。
射程1~3の特殊格闘「強襲モード」が強力であり、ロングライフルが射程6まで届くため状況を選ばず戦える。
35mという超大型MSだが、サイズはL。まあ編成に組み込みやすいからいいのだが。



無能な項目には……

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最終更新:2024年02月12日 12:19

*1 重量だけならデストロイの半分程だがそれでも平均的なMSの3倍に近い。

*2 本編のジェネシスの小型プロトタイプ。

*3 『スーパーロボット大戦W』の戦闘モーションではビームスパイクのようにしてショルダータックルをした後、腕を変形させて切りつけ→突撃形態でクロー展開となっている。

*4 機体の構造上弱い部分を全力でぶん殴る攻撃で、装甲表面ではなく関節や内部のフレームにダメージが届く。