名古屋市営地下鉄東山線

登録日:2009/09/27(日) 17:06:58
更新日:2023/09/11 Mon 08:44:53
所要時間:約 3 分で読めます




名古屋市営地下鉄東山線とは、名古屋市中川区の高畑駅から名東区の藤が丘駅までを結ぶ地下鉄路線で、正式名称は『名古屋市高速度鉄道第1号線』。東京・大阪に次ぎ日本で3番目に開業した地下鉄でもある。

概要

路線距離:20.6km
駅数:22
最高速度:時速65km
開通:1957年11月15日
ラインカラー:黄色
路線記号:H

名古屋市営地下鉄の中では最も利用者数が多く、1日の輸送人数は54.7万人。
そのため黒字路線でもあり、黒字額は平成19年度で119億6000万円で日本2位。
建設費抑制のためトンネル断面の縮小や車両の小型化がなされている。

名古屋駅、ビジネス街である栄・伏見、繁華街の今池を結んでいる事と、車両が小さいのが相まって、車内は終日混雑する。
特に名古屋駅~栄駅は非常に激しい混雑で、車両の増結または大型化が叫ばれるが駅の構造的にも建設費的にも実現はほぼ不可能。そのため、名古屋駅ではホームを12両分に拡張し、上下列車を南北にずらす形で発着させて混雑緩和を図っている。

早朝と夜間を除いて2~6分間隔でダイヤが組まれており、非常に便利。

一社駅~上社駅の途中からは地上区間になっており、上社駅~藤が丘駅間では晴天時の8:00~16:00にかけて車両灯を消灯する。
そのせいで、昼過ぎあたりには車内が薄暗い。

2002年からは女性専用車両を導入。
平日の始発~朝9時までと夕方17時~夜21時までとなっているが、都内じゃあるまいし始発とか車内にあんま人いないのに何故始発から?とか思ってしまう。
……とか言っていたら、2015年4月からは終日になってしまった。

当初は長久手方面への延伸計画もあったが、その計画は接続するリニモに引き継がれた。

車両

前述の通り、建設費抑制のためにトンネル断面が小さい上急カーブも多いため、全長15mクラスの小型車6両編成が使用されている。この規格は銀座線の車両よりも一回り小さい。
かつて使用されていた100形や300形などはウインザーイエロー一色に塗られた車体から「黄電」の愛称で親しまれていた。

現役の車両

  • 5050形
1992年デビュー。黄電の置き換えを目的に、5000形のマイナーチェンジ版として登場。車体や走行機器類は名城線の2000形をベースにしている。
2022年8月1日からは名古屋市交通局100周年を記念し、翌年1月までの期間限定で5177編成にラッピングを施した「黄電メモリアルトレイン」が運行された。

  • N1000形
2007年デビュー。老朽化した5000形の置き換えを目的に登場。
これまでの車両より角ばったデザインが特徴。
長らく東山線・名城線の車両で採用され続けてきた弾性車輪を唯一使用していないので音がうるさい
2012年以降の増備車はLCD表示器が採用されており、将来的には広告用の画面を増設する予定。

過去の車両

  • 100・500・200・600・700形
東山線開業時に投入された車両。モノコック車体・床下機器をカバーで覆うボディマウント構造を採用。
500形は100形から運転台を取り除き、車庫内での短距離の移動などに用いる簡易運転台を取り付けたタイプ。
200・600形は100形の改良版で、ボディマウント構造を取りやめ、セミモノコック構造としたもの。
700形は100・200形の増結用車両。運転台のない中間車で、後に250形へ改造された車両も出た。2次車の710号以降はラッシュ対策として両開き扉となっている。
なお、いずれの形式も片開き・両開き扉に関わらず混結して使用されていた。片開き車には後年ラッシュ対策で戸袋窓が黄色の板で塞がれた個体も存在した。

  • 250形
100・200形の置き換え時、比較的車齢の浅かった700形を活用するため、5000形に似たフロントマスクの運転台を取り付けた車両。
実は日本の地下鉄で唯一、中間車から改造されて誕生した先頭車である。

  • 300・800形
東山線の星ヶ丘延長開業に伴う運用数増加に対応するため製造された。300形は先頭車、800形は中間車。800形の見た目は700形の710号以降に似ているが、制御電圧の違いから連結して運行することは出来ない。所謂黄電はこの車両まで。

  • 5000形
黄電の置き換え用として1980年に登場。東山線では初めての冷房車かつ名古屋市営地下鉄で初めてのアルミ車で、先頭車にモーターが搭載されていない。
特徴的な前面形状は前述の250形や5050形・N1000形にも引き継がれた。
2015年の運用離脱後も1編成が藤が丘工場で保管されていたが、残念ながら既に解体され現存しない。

250・700形、300・800形、5000形は引退後一部がアルゼンチンのブエノスアイレス地下鉄へと渡って活躍している他、250・700形、300形は高松琴平電気鉄道へも譲渡され活躍している。

駅一覧

高畑
八田‐JR関西本線近鉄名古屋線(近鉄八田駅)乗り換え
岩塚
中村公園
中村日赤
本陣
亀島
名古屋‐地下鉄桜通線・JR東海道線中央本線・関西本線・名鉄名古屋本線(名鉄名古屋駅)・近鉄名古屋線(近鉄名古屋駅)・東海道新幹線・あおなみ線乗り換え
伏見‐地下鉄鶴舞線乗り換え
栄‐地下鉄名城線・名鉄瀬戸線(栄町駅)乗り換え
新栄町
千種‐JR中央本線乗り換え
今池‐地下鉄桜通線乗り換え
池下
覚王山
本山‐地下鉄名城線乗り換え
東山公園
星ヶ丘
一社
上社
本郷
藤が丘‐リニモ乗り換え

駅ナンバリングは高畑からH01→H02…の順に付番され、終点の藤ヶ丘がH22となる。


どーでもいいが、アニヲタ的には名駅周辺のソフマップ・アニメイト・メロンブックス・らしんばん等へ行く時に乗ったりする。


名電高等学校って、冥殿高等学校って聞こえるよね。
アニヲタの集いは平行世界では高校かもしれないね。


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最終更新:2023年09月11日 08:44