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真・女神転生 デビルチルドレン(漫画)

登録日：2010/12/29 Wed 02:01:17
更新日：2023/12/03 Sun 06:03:28
所要時間：約 4 分で読めます


コミックボンボンで連載されていた、藤異秀明による漫画版デビチル。
全5巻。
当初はそれなり少年漫画っぽい絵柄（それでもそれなり暴力的なシーンはあった）だったが作者の特性が発動し、連載途中で絵柄が変わり、ボンボン史上まれに見るシャープでエッジのきいた画風が特徴になり、小学生向けらしからぬシリアスかつ暴力的なシーンが多い。

例:)
  • 敵数人を倒し、血の雨を降らす
  • 主人公の腕が切断される(切断面までしっかり描写)
  • 敵の刺客を斬殺して血の雨を降らせる
  • 首ちょんぱ
  • 上半身まるごと食いちぎる
  • 口から上下に引き裂く　etc...

また、本作はGBのデビルチルドレンのコミカライズ作品のハズなのだが、ゲーム版をどう解釈すればそうなるのかと言うほど悪魔のデザインがオリジナルとかけはなれている。
さらにこの手のゲームの仲魔を増やして育成していくという部分が全く反映されていなく、最早使い捨てかというくらい仲魔がパンパカ死んでいく。

エロは控え目、っていうかほぼない。
キザな台詞が多いあたり厨二向きかもしれない。
ちなみに作者の藤異は漫画版『ロボットポンコッツ』でお馴染みのタモリはタルの弟子。

全体的な雰囲気は真シリーズに近く、従来のメガテンファンからの評価は高い。
真・女神転生4の発売に合わせて、2013年5月に新装版が発売された。

なお新装版には
「ボンボン誌上でカルト的人気を博した異色作」（公式の宣伝コピー）
「ボンボンなんか読んでたからそんな歪んだ性癖になっちまったんだよ」（1巻あとがき、大きなお世話である）
「小学生の前で仲魔達が死んでいく――」（1巻帯）
「その腕がもがれようとも、大切な人を取り戻したい!!」（2巻帯、なおこの巻で本当に刹那の腕がもがれる）
といった危ないワードがデカデカと書かれており、もはや編集側も開き直っている。


【あらすじ】

父が行方をくらまし母も早くに亡くした小学生の少年、甲斐刹那は、雪の降る８月に｢郵便屋｣から謎のアイテムを渡される。
直後に現れたデビルによって郵便屋が目の前で殺され、自分も瀕死の状態にされてしまうが、渡されたアイテム『デビライザー』でケルベロスを召喚し再び立ち上がる。
そしてここから刹那のデビルチルドレンとしての、魔界の大魔王を倒すための過酷な旅が始まった…。


【登場キャラクター】

◆甲斐刹那
銀髪の主人公。父の忘れ形見であり母の形見でもある『メシアのツノ』を持つ。
最初はただのスパッツヘッポコ野郎だったが、魔界で自分の非力さを痛感してからは脅威的なスピードで実力をつけ、生身で悪魔と渡り合えるほどにまでなる。
話が進むにつれて小学生とは思えないような達観した性格になっていく。

◆クール(ケルベロス)
刹那のパートナーデビル。
魔王軍に滅ぼされた一族の生き残りで、その時のような悲劇を止めるために戦う。
話が進むにつれて鼻が短くなっていく。

◆要未来
もう一人の主人公にしてヒロインその一。
メシアの瞳を持つ、おでこがチャームポイントのスパッツ娘。
デビルチルドレンとして以外にも刹那を守るという使命を持ち、幼いころから刹那に世話を焼いていた。
崖から落ちて死にかけたり記憶を消されかけたりヒロインなのに扱いが不遇。

◆ベール(グリフォン)
未来のパートナーデビル。
マスターに似て高圧的な態度を取ることが多いが、根は他人を気遣う優しい娘というのも未来似。
話が進むにつれ手足が簡略化され可愛らしくなっていく。

◆ナハトコボルト
ベールに次ぐ未来の仲魔。
マスター想いで実力もある健気なヤツだが扱いは不遇。
よくハブられる。

◆高城ゼット
刹那、未来と仲良しの男の娘。
第一話ではただの可愛らしいショタだったが、再登場してからは他人を見下したようないやらしいキャラになっている。

◆エレジー
ヒロインその二。
大魔王の一人娘だが愛されることなく捨てられてしまい、そのことから自分の命すらも軽く見ている。
地上に火線が走り数瞬あとにその火線にそって大爆発が起こるいわゆる「巨神兵ビーム」の使い手。

◆アスモデウス
エレジーのパートナーデビル。
他の仲魔が死ぬなかでも生き残り、その後終盤まで活躍をみせる。
イケメン。

◆ナガヒサ
未来が旅の途中で保護した男の子。
刹那の弟ではない。ましてや鉄雄でもない。

◆フェンリル
「ぬるいわ！」
『白い悪魔(ディアブロ)』の異名を持つ白狼。
渋い漢。アニメ版のオカマ口調のは別人だきっと。（ただしアニメ版にも一度だけ漫画版のイメージに近いフェンリルが登場している）
ある人物の命令に従って反乱軍を組織し、大魔王の失脚を狙う。
クールの一族を皆殺しにした張本人で育ての親でもある。
コイツもクール同様にどんどん鼻が短くなっていき、最終的にはオッサン面に…

◆ゼブル
世界の創造主ホシガミの使い。
人間界と魔界を行き来する監視者の役割を与えられていたが刹那たちに情が移ってしまい戦いに干渉する。
ちなみに少食。

◆アゼル
魔界を統べる大魔王。
メシアのツノと瞳の融合体『ノルンの鍵』を手に入れ世界をも手中に収めようと画策する。

◆ルシファー
元々は彼が大魔王であり平和と人の命を尊ぶ人格者だが、アゼルによって牢に幽閉されてしまっている。



刹那「クール！追記!!」
未来「ベール！修正!!」
ク・ベ「Yes.master!!!」

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