永遠の闇

登録日:2009/05/29(金) 21:36:30
更新日:2024/03/22 Fri 13:01:48
所要時間:約 6 分で読めます





※ゲーム『ファイナルファンタジーIX』のネタバレを含むため、閲覧注意。

























ここはおまえたちの世界とは別の次元、

そして私は永遠の闇……


「永遠の闇」とは、ゲーム『ファイナルファンタジーIX』(『FF9』)のラスボスである。


概要


種族:飛行
出現場所:絶望の丘
Lv:69
HP:54100
MP:9999
発生させることができるステータス異常:スロウ、ヘイスト、シェル、プロテス、リフレク


トランス・クジャを倒した後に唐突に出てくるため、初見では「何?こいつ」と思ったプレイヤーも多いはず。
というかジタンからも上記の台詞の直後に「だ、誰だ!?」と言われている

何気に火属性強化の能力を持っている。

ぶっちゃけ見た目はペプシm(ry



使用攻撃一覧


・グランドクロス
16種類のステータス異常※を各1/8の確率で引き起こす。
(※戦闘不能、混乱、バーサク、ストップ、石化、沈黙、暗闇、迷惑、ゾンビ睡眠、ヒート、フリーズ、死の宣告、ミニマム、残りHPを1~10にする)

・青の衝撃
残りHPを強制的に1にする

・ニュートンリング
全体に高威力の物理攻撃

・その他に使用する魔法
フレア、ホーリー、メテオ、ファイガ、ブリザガ、サンダガ、ケアルガ、シェル、プロテス


永遠の闇の行動ペースは早く、最大4連続で行動する…ように見えるが、
実は本体以外に攻撃対象に選択できない見えない敵が3体いる。
MP切れても魔法打ってきたり有り得ないペースで攻撃してきてるように見えるのはそのためである。

「グランドクロス」「青の衝撃」「ニュートンリング」は使用順番が決まっており、
青の衝撃→グランドクロス→ニュートンリング→青の衝撃→青の衝撃
の順番で繰り返し行動する。


また、パーティー内の元気なメンバー(行動不能または瀕死状態でないメンバー)の人数によって、使用する魔法の種類が変化する。

  • 元気なメンバーが4人の時
…フレア、ホーリー、メテオ
  • (〃)3人以下の時
…ファイガ、ブリザガ、サンダガ
  • (〃)2人以下の時
…ケアルガ、シェル、プロテス

元気なメンバーが少ないほど強力な魔法は使用されなくなるが、かといって戦闘が楽になるというわけでもない。


FF9終盤の難易度は状態異常への対策をどのくらい行っているかどうかで大きく変わり、対抗策をきちんと用意できたプレイヤーからはかなり弱いと評される事も多い。
特に最大HPはかなり低く、こちらの攻撃力と相手のHPを考えても最終ケフカに匹敵する低耐久力。カンストダメージを叩き出す手段があれば戦況を崩される前にあっさり沈む事で知られている。弱点となる属性も多い。

だが、いくらキャラクターを強化していても油断は禁物。
メテオのダメージ量とグランドクロスの効果は完全にランダムであるため、運が悪ければ即全滅ということが十分にありうるからだ。
(厳密に言えば、永遠の闇が放つメテオのダメージ量は1~4600の間でのランダムなのだが、最大HPを伸ばすことが難しい今作では十分脅威となるダメージ量である)

そして攻略情報が無いまま寄り道もせずにそのまま直行すると長期戦となり、各技の凶悪さが牙を向く。
特定のアイテムでしか解除できない状態異常、回避不能な即死系状態異常が何度も飛んでくるため、FF屈指の強ラスボスにすらなり得るのである。
また本体以外のユニットは味方に戦闘不能が出ると順次休止状態になるのだが、これに気付かないと隙の無い攻撃に断続的に苦しめられる事になる。

このようにプレイスタイルと運によって、その強さの評価は大きく分かれている。
前作のラスボスにも言えることだが、寄り道せずストーリーを楽しみたいプレイヤーと育成をこなして攻略するプレイヤーとでは全く違う手応えになるため、「楽に勝てた」という意見を鵜呑みにするのは危険である。*1
負けたくないプレイヤーはきちんと準備を怠らないように。



活躍と考察


劇中では、クジャが悪あがきに発動させたアルテマによりジタンたちが吹き飛んだかと思われたところで、彼らを自らの存在する世界『絶望の丘』に引き込み登場する。

死への恐怖に負け、クリスタルを破壊することで宇宙全てを消し去り救われようとしたクジャの行動から、宇宙に存在するもの全てのものの目的は滅びるためにあるとする独自の“答え”を出し、クリスタルすら生まれることのない無の世界に全てを還そうとする。

明確な正体は明らかにされていないが僅かな情報から考察がなされており、ファン内では「“生きるものの死への恐怖”が具現化した一種の召喚獣である」との見方が多い。

これは、FF9の世界における召喚獣は「人々の想いや伝承」から生まれるものであること。
そして永遠の闇自身が「私はいつでも復活する」「この世に生あるもの、そして死が存在する限り……」と、自身が生あるものと死から生じた存在であることを示唆しているからである。


『ファイナルファンタジー 20th アニバーサリー アルティマニア File:1 キャラクター編』には
「野望達成を目前に余命わずかと悟ったクジャの、恐怖や絶望、憎悪が呼び覚ました存在」
と記述されており、クジャのファイナルアタック→召喚により呼び出されたようなものとも言える。

「私は、誰かがその答えを導き出すのを待っていた」
など自身の存在する理由、為すべきことを探していたような言動があり、実際クジャの行動のはるか昔から存在していたにもかかわらず、これまで行動は一切してこなかった模様。

わりとお喋りなのかジタンの疑問・質問には律儀に返答してくれるが、
「おまえこそ、自分の存在理由が欲しかっただけじゃないのか!?」
という質問は図星だったのか完全スルーしているところからして、彼?の心境も中々に複雑らしい。


要は

(´・ω・`)俺って何のために生まれたんだろう……

(`・ω・´)きっと生きるものが死への恐怖から、自ら滅びたいと思った時のために生まれたんだな。
     よし誰かが全てを滅ぼす答えを出すまで、自分を必要としてくれるまで待ってよう

自分の出番キタ━━━━ヽ(゚∀。)ノ━━━━!!

といったところか


FF9では「命」がテーマであり、特に黒魔道士やクジャ関連での流れを見れば解るように「死」というキーワードは特に重要なものとして扱われている。
テラの民が星を存続させるために他の星を取り込ませてきたのも、元はと言えば滅びという「死」に対する恐怖心からだろう。


ある意味「死」そのものの具現である永遠の闇は、FF9という世界観のラスボスとして相応しいのかもしれない。


プレイヤーからの評価


しかしストーリーの流れとしては多少不自然に感じる登場でもあるのは確かであり、大抵の人はロクな説明も無いポッと出のキャラによるご都合主義を受け入れられる訳もなく、結局ただただ何処の馬の骨とも知れない輩との最終決戦になってしまっている。というのも誕生の経緯が、スタッフの「クジャをラスボスにしたくない」という意見から急遽追加されたから、らしい。

そのため、プレイヤーからの扱いは「意味がわからない」「ぽっと出ラスボス」と叩かれるか、「ペプシマン」とネタにされてしまっているのが専らの現状である。とはいえ、命僅かなクジャをボコっておしまいというのもそれはそれで酷な話であるし、難しいものである。




何故自ら消去依頼をしようとしない……

追記・修正しようとする意志とはかくも強大なものなのか……

だが、これで終わりではない……

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最終更新:2024年03月22日 13:01

*1 今作は特に育成しなくてもラスボスに辿り着くのは十分可能なので、育成にこだわらないまま対面する事も十分にあり得る。