ヒルドルブ(ガンダム)

登録日:2009/05/31(日) 22:17:42
更新日:2024/04/20 Sat 09:39:58
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APFSDSを装填!次弾も同じ!



型式番号 YMT-05
全長 35.3m
全幅 14.7m
全高
タンク形態時 8.6m
モビル形態時 13.3m
重量 220t
ジェネレータ出力 3300kw

武装

主な搭乗者
デメジエール・ソンネン少佐


【機体解説】

OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO 一年戦争秘録』第二話「遠吠えは落日に染まった」に登場する主役機。
要約すると戦車+自走砲+MSを足して2で割って変形機構を足した巨大兵器のロマンの塊みたいな機体である。

開発開始は一年戦争開戦の7年も前の宇宙世紀0072年と、MS IGLOOの登場兵器としては一際早い。
来るべき地球侵攻作戦に向けて、連邦陸軍の地上戦力*1を圧倒する 超弩級戦車 として開発がスタートした。
開発の初期段階では、巨砲を有し、核融合炉のようなモビルスーツと同時代の技術を採用しただけの、単なる巨大な戦車でしかなかった。
巨大人型ロボットの有用性を疑問視する時の常套句「人型ロボの技術で戦車を作れば良いぢゃん」を実行した存在に近かったのである。

しかし2年後のU.C.0074年、ジオン軍は初の実用的なモビルスーツザクⅠの開発に成功する。
高いコストパフォーマンスを併せ持ちながら高い性能と地上にも対応できる優れた汎用性を発揮したそれに対抗する形で、本機にも
  • 上半身を起き上がらせ、半人型となる機構
  • ザクと同じ武装を使用出来る一対の腕
という、戦車から人型兵器たるMSに近付くかのような機構が搭載された。
この様にしてヒルドルブは、巨大な自走砲の様な タンク形態 と、そこから変形するMSの上半身が戦車の上に乗ったような モビル形態 を併せ持つという、
我々の知る姿で完成を迎え、従来の戦車とは一線を画すために 「モビルタンク(MT)」 という新しい兵器カテゴリを与えられて完成した。

全長35m・重さ220t という度を超えた巨体*2でありながらも、遥か小型でオーソドックスな61式戦車ですら2人の搭乗員を必要とするのに対して移動・索敵・攻撃等を搭乗者一人で賄える高性能OSを搭載。*3
3300kwというザク3機分+αに相当するパワーを持つ大型高出力の熱核融合炉によって、この巨体にして 最高速度110km/h を記録した。
戦車の特性である無限軌道の高い走破性を持ちつつ、高速で走行しながら1秒足らずで超信地旋回するというこれまた巨体に見合わない恐るべき運動性を誇る。
因みに、比べものにならないほど小さい連邦の傑作61式戦車ですら90km/h(但し不整地でも到達可能)である。
また、無限軌道はトラブルを想定して3つから成り立っており、仮に一カ所が壊れてもそのまま走行可能。

主砲には宇宙戦艦から流用*4した、社長砲に匹敵する浪漫の塊である30cm(サンチ)砲を搭載し、
榴弾や焼夷弾といった何種類もの各種弾頭を戦況に応じて手軽に換装できる驚異の柔軟性を持つ。
加えて、腕を生やすモビル形態ではザクマシンガンの様なMS用の携行武器も使用可能。
防御力も超弩級戦車の名に恥じず、車体側面にザクマシンガンの斉射を受けてもなお全く傷つかない程の重装甲を持つ。

総じて、戦闘車両としては破格の性能を誇っていた。
特に攻撃性能に関しては宇宙戦艦などの類を除けば(メガ粒子砲やビーム兵器など)、当時の環境において最高峰と言って過言ではない。

しかし高性能化を目指す内にコンセプトが迷走して行った事により、製造コストはマゼラアタックを遥かに上回る程に高騰、
ヒルドルブに求められた役割はザクとマゼラアタックの連携運用でも十分代用出来た事もあって、
サイド3での評価試験の途中で不採用が決定、試作機一両を残し開発は放棄された。


実際問題ヒルドルブは戦闘能力は良いとしても、運用性は極めて劣悪だったと考えられる。
何しろこの巨体。当時のMSは18m程度、40~50t程度が基本。つまり、ヒルドルブはただ1機にして一般のMSの約2倍のサイズに4機分程の重さを持つ事になる。
このサイズや重さでは輸送や整備にも一苦労である。前線で故障したら乗り捨てるしかない可能性は高い。
武装についても肝心の主砲が宇宙戦艦の旧主砲を流用という別格のブツなので、恐らく専用弾ばかり。こちらも諸々のコストがかさむ上にサイズの関係で他機体や戦艦での流用も効かない。
しかもジオン軍は圧倒的に物量で負けていたので、侵攻部隊は電撃戦やゲリラ戦を各地で展開するという戦略を立てていた。
本機の運用の難しさは、そのコンセプトに真っ向から反してしまっている。
ちなみに作中では制作上の都合からかコムサイで輸送していたが、設定的にはコムサイに搭載できる大きさ(恐らく重さも)ではない。

何より、モビル形態は戦車としては致命的な事に、前方投影面積=被弾率が増す構造である。
更にタンク形態では前述のように車体装甲も高い防御力を見せているものの、
モビル形態に変形し上半身を剥き出しにした後、その部分を正面からのザクマシンガンの弾丸1発だけで撃ち抜かれ、撃破されている*5
これらの欠点からして、不採用に終わったのは致し方無い事であろう。


ともあれ、ヒルドルブは宇宙世紀の兵器開発史の闇へとその姿を消すはずだった……。







以下ネタバレ



























膠着状態にある地球侵攻作戦を打破すべく、「使えるモノはなんでも使う」という軍上層部の方針の元、再評価試験の名目で実戦投入が決まったヒルドルブは、
コムサイに搭載され北アメリカ大陸アリゾナへ降下した。しかし、その命令は「試験終了後はそのまま現地配備」という事実上の廃棄処分であった。

途中、連邦軍に滷獲されたザクⅡ6機と61式戦車2台からなる捕獲機部隊「セモベンテ隊」に味方と偽られて攻撃を受け急遽パラシュート降下、敵に完全に見つかるのは時間の問題だったため先手を取る形で交戦に入る。

だがこのセモベンテ隊率いるフェデリコ・ツァリアーノ中佐がかなりのやり手で、
先制攻撃こそ許したが2発目の砲弾が逸れたことや異常な長距離からの遠距離攻撃で交戦を開始したことから、ヒルドルブ側にとっても調整不足なアクシデントの交戦であることを即座に看破。
怖気る部下を冷静にさせ、小隊の強みを生かしておおよその狙撃ポイントに牽制攻撃をいれつつ、常にばらけて動く事で的を絞らせず確実に距離を詰めていく。
これによりヒルドルブは距離的優位を喪失しただけでなく、牽制攻撃によって通信装置が故障、コムサイからのバックアップをも失う。
だがソンネンも負けず10km近く離れたザクの上半身を吹き飛ばすほどの威力を誇り柔軟な弾種変換ができる主砲や機動力を行かした戦術、誰も想像だにしない謎のビックリドッキリ変形機構、なにより卓越した操縦技術と柔軟な発想によって、単独で敵部隊を次々と撃破して行く。
しかし死角に接近されるまでに敵部隊を全滅することは叶わず、ツァリアーノ機の接近を許し、コクピットにザクマシンガンを受け中破、ソンネンも重傷を負う。
それでも最後の力を振り絞り、コムサイを攻撃しようとしたツァリアーノ機を背後から砲撃し撃破する。

その直後、ソンネンはヒルドルブの性能がMSと比べ何ら遜色ない事に満足しつつ、そのまま息を引き取った。
そしてヒルドルブもまた遠吠えを終えた狼のように頭を垂れるのであった。

結果、1日の戦闘でザク5機に61式2輌を撃破、ザク1機と相討ちという大戦果と言って差し支えないスコアを挙げ、試験は終了。
機体はそのまま砂漠に廃棄される事となった。




だが、ゲーム『機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy』でミア・ブリンクマン技術少尉が構想していた支援用MSを実現させるために、ヒルドルブの30cmカノン砲に白羽の矢が立つ事となり、
砂漠に廃棄されていたヒルドルブの30cmカノン砲が回収され、後述のザメルを彷彿とさせるような砲撃支援用MS"ドム・ノーミーデス"としてその魂は受け継がれる事となった。
またその際にソンネン少佐の遺体も回収されたようで、ノイジー・フェアリー隊によって弔われている。とはいえ女の子だけの基地の棺桶で眠る事になった少佐は何を思うだろうか。
時期にして5か月。落日に染まり砂に埋もれた狼が再び咆哮をあげた瞬間であった。

なおそのドム・ノーミーデスだが魔改造も良いところであり、ドムの後ろに30cmカノン砲とギャロップのホバーユニットが接続されており、近寄られたらヒートハルバードで迎撃するというゲテモノMS。
というかドムいらなくね?となりそうだが、制御装置としてMSは優秀なのだろう。多分。
事実ジオン軍のMAはライノサラスアプサラスにザクの頭を付けてカメラ代わりにしているのでその亜種と見ればまだわからなくもない。

結局の所、モビルタンクという種類の兵器は後にも先にもこのヒルドルブ一機のみに終わっているが、
後に登場したMS ザメル は、ホバー機動による高い運動性能を持ちつつも、680mm口径( ヒルドルブの主砲の2倍超! )という巨大な大砲による絶大な攻撃力を持つMSであり、
本機のコンセプトを受け継いだ、事実上の後継機の様なものである。


また、タンク形態とモビル形態の二形態に変形できるという特性は、後に登場する 可変MS・MAのご先祖様 と言えるだろう。
更に、コンセプトこそ異なるが「戦車の性質を併せ持つMS」という本機とほぼ同じ特徴を持つMSロトが、
ヒルドルブの開発から20年以上も経った後に開発されており、ある程度の活躍を残している。
その後のF91の前身たるフォーミュラ計画でもロトの系譜と思われる可変型ガンタンクが開発されており、意外に息が長い。

子孫がいくらか残っている、武装の一部分だけだが再利用され戦果を挙げたという意味では、MS IGLOOに登場する兵器群の中ではかなり恵まれた方なのかもしれない。



【ゲームでの性能】


「アクシズの脅威」から登場。イベントで開発プランを入手するが、その際原作と同じくソンネン少佐は戦死してしまう。
間接攻撃が強いこのゲームでは、4〜5マス先へ攻撃できる本機はかなり強力ではあるが、開発コスト及び生産コストが高いため撃破された際の損失も大きいものとなっている。
そもそもこのシリーズのソンネンは普通にMSにも乗れるし他の能力はともかく射撃はOTでは高め。なのでアクシズの脅威ではヒルドルブの為に後世代のMSにも乗れる彼を犠牲にするのが勿体ない。
一方新ギレンだとシステムの変更でデプロッグが超絶強化されワンオフ航空機こ並みの耐久力でスタックできるようになった為、ドップやザクⅡJ型で相手するのが厳しくなってしまった。そのためデプロッグの射程外から攻撃でき更には索敵にも優れる本機の需要が高まっている。こちらではグリプス戦役編はないため、一年戦争シナリオならソンネンではなくヒルドルブを採用する方針も検討に値する。

「スピリッツ」のIGLOO編2話目に登場。

戦車系の中でもロトと同等以上の豊富な武装を備え、タンク形態に変形すれば7マス離れた敵にも攻撃できる。
またショベルアームでの隣の敵への格闘をこなせるので密着されて何も出来ないという事にもならない。
だが機体サイズが2×2あるため、マップのデコボコに引っかかりやすい。
また、機体サイズ補正で回避の高い61式相手に手こずっていると、すぐに後続のザクに追いつかれて袋叩きにされるので、早めにオリジナル軍と合流させた方が無難。
ちなみにヒルドルブが撃破されてもゲームオーバーにはならないのだが、敵軍の全滅までに生存させておくと原作再現のイベントが発生するので、できれば生存させておきたい。

マゼラアタックから開発可能だが、かなり面倒なのでお金があるならシナリオ中でレベルSにして生産登録したほうが楽かもしれない。
その後ザメル→ライノサラスB型へと開発ができる。

最大の悩みと言えば、地上(水上は不可)でしか運用出来ないことと、次回作のウォーズではリストラされてしまっていることか
しかしその次回作であるGジェネワールドでは再び登場。
変形コマンドは失われたが、サイズが1×1となり出撃枠を圧迫しなくなった。

宇宙世紀を扱っている作品の最新作のジェネシスでも登場。サイズは1×1のまま。
初期生産リストが通常兵器各種とザニーとトルネードガンダムとラインナップでろくにMSがいないので、
マゼラ・アタックから開発1回で辿り着けるコイツは序盤の地上マップでの貴重な戦力。
ザメルやライノサラスへの開発ルートも健在であり、開発を繰り返すとシャンブロゾディ・アックへたどり着く。

変形可能。
クセは強いがスピードと高い火力が魅力
だが巨体のため小回りが効きにくいため原作のような動きは出来ない。
何故かガンタンクのような垂直上昇が出来る。

グラが綺麗なおかげで、見た目は原作ばりの迫力がある。


EXVSシリーズにまさかの参戦。
マシンガンと格闘が使えるMS形態と、多種多様な砲弾を使い分けられるタンク形態を持つ射撃特化地走機体。
まともに空中移動できない地走機体という事を考慮されてか、それなりに原作のサイズ準拠でサイズが決められるVSシリーズでは珍しく通常のMSよりも更に小さくされている。
EXVSで知った後にサイズを聞いてびっくりした人もいるとか。

設定上ではスラスターの類を持たないので、飛行はモビル形態時のみコムサイに吊り上げてもらって行う。戦車形態時は飛行不可。
タンク形態での射程距離は全機体トップクラスの長さを誇り、各射撃が高火力なためダメージ効率も良いのが強み。
ゲーム上の都合で銃口補正が強く働く結果、戦車形態でも設定ではありえない砲弾の飛ばし方をしたりする。
おまけに、スモークを展開して一定時間誘導を切ることが出来るだけでなく、MS形態の格闘もやたら強い。

その一方でテクニックを駆使しないと隙だらけな上に挙動も重い。
コムサイに吊り上げてもらう上昇については隙だらけな上に機動性も悪く、基本的に封印安定。どうしても頼らざるを得ない場合もあるが、運んでもらう時点で死が見える程。
その為、地走のままでは超えられない段差が最大の弱点。
良くも悪くもステージの影響を強く受け、コロニーレーザーやロンデニオンのような段差が目立つステージはその時点で圧倒的に不利。

シリーズを通じて操作感が独特すぎる上に素の旋回性能や機動性は劣悪だが、超信地旋回や換装といったブースト回復テクを使いこなせれば高コスト相手にも砲煙弾雨を浴びせられるという、まさにやり込みが光る機体。
頑張れば本当にソンネン少佐ばりの操作が出来てしまう。あまりに独特な操作性のためプレイヤーからはこの機体だけ音ゲーなどと呼ばれ別ジャンル扱いされることも。

初代エクバにコスト1000で初参戦。
換装・地走・1000コスト・L字に弱い・コスト平均より低耐久と癖が非常に強い機体だが、前述の通り使いこなすと攻防共にとんでもない強さを発揮した。
実際、東京ゲームショーでの大会では、同じく凶悪なザク改(1000コスト)の本来ならば最弱事故コストのはずのコンビが優勝してしまった。
他にもぶっ壊れ機体が何種類か居たのに……正にジオン脅威のメカニズム。

流石にこれはヤバいとバンナムも反省してくれたのか、次作のFBでは強化(何故か原作の敵であるザクアシストが追加されたり)と同時に結構な弱体化も受けた。
更にゲームシステムの調整で回避が強化されたり、地走涙目武装がやたら増えたりしたことから、徹底的に対策出来されるとどの機体の組み合わせでも相手にされてしまうようになった。
逆に言えば相手が弱点*6を知らなければズダボロに出来ることに何ら変わりはない。ヒルドルブをメタれる機体でなければ対策がやや辛いのもそれに拍車をかけている。
そんなこんなで程よく落ち着いたと思われた………そんな矢先。
スモーク使用終了時と違う形態で居る間はクールタイムがカウントされずにすぐスモークのリロードが始まるというバグ同然の挙動が発見された。
これにより前作よりもスモークのリロードが3秒長くなった+覚醒のリロード速度増加の恩恵も受けにくくなるはずが、
制限付きとは言え前作より5秒も短い10秒間隔というかなり緩い条件でスモークを使えるようになり、修正もされなかった。
そのためなおさらヒルドルブをじっくり相手にするわけにもいかなくなり、そして単体でメタれる機体でもなければとにかくやられる前にやれ!ということに繋がり、どう動こうと酷い展開になりやすくなった。

MBでは前作よりもシステムが大きく変更されたことと、強弱色々な変化があったもののコストが500上がったことを考えると強化されたとは言い難い。
しかしSドライブの適正がかなり強かったことと、スモークのクールタイム無視テクが残っていたり、スモークの有用性がMBになって更に向上したため、大会で好成績を残したりした。
そしてクールタイム無視テクの削除(クールタイムを撤廃してその分リロード時間を増やした)含めて下方修正された。
が、俺はまだ戦える!

XBではモビル形態の後格闘に念願のカウンターを取得。
カウンター成立時はマシンガンを放り捨てて30cm砲を発射するという、これまたダメージ効率に優れるもの。
延々と張り付いてくる相手や、ムチの薙ぎ払いなどの攻撃範囲の広い格闘攻撃への対抗手段が増えた。
タンク形態での運用が常となる本機ではとっさにカウンターを出すのは難しい…
が、成功すれば「当てやすいと思ったか?」などソンネンがこちらの意中を代弁してくれるかのような発言をしてくれるのも相まって非常に痛快である。


  • ガンダムアサルトサヴァイブ
エクストラミッション「遠吠えは落日に染まった」のクリアでショップに追加される。

変型により、なんと5種類もの主兵装とザクマシンガン、スモークが使用可能。
限界まで強化すれば原作ばりの機動もできる。
格闘はショベルアームと無限軌道による踏みつけ。非常に荒っぽい。
SPAは砲弾の連写+止めに核砲弾発射

原作でも使ってないのにどっから持って来たんだ…


コスト180の遠距離砲撃型
変形により射撃トリガーを引くとモビルモードに格闘トリガーを引くとタンクモードになる。
また*印の武装はマニュアル仰角調整機能を搭載

射撃武器は30cm砲A/B*
サブにザク・マシンガン/AP弾/焼夷榴弾*(+10)/APDS弾*(+10)
格闘武器はショベルアーム/爆散榴弾/APFSDS弾*(+20)因みに自力で飛ぶ。


  • 機動戦士ガンダムバトルオペレーション2
400コスト支援機。地上のみ出撃可能で、地上適正持ちにして変形機能を持つのは本機と陸戦強襲型ガンタンクのみ。
武装構成だけなら低コストのタンクと大差ないのだが、前述の変形機能とそれに付随するスキルが本機のポテンシャルを大幅に引き上げている。
  • 変形中は移動速度が大幅に上がりタンク系の常識を超えた機動力を発揮。ぶっちゃけ汎用や強襲機でも追いつけない
  • 通常よろけの武装では止まらない、本機を止められるのは蓄積よろけ、強よろけ、下格闘のみ
  • 変形中に敵機と接触するとダメージがないながらもよろけを発生させる
これらの要素により、いきなり死角から現れたと思ったら砲撃と突進によるよろけをばらまき、散々敵の注目を集めてから追撃を物ともせず高速で離脱と言う馬鹿げた立ち回りを可能とした。
特に「広範囲のHE弾で砲撃→APFSDSに切り替えながら突進→よろけ継続or回避狩りにより拘束継続→動けない所にAPFSDSで大ダメージ&強よろけ」と言うコンボはこのコスト帯の汎用にとって死刑宣告に等しい。
何より突進と言うほぼノーコストの行為によろけを発生させられる側はたまったものではなく、当時多発していた社会問題になぞらえて不謹慎な仇名が付くほどヘイトを集めていた。
当然ながら勝率も突出していたようで、修正に次ぐ修正で度重なる弱体調整を受けている。
「変形中はほぼ正面しか攻撃できない」「ブーストが切れたら強制的に変形解除して戦場のど真ん中だろうが無防備の姿を晒す」
「APFSDSは弾数が1発しかない」「武装の切り替えが煩雑で慣れが必要」と弱点も明確なので、調整後は誰が乗ってもお手軽な強機体という訳ではなくなった。
それでも熟練者の乗る本機を止めるのは容易ではないため同コスト支援機で最も警戒すべき相手というのは変わっていない。
同コスト帯の強襲機は「蓄積よろけ等の変形タンク共*7を止める手段があるか?」がボーダーラインとなっている。



ガンプラ

EXモデルから発売。
HGUCのサイコガンダムと同じ大きさのパッケージで、サイコガンダムよりも価格は上。
プラモデルとしては妥当な価格だが、ガンプラとすると高い(というかガンプラが安すぎるのだが)。

パーツ差し替えで変形出来るが、各部の可動範囲はガンプラとしては残念。
ディテール等はかなり精密に作られているので、買って飾るとちょっと幸せになれる……かも。
ただしパーツの取り寄せがランナーごとしか出来ないので、仮に1パーツでも無くしたりすると泣きを見る。米粒よりも小さいパーツが多いので紛失に注意。
さらにディテールが細かい分、スミ入れには非常に手間がかかる。

パーツの大部分がタイヤと履帯、それとその足周りが占めるため、作った人曰く「これはガンプラではなく戦車模型だ」と言われるレベルである。
EXシリーズが規格外の物を扱うコンセプトとはいえ、戦車模型と言われるのはこの機体ぐらいであろう。

ちなみにセモベンテ隊仕様のザクⅡ各種を再現するための水転写デカールが付属。
ザクも買い揃えて原作再現してあげればもっと幸せになれる……かも。
その際には、指揮官機用のツノや各種武器、61式戦車も付いてくるハードグラフのザク地上戦セットがオススメ。
ただし当然通常のガンプラであるため、ヒルドルブと比べるとディテールが甘め。
ディテール重視ならRGと並べよう。




「惜しかったな……。
てめぇなんざ、一発あれば十分だ……。
ヒルドルブ……俺はまだ……追記修正できるんだ……!」

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最終更新:2024年04月20日 09:39

*1 仮想敵は61式戦車ではなく、遥かに強大なビッグ・トレーのような大型陸戦艇や要塞だった模様。

*2 サイコガンダム(MA)で30m程度。実在する自走砲としては世界最大級サイズであるカール自走臼砲ですら全長11m・重量124tである。

*3 ただし作中で登場したパイロットはヒルドルブの全てを頭に叩き込んでいた為、一般の兵士が同じように扱えるかは不明である

*4 主砲をメガ粒子砲に換装する前の、チベ級の主砲と思われる。

*5 モノアイレールに銃口を挿し込まれての接射であったため、これだけを根拠にモビル形態の露出部分が軽装甲だと断言までは出来ないが、よほど歪な設計でもない限り戦車形態前装甲に比べて軽装甲且つ構造的にも脆くなっていることだろう。

*6 戦車に対してメタれる機体なら張り付き続けてはめ倒す。そうでなければ延々とL字を狙うことでほぼ回避できなくなるのでそのまま極力攻撃させずに倒す。

*7 本機と陸戦強襲型ガンタンクのこと