尊師マーチ

登録日:2011/12/06 Tue 22:06:35
更新日:2023/12/27 Wed 00:23:50
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道を求め 救いを求め

最高のグルを探して生きてきた


そして麻原彰晃尊師に出会うことができ

私達は尊師の元に集まった


自己の心の成熟のため

本当の幸福を手に入れるため

すがれるのは尊師しかいない


今 最高のグル 麻原彰晃尊師を讃え

この歌を歌い踊り捧げます



彰晃 彰晃 しょこしょこ 彰晃 麻原彰晃

彰晃 彰晃 しょこしょこ 彰晃 麻原彰晃

概要

尊師マーチとは、かつて地下鉄サリン事件などの大量殺人やテロ行為を起こしたオウム真理教が発していた宗教音楽の一つ。
サティアンショップや他のオウム関連の店舗でカセットテープが購入できた。

作曲は鎌田紳一郎(現在は石井紳一郎)、作詞および歌唱は麻原彰晃。

尊師マーチは布教、信者の洗脳、はたまた選挙活動といったオウム真理教の活動で、あとはオウム真理教関連のニュースでときたま流されていた。
折しもオカルト・世紀末ブームという1990年代の世相やその音楽性、団体そのものの奇抜さから多くのオウマー*1や当時の小学生の心をわしづかみにした。
小学生のころ、音楽の授業でリコーダーで尊師マーチを吹いて先生に怒られたりした人もここにはいるんじゃないだろうか…?

そして現在、オウム真理教を知らない世代がこれ関連の動画を見てオウム真理教に興味を示している人もいるんじゃないだろうか…?
実際、今現在オウム真理教を知らない世代の信者が増えているとのこと。

バリエーション

彰晃マーチ

主にオウム真理教の政治団体《真理党》の選挙活動で歌われていた。
麻原の顔の覆面を被った信者の踊るダンスはまさに珍妙怪奇。

彰晃 彰晃 しょこしょこ 彰晃 麻原彰晃
彰晃 彰晃 しょこしょこ 彰晃 麻原彰晃

の歌いだしで始まる。
ニュースで報道される時に流れるのは主にこっち。

尊師マーチ

こちらは主に布教や、信者向けのもの。
最高指導者たる教祖を呼び捨てにするのは恐れ多いという理由から、「彰晃」が「尊師」に置き換わっているが、
歌は相変わらず麻原自身であるため、自分で自分に敬称を付けて呼ぶという珍妙な歌になってしまった。

尊師 尊師 尊師尊師尊師 麻原尊師
尊師 尊師 尊師尊師尊師 麻原尊師
の歌いだしで始まる。

日本の尊師
世界の尊師
地球の尊師
心の尊師
供養の尊師
光の尊師

オウム真理教のビデオに、これを踊ろうといった内容のものもある。

その他のオウムソング

オウム真理教は対外宣伝や教団信者の修行・教学の為に非常に多数の「宗教歌」を製作していたことも有名で、オウムソングとして知られている。真理党が出馬した当時選挙活動時に使用されたり、オウム真理教放送で使用されたこと、また多くのマスメディアでも取り上げられたことで有名になった。
これらの曲は大部分は麻原彰晃自身が歌っており(他に村井秀夫ら幹部が歌ったものも多数存在する)、その大半が麻原彰晃自身による作詞作曲であるとされている。教団による楽譜集「シンセ音楽を楽しもう」に収録された26曲は「尊師26曲集」として知られている。

真理教、魔を祓う尊師の唄

「しょしょしょしょしょしょしょしょーこー」
やはり麻原を讃える内容の歌詞であり、覚えやすく軽快なメロディーである。
元は1990年の第39回衆議院議員総選挙に出馬した真理党と麻原のPRソングとして作曲された。 宗教歌となる際に[彰晃]が[尊師]に改められた。 地下鉄サリン事件以降、オウム関連の報道が増えるなかで尊師マーチと同じくこの曲も1990年の真理党の街頭演説で熱唱してるシーンが度々放映され、これに影響を受けた小学生等がリコーダーやピアニカを使って演奏したり口ずさんだりしている事が報道された。
また現在では臨時列車の発着時に集結した鉄道愛好家の迷惑行為(罵声大会とも呼ばれる)の際に何者かによってこの曲が発車メロディーのごとく流される事例が多数確認されている。

エンマの数え歌

1992年にオウム出版から発売された『シンセ音楽をたのしもう 最聖麻原彰晃尊師のベスト26』というCDブックに収録されている一曲。
作詞・作曲・歌は麻原彰晃本人。

他のオウムソングと同じく、1995年の地下鉄サリン事件後の過熱報道の中で、ワイドショーなどを通じて広まった。
「わーたーしーはーやってないー 潔白だー」の歌詞が有名で、原辰徳や安倍晋三はこの歌を覚えてしまったという。松井秀喜はこの曲が頭から離れなくなり、バッターサークルに立っているとき常に歌ってしまっていたという。
麻原彰晃の逮捕に前後して「わーたーしーはーやってないー」の部分が頻繁に流されたため、麻原自身が言い訳しているような印象が広まっているが、実はそうではなく、地獄に落ちた罪人の魂が閻魔大王に弁明するものの、聞き入れられず断罪されるというストーリーであり、割とまじめな宗教歌なのである。
件の歌詞に続く「嘘つき 騙すな」「お前は嘘つき 有罪だ」は、悪びれない罪人に対する閻魔大王のセリフである。
なお、麻原は逮捕を恐れてサティアンの隠し部屋に引きこもっており、逮捕後も信者を見捨てて曖昧な供述に終始。皮肉にも、この歌詞は麻原の所業にピッタリ当てはまっており、自身の行く末を暗示していたと解釈することが出来なくもない。

ガネーシャ体操

「みんなで楽しくダエエヴァ~」
「ガネーシャ」とはヒンドゥー教の神、サンスクリットで「群衆(ガナ)の主(イーシャ)」を意味する。太った人間の体に象の頭、4本の腕をもつ神。「ダエエヴァ」については不明だが、マントラか何かだと思われる。
「ダエエヴァ」は何かのはずみで入ったのだろう、と思ってしまえばその他の部分に専門用語もなく、一般の人にも広く受け入れられ易い歌詞であると思われる。また歌詞から、これが選挙に向けて作られたこともうかがい知れる。
歌詞が異なる「修行者の歌」、熊本県・波野村(現在の阿蘇市波野地区)の「オウム真理教進出反対」に抗議する歌*2、リズムを変えた「極厳修行者音頭」も存在する



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最終更新:2023年12月27日 00:23

*1 信者ではないが、オウム真理教に並々ならぬ興味を示している人たちのこと。一種のオウムマニア、あるいはウォッチャー

*2 正式名称は不明。