登録日:2011/12/21 Wed 16:41:24
更新日:2023/12/19 Tue 14:31:11
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ホッキョクグマとは、哺乳網ネコ(食肉)目クマ科クマ属に分類される動物。
シロクマとも。
概要
英名はPolar Bear。
学名はUrsus maritimus。
名前と通り北極に棲息する。
他にも北アメリカ大陸北部、ユーラシア大陸北部に棲息している。
体長はオスが約2.5~3m、メスは約2~2.5m。
体高は約1.6m。
体重はオスが300~800kg、メスは150~300kg。
メスのほうがやや小柄である。
クマの中では最大級の大きさとされ、中でもロシアのチュクチ海に棲息する個体が大型化する傾向がある。
他のクマと比べると頭部が小さく首が長い。
これは水中を遊泳するために流線型に近く進化したためと思われる。
そのため長時間遊泳が可能。
ホッキョクグマの特徴と言えばやはり白い体毛だが、これは白い毛が生えているのではなく、
透明で内部が空洞になっている特殊な構造で筒のようになっている。
これが光を乱反射して白く輝いている。
のだが、同時にこの構造のおかげで汚れによる黄ばみが起きやすく、酷い時は藻や苔が内部で発生し緑がかった色になることもあるという。
この透明な体毛は光の透過を妨げず、皮膚に直接熱を届ける。
さらには黒い皮膚のおかげでさらに吸温効果を高めている。
その熱は分厚い脂肪と体毛により容易に失われることはない。
つまり、抱き着けばめちゃくちゃあったかいのである。
実践しようとして捕食されても一切の責任を負わないのであしからず。
雑食ではあるが、主にアザラシを捕食する。
というか北極にそうそう植物なんかあるわけないので当然といえば当然か。
肉食性が強いため、普通のクマよりも牙が肉食に適した形状になっている。
また、アザラシよりも巨体でホッキョクグマと同レベルの大きさを持つセイウチを襲う姿も目撃されている。
さて、ここまでホッキョクグマの生態について触れてきたが特筆すべきはやはりその高い戦闘力だろう。
前述した通り、ホッキョクグマは最大級のクマであり、食肉目でこれより大きいのはほぼ陸に上がらない動物と現存しない種に限られる。
オスは大型の物なら体長3m、体重800kgにもなり(食糧により個体差があるためさらに巨大なものも)時速6.5kmで泳ぐことが出来る。
数時間休み無しで。
比較的知能も高くアザラシを捕食する際、背後から襲うだけでなく、優れた嗅覚で巣穴を探しだし強靭な爪と腕力で氷を掘り、アザラシを襲ったり、氷上の呼吸穴で待ち伏せし、出てきた所を襲う。
白い体と雪原が相俟ってステルス性も高い。
メスをめぐって争うことがあるが、あくまで威嚇。むやみに殺すことはない。非常に紳士。
が、それはホッキョクグマ同士の話。
例えホッキョクグマに殺すつもりがなくとも、人間がその巨体から繰り出される一撃を食らったらほぼ死ぬ。
でも食糧がなかったら共食いしちゃう。
殺るときゃ殺るよ!
なお、ヒマラヤの雪男は古代のホッキョクグマの系譜であるという説も存在する。
注意
仮にあなたがホッキョクグマに打ち勝つことができ、その肉を手に入れたとしても、決してその肝臓に手を出してはならない。
寒冷地に適応するために溜め込まれたビタミンAがかれこれ致死量に達しているためだ。
北極圏で餓えに苛まれた際にはくれぐれも気をつけて頂きたい。
登場する作品
シロクマをモチーフとしたキャラ
追記・修正は鹿児島銘菓を食べてからお願いします。
- シャチには無力である。 -- 名無しさん (2014-01-11 15:34:33)
- ビタミンで死ぬのか、おっそろしいな…… -- 名無しさん (2014-01-11 15:45:46)
- ビタミンに致死量ってあんのなw初めて聴いたw -- 名無しさん (2014-01-11 16:27:55)
- ↑3そもそも海中でシャチに勝てる奴が稀 -- 名無しさん (2014-01-11 16:32:31)
- シャチさん波打ち際まで戦闘範囲だからね~行きすぎたら憐れな死方するけど -- 名無しさん (2014-01-11 16:40:41)
- 陸にあがると無力なシャチと陸も海もいけるシロクマ。どちらが上かは確定的に明らか鮫はアワレにもガス缶加えて死んでいた -- 名無しさん (2014-01-11 19:45:24)
- ↑ガス缶じゃなくて酸素ボンベなんだよなぁ… -- 名無しさん (2014-06-05 20:40:58)
- アオアシラ亜種 -- 名無しさん (2014-06-05 20:47:27)
- ↑4 古事記にも書いてある。ウカツにも水の中に踏み込んだタイガーはクロコダイルに足を食いちぎられたが、味を占めて陸に這い上がってきたクロコダイルはタイガーに殺された。己のカラテが最も威力を発揮する領域を見極めることがフーリンカザンの要! -- 名無しさん (2014-06-05 20:57:51)
- ↑7 水中でシャチに勝てるやつなんて原生動物ならオスのマッコウぐらい。古生物含めるならプレデターX、メガロドン、モササウルスは勝てそう。バシロ、エラスモ、ダンクルは微妙そう。 -- 名無しさん (2014-06-22 09:29:16)
- ↑リヴァイアサン・メルビレイ「古生物を含むなら、俺ならどうです?」 -- 名無しさん (2014-06-22 10:11:44)
- ネコ目なんだ!へ~! -- 名無しさん (2014-06-22 10:24:02)
- 南極の絵を描いたのに北極グマを描いてしまったというギャグはたまに見かける -- 名無しさん (2014-06-22 11:07:16)
- 鹿児島にもいるぞ。冷たくてとびきり美味しいのがな。 -- 名無しさん (2014-06-22 18:23:28)
- 子グマのときはむちゃくちゃかわいい -- 名無しさん (2014-06-22 18:36:54)
- アオアシラよりも強そう。 -- 名無しさん (2014-07-02 08:39:37)
- 水中でのセイウチとの対戦ダイヤグラムは6・4セイウチ有利だそうで。 -- 名無しさん (2014-07-02 08:52:49)
- 完璧超人セイウチンは完力ポーラマンより強そう -- 名無しさん (2014-12-14 20:41:36)
- 捕食中は白い体に血糊がひときわ際立ってめちゃくちゃ怖いです)。仕草とかは可愛いのに…。 -- 名無しさん (2015-02-12 15:35:30)
- 肝臓のビタミンの話、米軍のサバイバルマニュアルに載っているが、その倒し方は、「注意して近づき、頭を狙って撃つ」。ムリです。 -- 名無しさん (2015-03-15 23:52:52)
- ちなみにネコ目ってのは犬やアザラシなんかも属する凄く大きなグループで、代表的な動物としてネコの名前が使われてるだけでネコの仲間ってわけではないよ -- 名無しさん (2017-01-23 01:24:34)
- ビタミンAやEみたいな油溶性の物は取りすぎると危険。Cみたいな水溶性の物は取りすぎても必要分以外は尿で排出されるからそんなに気にしなくてもいい -- 名無しさん (2017-01-23 01:33:32)
- 知能が高いと言えば、「自分の鼻が黒い」ということを知っていて、さらに「黒い鼻は白い雪原で目立つので狩りのときは隠さなくてはいけない」という判断もできるらしい。 -- 名無しさん (2018-04-13 12:08:07)
- ビタミンA取りすぎたらどういう風に死ぬのかな -- 名無しさん (2018-04-14 01:25:55)
- ポーラー・カムベアスはエグゼ2じゃなくてロクゼロ2だよ!ということで修正しました。 -- 名無しさん (2018-07-19 22:39:16)
- 北はもうだめだ… -- 名無しさん (2019-12-09 23:23:22)
- 氷 -- 名無しさん (2021-09-26 21:46:41)
- 子供の時のかわいさも陸上最強クラスだと思う・・・ ぬいぐるみそのもの。 -- 名無しさん (2022-04-11 11:42:17)
- 獲物の血を浴びた白と紅の姿は美の極致だと思う -- 名無しさん (2022-06-26 19:27:01)
最終更新:2023年12月19日 14:31