もっと不思議のダンジョン

登録日:2010/06/28(月) 10:14:38
更新日:2024/04/14 Sun 16:42:59
所要時間:約 30 分で読めます




ローグライクゲーム、不思議のダンジョンシリーズに登場するダンジョンの一種。
ダンジョンの基本ルールにおいては、元ネタとなった「ローグ」におけるダンジョンの特徴をほぼそのまま引き継いでいる。

【概要】

まず全てのもっと不思議のダンジョン系において共通点がある。

一、レベル1の状態でスタートする
一、仲間は連れていけない(一部例外*1あり)
一、アイテムと所持金は持ち込み禁止
一、殆どのアイテムが未識別の状態
一、終わりは遥か彼方にある

罠師・肉等の特殊ダンジョンは含まない。
アイテム識別制を採用した作品だとほぼ全てのアイテムが未識別となり、またレベル継続制を採用した作品では一時的にレベルが1に戻る。

元々は「トルネコの大冒険 不思議のダンジョン」のクリア後ダンジョンの名前である。
だが、以降のシリーズにも毎回同じようなルールのダンジョンが登場しており、それらをまとめて『もっと不思議のダンジョン』と呼ばれている。
シリーズのファンの中には「これが解禁されてからが本番」と言う人も。

持ち込み不可なので鍛えた装備は使えないが、逆に失うものがない為気軽に踏み込めると言える。
ただし、順調に進んでいたのに深層で事故死した時のショックは大きい。
特に限定レアアイテムを無くしたら……


トルネコの大冒険シリーズのもっと不思議のダンジョン】

トルネコの大冒険

「もっと不思議のダンジョン」(全99階)

元祖もっと不思議。
一作目なので店も合成システムもなく、モンスター種も少ないが、それでも面白い。
最下層に行くだけではクリアにならず、30階以降に必ず落ちている「奇妙な箱」を地上に持ち帰ればクリアとなる。
奇妙な箱を持たなければ延々と潜り続けることができる。ゴールは無い。
また、50階には「証明の巻物」が、99階には「さいごの巻物」が落ちている。
因みに、さいごの巻物は不思議の99階でも拾える。

ゲーム上の立ち位置としては「ちょっと不思議」が初心者向け、「不思議」が中級者向け、そしてこの「もっと不思議」が上級者向けにして本番、という位置づけになっている。

トルネコの大冒険2

「もっと不思議のダンジョン」(全100階)

オーソドックスな形式。トルネコに対して有利な点は多い。
合成手段が壺しかないのが辛いところだが、床落ちアイテムの質は持ち込みなし不思議よりも良い。
戦士・魔法使いでも挑戦できるので3倍楽しめる。

但しGBA版は有用アイテムや稼ぎモンスター削除などが行われ、基本的にPS版よりも難化傾向にある。
GBA版においてそれぞれの変化点は以下の通り。
  • 商人:既述通り。仕様変更の煽りを一番受けたと言える。むしろPS版がヌル過ぎただけかも
  • 戦士:特技の仕様変更で若干難化…と思いきや、仕様変更は消費満腹度増加のみで性能は変わらない。
    むしろ実質無敵になれる「身代わりコンボ」が何故かPS版よりやり易くなった。
    打開アイテムは「はぐれメタルの剣」。更に中断も行えるようになった。
  • 魔法使い:目立った変化はメガンテで経験値が入らないこととパルプンテの消費HPが増えたことぐらい。
    PS版とほぼ同じ戦略が使える。

トルネコの大冒険3

異世界の迷宮」(全99階)

やはりオーソドックスな形式だが、シリーズ最難関として未だに恐れられ、仕様や立ち回りを把握しないと20階に到達できるかどうかも怪しい超絶難易度。
トルネコ一人旅とポポロの仲間旅とでは様子がまるで変わってくる。
階層ごとに敵の属性・ダンジョンのコンセプトが大きく変化することが特徴であり、
  • ゾンビどもによる装備の弱化やアイテム投げがいやらしいゾンビゾーン(26-35F)
  • 視界外からの金縛り攻撃、そしてHPまたは力の最大値低下をくらう人形ゾーン(36-40F)
  • 壁がない山岳地形のため高火力の浮遊モンスターにあっという間に囲まれ、画面外から混乱させられる浮遊ゾーン(41-45F)
  • 水路だらけな上、水路から一方的に攻撃してくる水ゾーン(46-50F)
  • 高火力高耐久のエリミネーターがきつく、だいまどうの催眠事故がつきまとう剣ゾーン(51-59F)
  • そろそろ自重しなくなってきた悪魔族がうろつく悪ゾーン(60-65F)
  • ポポロで挑むと仲間の死はほぼ避けられない、悪名高き爆弾ゾーン(66-70F)
  • (トルネコなら)敵はさほど怖くないけども石像が大量に置いてある、結局事故多発地帯ラットゾーン(71-75F)
  • 耐久が高すぎるドラゴン系(しかもLv2以上)がそこかしこから火炎で固定ダメージを食らわせてくる竜ゾーン(76-80F)
  • 魔法無効の敵が倍速だったり部屋全体にルカナンかけてきたりカウンターしてきたり爆弾もいたり、挙句の果てにDQ7のボスが雑魚として出てきたりと狂気の関門、通称魔窟(81-99F)
  • 上記に加えフロア全体を対象とした固定ダメージの炎を吐くダースドラゴンが出現する魔窟後半戦(90-99F)
などとよりどりみどり。挙句100%大部屋モンスターハウスになる階層が四つある他、
それぞれのゾーンで対策・対処行動をできないとすぐさま1Fからやり直しである。
さらに頼みの綱の拾ったアイテムが使おうとするときに正体を現す、ひとくいばこだったりするので道具欄すら油断ならない。

何もわからないと10階付近のタップペンギーでさえ苦戦し無理ゲーだと思った人も多いだろうが、理解すると実力で十分進めるダンジョンであり、何度も挑戦したくなる。
異世界の迷宮単独の非常に詳細なwiki*2が存在することからも人気がうかがえる。
なんとバリナボチャレンジモード( 『復活アイテムの世界樹の葉が入手不可&一度でも死んだらストーリーの最初から』 のモード)でポポロを使用してクリアした猛者がいるとか。

ヤンガスと不思議のダンジョン

「盗賊王の宝物庫」(全100階)

モリーの壺でモンスターを仲間にし連携したり、テンションシステムを活かしたり、今作しかない独自要素が多数で、覚える事が多い。

その反面…
  • お馴染みのヤリが片手武器扱い
  • 基本満腹度減が20ターンに1(従来ならハラモチ基準)
  • 指輪以外にもお守りあり
  • 肝心のヤンガスが トルネコ+ポポロ+αな性能
などで(モンスター連携を駆使すれば)難易度は簡単な方か。
クリア報酬はロトの剣とインヘーラー(当作ラスボス)の魔石。


【風来のシレンシリーズのもっと不思議のダンジョン】

風来のシレン

「フェイの最終問題」(全99階)

反則的アイテムを駆使して、反則的なモンスターを情け容赦なく無力化したり正面から粉砕して進める、後のシリーズに比べると豪快な愉しみ方のできるダンジョン。
36階から敵の攻撃力が店主並みに跳ね上がり、46階からは最大値である255の敵が大半を占めるようになる事で有名。
強化の壺に装備を入れて、合成の壺で一気に+値を上げるのが基本。
また、分裂の壺と吸い出しの巻物×2(白紙の巻物で代用可)を拾えればアイテムが使い放題になり、まず間違いなくクリア出来る。
勿論、これらのアイテムを使わないでもクリアできる。是非お試しあれ。

風来のシレンGB

「月影村出口」(全50階)

容量の都合でゴールが比較的近く、人によっては後半だれずテンポがいいと評判なことも。
が、その分敵レベルの上がり幅も早いので難易度はやはり高い。
実は 仲間同行が可能 なのでニワトリを連れていくと楽。
村の倉庫内で底抜けの壺を割り、作った落とし穴に落ちることでアイテムの持ち込みができる裏技がある。

風来のシレン2

最果てへの道」(全99階)

最終問題や月影村出口に比べると、1Fから罠の数が多い・にぎり変化の出現が9Fと遅い点から、食糧難の危機に陥りやすく序盤は油断ならない。
が、致命的なマイナスアイテムが床落ちしておらず識別が楽なため逆に終盤は楽。所謂 「三種の神器」 を筆頭にした異種合成とか力大幅UPの手段を駆使すればかなり楽。
30階台でマルジロウ父を捕まえればアイテム稼ぎ放題になり、クリアはほぼ確実になる。そして黄金の間でのお土産探しも安定する。
更に転ばし土偶を使えば一階限定だが同じ事が可能。
トルネコ3と違って土偶が大変ありがたい
え、回復アイテムがしょぼい?異種合成やMr.ジャイロ狩りで補うんだ!(倒すと75%で復活の草をドロップ)
クリア報酬は城飾りの黄金のシレン像。

「強化の壺」が出ない慣れた人なら200分以内クリアは余裕。2時間~100分クリアを目指して頑張ってみよう。
最上級シレンジャーは、バグ無し+階層リセマラなしで1時間未満クリアも出来てしまう。

風来のシレンGB2

「奈落の果て」(全99階、1回目は30階)

祝福カズラのフロアで上手く粘れれば装備を限界まで強化可能。
しかしそこまでしてもHP上限などの都合で終盤の敵には力負けして、結局即降り安定。無理はできないという事である。
爆弾ゾーンやノコギガッターカンガルーなどにご用心。
ちなみに公式縛りプレイとして、盾or武器封印プレイが用意されている。

アスカ見参!

「白蛇島」(全99階)

ドリームキャスト版から登場する。登りの道のりで、なかなか手ごたえのある難易度。
ここならではの救済措置である 根性の竹刀、衰弱の枝 があればかなり楽になるが、ないと結構厳しい。盾の基礎防御力も超重要。
トド狩り・ミノタウロス狩り・ペリカン合成ができるフロアや、 即登り安定のデビカン出現階層 を覚えておくぐらいはしておこう。
「裏」にはない不利な点として落とし穴で泥棒が出来ず、祝福ギタンを河童に投げられて即死等が有り得る。
クリア報酬は装備の印増加やしろがねマムルのエレキ箱作成に使える風魔石。
熟練者曰くここが安定クリア出来たら中級者の仲間入りらしい。
裏白蛇のせいで、知名度的にも評判的にも風評被害を受けてる感は否めない。

「裏白蛇島」(全99階)

Windows版から追加。
バランスが取れてると呼び声が高い。
しかし、それは上級シレンジャーからの視点。普通の人は勿論、初級~中級の人がプレイしたらその難易度に理不尽さすら覚える。
頭五つぐらいは難易度が違っているので、白蛇島がクリアできた人でも簡単には打開できない。
特にアイテム欄の大きな不利を、「転写の巻物」と「祝福」でどれだけ使い回してカバーできるかが攻略のポイントになっている。

序盤あたりでもペリカン系の出現率がかなり低く、保存の壺も殆ど無いため性能の低い壺やアイテムの徹底した取捨選択など終始悩みまくる。

更にDC版では隠しモンスター扱いのしろがね・おうごんマムルも普通にエンカウントしタコ殴りにされる他、
終盤はデビルカンガルーがオオイカリモンスターを量産しまくる。白蛇島よりも出現率が高く、助けてくる敵の質もやばい。
トルネコ3の異世界と比べれば常識的な範囲らしいが…
ピンとこない人でも、即降りする勇気をもって頑張ろう。
クリア報酬は「返」印付きの風魔の盾。
(シレン2とは違い、跳ね返しの盾が無いため裏白蛇制覇以外存在しない印)

世の中にはこのダンジョンを1時間代で踏破する化け物どもがいるという。
マジで信じられません。流石に最果てと違って0時間代はまだ無いが……未来永劫無いとも言い切れない…

「一致団結」(全99階)

こちらもWindows版から追加。元々はインターネットの週替わり連動制だったという経歴を持つ。
裏白蛇と同じアイテム+モンスター配置条件だが、月影村出口同様に 仲間を同行可能 。但しこちらは
強制的に四人全員同行+誰か一人でもやられたら即終了という独自極まりない仕様。
ここで裏白蛇の罠大量配置が牙を剥き、仲間を/から孤立すると一気に敗北フラグが立つ。更にオオイカリモンスターも相変わらず出る為アスカ一人では起こり得ない 多種多様な事故要素が待ち構えている。
何より仲間に直接指示は出来ない為、各仲間の不得意分野や相性の悪いモンスターを把握しなければならないなど神経を擦り減らす要素がてんこ盛り。
たった一ターンのミスで即終了+予想外からの事故が多発する為、理不尽さは異世界の迷宮すら凌駕しかねないというとんでもないダンジョン。
クリア報酬?それ目当てに挑む風来人がいるのかと…!?


■風来のシレンDS(初代リメイク)

「フェイの最終問題」(全99階)

分裂の壺及び山彦の盾が削除されたが、追加されたLV4トドが無限に増えるため稼ぎは容易。
強化の壺も出るので早解きでは頼りになる。
90階からラストまでみだれ大根が出現。キグニ状態の理不尽が光る。
クリア報酬は旅仲間のボーグマムル。

風来のシレン3

「サヌキノ竹林」(全30階)

プチもっと不思議その1。仲間同行不可。
全フロア視界明瞭で、草・巻物・札が識別済み。
水路が無いため白紙の量産ができないが、階層が少ないこともあり難易度は低い。
クリア報酬は無し。

「ヲチミヅ峠」(全50階)

プチもっと不思議その2。仲間同行不可。
周囲が壁ではなく空中という特徴がある。
ガイコツまおうなど空を飛ぶモンスターには要注意。
こちらも白紙の量産ができないのでツヅラより難しいかもしれない。
クリア報酬は無し。

「ツヅラの迷宮」(全99階)

仲間同行できるが1人のが楽。30階、50階、70階にボスが登場する。
白紙の巻物を量産するとクリアしやすい。
クリア報酬は月虹の太刀。

■風来のシレンDS2(GB2リメイク)

「奈落の果て」

基本的にGB2と同じ。最大HP上限が300に伸びたのとノコギガッターの弱体化がありがたい。

風来のシレン4

「浜辺の魔洞」(全99階)

昼夜システムのあるシレン4だが、このダンジョンでは昼夜の概念はなく、完全にいつもの仕様。
しかしHP回復速度・道具成長・印の変更…等と4独自の仕様が多いので、他のシリーズとはかなり違った感覚でプレイしないとクリアは難しい。
クリア報酬はジャガーの盾(蔵や倉庫にない場合のみ)。

「修羅の道」(全99階)(※PSP版のみ)

浜辺から救済アイテムを削った裏白的な追加ダンジョン。
10階毎に固定モンスターハウスがあり、そこでアイテムを補充していくのがカギとなる。
クリア報酬は賞賛に値する剣(使い捨ての剣の最高LV)。

風来のシレン5

「原始に続く穴」(全99階、一回目は50階)

ほぼ浜辺の魔洞に同じ。ただしバランスはこちらの方が良いと言われている。
昼の盾を使うとかなり楽になる。
クリア報酬はにぎりよけの盾(初回のみ)。

「地底の館全区」(全99階)

99階あるダンジョンを10層毎に区切り、好きな順番で挑戦するというダンジョンだが、
全ての区間をクリアすると全区間を通しで挑戦できるようになる。
全フロア視界明瞭かつマイナスアイテムがほとんど存在しないため難易度は低い。
ただしマゼルン系が出ないので異種合成に頼れず、合成は合成の壺次第となる。
クリア報酬は無し。
ただし、他の区間が道具を4つまで(壺は除く)しか持ち帰れないのに対し、
ここはクリアすると全ての道具を持ち帰れるため、実質的な報酬となる。

「運命の地下」(全99階)

お待ちかね(?)の昼夜付きもっと不思議のダンジョン。
名前を略してはいけない。
単に夜があるだけでなく、床落ちの装備は無能力のもののみ、マゼルン種は夜にしか出現しない、定期的に水上マップや空中マップがある
…といった厭らしい要素が多く、どこで昼待ちや夜待ちをすればよいかを考えて進めなければ、クリアは難しい。
しかし後半の逃げ戦法は夜がある分原始より楽だったり、凶悪な能力持ちを夜に強引に突破できるため、必ずしも原始の高難易度版というわけではない
クリア報酬はキャットストーン7種。

「玄人の足跡」(全99階、一回目は50階)(※5 plusで追加)

回復アイテムがほとんど出ない、風が吹くまでのターン数が短い、
75階からモンスターが「〇〇2」という事実上のレベル4超過となり強さが跳ね上がるなど、
原始を更に難しくした玄人向けのダンジョン。
クリア報酬はサトリの盾。

「波乱の岩場」(全99階)(※5 plusで追加)

突発モンスターハウスが出易かったり、床落ちアイテムに超高性能なものや致命的なマイナスアイテムが混ざっていたり
文字通りの波乱が楽しめる追加ダンジョン。
同じく追加ダンジョンであるモンスター集会所が難易度緩和版(腕輪以外識別済み+凶悪なマイナスアイテム無し+一桁が9の階が固定モンスターハウス+10の倍数の階が固定店)とも言うべきダンジョンなので、そちらで先に練習してもいい。
クリア報酬は賞賛に値する盾(使い捨ての盾の最高LV)。

「死線の回廊」(全99階)(※5 plusのSteam/Switch版で追加)

挑戦前に目標ターンを設定し、そのターンまでにクリアを目指すダンジョン。
外伝のガチンコ万歩計のリメイクと言えるダンジョンで、目標ターンにより難易度を自由に変えられる。
ターン以外にも10の倍数の階が迷路フロア、20の倍数の階がワナ密集の小部屋フロア、マゼルンは8の倍数の階のみに出現といった特徴もある。
クリア報酬はデッドオアライブ(キョクタンソードの最高LV)。

風来のシレン6

「鬼木島」(全25階)

プチもっと不思議その1。鑑定方式は候補から推測するタイプ。
短い階層ながらも敵の出現テーブルや利用法を通じて「もっと不思議のダンジョン」に対する慣らし運転ができる。
旅仲間と合流できる要素もあるため、それに頼って手数を増やすこともできる。
クリア後、各ダンジョンに「脱出の巻物」が出現するようになるのでそういう意味では早めにクリアしたい。

「ヤマカガシ峠」(全25階)

プチもっと不思議その2。
床落ちアイテム破壊系の敵が多く、敵が強くなるのが早い一方、マゼルン系がそもそも出ないため合成に関しては絶望的。
さらに、初回攻略時にはなんと取り巻きを従えたボスを倒さなくてはならないという多重苦。
そのため鬼木島より難易度は格段に高く、とぐろ島の神髄とも別ベクトルの難しさが光る。
クリア後、セキが旅仲間候補に復帰する。

「とぐろ島の神髄」(全99階)

発売開始時点のもっと不思議枠。
フェイの最終問題のように強力なアイテムが床落ちしており、HPの自動回復速度もシリーズ通じてかなりのもの。
その分敵の攻撃力も序盤から苛烈。1Fからしっかり経験値・装備の修正値・印を積み上げていくことが勝ちに繋がる。
対策していないと本気で詰みそうなゲンナマゲイズ・ねむり大根・みだれ大根などは欠席しているが、中盤に戦車ゾーン・ドレイン系ゾーンが整備されるなど難易度調整は風変わり。
また深層は敵の出現速度・初期配置数が上がっていき、階段を下りた途端に敵10匹以上に囲まれてることもあるなど、ジリ貧や早解き勢には厳しい仕打ちもちゃんと待っている。
白紙の巻物が歴代もっと不思議の中でも手に入り易いので、順次ねだやし・印増大・壺増大・全滅・銀はがしetc…に使っていきたい。
HP・攻撃力アップに加え踏むだけで罠を破壊でき、ノーリスクで壁を掘れるドスコイ状態を維持できるとより有利に戦える。
クリア報酬は金の神器の貴重な武器・盾一つで、一定周期でループする。

【ポケダンシリーズのもっと不思議のダンジョン】

救助隊

清らかな森」(98階+イベント部屋、リメイク版は99階)

仲間と道具と金の持ち込み禁止、レベルとかしこさリセット、勧誘不可の99階ダンジョン。
通称、清盛。
終盤では敵のモルフォンパラセクトが猛威を振るう。
強キャラを使えばクリア自体は簡単だが、逆に言うと弱キャラだと……?
ポケモンの種類だけプレイスタイルが可変する点が魅力である。
リメイク版の「DX」ではLv5*3からスタートし、道中の仲間を介して「すごわざ」でパワーアップしながら進んでいく作風に。
クリア報酬は旅仲間のセレビィ

探険隊

ゼロの島南部」(全99階)

清らかな森探検隊版。
レベルアップがしやすい、清盛では店売り限定だったふっかつのタネが普通に拾えるなど全体的な難易度は清盛より控えめ。
一方でやつあたりやメロメロといった前作の救済策のいくつかはナーフされており、弱ポケでの踏破は清盛以上に困難を極める。
強敵としてはスリーパーレディアンが有名か。

クリア報酬はごうかな箱(中身はしあわせのタネなど)だが、実際には96Fの鍵部屋に眠っているミラクルチェストが本命。

運命の塔」(全99階)

空の探検隊限定。上記のゼロ南をベースに敵ポケモンの追加と新ルールを引っ提げて君臨した探検隊最難関ダンジョン。

復活が出来ない。罠チェックが出来ない。
……ふざけてるのか?
その他プレイヤーに理不尽なまでに不利な調整が多いため運ゲーと専らの噂。
あめふらしもないのに猛威をふるうニョロトノが見られるが、実際にはゼロ南続投組の方が脅威だったりする。
クリア報酬はじくうのオーブ。

マグナゲート

「帰らずの地」(全99階)

初期レベル5からスタート。従来作と比較すると、敵自体は弱め。
ただし敵がアイテムを積極的に拾い使用する、「いあつ」「どたんば」「ふんばり」の3つのスキルの
相乗効果によってHP1の状態でこちらの攻撃を何度も耐えてきたりととにかく敵がウザく、胃に穴が開くこと請け合い。
クリア報酬はごうかなはこ、しあわせのタネ、わなぬけスカーフ。

「究極の荒野」(全99階)

DLC専用のもっと不思議のダンジョン。
帰らずの地との大きな違いとして初めから「いあつ」以外のスキルが解禁されている。
序盤から敵ポケモンのレベルが高めで以降もイッシュ御三家最終進化系を筆頭に強力な強さのポケモンが新たに登場。
その難易度は良くも悪くも運命の塔にも引けを取らないとされており、人によっては「苦行」と称されることもある。
クリア報酬はゆうきのあかし2つ、ごうかなはこ。

「ニャンダフルな人生」(全99階)

チームは3匹まで組める。初期レベルは5からスタート。
20階からは周囲が暗くなり視界が狭くなるため、レベル上げや道具集めはその前に済ませたい。
ハピナス、パルシェン、ママンボウ、ヨルノズクなど序盤に登場させるには強すぎるポケモンも何匹かいるものの、逆に序盤さえ凌いでしまえばそこまで強いポケモンがいる訳でもなくラピスや枝でどうにでもゴリ押しが利くため、はっきり言って持ち込み可能な通常ダンジョンよりも難易度は低い。
なお、手に入れた道具は持ち帰ることができず、得られるのは金塊のみ。

「聖なる跡地」(全39階)

ニャースシアター外の草の大陸にある、もう一つのもっと不思議のダンジョン。
階層こそかなり控えめではあるものの、1階の時点でハイドロポンプを使うポケモンが2体もいるのを筆頭にバランス調整を放棄しているとしか思えないほどに強いポケモンが詰め込まれている。
クリア報酬は無し。

【魔物娘と不思議な冒険シリーズのもっと不思議のダンジョン】

魔物娘と不思議な冒険〜力の宝珠と帰還の塔〜

「村長の試練」(99階+イベント部屋)

インディーから現れたもっと不思議のダンジョン。
少年ヤンガスのように主人公と仲間が連携して戦う本作だが、スライム以外の全ての敵が特殊能力持ちであり、それらに対抗するための稼ぎが重要となる。
パワーバランスも主人公のHPに対し敵の攻撃力が高めでタフなので、序盤の成長力に優れる仲間の勧誘の有無で難易度が激変する。
バランス設計の都合上、透視の腕輪をがあると難易度が激減する。店売り限定で15000Gだが売られていたらなんとかして入手しよう。
特筆すべき点として前準備可能な要素が多く、
  • 何故か所持金の持ち込みは可能(冒険失敗で半減)
  • 耐性強化や拾い識別などの料理バフを受けられる
  • 村のNPCが出張することがあり仲間強化、合成印消、料理、解呪、階層飛びの補助を受けられる(個別にON/OFF切替可)
これらと仲間縛りを合わせて幅広い難易度でプレイすることが可能となっている。
踏破後のイベント部屋には最強盾が置かれている他誰かの日記を読むことができる。

魔物娘と不思議な冒険2~2人の王と紡がれし約束~

「霧源への道」ver素潜り(49階+ボス部屋)

霧源への道は本来はシナリオのラストダンジョンで持ち込みに一切制限はないが、特定条件を満たすと素潜り踏破時に超強力なご褒美がもらえるため記載。
本ダンジョンはシレンやトルネコでいう強風に相当する霧の発生が非常に早くなっており、フロアも広いため全部屋探索前でも探索切り上げをしばしば強いられる。
持ち込み前提なだけあって敵のレベルが高く、中盤以降はまともに殴り合うのもままならなくなるが、村長2と比較して勧誘しやすく強くなりやすい魔物がそれなりに存在し、
回復のポーチや瞬間・爆発の腕輪と言った強力なアイテムもそこそこ拾えるので如何にそれらに頼れるかが肝となる。特にプロのモスを勧誘できれば難易度はガクッと下がること請け合い。
素潜りモードで最奥まで行くとボスがおり戦うかどうかを選べ、見事撃破すると晴れてご褒美ゲットとなる。

「村長の試練」(99階+イベント部屋)

前作ダンジョンをブラッシュアップしたダンジョン。そのため本作新登場の敵*4もプロ化(スキル追加個体の出現)も石像もない。
ブラッシュアップダンジョンとはいえ村からの出張廃止、透視の腕輪が入手不可、主人公の序盤の成長力増加、仲間の序盤の成長力鈍化…等々
ゲームバランス自体は激変しており、前作とはまた異なる感覚で挑むことができる。
99階の確定大部屋モンスターハウス(これは前作も同じ)の敵を全滅させると「不思議な証」を入手できるが実績のようなものでゲームシステムに特に影響はない。
本作の当ダンジョンの99階は主人公のすぐ近くに階段が配置されているのでクリアするだけならスルー安定。
報酬アイテムはなく、日記のみ。

「村長の試練2」(99階+イベント部屋)

村長の試練をクリアすると挑めるダンジョン。単純により強い敵が配置されている*5他本作の追加要素を余すことなく詰め込まれており、こちらが真のもっと不思議といえる。
敵出現テーブルは1と異なり数フロア毎に地形と共に総入れ替えするタイプであり、即降りすべきかどうかの判断がしやすくなっている。
状態異常を使いこなす敵が多く、プレイヤーは各種状態異常への対策が都度求められる。盾と状態異常果実の異種合成で耐性を得られるのは覚えておくべし。
もっと不思議としては珍しく、序盤は登場するアイテムの種類が少なく、進んでいくたびに登場アイテムの種類が増えていくようになっている。
99階の確定大部屋モンスターハウスを全滅させると「不思議な証2」(実績のようなもの)を獲得できるが強化個体のアルファモンスターや異常回復石像をはじめとした石像があり切り抜けるだけでも骨が折れる。
作中で「ストレスをためてまでクリアするほどではない」とまで言われており、ローグライクに慣れてないと難しいが慣れると中々楽しいゲームバランス。
当然報酬アイテムはないが、サブタイトルを回収する日記がここにあるので本作ファンは是非ともクリアを目指したい。


【99階打開をする為に】

もちろんクリアするには一筋縄ではいかない。
ここで基礎的な技術を少しだけお教えしよう。

1.まずは食料確保

風魔やはぐれメタルの盾みたいに高性能の盾が出ても飢えたら無意味。
食料を十分に確保できても罠チェックや保存の壺に入れるなりして対策すること。
シレンならまずは握ってもらう手もある。
妖怪にぎり変化「へいらっしゃい!」

2.防御は最大の攻撃

まずは盾の強化を最優先で行うのが安定。
計算式にもよるが、+20もあればある程度は安心。
シリーズを通して入れたい印は見切り・山彦・ハラモチ・盗み避け・毒消し等。
シリーズによって識別・バクスイ・火半減・爆発減少・攻撃UP・イチゼロ防御等もあるとよい。

3.攻撃は第二の防御

盾強化が終わった後でもいいので武器の強化も忘れずに。
こちらは+10程度でも間に合う。
数値よりは印を重視。ちからが高いか、特攻印があればマイナスでも充分戦える。
シリーズを通して入れたい印は回復・会心・三方向・飯など。
あとは各種族特攻(竜、浮遊など)もオススメ。こちらは作品ごとに優先度が変動する。

余裕があれば食糧確保用、印確保用、はじかれた時用など、サブ装備を作ってもいい。
メリット…対応できる敵が増える、ピンポイントに状況対応できる。
デメリット…不意打ちに弱い、色々手間がかかる、荷物を圧迫する。

4.備えよ常に

開幕モンハウやアーク様などによる粘着等で散りたくないなら打開アイテムは必ず持っておきたい。

例:
  • あかりorレミーラの巻物、ひかりのたま
フロアの全貌と「なにものか」の正体と位置が分かる。階段の位置も分かるため、即降りに凄く便利。

  • 透視の腕輪or指輪、よくみえの腕輪orシャドーの指輪、気配察知or気配察血の腕輪、みとおしメガネ、ぱっちりメガネ
敵やアイテム、罠の位置が分かる。不意打ちを回避できるため、あるとクリア率がグンと上がる。

  • パコレプキンの腕輪、つうかスカーフ
壁をすり抜けられ、水の上も進める。HPや満腹度を消費するデメリットこそあれど、これまたクリア率がぐんと上がる。
作品によっては壁の中で外すとワープするという挙動を利用される。

  • 混乱の巻物、はりつけの巻物、ふらふらだま、草の神の壺
部屋全体の敵を混乱させたりその場から動けなくして無力化できる。草の神の壺は入れる草次第で異世界の迷宮で真価を発揮。
開幕大部屋モンハウもこれでひとまず安心。

  • ねだやしorニフラムの巻物
投げると当たったモンスターが以降出現しなくなる。アーク様やひとくいばこ対策にどうぞ。勿論すでに使用済みで白紙に書ける事も忘れずに。

  • 白紙の巻物
読んだことのある巻物ならどれでも書き込めて効果を発揮できる。いわば最終手段。

  • ルーラの指輪、たかとびの腕輪、ワープスカーフorテレポート
どこかにワープする性質を利用し、階段部屋ガチャ開始。自身が低レベルだったり操作キャラがヌケニンなどの場合はこれが無いと相当キツい。

5.低階層での仕込みに手を抜かない

1で挙げた食料策は勿論のこと、未識別アイテムの識別、罠による矢の確保等もかなり重要。
余裕があるなら、わざとLVアップしたモンスターを倒してLVを上げるのも手。
特に矢は遠距離から安全に敵を処理できるようになる為、出来る限り持っていきたい。
また店が来た時は価格によりアイテムが識別できる為、最大限活用したい。
ただしこの場合は値段表が別途必要になる。

6.命惜しんで道具惜しまず

アイテムの無駄遣いはもっと不思議での命取り。
しかし、ヤバい奴と対面した。ヤバそう→ヤバい状況→詰みの順に対策困難になり、アイテムの消費も激しくなる。
最悪な展開を予測して、放置は危険と感じたらアイテムは惜しまず使おう。
「道具尽きてなす術なく敗北は大往生」である。
異世界の迷宮ではそんな大往生が当たり前にあるし
慣れてきたら誰に何を使うかのおおまかな基準を立てて使い分けてもいい。

7.己を鍛える(ゲーム的に)

よくきき草→ちからの種もしくは命の草等で一気にステータスUPするとグンと楽に。
レベル上げも重要だが、これはHPが不安な序盤がメイン。
レベルが上がるとできることが増えるタイトルならその限りではない。稼げる敵を把握していこう。

8.己を鍛える(プレイヤーが)

やられたら全て失うと言ったが、プレイヤー自身の知識や経験は決して失われない。
危ない階層での立ち回りを身に付けたり、危険なアイテムや罠を引かない判断など。
危機に陥っても上手く立て直す、好機に驕らず更にクリアに近づく道筋を建てるのはとても大事な心意気。
一手のミスで敗北するやばい状況なら一旦休憩するのも手。
最近では攻略サイトだけでなくプレイ動画も無数にある為、視聴して雰囲気や状況を自学出来る。特に RTA実況プレイ は配信者及び解説者の攻略指南まで一緒に記載していたり、生配信らしいハプニングや鬼引きなどまで見れる為オススメ。

9.無理な勝負を挑まない

不用意にモンハウに突っ込まないこともそうだが、肝心なのは深層での即降り。
作品にもよるが、後半になると敵の強さもインフレし、こちらでは手に負えないこともままある。
そのような場合は上記のアイテムを有効活用して即降りを心掛けること。

10.諦めない

知識や腕前によりかなりの部分まで突き詰めることは可能。
しかしやはり最終的に運の要素は避けられない。
それを踏まえた上で諦めずに何度も繰り返し挑戦しましょう。

90Fとかで、オオイカリアーク様が来たりウホーンに睡眠罠に投げ込まれても諦めない!(泣いてもいいが)



追記・修正は99階まで到達したダンジョニストにお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 不思議のダンジョン
  • もっと不思議のダンジョン
  • ローグライク
  • トルネコの大冒険
  • 風来のシレン
  • ポケダン
  • ダンジョン
  • ここからが本番
  • 理不尽な死
  • 「精神的動揺による操作ミスは決してないと思って頂こう」
  • 開幕
  • 特殊モンハウ
  • 所要時間30分以上の項目

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月14日 16:42

*1 月影村出口、一致団結、ツヅラの迷宮、ニャンダフルな人生

*2 「トルネコの大冒険3異世界攻略wiki」等で検索

*3 第三世代以前、タマゴから出てくるポケモンはLv1ではなくLv5からのスタートだったので、それを意識していると思われる。

*4 前作のしにがみは新たに追加された下位種しのやくいんに差し替えられている

*5 99階の敵を例に挙げると1ではジャーゴイルが登場するが2ではその上位種のダーゴイルが登場する