スーパースターマン

登録日:2012/01/17(火) 01:25:41
更新日:2023/12/26 Tue 23:59:49
所要時間:約 4 分で読めます





目 立 ち た い !!





スーパースターマンとは、ガモウひろしの漫画「とっても!ラッキーマン」に登場するヒーローである。
アニメ版の声優は岩永哲哉。


その正体は主人公、追手内洋一のクラスメイトの日本一目立ちたがり屋の中学生・目立たがる


☆スーパースターマンになった経緯


日本一美しい中学生・奇麗田見代(みっちゃん)に告白したところバッサリふられてしまい、プライドが崩れ落ちてしまう(死を選ぼうとした程に)。
(ちなみに理由は単に自分には日本一美しい中学生が相応しい、という彼のナルシズムによるもの。そこに恋愛感情は全くなかったようだ)

その後みっちゃんがラッキーマンに惚れていることを知り、「ラッキーマンよりもかっこいいヒーローにならないと生きていけない」
という理由だけでヒーロー製作所なる胡散臭い場所を訪れ改造手術を志願。わずか10分でヒーローと化した。
「目立ちタイ」という蝶ネクタイを胸に付けると、目が縦向きになり(目が立つ)、スーパースターマンに変身する。

なお、ヒーロー製作所は違法営業だったらしく、スーパースターマンが誕生してすぐに近隣住民からの通報を受け廃業となった。
駆けつけた警官曰く、「勝手に人間改造していいわけねーだろ!」*1

テーマソングは無駄に格好良く本編で出せよ的な武器や敵キャラが出ていたりもした。


☆性格



目 立 ち た い !!

……だけではない。

普段は努力マンと喧嘩ばっかりしているが、彼がピンチに陥った際は危険を省みずに助けに行ったり、
よっちゃん編では自分の実力不足を補うため身を削る勢いで特訓したりもした。
また、根は良い奴である事は間違いなく、努力マンの兄達に裏切られた過去を聞いた際は号泣していた。
努力マンも(似たような境遇の為か)表向きは口喧嘩していても手助けすることが多く何だかんだでいい仲である。


未公認ヒーローの筈だが登場するほとんどのヒーローが仲間として認識している。
そして彼はラッキーマンと違い死の危機が迫っても決して仲間を裏切るような行為はしなかった。

れっきとしたヒーローなのである。
基本的にはウザい奴だけどね。


☆実力


弱い。
とても弱い。

どれくらい弱いかと言えば、普通星人やタクシーの運ちゃんにもボコボコにされるレベル。
ただ、ヒーロー協会会長とは低次元な争いでタメを張れる。
会長曰く「スーパースターマンは死んだかもしれんが あいつが死んでも戦力に何の影響もない」
コイツと同レベルの会長が弱いのか、それとも一応改造した成果はあったのか……?
会長は曲がりなりにもヒーロー協会設立以前には世直しマンや三本柱マンと共に悪の宇宙人を倒して回っていたヒーローだったので実力はあるはずなのだが…?

その為に毎回宇宙人が登場していた頃は変身登場→宇宙人の一撃で大ダメージという展開が大半であった。
ゆえに努力と洋一はスーパースターマンを戦力とは見ておらず、やられる光景から敵の強さを計る指標代わりであった。
「師匠 私は5秒だと思います」「じゃあボクは10秒」などとやられる時間を賭けの対象にしていたこともある。
最短記録は何とレオパルドンをも上回る0.7秒
あまりに弱すぎて、弟・妹が「ラッキーマンと努力マンのお荷物」などと悪ガキにいじめられていたほどである。

また、生粋の地球人であるため飛行能力はない。ただし宇宙空間でも活動できる。


☆武器


スーパースターカッターッ!!」のみ。
鋼鉄製の星形カッターで、初期は重さ故あまり飛ばなかったが、秘密特訓によりよっちゃん編では一瞬だけ活躍した。一瞬だけ。
光線銃(スーパースタービーム)と小型のスーパースターカッターのような武器を自作したことがあるが、銀玉鉄砲と銀紙*2だったため、努力マンが徹夜で改造するハメに。

☆生活


目立は昔、大量の借金と幼い弟妹を残し親に捨てられてしまい、極貧生活を強いられていた。目立ちたいという気持ちはその反動らしい。
家ではペットの白馬・ペガサス(目立の作った羽根飾りを付けているただの馬)を飼っている。
目立の弟・拓内が「内職で買った人参だよ」と餌をやっただけで大泣きしていた。
しかしこの経験が、彼にある特殊能力を与えることになる。

ちなみに地球侵略に来た宇宙人の宇宙船を勝手に乗っ取ったため住まいだけは豪華になっていった。


☆能力


実力はないと書いたが、ちゃんとスーパースターマンとしての能力もある。二つだけ。


まず一つはスリ能力
これは前述の極貧生活の影響で買い物もままならない彼がごく自然と身につけたものである。
パッと見では大した技ではないように見えるが、心を読める上に元から強く隙がない*3世直しマンから
読心マシーンを(その時は無意識の行動とはいえ)気づかれず盗めるレベルである。


そして二つ目は不死身
そう、不死身である。
初期の時点で、家一軒吹っ飛ばすガス爆発に巻き込まれても、敵宇宙人は失神したのにスーパースターマンは軽傷だったほど。
(ついでに言うならその直前に飛行機の高度から転落して地面にめり込んでも何事も無かったかのように歩き回っていた)
スーパースターマンの細胞は極度の極貧生活のなかで、少しの栄養でも細胞分裂できるSSRNA(ダブルスペシャルアールエヌエー)という特殊な核酸を備えていた。
そこに改造手術を受けたことで、一つの細胞が一気に64個に分裂するようになったのだ。
しかもたびたび他のヒーローからツッコミ(ラマンちゃんのドッゴーンとか、世直しマンSZGのパンチとか)を受けるたびに進化していくからハンパない。
一個でも細胞が残っていたら復活できるレベル。
全とっかえマンの25連発ミサイルの直撃を受けて粉々になっても再生した。……ただし細胞分裂で復活するのもけっこう痛いらしい。
あの生命力はギャグ補正ではなかったのだ。
極貧ってパネェ

裏宇宙編では一瞬だけ「スーパースター・オン・ファイヤー」という強化形態を見せた。
これはヒーロー製作所で改造手術を受けた際、所長にこっそり取り付けられた機能。
スーパースターマンの怒りが頂点に達した時、「目立」の文字が「日立」に変わり、肉体が熱く燃え上がるというものである。
見た目にも強そうであり、他のヒーロー達からも思わぬ期待を寄せられたが、結局はただ燃え上がるだけの出オチぶりだが結果的にさっちゃんの能力を封じるきっかけになった。


☆ヒーロー認定証


とっても!ラッキーマン」世界のヒーローはヒーロー協会からヒーローと認められなければヒーローとして活動できない。
(また、会長からパワーを注入してもらうことで通常の10倍の力が出せるようになる。)
その証がヒーロー認定証である。

その認定証を、彼はなんとヒーロー協会会長直々に直筆で書いてもらい手渡しまでしてもらったのだ。


今ここに、その内容を記す


ヒーロー認定証

スーパースターマンやろー
とべねーよえーてくせわりーけど
あんまりしつけーから
特別にこれやるよ



               ヒーロー協会会長

…アンタ(会長)が言うな的な内容も多いが。 


こんな彼だが、結局対した戦力にもならん雑魚、ネタキャラだと思って甘く見てはいけない。

実はスーパースターマンになる前から出番があり、その際に半魚人に対して打撃を与える活躍をしていたりする。
また、意外と博識な面も多く、解説をしていた時もあった。

度々宇宙人にボコボコにされながらも決して挫けることなく立ち向かい(努力マンやラッキーマンの手助けもあったが)単独で宇宙人を倒した回もあったりする。
頭数が必要な回ではしっかり加わっていたりと皆からは仲間と認識されている。

小指グリーン戦では、自分で書いた円から出ないと抜かした彼を、花びらの上から降りずに円から出したのだ。
正体を現してからは流石に敵わず試合には負けたが、ほぼ人間の能力のまま、目立ちたい執念と根性で宇宙人に一泡ふかせたのである。

裏宇宙編では、外すと爆発するさっちゃん兵の鉄兜を「かっこいいから」と自らつけてしまったり、一時期オモチャにされた上放置されていた。



俺が追記・修正して目立ってやるぜ!!


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最終更新:2023年12月26日 23:59

*1 当たり前だが医師法違反と傷害罪が即座に適用される。

*2 しかも武器ではなく子分に付けるバッジだった

*3 努力マンが心を読まれないよう無心で攻撃しても何発も攻撃して鎧をかすらせるのが精一杯だった