真・女神転生 デビルチルドレン ライト&ダーク(漫画)

登録日:2012/05/15(火) 18:30:22
更新日:2023/12/03 Sun 06:13:38
所要時間:約 6 分で読めます




コミックボンボンで連載されていた、藤異秀明による漫画版デビチルその2。全3巻。
前シリーズとの区別のためかスペースの都合なのか、ロゴは『真・女神転生Dチルドレン』となっている。略称はDチル。

画風は前作とは打って変わってデフォルメの多い丸みを帯びている。
が、9話目から突然線が徐々に増え細くなってていき、アゴが伸びて微妙に児童漫画らしからぬ絵柄に。そして12話をピークに13話でいきなり初期の線が少なく丸い絵柄に戻る。
しかしそれだけでは終わらず、さらに今度は線がどんどん前作初期のような絵柄になっていく。コロコロ変わる画風に定評のある藤異の中でもかなり変化が激しい。

大筋はシリアスではあるもののギャグ頻度が非常に多くなり(というかほとんどドタバタ状態)雰囲気は軽くなったものの、暴力的なシーンが多いのは相変わらず。
前作で話が進むごとに増えていった肉弾戦率は今回に入ってますます増加が加速しており、ほとんどパートナーやに頼らない戦いぶりとなっている。


▼あらすじ

図書館で偶然見つけた「魔界大全」という題の本を面白半分で読み上げたことで、主人公のジンたちは異世界へ召喚されてしまう。
そこは人間とデビルが共存する世界「ヴァルハラ」だったが、現皇帝のレミエルが実権を握ったことにより人間の弾圧が始まってしまっていた。
争いを止めかつての共存世界を取り戻すため、悪魔の力を手にしデビルチルドレンとなったジンたちの帝国との戦いが始まる。


【登場キャラクター】

◆ジン
主人公。楽しくなるためなら努力を惜しまない性格。だが日々楽しいことを求めて暴走しており、特にその被害をモロにこうむり続けてきたレナからは「ゲロジン」と呼ばれるほど。
その一方で昼間から息子を放置してイチャつく両親や、敵を倒すためにオアシスの生きものを傷つける反乱軍に反感を抱く主人公的な面も持ち合わせている。
ヴァルハラに来て「光の御子」として覚醒したことで、驚異的なパワーと脚力を手に入れた。

◆ランド(ソルレオン)
ジンのパートナーデビル。相棒がぶっとびすぎているためツッコミ役として機能はしているが、団体行動だとジンと好き放題やる側に回る。
レナ曰く「ゲロジンが二人」。初っ端からジンに光の御子ビームとして放り投げられるなど扱いはぞんざい。

◆アキラ
もう一人の主人公。一人称はボク。ジンとは昔馴染みであり良き理解者。ジンの性格と行動に対して羨望を抱いており、そのハチャメチャな行動を楽しんでもいる。
冷静な思考力と判断力を持ち合わせてはいるものの、やはりどちらかというとジンのようなはっちゃけている側。というか第1話では明らかにジンを煽ってけしかけていた。
ヴァルハラに来て「闇の貴公子」として覚醒したことで、鋭敏な感覚を手に入れた。

◆ゲイル(ヘイロン)
アキラのパートナーデビル。ぶっちゃけ空気。
大体はジンに武器みたくされるか(ただしランドと違ってぞんざいな扱いではない)かませにされるかが多い。

◆レナ
ヒロイン。ジンとは昔馴染みであり、ケーキのロウソクにロケット花火を仕込まれる・トイレから引きずり出される・海に沈められかけられる・崖から落とされるなどの散々な目にあわされてきている。
ヴァルハラに来てからは、滅茶苦茶な行動の矛先が打倒帝国軍に変わったジンに悪態をつきつつも毛嫌い具合は軽減している。
できることがあればじっとしていられない性分は周りと同じであり、他人に迷惑をかけてばかりはいられないと亜美からヴィネコンの使い方を教わる。かなり長い間出番なかったが。 

◆亜美
もう一人のヒロイン。ヴァルハラを救うために帝国から抜け出し救世主を召喚しようとするも、失敗してジンたちを呼び出すこととなってしまった。
帝国を裏切った理由にはヴァルハラの人々のためという理由もあったが、何よりも弟のハジメを戦いから遠ざけたかったからということが大きく起因している。
しかし、状況の整理と説明もできないまま弟と反乱軍が交戦状態になった際、殺意を持った攻撃を受けかつ戦いに憑かれた弟の姿を見て半狂乱に陥ってしまい、帰ろうと言い出してしまったことで話がこじれることに。

◆ネメア
序盤でジンと飯の取り合いをして以降はだたそこにいるだけのマスコット状態。ただし他キャラへの干渉が無くなっただけで状況に応じて表情はよく動く。
アニメやゲームよりも気の抜けた顔をしている。

◆シュン
反乱軍の一員。ジンとは初対面の印象はお互いあまりよくなかったが、以降は衝突することなく打ち解けている。
ただし指揮官として大のために小を切り捨てる覚悟を決めているため、全てを救おうとするジンとは相いれないであろうと本人も考えている。

◆ジュディ
反乱軍の一員。最初は背景にいるだけのことが多かったが、途中からシュンとのいつ命を落とすやもしれない状況でのイチャコラ要因に。

◆ドレイル
作中では役どころは指導者・革命者と言われている程度で明言されていないが、おそらく反乱軍のトップ。
ジンたちが居城を離れたアズラエルと交戦している際、別行動で反乱軍を率いてその居城に攻め入り、弁慶の如き最期を遂げた。

◆ビフロンス(ハジメ)
帝国軍第三の将にして亜美の実弟。姉が反乱軍にさらわれたと吹き込まれ、反乱軍アジトを襲撃。
亜美の真意を察したジンの言葉により一度は周囲に耳を傾けかけるが、それを隙と見たシュンの攻撃と半狂乱状態の亜美とまともに意思疎通が図れなかったことでますます暴走が加速してしまう。
二度目の交戦にて亜美を連れ去ることに成功し誤解も解けるが、共依存気味な関係だったこともあって今度は二人で立てこもってしまう。
最終的に帝国軍とジンたちの同時襲撃を機にその状態から脱却した。

◆メフィスト&イサク
ハジメが召喚したパートナー。硬派なのがメフィストでネジの飛んでるのがイサク。
元々はゲームの炎の書・氷の書に藤異デザインという振れ込みとして登場するデビルだが、明らかに別人と化ている(特にメフィスト)。

◆アズラエル
帝国軍皇弟。帝国を裏切った亜美を奪還するため、刺客を差し向ける。
最後は自らが赴き彼女を再度手中に収めようとするが、ジンや吹っ切れたハジメたちによって打ち取られた。


【作品の最後】

終わり方としてはアニメ同様にヴァルハラから帰還したら今度は自分たちの世界が大変なことになっていた状態で、俺たちの戦いはまだまだこれからだ状態となっている。
しかしヴァルハラ側の方も姉弟問題を終わらせただけで根本的な打倒皇帝はまだまだこれからだ状態であるため、打ち切られたという見方も多い。




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最終更新:2023年12月03日 06:13