薬学部

登録日:2012/07/23(月) 19:05:53
更新日:2022/09/15 Thu 16:27:18
所要時間:約 4 分で読めます




薬学部は、大学の学部のひとつ。薬学の教育、研究が行われる。多くは薬学部薬学科、と1つである所が多い。
現在、国の方針により薬学科は旧課程の4年生から新課程の6年生に移行している。
薬学科以外は4年制だが薬剤師の資格を取ることは出来ない(4年制の学科は主に研究者養成コースとなっているところが多い)。

この項目では主に薬学部薬学科について説明する。

薬学科は基本的に薬物に関する学問を修める学部であり、(特に私立では)薬剤師免許を取得することが最終目標として掲げられていることが多い。

カリキュラムの傾向として1~2年で基礎科目である、物理、有機化学、無機化学、生物等を学び、
以降、薬理学や病理学、病態解析学、分析化学、物理化学等の専門科目を年時が上がるたびに学んでいく。

国立、特に旧帝大系では難関学部扱いであり、東大京大、阪大、北大、九大、東北大では偏差値65を超えている。(名大には薬学部が存在しない)
他にも千葉大薬学部や名古屋市立大学薬学部も偏差値65を超えている。
また、所謂駅弁大学でも地方旧帝大の工学部並みの偏差値はある。

特徴

特徴と言えば、医学部と同じ様に薬関係の科目を学べるところだろう。
薬学部に入った以上、これでもかというほど薬の名前(市販名ではなくて一般名)や適応症、副作用を覚えさせられる。
他にも薬がどの様にして体で代謝するかを学ぶ「薬物動態」、病気のことについて学ぶ「病理学」等様々である。
その他にも薬学部では薬事法規や薬剤師法といった法律も勉強することがある。
さらに、西洋医学の薬物だけではなくて生薬に関する科目も学べる。
しかし薬学生の間では生薬や漢方は非常に非常に人気が無い。やっぱり覚え辛いし、国試にもあまり出ないからね!仕方ないね!

もう1つの特徴として5年次に進級すると実際の薬局や病院へ実務実習という形で現場に派遣される。
そこでは如何に医療機関内での薬剤師の地位が低いか身を以て知ることとなる。チーム医療なんて幻想だよ、やったね!
派遣先の意識もピンきりで、アルバイトの様に只管調剤ばっかりで最低限の講義や説明しかしてくれない所や、
ガチで投薬や病棟での入院患者さんへの服薬指導、抗癌剤の調整等の実習を行う所等様々である。


就職について

薬学部卒の就職では、基本的に調剤薬局やドラッグストア、病院での薬剤師職がメインとなる。
稀にコミュ力がある輩は製薬会社のMRや研究職、勉強できる奴は公務員や院進、麻薬Gメン等、
薬剤師という職に限らずに就職先は多岐にわたる(因みに自衛隊も薬剤幹部候補生として募集している。気になる人はお近くのチレンジャーまでどうぞ)。

さらに就職率はどの大学も軒並み高い。昨今の4年制から6年制への移行による薬剤師不足も相まって現在薬剤師また薬学部生は引く手数多である。
ぶっちゃけ就職先に困らない状態となっている。
しかし、薬学部の新設ラッシュがあったので、将来的に歯科医と同様に資格持ちだけでは食べていけなくなると予想されている。

これも余談で、初任給の高さの基準は(地方にもよって一概には言えないが)、ドラッグストア>調剤薬局>>病院、となっている。
某ドラッグストアでは、初任給34万、初年度の年収500万、といった恐ろしい所もある。


国家試験について(通称:酷使)

薬剤師になる為には薬剤師国家試験をパスしないといけない。
その薬剤師国家試験だが、旧課程と比べると問題数が1.5倍になり、また科目毎と合計点数による足切り制度が追加された。
覚えるべき範囲も広く、薬剤師国家試験の為だけの予備校もあるほどである。
また、学校によっては国試の合格率を上げる為に通常の定期試験や卒業試験を難しくして受験する学生の分母を減らす等、
授業についていけない者は容赦なく留年させる、といった対策が取られている所がある。
※これは医学部医学科(医師国家試験)でも言えることである。

ちなみに直近の99回薬剤師国家試験では合格率が60%代と、新課程に移行してから初の大台(悪い意味で)を叩き出した。
これからも薬剤師国家試験は難化傾向となる、と思われる。


上記の内容は私立を参考にして作成してます(国公立ではどの様になっているのか追記お願いします)。
因みに女子率が高い。それに加えてカップル率も高い。


追記・修正よろしくお願いします。

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最終更新:2022年09月15日 16:27