藤異秀明(漫画家)

登録日:2011/09/12 Mon 04:20:16
更新日:2024/03/18 Mon 18:16:46
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藤異秀明 (ふじい ひであき)は日本の男性漫画家。1977年12月12日生まれ。宮崎県出身。
師匠はロボットポンコッツでお馴染みのタモリはタルや、王ドロボウJINGで有名な熊倉裕一。

作品はタイアップがメイン。
2000年代前半はコミックボンボンでの連載がメインだったが、後半は色々な雑誌で描いている。
アンサイクロペディアでは(個別ページではないが)「流浪作家」と称されていた。
現在は月刊コロコロコミックに定住し、コロコロ系列の雑誌での活動をメインに漫画活動を行っている。

ボンボン時代は非常にハードな作風をしており、特に代表作である『真・女神転生 デビルチルドレン』は「児童誌のベルセルク」と言われたほど。
敵も味方もガンガン死んでいき、かつ死に様がなかなかエグかったりもする。また、主人公も敵に(時には味方の死にさえも)容赦がない。
しかし、そんな描写も小学館に移籍してからは大人しくなっている。
雑誌の対象年齢的な理由かと思われたが、年齢層を上の方に向けているコロコロGでも死人こそ出たものの描写は非常にあっさりだった。
同誌で連載しているデュエマ作者のオリジナル作品が描写としてはエグかったりしているので、規制というわけではない模様。本人の作風変化なのかもしれない。
ちなみに、そのデュエマ背景ストーリー漫画を引き継いで連載していた。

絵柄がよく変わり、作品をまたぐどころか一作品内でもころころ変化していく。セリフの語尾に「ッ」や「…ッ」がよく付く。
また、感嘆符が3つなのも特徴!!!最近はあまりないが、以前は多い時はこれが3セット付いて感嘆符だらけになったりもした!!?
ヘタレキャラは描かないのか描けないのか、途中でぷっつんしたり最初から原作とは打って変わってメンタルが強かったりする。

【連載作品】


真・女神転生 デビルチルドレン
コミックボンボン掲載。全5巻。初連載作にして代表作。
ところどころにジョジョ立ちや他作品のセリフのオマージュが入っている。「私のパートナーは世界一ィイイイイイイイ!!!」
片腕の千切れた主人公が描かれた3巻表紙のインパクトは絶大だった。
OVAの女神転生を意識したような内容をしており、低めの年齢層を狙ってきたゲームやアニメと比べると非常にメガテンらしい作品となっている。
2013年に新装版が全3巻で発売。第3巻には描き下ろし番外編が収録された。

真・女神転生デビルチルドレン ライト&ダーク
コミックボンボン掲載。全3巻。シリアスだった前作とは打って変わって非常にギャグ色の強いハイテンションな作風をしている。絵柄も丸め。
破天荒な主人公が好き放題はしゃぎまわる一方で、前作と変わらずばったばったと死者が出まくるというギャップが凄まじい。打ち切られた。 

UMA大戦 ククルとナギ
コミックボンボン掲載。全5巻。作者初のオリジナル連載作品。2014年に新装版が全3巻で発売。
連載時および単行本では第一部完という形になっていたが、当時存在したアニメ企画に合わせていつでも再開できるようにしたための措置とのことで、新装版ではこの表記がなくなっている。

◆バトルスピリッツ 少年突破バシン
ケロケロエース掲載。全4巻。ここから一気に暴力描写が大人しくなった。
まさかの移籍先とカラーの塗りは別の人が担当していたということもあり、書店で表紙はしょっちゅう目にしていたが藤異だとは全然気付かなかったという人が続出した。
作者の持ち味を生かしており、作品としての評価は高い。スイレンが正面のファスナーを全開にした革ジャンという大胆な衣装になっている。

ダンボール戦機
月刊コロコロコミック掲載。W編を含めて全6巻。絵柄が安定しないと言われるのは最早お約束。
カズがヘタレのへの字もなくピンチに颯爽と駆けつけるカッコイイ奴になっている。「何者だッッ!!?」「友だちさ!!!」
が、かわりに何故かジンの乙女化が進行。
ここからWARSも含め、プラモデル説明書掲載のコミックも手がけている。

ダンボール戦機WARS
月刊コロコロコミック掲載。新シリーズ突入によりコミックスの刊行も改めることになった。全2巻。
終盤、デビチルの描き下ろしと重なったことに起因して、気付いたらアラタの顔が凄まじい形相になっていてリテイク…ということがあったそうな。

Duel Masters Saga
デュエル・マスターズの背景ストーリーのコミカライズ版。全2巻。
オリジナル要素も交えつつ、熱いストーリーは評価が高い。
ちなみに、「モルト君の嫁」ことアイラがカードに先駆けて登場した。

◆バケガミ―化神―
読売KODOMO新聞掲載。全2巻。
後述する読み切り作品に続き作画担当、原作は岸本みゆき。
作者自身が打ち切りであることを明かし、一時期は後半部分が単行本化されないことまでアナウンスされたが、その後電子書籍として単行本化された。

◆ZOIDS FIELD OF REBELLION
スマートフォン用ゲーム『ZOIDS FIELD OF REBELLION』公式サイト掲載。同作品のコミカライズ。
過去作で活かしたメカ作画に力が入っている他、原作故か久々にリアル調な作画となっている。

◆マキシマムザ亮君の必殺!! アウトサイダー広告代理人
コロコロアニキ掲載。ロックバンド「マキシマム ザ ホルモン」のボーカルであるマキシマムザ亮君が原作及び企画を担当。
単行本はホルモンのシングル「これからの麺カタコッテリの話をしよう」に付属。

◆武狂争覇
COMIC MeDu掲載。
『ククルとナギ』以来のオリジナル作品。青年誌故か暴力描写が久々に復活している。

魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸
コロコロアニキ掲載。全1巻。
同名アニメの前日談を描く読み切りだったが、好評につき連載化した。

【読み切り作品】

◆爆弾少女 -BOMBER GIRL-
第8回ボンボン新人まんが大賞佳作。内容は現在の作風からはあまりイメージできないハートフルもの。
雑誌掲載はならなかったようだが、「藤異秀明 画業20周年記念展 流浪異譚」で特別冊子として発売された。

◆マザー・コスモス
コミックボンボン掲載。前後編。杉山実による同名漫画のリメイク。

◆VILLAIN VILLAIN
Comic REX掲載。

仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事
テレまんがヒーローズ掲載。

◆ジャン!ジャカ!ジャン!
別冊コロコロコミック掲載。

◆ロストプラネット-UNEXPECTED ONE-
コロコロG掲載。前後編。ゲーム『ロストプラネット2』を原作としている。原作が原作なだけに他の作品と比べて頭身が高い。
頭身のこともあって絵柄がかなり違うので、読み切りのカセキホリダーやダンボール戦機予告編と同じ作者と知ったコロコロ読者が驚いていたとか。

◆スーパーカセキホリダー:episode0 
月刊コロコロコミック掲載。

◆麻神闘士ジャンパイザー3
近代麻雀掲載。作画担当であり、原作はかの岸本みゆきが担当。


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最終更新:2024年03月18日 18:16