シド(ガンダムAGE)

登録日:2012/09/23(日) 19:06:56
更新日:2023/08/10 Thu 15:37:50
所要時間:約 5 分で読めます





機動戦士ガンダムAGE』に登場する非人型無人MS。(AGEの世界ではMAの概念は存在しないためMSに分類される)


◆シド


SID
全高:不明
重量:不明
武装:
特殊装備:見えざる傘

搭乗者:無し


元々は外伝作品である『機動戦士ガンダムAGE ~追憶のシド~』に登場したMSであるが、本編でも第四部終盤から登場する。

コロニー国家間戦争終結後、銀の杯条約によりすべての戦闘用兵器が破棄されるも、連邦政府により極秘裏に銀の杯条約締結以前の技術や戦術・戦略を内包した「EXA-DB」と呼ばれるデータベースがエドル・イルナージュと言う人物を中心に作られた。
そしてその防衛システムとして造られたのがシドである。

無人機であるが制御するAIは監視者となるエドルの人格がコピーされ実際に運用されることになった。

通常のMSの五倍近い体格を持ち、虫を思わせる形状にモノアイを持つ。
カラーリングは追憶のシドでは黒だったもののアニメでは薄茶色。

多数のミサイルランチャーやビーム砲を持ち、ビーム砲は偏向可能で鞭のように使う事も出来る。
エネルギーや弾薬も自機の内部で生産可能、実質エネルギー切れの概念が存在しない。
また、EXA-DB内のデータを参照することでAGEシステムに近い自己進化が可能であり、敵の武装さえもコピーしてしまう。
これらに加え機体内部に外見がシドに似た小型の修復作業用のMSを持っており(恐らくアニメ本編で残った小型のシド?)、人間の手を借りず半永久的に稼働し続けることが可能となっている。
ただし、修復・進化などには物資が必要であり劇中では放棄された艦船にとりついては物資を調達していた。


警備用システムである為、EXA-DBに近づく者は問答無用で攻撃していたが、何者かによりEXA-DBがハッキングされた為、犯人を探すために暴走を始める。


A.G.151年に、軍人としての最後の任務で漂流船調査に来た特務部隊隊長のアセムと戦闘に入り、アセムを撃破して彼が宇宙海賊に入るきっかけを作る。
その後、シド本体は宇宙海賊の青年と同乗していた女性と共に青年の乗機の自爆と言う形で破壊される。

だが、A.G.164年、既に修復されており小惑星に隠されたEXA-DBを守っていた。
その時には、本来艦艇用の「見えざる傘」を装備し隠密性が上がっている。
機動性もガンダムレギルスと互角以上と、圧倒的な火力と機動性を兼ね備えておりレギルスを物にするため来たゼハートとEXA-DBを破壊しに来たアセムの二人を翻弄する活躍を見せる。

が、「見えざる傘」を使う直前に脚部にダークハウンドのワイヤーを引っかけられ、それを目印にレギルスの攻撃を受けてしまう。
そして、最後はレギルスの真の力をものにしたゼハートにビームサーベルを突き立てられ爆散する。

その後、宇宙海賊の戦艦の砲撃を受けEXA-DBのある小惑星は破壊されるもデータバンク本体は残り、シドの残骸が漂う中二人が立ち去った後人知れず小型の修復作業用ユニットが取り付き作業を始めるのだった。



◆ヴェイガンギア・シド


VAGANGEAR-SID

全高:不明
重量:不明
武装:
デルタゲイザー×1
ヒートブレード×2
フェザーミサイル
ビーム砲
ビームサーベル
ダークフェザー

搭乗者:ゼラ・ギンス

連邦とヴェイガンの最終決戦中、突如襲来した通常のMSサイズのシドが、ガンダム三機と交戦中のヴェイガンの戦闘用クローンであるゼラ・ギンスの乗るヴェイガンギアに背後から合体
これはギアがシドを取り込む事を想定した構造で、それによりヴェイガンはEXA-DBを安全に手に入れようとした思われる。

だがゼラが暴走を始め、敵味方問わずに無差別攻撃する。
そしてラ・グラミスに突入し内部で攻撃を行い要塞に損害を与える。

ヴェイガンギアの格闘性能に、シドの砲撃力と自己修復機能が加わることで攻守ともに隙のない性能を発揮する。

連邦軍とヴェイガンが協力しラ・グラミスとセカンドムーンの切り離し作業の中で乱入、その際シドの再生能力でラ・グラミスの残骸を吸収し巨大化した。

最後は連邦軍とヴェイガンの援護攻撃で隙を突かれ、AGE-FXバーストモードにより破壊された。
仮に討ち漏らしていれば、さらに強大な悪魔になっていた可能性がある。



本編にどの程度沿った設定か不明だが、小説版によれば、全ガンダムに登場した機動兵器の中でも屈指の強さを誇る。

  • 進化の過程で取り込んだとある無限エネルギーにより稼働
  • ナノマシンによる自己再生が可能
  • 外伝の時点で、十数機いればガンダムAGE-2を圧倒可能な小型シドを自ら、しかも膨大な数生み出す。
  • 某ラフレシアばりの触手やビームで超密度のオールレンジ攻撃
  • 空間エネルギーを質量に変換して巨大化。つまり実質再生や小型シド生成における質量制限が無くなることになる。
  • そのエネルギーを利用し空間を破壊(!?)し、ワームホールを生み出す
  • ワームホールを利用して地球のあらゆる場所に小型シドを送り込むことが可能
  • 月光蝶のような機械を破壊する何かをAGE-FXに噴射した描写すら登場。
…………

「お? やんのかこら」

クアンタ「あー、っべーわー、トランザムしちまうわー」

DG「コフー、コフー」


奇 跡 の カ ー ニ バ ル 開 幕 だ


とまぁ


富野監督が激励した結果がこれだよ!!

ヴェイガンギア・シドになる過程もレギルスらに破壊されたシドを回収するところから始まるので、そのせいもあるのかも知れないが……凄まじいものである。


これにより流石にヤバいと理解したヴェイガンは地球連邦軍との一時連合を生み、圧倒的な旧時代の怪物に立ち向かうのである。



外伝「UNKNOWN SOLDIERS」

本編最終回から四年後のエピソードの中、本編のものとは異なるEXA-DBのサブユニットの警備役として別個体のシドが登場する。



ゲームでの活躍

  • エクストリームバーサス マキシブースト
FXキオを差し置き稼働当初からブランチバトル1-Cのボスとして登場。
高跳びを駆使してくるので格闘機は苦戦を強いられる。

本作では宇宙世紀と世界観を共有しているため、モビルアーマーとして分類されている。
素の状態のシドとヴェイガンギア・シドとそれぞれ1回戦える。
EXA-DBがラプラスの箱のひとつとなったため実質的にラプラスの箱の番人ともなっており、自軍部隊とはインダストリアルセブン周辺にて遭遇する事となる。

素の状態はそれほど強くはないが、ヴェイガンギア・シドとなると異様なまでにパワーアップし、
HP10万弱、回復L3、回復イベント4回存在、広範囲MAP兵器所持(しかも容赦なく敵を巻き込んでぶっ放してくる)、ゼラの能力にXラウンダー・プレッシャー・底力・ガード・見切り所持、トドメに自軍の自由出撃枠数11とBXのボスユニットの中でも屈指の強敵となっており、最難関とも言われている。

これだけでも十分強敵なのに、上記の小説版仕様だったら一体どうなっていたのやら…。

DLC第一弾『呪われし秘宝』のボス。
パイロットはやはりギラ・ゼンス。
巨体を生かした体当たりや尾によるなぎ払い。翼となったからのシドからのミサイルやビームライフルで果敢に攻めてくる。

シナリオ的には鉄血のオルフェンズとのクロスオーバーとしてブレイク現象でキオのAGE-FXと共にオルフェンズ世界の火星に登場。
EXA-DBのデータを応用し、ハシュマルを量産するという恐ろしいことをやっている。(ただし複製されたハシュマルは劣化コピーに近いようでそこまで強くない。)
今作ではギラの暴走ではなく意図的な行動という解釈なのかそれともブレイク現象によるブレなのかは不明だが、ギラが明確にプロジェクトエデン実現のために行動していたことが明言されている。キオはイゼルカントの魂がギラに乗り移っていると称している。
だが、エデンの理想はキオはもちろんオルガにも「俺たちみたいなのを増やすだけ」と真っ向から否定されることとなる。
なお、条件次第でミカも参加できるが「(人類が獣のような縄張り争いを繰り返していることは)それ当たり前のことだろ」と肯定するという安定さを見せた。



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最終更新:2023年08月10日 15:37