飛影(幽☆遊☆白書)

登録日:2011/12/12(月) 17:16:17
更新日:2024/01/18 Thu 21:38:19
所要時間:約 9 分で読めます





邪眼の力を嘗めるなよ…!!


幽☆遊☆白書に登場するキャラクター。「ひえい」と読む。某忍者戦士ではない。
アニメ版の声優は檜山修之

妖怪(魔族)の少年で、当初は幽助の敵であったが、霊界の計らいにより味方となる。



◆人物

黒く逆立った髪に鋭い目つきをした小柄な少年。
額には第3の目、「邪眼」を持ち、普段は鉢巻で隠す。
とある理由(後述)により右腕には包帯が巻かれている。
常に白いマフラーに黒いマントのような服を着ている。

元は残忍で卑劣な典型的な妖怪だったが、幽助に倒された後、味方となる。
倒した強敵は味方になる、という典型的ジャンプシステムを象徴したキャラであるが、
この手のキャラにありがちな、「味方になると弱体化する」という公式には当てはまらない。


常に強気で誰に対しても皮肉や嫌み、罵詈雑言をぶつける毒舌家だが、幽助達と関わる内に決して表には出さないものの情も示すようになる。
ちなみに初登場時は残虐性が極めて強かったものの、同時に人の感情による戦闘力の変化も認めている。理解だけなら意外と最初からしていた模様。
特に桑原に対しては憎まれ口を叩き合う漫才コンビ犬猿の仲だが、心の中ではお互い仲間として信頼しあっている節も見受けられる。
特にアニメでは、武術会前に蔵馬と共に桑原の特訓に付き合って剣術を教えており、「なっちゃいない」と言いながらも剣に関してはド素人だった桑原に熱心に剣術を叩き込んでいた。

また、雪女の一族の雪菜とは双子の兄妹の関係にあたり、アニメでは瞳の色が同じ小豆色で描かれている。
実はこう見えても、長い年月を生きている訳ではなく、まだ10代の少年である。
意外かもしれないが、実年齢は幽助・桑原と同じか、一つ年下。
…しかし人間に転生してから魔界とはそんなに縁がなかったであろう蔵馬が、その間に生まれた飛影の事を知っていたというのもおかしな話になってしまう。*1
あと木琴を少々叩ける。もんじゃ焼き好き。


◆実力

他を圧倒するスピードを持ちを使いどんな敵をも細切れにする剣術を操る。
持っている刀は業物らしいが、作中3回折れた。
(折れる度に新しい刀を仕入れている様子は見られないので、刀には再生能力があるのかもしれない)

連載初期は体の皮膚が緑色になり体中から目が浮かび上がる姿をとり、妖力を増幅させ金縛りをかける術もあったが、
ビジュアル的な問題か額の目に目潰しを受けただけで意味をなさなくなる弱点故か、
後天的な能力故に自分でも気に入ってなかったようで、映画版も入れれば2回しか披露していない。
邪眼の力はもっぱら情報収集や妖力の増幅のみに使っている。
桑原・蔵馬とのジャンケン勝負では桑原の不正(遅出し)を見ぬいた。

また、呪われた力と呼ばれ一族から追われる原因となった炎の妖気を操る
それを昇華させた「邪王炎殺拳」は彼を語るに欠かせない必殺技。
なお、その力を使う事により飛影の右腕には黒い竜の紋章が描かれている。

正面からの戦いにはめっぽう強い反面、頭を使った戦いはやや苦手。
海藤との戦いでは、「たかが人間」と侮りまくり、すぐさま『禁句(タブー)』を言ってしまうという大ポカをやらかしてしまった。
(興味が無いというのもあるが)蔵馬と違って人間界の俗世にはかなり疎く、教えてもらうまではジャンケンすら知らなかった。*2

「これがグーでこれがパー。パーはグーより強くて」
「初心者はグーしか出しちゃいけねーんだ」
「桑原クン、嘘は教えないように」

邪王炎殺拳(じゃおうえんさつけん)


喜べ!!貴様が人間界での邪王炎殺拳の犠牲者一号だ!!

武術会開催時に飛影が披露した、黒い魔界の炎を召喚し相手を焼き殺す魔界の拳法。
人間界では魔界の炎を呼び出すことが難しく、人間界にいる間は威力が低い人間界の炎を使うことが多かった。
なお、ネーミングが似ているので関連していそうに見えるが、飛影は邪眼移植前から元々炎が使える。*3

ネーミング、技、威力、どれをとっても当時の中学生を刺激するには充分すぎる格好良さを持ち、飛影のように右手に包帯を巻く男子中学生が大勢いたとかいなかったとか。

炎殺黒龍波(えんさつこくりゅうは)


見えるか!?貴様の火遊びとは一味違う魔を秘めた本当の炎術が…
邪眼の力をなめるなよ

飛影の代名詞とも言える必殺技「邪王炎殺黒龍波」とも呼ばれる。
魔界の獄炎の化身である黒龍を召喚し、相手を焼き殺す邪王炎殺拳最大最強奥義。
本来は魔界限定の技だが、使い手が自分の妖気を餌にして黒龍を呼び寄せることで人間界でも使用できる*4
黒龍は呼び出した術者が未熟な場合(妖気量が足りない場合)は術者自身を喰おうとするため使用は命懸けとなる。
飛影も暗黒武術会一回戦で使用した際は右手を焼かれ、その後しばらくの間は黒龍波を使用できないどころか、右手をまともに使うのが難しい状態に陥った。
右手が再起不能と言われた*5割には治癒結界であっさり回復したが。
なお、そもそも邪王炎殺拳を人間界で使用したのは飛影が初めて*6で、蔵馬ですら「あれは魔界でしか使えないはず」と驚愕していた。

単純な技としての威力も絶大で、六遊怪チームとの勝負では屈指の実力者と目されていた、同じく炎の妖力の使い手である是流を影だけ残して消し炭にした。そしてここまで散々持ち上げられてきた是流が幽白屈指のかませ犬として後世まで語り継がれる原因となった
しかし、完全に極めたこの技の真髄は、術者自身がまるごと黒龍を受け容れることで術者の妖力を爆発的に高めること。
黒龍を栄養剤(エサ)として食らった術者は妖力と身体能力が飛躍的に上がり、黒い炎を身に纏う。
黒い炎の翼を生やし空を飛ぶ事も可能。

この技を全力で使うと体力を消耗し、使用した後は最低でも6時間は眠りにつくことになる。
威力は凄まじいがデメリットも凄まじい。



  • 忌呪帯法(いじゅたいほう)
もう後戻りはできんぞ 巻き方を忘れちまったからな

暗黒武術会編決勝戦で披露した特殊な封印術。
黒龍波発動の基点となる右腕に包帯状の呪符を特殊な巻き方で巻くことで、自分でも抑えきれない邪王炎殺拳の魔力を封印する技術。植物とも目玉とも言えない不気味な物体が包帯の隙間から垂れ下がっており、桑原もその不気味さに引いていた。
蔵馬によると飛影のやり方はやや基本を無視しているらしい。
恐らく最初に巻く時に方法は自分で調べたと思われるが、武威戦で包帯を解く頃には上記の台詞を述べていた。

†邪王炎殺煉獄焦†

炎を両手に纏い相手に拳を乱打する格闘技。
劇中では人間界の炎で使用した。

†邪王炎殺剣†

折れた刀の刀身を黒い炎で補って伸ばし、相手を焼き斬る(当たり前だが折れてなくても使用可能)。
桑原の霊剣と見た目が似ている為、本人曰く「ひどくイメージの悪い技」



◆劇中の活躍

○霊界探偵編

剛鬼、蔵馬と組んで霊界の秘宝を盗んだことにより霊界から追われる事になり、幽助と戦う。
斬ったものを妖怪に変える強力な「降魔の剣」に加え、卑劣な罠と強力な「邪眼」で幽助を追い詰めるが、幽助のとっさの機転により敗北。取り押さえられる。
この時期の飛影は小物臭さ全開である。

+ 飛影はそんなこと言わない。
オレがマヌケだと? バカ野郎がマヌケは貴様だ!!
オレが何もしないで女を返すと思ったのか!? ボケがぁ!!
その女の額を見てみろ! 面白いものがあるぞ!

はははぁ! 確かに身体は返したぞ!
だがその女の運命はオレの手の中にあるのだ!!
ははは! 嬉しいか? その女はオレの部下の第一号にしてやるぞ
その目が開ききればその女は完全に妖怪の仲間入りだ――

さぁ楽しくなってきたな! 今度は追いかけっこをしようか!
この剣の柄の中に解毒剤が入っている!! 女を助けるにはそれを飲ませるしかないぞ!
欲しければオレから取ってみろ!! 100年かかっても無理だろうがな!
舐めるな! このスピードについてこれるか!
どうだ!? 貴様にはオレの残像すら捕えることができまい!

…その…あれだ、雪菜の行方が掴めなかったことで相当苛立っていたのだろう…。きっとそうに違いない。そもそも仲間になった事自体が、作品の当初の予定に無かった後付けでは?という説に頷かざるを得ないものがある
それまでは盗賊だが一度もドジを踏んだことはなく前科なし(蔵馬も同様)だったが、幽助との戦いで初めて傷が付いてしまい、その事をちょっぴり根に持ってる節もある。

次は四聖獣との戦いで再登場。同じく逮捕された剛鬼と違い人間への実害がゼロだった*7為、自首した蔵馬同様に霊界から司法取引を持ちかけられ、免罪を条件に幽助らに加担する。
圧倒的実力の元に四聖獣の一人、青龍を細切れにした*8
この時は助けを求める白虎に止めを刺した青龍に我知らず憤慨していたらしく、この頃から幽助の影響により、少しずつ人間の情を理解するようになる。
螢子がピンチで急ぐ幽助を直接朱雀(幽☆遊☆白書)の部屋へ送り届けるめっちゃシュールな作戦を自ら立てたり、初登場の頃からは色んな意味で想像もつかない姿も見せる。
「勘違いするなよ! 別にお前たちを助けたわけじゃないんだからな」ツンデレのテンプレ台詞も吐いている。

垂金の屋敷で双子の妹・雪菜が捕らえられており、幽助達が救出の仕事を引き受けた事と知り駆けつける。*9
幽助達が戸愚呂兄弟を倒した直後、遂に雪菜を救う事に成功したが、兄である事は告げずに立ち去る。
ちなみにこの際、垂金を思いっきり一発ぶん殴ったが「雪菜を貴様の汚い血で汚したくはない」と命だけは奪わなかった。*10*11
この時、幽助達との関係を「仲間」と雪菜に説明していた。
なお、この時幽助には「雪菜とは母親が違う」と事実とは違う事を説明しているが、その真意は不明。もしかして:後付け


○暗黒武術会編

戸愚呂のリクエストで浦飯チームの一人として大会に強制参加させられる。
大会一回戦目から不完全ながら邪王炎殺黒龍波を発動させ、その威力に観客を驚かせた。

この黒龍波の影響で右腕に再起不能寸前の重症を負った事や、大会本部の策略で二回戦・三回戦は負傷欠場したが、瑠架の治癒結界によって回復した後はその鬱憤を晴らすかのように大暴れ。
準決勝以後の戦いは不完全ながら邪王炎殺拳の圧倒的な力によりどの勝負も圧勝。
読者からは「とりあえず飛影出しときゃ勝てるんじゃ…」とまで言われる程。*12

決勝戦の武威との戦いで遂に邪王炎殺黒龍波の完成形をモノにし、見事勝利。戦いの後に披露した寝顔は当時の腐った方々を悶絶させた。

ちなみに決勝戦後、左京の自爆によって崩れた壁に下敷きになりそうになった雪菜を助けている。

なお、浦飯チームの中で優勝賞品である「どんな願いも叶える」に対して明確な望みを持っていた唯一の人物で、
その望みは「二度とこんな大会に呼ばれないよう、運営委員会全員の命を貰う」。呼ばれないどころか、大会そのものを潰す気満々である。
決勝前日に左京以外の運営委員会は戸愚呂に皆殺しにされ、左京も決勝後に死亡したと思われるのでこの願いはしっかり叶っている。


○魔界の扉編

人間界で強くなりすぎてしまったせいで魔界に戻れなくなった為*13、界境トンネルのことを知ると幽助たちの元を離れ、静観を決め込む。
尤も「貴様らの邪魔はしない」と中立を宣言して出て行った辺り、「魔界には戻りたいが幽助達とは戦いたくない」という複雑な内心が見て取れなくもないが。
暗黒武術会で活躍しすぎたせいや、領域能力を用いた知恵比べやトリッキーな戦闘が主となったこともあり、全体的な出番や扱いが結構悪い。
禁句の部屋で「あつい」と真っ先に言ってしまったり…。
TVゲームの経験が無い為"ゲームマスター"天沼戦では何もせず寝てしまい戦力外となる。
アニメ版で痺れを切らした飛影がモニターを切り裂いてしまうという脳筋っぷりを発揮。
勿論、テリトリー内で暴力行為は無効であるため、モニターは何事もなかったかのように復活している。
クールではあるものの、肉弾戦以外の戦闘は不得意でそれほど頭は良くないのかもしれない。

だが、"スナイパー"刃霧要を不意打ちながら倒した。*14
また仙水一味のやり方に冷静さを欠いていた幽助を挑発し、本気の殴り合いで鬱憤を晴らすことで本調子に戻した。
この時、本気の殴り合いを10分ほど続けても決着がつく様子がなかったので、この時点での幽助と飛影は互角の実力だった模様。ってか刀も黒龍波も使ってないし…
その後一度は幽助からの協力依頼を断ったが、
「“黒の章”っていう霊界のビデオテープいらねーか」*15
「・・・・・・」
「 (=^ Φ ω Φ ^=) 」
こうして一行に加わったものの*16、後の仙水戦では全く歯が立たなかった。
戦いの後は“黒の章”をゲットしたが、原作では後述の事情でテープ片手にふてくされており、アニメでは「くだらん資料だ」と一蹴し切り刻んで処分した。
なお、戦いの途中で魔界に戻るという目的を達成したのだが、黒龍波の反動で寝てる間に人間界に連れ戻されて帰れなくなり、ふてくされていた
そんなわけで、最後まで踏んだり蹴ったりのエピソードであった。


○魔界統一編

魔界三大国の王の一人、むくろに招集され、魔界へ向かう。やっとちゃんと魔界に帰れた
しかし、人間界にいる間に人生の目的の大半を達成してしまった事から生きる目的を見失い始め、どのように死ぬかを考えるようになる。
むくろの兵士たちを倒しその強さを認められ、過去に自分に邪眼の移植手術を施した時雨――今やむくろの直属の部下となった――と戦う。
結果は相討ちに終わるも、飛影の実力、目的を見抜いたむくろに「まだ死を選ぶほど強くはない」と自身の配下として蘇生される。
この時に飛影の生い立ちと、彼の氷泪石の行方も明らかになった。

その後は幽助主宰の魔界統一トーナメントに参戦。
三回戦でむくろと対戦し、善戦するも敗退。
トーナメント後はパトロール隊の隊員となり、魔界に迷い込んだ人間を保護しながら魔界と人間界を行き来する日々を送っている。
むくろとの距離も、いい感じに縮まっている模様。
なお、人間界では(救助された人が催眠術で中途半端に記憶を戻されたため)宇宙人と間違われていた。そして雪菜が変な勘違いをした

霊界でのテロ事件では煙鬼の"大統領命令"で幽助達と久々に共闘。
その際は(次の大会で必ず優勝してやる)と心の中で愚痴っていたが、変わらぬチームワークと桑原との漫才(?)を見せていた。2018年のOVA版では戦闘の見栄えを良くするためか、銃を持っただけのテロリスト相手に邪王炎殺黒龍波をぶっ放している。
なおここで「雪菜に危険が及ぶと知れば桑原の潜在能力が発揮される」ことを利用しており、この手の兄キャラには珍しく桑原が妹に想いを寄せている事に抵抗感は無い事がうかがえる。


◆生い立ち

氷女(こおりめ)の集落で雪菜と共に生を受ける(母はこの時死んだ)。
だが異種交配により飛影は炎の妖気を身に宿して生まれた為に氷女の一族は彼を「忌み子」と呼び、捨てる事に決めた。
この時、母親の親友であり飛影を捨てた泪は飛影に母親の形見である氷泪石を持たせ「どうか復讐しに来るように」「そして私を最初に殺してほしい」と言い、それを聞いた飛影は笑みを浮かべ魔界へ落ちていった(母親の胎内に居た頃から氷女達の声は聞こえていたらしい)。

やがて盗賊に拾われ、魔界で成長した飛影は氷女たちへの復讐を考え、魔界で幾つもの修羅場を超えながら故郷を探していた。
だが幼少期にして既にA級の実力を得ていた彼はその強さから次第に戦う相手を失ってゆく。
そして氷泪石を眺めて暇を潰している間だけ自分が穏やかになっている事に気付いた事で、氷女たちへの憎しみも薄れ、故郷を探す理由にも変化が生じる。
復讐よりもむしろ、自分とこの氷泪石を産んだ母親の故郷を見てみたい、というものが目的となっていたらしい。

ある日、強敵との戦いの最中でいつも身に付けていた母親の氷泪石を無くしてしまう。
氷河の国に加えて、氷泪石という探し物が増えてしまい、遠くを見る視力を欲した飛影は魔界整体師・時雨に邪眼の移植を依頼。同時に剣術の手解きも受ける。
元々はA級妖怪だったが、移植手術によりD級相当の妖力にまで下がってしまった。*17それすら油断した自分への戒めとして受け入れ、再出発を果たす。
ほどなくして氷河の国に行きつくが、氷女たちの暗くいじけたような有様から、「オレが滅ぼさなくても勝手に滅ぶ」と復讐する気も完全に萎えてしまった("故郷に幻滅した"と表現されている)。
その一方で母親の墓参りを済ませ、自分を産んで死んだ彼女を「それが彼女の望みだったのだろう」と納得し、悼んだ。

氷河の国で雪菜が行方不明になった事を知ったため、*18次は彼女を探すことをとりあえずの方針とした。
その後は如何なる経緯か、雪菜が人間界にいるという情報を得て人間界に訪れる。
雪菜を陰から見守っていたが、2年前に雪菜が失踪したことを知る(実際は5年前に垂金に捕らえられた)
八つ手が雪女を捕えていると疑い、さらに互いを八つ手の尖兵と誤解して蔵馬と交戦するが後に共闘。共に八つ手を打ち倒すが雪菜とは無関係だった。

その後は本編の通りだが、そこからどのような経緯で小物臭さ全開になり霊界の3大秘宝を手に入れるという話になったのかは不明。
邪眼を以てしても雪菜が見つからなかったので(呪符の結界によるもの)、降魔の剣で手数を増やして探そうとしたのかもしれない。
氷泪石を無くしたことに加え、上記の八つ手に苦戦する程パワーダウンした事もあり、なりふり構ってられないほど心が荒んでしまっていた可能性もある。
そのなりふり構わなさは蔵馬を捨て駒にする気満々だった事からもうかがえる。
ほっとけば蔵馬は間違いなく自滅していたとはいえ、その後の名コンビっぷりからは考えられない行動である。

だが、飛影が荒んでいた一方で、同じ時期からむくろの心は氷泪石のおかげで穏やかになっていったのだから、運命を感じずにはいられない話である。


◆余談

男女問わず人気を博しており、毎回行われる人気投票では常に一位を獲得している。
蔵馬は常に僅差で二位、三位を獲得している。
人気の理由は恐らく男子からは厨成分、女子からはツンデレ成分、腐的な妄想がし易いという理由の為であると思われる。

また、かの有名な邪気眼コピペのルーツとなり、中高生男子の何人かは彼の真似をしたことであろう。
具体的に言えば右腕に包帯、包帯を取ると黒い竜(マジックで描いたやつ)、飛影の口調の真似etc…
今頃は思い出す度に布団の上でのたうち回ったり壁に頭を打ちつけたりしてる年齢だろう。

○飛影きて

時たま検索してはいけない言葉として数えられる事がある。
とあるAVで女優がプレイ中に自身を蔵馬に男優を飛影に見立てて「飛影…きて…」「飛影はそんなこと言わない」などの名言を残した事がきっかけで流行った。
ある意味黒の章である。
安易に検索してはいけない
番外編では本気で普段言わないようなことを言いまくるのは内緒。

○ハンター×ハンターでの飛影

ミルキのフィギュアコレクションの中にゲスト出演。
幻影旅団のフェイタンが飛影に似ているとか似てないとか。



もう後もどりできんぞ、追記・修正のやり方を忘れちまったからな


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最終更新:2024年01月18日 21:38

*1 一応、蔵馬は皿屋敷市に住んでる妖怪達を悪さをしないように仕切っていたとの事なので、その妖怪達が噂していたのを耳にしていたのかもしれない。

*2 原作では六遊怪チームの組み合わせの話で「ジャンケンで決めたんだろ」と言ってるシーンがあるが、実はアレはよく分かっていなかったらしい。アニメでは修正されている

*3 回想場面で誕生直後に「氷女達を焼き殺すくらいの力はあったかもしれない」と言及され、雪菜も「兄は炎の妖気に包まれていたそうです」と発言している。

*4 黒龍は魔界の瘴気を好むため、人間界で使う場合はよりハードルが上がる

*5 蔵馬が薬草を使った様子もない辺り、完全に匙を投げられている。

*6 当然邪王炎殺拳を人間界で使いこなした唯一の使い手と思われる。

*7 人質にした螢子の額を「降魔の剣」で傷付けたが、妖怪化する前に助けられたので事なきを得ている。ある意味では取り返しがつかなくなる前に幽助に救われたとも言えるだろう。

*8 原作では瞬殺していたが、アニメ版では引き延ばしも兼ねて、若干手こずる描写が追加されている(=青龍の活躍が増えている)。

*9 霊界側としては飛影に事情を説明すると垂金を殺しかねないため、情報を渡すかどうかで議論になったそうで、最終的には幽助に渡す依頼のテープを飛影に持って行かせるというまわりくどい形で情報をリークする形を取った。展開からして見てなかったようだが

*10 アニメ版では殴られる前に飛影を仲間に勧誘しようとした事で彼をより怒らせてしまい、何度も殴り続けとどめも刺そうとしたが、雪菜に止められている。

*11 もっとも、垂金はこの直後に左京によって死の制裁が待っていたわけだが

*12 ただし、黒桃太郎戦はハンデがあったとは言え実際はヒヤヒヤものの内容だった。

*13 偶発的にできる時空の歪みは、下級妖怪しか通れない。この時点で飛影はB級中位にランクされている。

*14 この時は刃霧を殺害せず心臓などの臓器の間を隙間を通すように刺し貫いており、ドクター神谷をして「思わず見惚れた」と言わしめたほどである。その後神谷実が曲がりなりにもその能力を用いた治療に専念するきっかけになった……かどうかは定かではない

*15 “黒の章”の存在が明らかになった際に蔵馬が「飛影が欲しがってました」と口にしていた。

*16 最終的には幽助の提案の直後に魔界からやってきた格下妖怪に喧嘩を売られ、事態を放置すればこんな事が増えるであろうことに「実に不愉快だ」と感じたことで幽助達に同行する事を決断した。なお、喧嘩を売った妖怪二人は直後に1人は幽助には殴り飛ばされ、もう一人は飛影にコマ切りにされた。

*17 これにより結界に影響されず簡単に人間界に行けるようにもなった。

*18 氷河の国で妹の存在を知ったようにも描かれているが、邪眼の移植手術の際に「妹を見つけても名乗らない事」を時雨に報酬として渡しているので最初から雪菜の存在は知っていたはずである。