クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃

登録日:2011/06/23(木) 18:22:43
更新日:2024/01/28 Sun 18:02:41
所要時間:約 7 分で読めます





2005年に公開された映画クレヨンしんちゃんシリーズの第13作。
キャッチコピーは「オラのミライがなくなっちゃう?!緊急出動3分GO!」。





■あらすじ

ある夜、春日部に現れた謎の巨大怪獣が野原家を跡形もなく潰していった……という夢を見たしんのすけ。
しんのすけは二度寝でアクション仮面と共に怪人を倒し、「正義の心得」を教わる夢を見た。
翌朝、遅刻したしんのすけを自転車で送ったみさえはそのままうたた寝してしまった。
そこに掛け軸の裏からを放ちながら宙を舞う謎の物体が現れ、カップラーメンを食べる為に怪獣シリマルダシに憑依するが、
みさえに見つかってしまい、自分が未来からやって来た時空調整員「ミライマン」である事を話す。
帰宅したしんのすけ、ひろしは掛け軸の裏側の世界で怪獣の存在を知り、現実でみさえとミライマンから未来崩壊の危機を知らされ、
未来を守るために野原一家は3分後の世界で戦う事になる。
しかし、ひろしとみさえは次第に怪獣退治に優越感を感じていき、それに圧迫されるように日常生活が疎かになっていく……。


■登場人物

野原しんのすけ (声:矢島晶子
未来を守る最強の園児。
ひろしやみさえと違い怪獣退治に対する優越感には陥らず、最後まで芯を貫いた。

  • しんのすけマン
しんのすけが変身した姿。元ネタはウルトラマン。股間の黄色の球から光線を発射したり、オナラを燃やして空を飛ぶ技がある。

◇ミライマン (声:村井国夫)
未来からやって来たヒーロー。本来は光の球だがシリマルダシに憑依して行動している。
元々野原家に来るつもりはなかったが、座標軸のズレとカップラーメンが原因で野原一家に怪獣退治を任せざるを得なくなってしまった。
野原一家は彼の力で変身する。

野原ひろし (声:藤原啓治
35歳のヒーローサラリーマン。
ミライマンに協力して怪獣退治をするが、次第に怪獣退治を遊びのように思い始める。今回は例年の映画よりやや男気に欠ける。

  • 野原ひろしマン
ひろしの変身した姿。白の全身タイツに額と胴の初心者マークが特徴。ミライマン曰く「想像力が足りなかった」らしい。
胴の初心者マークは巨大化してシールドになったりエアバックがでたりする。
EDのかいじゅうがほうでは肩書として「ふたばしょうじえいぎょうぶかかりちょう」と記述されている。
  • 野原ひろしマンver2
筋肉質な肉体に胸に「ひ」と書かれた全身タイツ姿。「ひ」がシールドになったり、炎を吹き消す程の肺活量を誇る。
  • 野原ひろしマンver3
最終決戦時に一瞬登場。青い全身タイツ姿。

野原みさえ (声:ならはしみき)
29歳のヒーロー主婦。
最初に怪獣退治を始める。ひろし同様に回数を重ねる事に日常生活が疎かになっていく。

  • セクシーみさえX
みさえが変身した姿。赤いロングヘアーの巨乳。メイド服verは掃除機、レオタードverは杖を武器に使う。乗り物はワープスター。
みさえが最初に変身した姿。ピコピコハンマーと杖が武器で、ツインテールと眼鏡が特徴。
  • マーメイドミサエリアス
人魚の姿が特徴。何故か地上波放送では初登場のシーンがカットされている。カットしちゃいけない部分だと思うが。

◇野原ひまわり (声:こおろぎさとみ)
ヒーロー乳幼児。
変身すると黄色のオマルに乗り、鳴き声で雷撃を放つ。

◇シロ (声:真柴摩利)
ヒーロー。変身しても体が大きくなるくらいしか変わらなかった。


■怪獣

3分後の世界に現れるエネルギー生命体。元ネタは多数ある。

◇クリラ
最初に登場した怪獣。口から青い炎を吐く。みさえに倒される。
元ネタはゴジラの由来となったゴリラとクジラを逆に繋いだ呼び方。
後にアクション仮面となって野原一家との戦いに参戦する。

◇ラドンおんせん
巨大な赤い翼竜。緑色の光線を放つ。ひろしと戦うが、エアバックガードに激突して自滅した。
元ネタは「空の大怪獣ラドン」。

◇ギュー・ドン
半人半牛の怪獣。牛らしく赤いものに突進する*1。ひろしに肉弾戦で倒される。

◇ラビビーン関根
ウサギに似た外見。耳から8200万ボルトの電撃を放つ。
名前の由来は「ラビット関根」。
後にぶりぶりざえもんとなって野原一家との戦いに参戦するが、本作では担当声優の都合上、音声の無い紙の姿で登場しており、特に目立った出番が与えられなかった。

◇ババンバ・バン
ゴジラに似た外見で雷の襟巻きが特徴。ひろし曰く「正統派の怪獣」。ひろしの足の臭いで怯んだ所をしんのすけに倒される。
後にカンタム・ロボとなって野原一家との戦いに参戦する。

◇ファ・イヤーン
炎を纏った怪獣。ひろしに全身の炎を吹き消されて敗北した。本体はヒョロヒョロ。

◇カマデ
百足と蟷螂の未来融合。テレビでは少々出番を省かれた。みさえXの掃除機に吸収され、敗北。

◇キリキリマイ
カタツムリの姿をした怪獣。ひまわりに倒される。

波田陽区
ゲスト怪獣。「~斬りっ!!」という攻撃でビルや野原家を破壊するが、しんのすけにギターを破壊され敗北。
元ネタはゲストの芸人、ギター侍こと波田陽区。まさかの本人そのままの姿。かなり憎たらしい面になっている。

◇2960
フクロウのような姿の怪獣。マッハ6で空を飛ぶ。ひまわりの雷撃で倒される。
名前の由来は「フクロウ」のもじり。デザインモチーフは「イナズマン」か?

◇ピースくん
蟹と海老の未来融合。ハサミで街を破壊するが、みさえに倒される。

◇カトリーヌ三世
昆虫と鳥の未来融合。みさえに倒される。

◇タナ・シ
ヒヨコ+ネコの怪獣。風船のように膨らんで空気を放出する。しんのすけに倒される。
名前の由来は田無市(現:西東京市)。戦闘シーンではスカイタワー西東京(田無タワー)と旧シンエイ動画本社が描かれている。

◇サバシオ
黄色の鱗が特徴の魚の怪獣。みさえに倒されるが、地上波放送では出番を丸々カットされた。にもかかわらずエンディングに登場した為、視聴者は混乱した。

◇ポチタマタロミケ
赤い犬と緑の猫の首を4つ持ち、コウモリの翼を持つ怪獣。シロに倒されたらしい。
元ネタは宇宙怪獣キングギドラ

◇ゴロドロ
二番目に強い怪獣。ピンク色のスライムのような不定形な怪獣。
あらゆる攻撃を無力化して野原一家を苦しめるが弱点が悪臭という事を見破られ、アクション仮面達の参戦、
野原一家のパワーアップなども重なり、しんのすけのオナラを直に喰らって倒された。
最初はひろし・みさえが敗北し、現実世界に異常が起き始めたことを知ったしんのすけが幼稚園から帰ってきて、立ち向かうことになるのだが、ここまででどう考えても3分後の未来に現れたとは思えないくらいの時間が経過している。戦闘自体も明らかに3分以内には終わっていないが、一体どういうことなのだろうか。

◇にせしんのすけマン (声:矢島晶子)
東京タワー上空に現れる謎の繭の正体にして、最後に現れた最強の怪獣。
ゴロドロを倒したしんのすけを「最強の存在」と見なしコピーしたため、しんのすけとは瓜二つ。
見た目の違いは左右反転の色と股間の黒い球。本物のしんのすけを倒して最強になろうとするも、カンタムロボとひろしの連係技に邪魔され、
最後はみさえのグリグリ攻撃で倒された。ぶっちゃけて言うとラスボスのくせに弱い
ちなみに繭に関しては『モスラ』のパロディと思われる。




■余談


監督が水島努からムトウユージに変わった初の作品。
基本的にはテレビシリーズに参加しているクリエイターで作られる映画クレヨンしんちゃんシリーズだが、
今作ではテレビに参加していないクリエイターが多く関わっている。

古今、ジャンルを問わない日本のアニメ、特撮のパロディを多く取り入れているのが特徴だが、
パロディだらけで独創性やクレしんらしさが出ていないと賛否両論が多い。また、ストーリー展開が単調な事、そしてこれ以降の劇場版が今まで以上に賛否分かれる内容である事からクレしん映画暗黒期の幕開けとも言われている。
過去作と比べるとゲストキャラの存在が極めて少なく、野原一家しか活躍しないのもかなりこじんまりとした印象を受ける。




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最終更新:2024年01月28日 18:02

*1 実際の牛の目は色を見ることが出来ない。