大阪環状線

登録日:2010/01/21(木) 06:10:29
更新日:2024/01/19 Fri 17:15:21
所要時間:約 6 分で読めます




大阪環状線(おおさかかんじょうせん)はJR西日本の鉄道路線である。
ラインカラーは「大阪のダイナミズム」をイメージした赤だが、イメージカラーとして電車の車体色であるオレンジも併用されている。
路線記号はO

日本で唯一正式名称に「環状線」の名を冠している路線であり、単に「環状線」と呼ばれることもある。
同名で呼ばれることもある阪神高速道路の1号環状線とは無関係である。


概要

大阪市内の大阪―西九条―天王寺―京橋―大阪間を結ぶ。
運転系統上は環状運転を行っているが、国土交通省の鉄道要覧やJR西日本が民営化時に提出した事業基本計画に大阪環状線として記載されているのは天王寺―京橋―大阪―西九条―新今宮の20.7kmで、残りの新今宮―天王寺間は関西本線(大和路線)として記載されている。
従って、大阪環状線は起点が天王寺、終点が新今宮となる*1
ただし、旅客案内上そのような案内をすると混乱を招くため、運転系統上の天王寺―大阪―天王寺で案内されている。
重ねて言うなら、大和路線や阪和線から直通して環状線を走る列車は全て天王寺(大和路線ホーム)―大阪―天王寺(環状線ホーム)―天王寺駅引き上げ線*2という経路を辿り、折り返す時はその逆を辿るため天王寺で正しかったりする。
しかし阪和線内では京橋行き、大和路線内では大阪行きで案内されており、一部が京橋止めなので最終的な行き先が天王寺駅でないこともある。

よく山手線と比較されたり一緒に特集されたりする。
どちらも貨物輸送のために造られた路線という歴史があり、様々な路線を繋ぐフィーダーの役割を果たし、かつて103系が走っていた*3と共通箇所もあるが、沿線の発達状況は大きく異なっている。
環状線は堂島や本町、難波や心斎橋といった大阪の都心部を通っておらず、都心ながらもメインストリートから少し外れた部分を結んでいるため、山手線と異なり私鉄が数多く環状線内に入りこんでいる。
また、新幹線に接続する駅が山手線は3駅あるのに対し、環状線には接続駅が一つもない。

輸送量に東西で大きく差があるのも特徴で、天王寺―京橋―大阪間は乗換駅や商業地が多数存在し全列車が各駅に停まる一方、大阪―西九条―天王寺間は工業地帯を走ることから快速運転を実施しており、快速通過駅に至っては大阪市内にもかかわらず日中の運転間隔は15分と地方路線並みに本数が減る。
また、緩急接続は存在しないので普通でも快速でも先行列車が先着する。

そのため、東西で利用状況や沿線が似たような路線なら山手線≒御堂筋線、大阪環状線≒大江戸線という見方もある。

本数が多いので山手線と同じようにJTBやJRの時刻表には始発・最終電車しか乗っていない。

沿革

元は四つの鉄道会社によって別々に建設された路線で、東側の天王寺―京橋―大阪が関西鉄道によって城東線として、西側の大阪―西九条が西成鉄道によって西成線として、
大正―天王寺が鉄道省によって関西本線(大和路線)の貨物支線として、そして残る西九条―大正が国鉄によって建設され、
1961年に新たに建設された西九条―大正間と西成線大阪―西九条間・城東線・関西本線貨物支線を全て統合して現在の大阪環状線が誕生した。
なお、西成線は大阪―桜島間の路線であったが、西九条―桜島間は大阪環状線に組み込まれず、桜島線(JRゆめ咲線)として分離された。
その後しばらくは桜島―大阪―京橋―天王寺―西九条というルートで運転されていたが、
1964年に大阪―福島間の複線化、西九条駅の高架化が完成して分断されていた線路が繋がり、現在の運転形態となった。全線の7割が高架線を占める。

その後、1968年には新今宮―天王寺間が複々線化されて関西本線との分離運転を開始した。
ダイヤ面では1972年に休日のみではありながら大阪―西九条―天王寺間に快速の運転を開始する。
1973年には関西線の快速電車が休日のみではありながら大阪環状線への直通運転を開始、翌1974年からは毎日直通するようになる。

分割民営化後のJR西日本は、奈良・和歌山方面からの新幹線乗り換え客を取り込むために1988年に西九条駅の配線を変更して梅田貨物線と大阪環状線を直結。
丁度開催されていたならシルクロード博覧会開催に伴う臨時快速列車を大阪環状線経由で新大阪―奈良・加茂間に運転した。
この列車が好評を博し、これを見たJR西日本は特急「くろしお」の京都・新大阪直通へ向けて天王寺駅の工事を開始する。

翌1989年は大阪環状線にとって激動の年となった。従来から直通運転を実施していた関西線直通の快速が221系に置き換えられ、名称も大和路快速となった。
更に天王寺駅構内の阪和線―大和路線連絡線が完成、特急「くろしお」が大阪環状線を介して京都・新大阪への直通運転を開始した。

その後しばらく大きな動きが無かったが、2013年には「大阪環状線改良プロジェクト」が発表され、駅構内の改良や新車の導入など大規模なリニューアルが行われた。
これに伴い近畿圏のJR線で初となる全駅への発車メロディも導入された。なおかなり強引かつダジャレが多いのも特徴

ダイヤ

大阪駅基準で関西空港線関西空港・阪和線和歌山発着の関空/紀州路快速4本、大和路線奈良・加茂発着の大和路快速4本、
JRゆめ咲線直通列車4本に環状線内列車が4本の計16本で、
西九条からはJRゆめ咲線直通列車に代わって特急「はるか」2本、特急「くろしお」定期1本、臨時1本の計3~4本の特急が入る。
朝ラッシュ時には外回り線に阪和線からの直通快速、朝夕ラッシュ時には大和路線直通の区間快速が運転される。
直通快速・区間快速は環状線内各駅に停車し、普通電車の役割も果たしている。だがクロスシートなのでラッシュ時にこいつらが来ると殺意が湧く。
一部時間帯では関空快速や紀州路快速の単独運転や奈良→加茂&高田→五条、和歌山→御坊といった延長運転も行われている。なお時間的に御坊に行くと帰って来れなくなる
早朝外回り線に1本だけB快速なる快速も運転されていたが、廃止された。
また、環状線内列車は電光掲示板で「環 状」とアバウトな表示を行っていたが、これも2019年から山手線のような「〇〇・〇〇方面」と具体的なものに変わっている。

一時期はUSJや大阪駅へのアクセスとして特急列車が西九条駅に停車していたが、2010年3月13日から「はるか」全列車が通過となり、2023年3月改正で特急の停車が無くなっている。

JR西日本ではホームの乗車位置案内に「○(4ドア車)」「△(3ドア車)」を使用し、環状線でも2019年まではそのように案内されていたが、3ドア車に統一された2021年以降は○は323系(トイレなし)、△は221系・223系・225系(トイレあり)を案内する方式に変更されている。


使用車両

本項では普通・快速用の車両について記述する。
  • 323系
2016年に登場した線内の普通用車両。
直通列車の221・223・225系と扉数を合わせ、大都市圏の通勤電車では異例となる3ドアロングシートの構造となった。
もちろんUSJのラッピング編成が存在する。
基本設計は521系3次車・225系増備車に準じているが、車体色には103系・201系のオレンジ帯を纏い、正面窓には大阪環状線改良プロジェクトのシンボルマークが貼られている。
関空快速紀州路快速直通快速快速で使用。空港アクセス用に2+1列の座席配置となっている。
  • 221系
大和路快速区間快速で使用される近郊型電車で、JR西日本車両の設計ベーシックとなった名車である。
ご存じ国電のスタンダード。
オレンジ色のほか、大和路線からウグイス色が乗り入れており、もちろんUSJのラッピングを施した編成が存在した。
延命工事を実施しているが、時期によってさまざまなバリエーションが存在し、編成替えや混結が頻繁に実施されていた点からもかつての旧型国電を彷彿させた。
トップナンバー・クハ103-1も長らく運用されていたことでも知られる。
2011年3月12日ダイヤ改正以降は運用離脱が進み、2017年10月3日に引退。
  • 201系
2005年から321系の導入に伴いJR京都・神戸線から押し出される形で登場。
塗装は勿論オレンジだが、しばらくの間スカイブルーのまま運用された編成もあった。
もちろんUSJラッピング車も存在した。
方向幕がLEDに更新されたが非常に見づらく撮り鉄泣かせなことでも定評だった。
323系の導入に伴い、2019年6月7日に引退。

◎駅一覧

<凡例>
●…全列車停車
○…一部列車停車
▲…外回り列車のみ運転
|…全列車通過
普通は一覧の全駅に停車

駅 名




















接続路線
天王寺





























JR西日本:大和路線阪和線
Osaka Metro:御堂筋線谷町線
阪堺電気軌道:上町線(天王寺駅前停留場)
近畿日本鉄道:南大阪線(大阪阿部野橋駅)
※始発・終着列車は大阪環状線ホーム発着
寺田町
桃 谷
鶴 橋 近畿日本鉄道:大阪線奈良線
Osaka Metro:千日前線
玉 造 Osaka Metro:長堀鶴見緑地線
森ノ宮 Osaka Metro:中央線・長堀鶴見緑地線
大阪城公園
京 橋 JR西日本:JR東西線学研都市線
京阪電気鉄道:京阪本線
Osaka Metro:長堀鶴見緑地線
桜ノ宮
天 満 Osaka Metro:堺筋線(扇町駅)
大 阪 JR西日本:JR神戸線JR京都線JR宝塚線おおさか東線(うめきたホーム)、JR東西線(北新地駅)
阪急電鉄:京都本線・神戸本線・宝塚本線(梅田駅)
阪神電気鉄道:本線(梅田駅)
Osaka Metro:御堂筋線(梅田駅)・谷町線(東梅田駅)・四つ橋線(西梅田駅)
福 島 JR西日本:JR東西線(新福島駅)
阪神電気鉄道:本線
野 田 Osaka Metro:千日前線(玉川駅)
西九条 JR西日本:JRゆめ咲線
阪神電気鉄道:阪神なんば線
弁天町 Osaka Metro:中央線
大 正 Osaka Metro:長堀鶴見緑地線
芦原橋 南海電気鉄道:汐見橋線(芦原町駅)
今 宮 JR西日本:大和路線
新今宮 JR西日本:大和路線
南海電気鉄道:南海本線・高野線
Osaka Metro:御堂筋線・堺筋線(動物園前駅)
阪堺電気軌道:阪堺線(新今宮駅前停留場)
天王寺 接続路線は上記参照
※直通列車は大和路線ホーム発着(直通先は下記参照)
大和路快速・区間快速は大和路線直通、直通快速・快速・関空快速・紀州路快速・特急は阪和線直通


◎駅の解説

  • JR-O01 天王寺
大和路線阪和線Osaka Metro御堂筋線谷町線近畿日本鉄道南大阪線(大阪阿部野橋駅)、阪堺電気軌道上町線(天王寺駅前駅)乗り換え。
18番のりばまである大阪市の南のターミナル駅で、環状線は11~14番のりばが振り分けられている。10番のりばは欠番だが、これは阪和線(1~9番のりば)と他線の区別を分かりやすくするためといわれている。
大和路線ホームとの間にホームに止まらず環状線と大和路線を行き来できる連絡線もあるが、方向が行き違っているのと引き上げ線への渡り線もあるせいでこっちは主に留置線としてしか使われていない。
ちなみに南海天王寺線があった頃は20番のりばまであった。どっちも非新幹線駅としては最多である。実際は降車ホームのある阪和線でかなり数を稼いでいるのだが
当駅始発の環状線列車は、大阪止まりを除き、最終的に桜島線(ゆめ咲線)・関西本線(大和路線)・阪和線に乗り入れる列車を含め、「鶴橋・京橋方面行き(環状運転)」として案内されている。当駅から直接関西本線・阪和線に出て行く列車との混同を避けるため、発車までは環状運転の普通列車のフリをしているのである。とはいえ、大阪の次の福島までは必ず各駅に停まるので、うっかり寝過ごさなければ過剰に恐れる必要はない。
発車メロディは地元出身の歌手・和田アキ子の「あの鐘を鳴らすのはあなた」。四天王寺の鐘にも因んだダブルミーニングでもある。
鐘を鳴らすように催促してくるおせち○こ。

  • JR-O02 寺田町
「てらだちょう」と読み、「てらだまち」ではない。
改修工事でホームの広告看板を外したところ、壁に直接手書きされた古い駅名標が発掘され、修復の後2016年から現地で保存公開されている。
発車メロディは大阪環状線改良プロジェクトのイメージソングである、韻シスト作曲の「Life Goes On」。決してネタが切れてしまったから採用したわけではない

  • JR-O03 桃谷
天王寺区役所が近く、学校も多いため朝夕には学生で賑わう。隣の鶴橋と並び、生野コリアタウンの最寄駅でもある。
発車メロディは大阪出身の故・河島英五の「酒と泪と男と女」。
河島氏は桃谷でライブハウスを営んでいた過去もあり、それが選定の理由となっている。

  • JR-O04 鶴橋
近鉄大阪線近鉄奈良線、Osaka Metro千日前線乗り換え。
近鉄線とはホーム上にある乗り換え改札を通じた乗り換えが可能。
駅前はレトロでちょっとカオスな繁華街。コリアタウンに近いこともあって焼肉店が多く、常時焼肉の香ばしいにおいが構内まで立ち込める。
発車メロディは焼肉に因み桂雀三郎withまんぷくブラザーズの「ヨーデル食べ放題」。

  • JR-O05 玉造
駅横に巨大な103系…ではなくそれを模した建物「ビエラ玉造」がある。

発車メロディはアメリカ民謡「メリーさんのひつじ」で、前述のビエラの窓枠を音階に見立てて同曲を表現しているのが由来。神戸線のとある駅で流れているような電子音ではない。
なんでメリーさんのひつじにしたのかは謎。いやマジで。

  • JR-O06 森ノ宮
Osaka Metro中央線・長堀鶴見緑地線乗り換え。
サクラクレパス本社や吉本興業がメインで運営するCOOL JAPAN PARK OSAKAが近い。
また駅の西側の中央大通にはかつて日本生命球場があったことから、歩道に野球場型のタイルがはめ込まれている。
当駅~大阪城公園間の東側に森ノ宮検車区があるが、配線の関係で京橋駅からでないと入出庫が出来ない。

発車メロディはアメリカ民謡の「森のくまさん」。
お気づきかと思うがダジャレである。

  • JR-O07 大阪城公園
そのものずばり上沼恵美子大坂城最寄り駅。
1983年の大阪築城400年まつり・大阪城博覧会開催に合わせて開業した。
大阪城ホールの最寄り駅であり、コンサート開催時には混雑する。
発車メロディは大坂の陣のイメージより「法螺貝」(オリジナル曲)。
そういう曲名とかいうチャチなレベルではなく本当に只々法螺貝を吹く音まんまである。なかなかシュール。
流石に上からオレンジが降りてきたり花道オンステージとかしたりはしない。

  • JR-O08 京橋
JR東西線学研都市線、京阪本線、Osaka Metro長堀鶴見緑地線乗り換え。
鶴橋・天王寺寄りに引上線と森ノ宮電車区へ続く線路があり、当駅始発・終着列車がある。
大阪ビジネスパークと繁華街とグランシャトーが入り混じった街で、終日乗り換え客で賑わっている。
発車メロディはアメリカ民謡「ゆかいな牧場」の替え歌「大阪うまいもんの歌」。
流石にグランシャトーの歌じゃなかった。

  • JR-O09 桜ノ宮
毎年春に通り抜けを実施している造幣局が近い。
発車メロディは大阪出身の大塚愛の「さくらんぼ」。
お気づきかと思うがダジャ(ry

  • JR-O10 天満
天神橋筋商店街がすぐ近くにあり、Osaka Metro堺筋線の天神橋筋六丁目・扇町の両駅にも近い。
発車メロディは天神祭にちなみ、大阪出身のaikoの「花火」。

JR京都線JR神戸線JR宝塚線おおさか東線(うめきた地下ホーム)・JR東西線、阪急電鉄京都本線・宝塚本線・神戸本線、阪神電気鉄道本線、
Osaka Metro御堂筋線・谷町線・四つ橋線乗り換え。
JR東西線の駅は北新地駅、阪急電鉄と阪神電鉄の駅は大阪梅田駅、Osaka Metro御堂筋線の駅は梅田駅、谷町線の駅は厳密に言うと東梅田駅、四つ橋線の駅は厳密に言うと西梅田駅。
一つの駅にも関わらず6つも駅名が分裂しているカオス状態の駅。
ああ~カオス!!!
発車メロディは大阪出身の故・やしきたかじんの「やっぱ好きやねん」。
大阪を愛し、また愛されたやしきたかじん氏を想っての導入。
余談だがたかじん氏は大阪駅の駅ビル・アクティ大阪(現:サウスゲートビルディング)にあった朝日放送のスタジオ「ABCエキスタ」で公開収録される番組にレギュラー出演していたことがあり、大阪駅との縁も深い人物でもある。

  • JR-O12 福島
堂島や中之島へのアクセスが良く、JR東西線新福島駅や阪神の福島駅にも近い。駅周辺は下町の風情が残る。
1973年に当駅で発生した転落事故がきっかけで、全国の駅に点字ブロックが整備されることになった。
この駅から新大阪方面から来た梅田貨物線が合流し、隣の野田駅に向けて高度を上げる。
発車メロディは円広志の「夢想花」で、歌詞の「回って回って…」から取ったもの。
回る列車が少ないじゃないかとか言ってはいけない

  • JR-O13 野田
大阪市中央卸売市場最寄り駅。なのだが、昼間は大阪市内なのに15分間隔という過疎ぶりを誇る。
かつては市場への貨物線が当駅から伸びていた。
地下鉄千日前線の玉川駅が近い。野田は阪神に取られた
ちなみに本来の地名としての野田は当駅の方が近い。
発車メロディはロシア民謡の「一週間」。日曜日に市場へ出かけ・・・という歌詞に因む。

  • JR-O14 西九条
JRゆめ咲線・阪神なんば線乗り換え。
中線の両端にホームがあるタイプの2面3線+貨物線2線の駅。
USJへのアクセス駅ということもあって乗り換え客で賑わう。
梅田貨物線の配線上の合流点。貨物線はそのままゆめ咲線安治川口駅貨物ターミナルへ向かう。
また、阪和線特急のはるかとくろしおはこの駅で梅田貨物線に転線し、新大阪駅方面へと発着する。

このように運行上重要な拠点でもあるが、同時に環状線の鬼門でもある。
というのも、新大阪発の和歌山・関空方面行きの特急の場合、配線の関係で必ず中線を通らないといけない。
しかもこの中線はゆめ咲線も使うため、車両運用は綱渡り同然を強いられていた。
そのためダイヤが乱れると悲惨なことに…。
だが、2020年に野田方面に渡り線が増設されたため、環状線内回り本線からでも通過できるようになり以前よりはマシになった。

発車メロディはUSJに因みフランク・W・ミーチャム作曲の行進曲「アメリカン・パトロール」。

  • JR-O15 弁天町
Osaka Metro中央線乗り換え。
駅の南側で中央線および、阪神高速西大阪線・大阪港線が交差している。その更に西側にはラジオ大阪の本社も入る高層ビルが聳えている。

なお、当駅と大正駅の間には「境川信号場」がかつて設置されており、そこから南港方面へ走る「大阪臨港線」が走っていた(いずれも2006年廃止)。
同区間で高架の高さが異なる*4のはその名残。
発車メロディはアメリカ民謡の「線路は続くよどこまでも」。これは駅近くに交通科学博物館がかつて存在していたことに因む。

  • JR-O16 大正
Osaka Metro長堀鶴見緑地線乗り換え。
オリックス・バファローズの本拠地である京セラドーム大阪が近く、かつては最寄り駅の表示もあった。
大正区内の鉄道駅は最北端近くにあるここだけのため、南側にある中心部へと向かっていくバスが終日多数発着している。
また駅の周辺に沖縄タウンが存在することで知られいて、発車メロディはこれに因み沖縄民謡の「てぃんさぐぬ花」。

  • JR-O17 芦原橋
太鼓や皮革製品の製造が盛んで、勘のいい方はここがどういう地区かお判りだろう。
南海高野線(汐見橋線)の芦原町駅が当駅から200mほどの位置にあるが、乗り換える人も大していないからか特に案内はない。
発車メロディは芦原橋を拠点とする太鼓集団「怒」の楽曲「」。
メロディに交わる太鼓の音が印象的である。

  • JR-O18 今宮
大和路線乗り換え。JR難波行きと西九条方面が対面乗り換え可能。
130年以上の歴史を誇るが、環状線建設時に新今宮と芦原橋の両駅設置に伴い廃止にされかけたことがある。
かつては大阪環状線のみ高架でホームが無かったが、大和路線の高架化から1年後となる1997年3月に設置された。
発車メロディは文部省唱歌の「大黒様」。近くに木津の大国主神社があることが由来。

  • JR-O19 新今宮
大和路線・南海電気鉄道南海本線高野線、Osaka Metro御堂筋線・堺筋線(動物園前駅)、阪堺電気軌道阪堺線(新今宮駅前停留場)乗り換え。
関西本線(大和路線)とは対面乗り換えが可能で、天王寺で乗り換えるより早いためここで乗り換える人も多い。
南海の大阪側ターミナルの一つであると同時に、北口が大阪屈指の歓楽街、通天閣がそびえる「新世界」の玄関口駅であると共に南口は大阪いや、日本一危険な地域であるあいりん地区の最寄駅の一つである。駅周辺もドヤが多い。
新今宮駅前停留場も1990年の暴動で駅舎を焼かれてしまい、この位置に移転してきた経緯がある。
ちなみにオリックス・バファローズの森友哉は西武からのドラフト指名後、この駅のホームで線路下に落ちた視覚障害者の男性を救助したことがある。
発車メロディはドヴォルザークの「新世界より」。
お気(ry


余談

  • 他の関西圏の鉄道に比べると、よく人身事故が発生し、頻繁にダイヤが乱れることでも有名。環状線の通勤に慣れたサラリーマンの多くは、ダイヤの乱れ前提で予定を組んでいる。
  • とあるグルメ番組は企画に困ったら環状線一周グルメを行う。
  • 2016年からは環状線の各駅を舞台にしたテレビドラマ『大阪環状線 ひと駅ごとの愛物語』が関西テレビ制作で放送された。ドラマは2018年までに4シリーズ制作されたほか、舞台化もされている。
  • 駅構内のどこかに駅のスタンプが置かれているので探してみるのも一興。
  • 2025年大阪万博のロゴキャラクターであるコロシテ君いのちの輝きは環状線もモチーフのひとつと言われる。



追記・修正はホームで乗車位置と行先を確認してからお願いします。

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最終更新:2024年01月19日 17:15

*1 同じく運転系統上は環状運転を行っている山手線も同様で、あちらも正式な区間は品川―渋谷―新宿―池袋―田端の20.6kmのみとなる。

*2 環状線ホームと大和路線ホームの間にある引き上げ線から大和路線への連絡線も含め3本しか止められないためか、余裕のあるJR難波まで回送されることもある。

*3 国鉄時代には山手線から転属した車両もあり、その車両はつい最近まで環状線を走っていた。

*4 外回りがオーバーパスとなる。