あいさつの魔法。

登録日:2012/03/11 Sun 14:46:04
更新日:2024/04/07 Sun 11:54:26
所要時間:約 7 分で読めます





西暦2011年――日本は
あいさつの魔法につつまれた――




まほうのことばで
たのしいなかまが



イラスト:yukky
歌唱  :松本野々歩
作曲編曲:飛渡健次郎・嶋倉紗希(SaKi)
CV(全員):嶋倉紗希(SaKi)

ACジャパンの「2010年度全国キャンペーン」の一つとしつ作成され、2010年7月から2011年6月まで一年間CMが放送されたり広告が展開された。
テーマは「挨拶の励行」。
制作は東急エージェンシー北海道支社及び株式会社モーニング。

正式名称は「あいさつの魔法。」であり、句点も含まれている。


◆登場キャラクター達
  • あいさつ坊や
水色のシャツに黄色いテンガロンハットと赤の蝶ネクタイがチャームポイントの男の子。
あいさつ小学校に通う小学生であり、その挨拶のお陰で学校の人気者。
後に、イラストレーターからあいさつ坊やの本名は「ジョン・太郎・ハロー」である事が明かされた。

  • あいさつガール
赤いリボンでまとめたポニーテールに黄色いワンピースが特徴の女の子。
どこからともなく光の中から現れた。おしゃまな性格らしい。

  • こんにちワン
茶色い犬。あいさつ坊やの親友。
カラフルなボールに宙返りで乗れる運動神経の持ち主。全10匹の動物で唯一種族名では無く鳴き声。

  • ありがとウサギ
職業はバレリーナ。回転すると遠心力で顔の形が凄い事になる。
白いウサギで王冠をつけている。
顔がおでんくんにしか見えない事から良くも悪くも一番のネタキャラとなった。暴行されたり凌辱されたりするイラストも多かった。
その温かな挨拶から町中の男の子からモテモテ……何だと?

  • こんばんワニ
緑のワニで職業は天体観測士。
星が先についた指し棒を所持し、流星群の接近を伝えるのが主な役目。

  • さよなライオン
黄色いライオン。たてがみが手の形をしている。
人を笑わせる事が得意で、お別れが寂しい時でもおもしろく別れられる能力を所持する。
信じられるか……ありがとウサギと同じ人の声なんだぜこれ……。

  • おはよウナギ
職業はマジシャン。
黒いウナギ。
白いシルクハットやステッキを身につけ、ステッキから花を出せる。
町一番の早起きで、朝の散歩が好き。
何故かラジオ版20秒でソロがある。

  • いただきマウス
紫色のネズミ。耳は右耳がすり鉢状、左耳がお碗状の茶碗になっており、右耳の茶碗にご飯が盛られている。
赤い眼鏡と申し訳程度の前掛けか特徴的。
グルメでしつけには厳しい。

  • いってきまスカンク
職業は冒険家。
黒いリスみたいな体系にピンクのモヒカンと特徴的な外見だが、60秒版以外では最後の集合からもハブられているので存在を知らない人も多いかも。
微妙にリュックを背負っている。

  • ただいマンボウ
職業は魚屋……の息子。そこ、仲間を売ってるとか言わない。
青いマンボウに胴体手足がついており、口からシャボンみたいな泡を出す能力を持つ。
店の手伝いが出来るしっかり者で、客に誉められるのが好き。

  • ごちそうさマウス
いただきマウスの息子。外見は似ているが、こちらは全裸。
耳は母親と同じだが、ご飯は盛られていない。
なんでも食べる食いしん坊。

  • おやすみなサイ
職業は占い師。
ピンクのサイ。
白いパジャマに三角形の帽子をつけ、白い枕を持って鼻提灯を膨らませている。目も閉じきっている。パジャマはいつも着ているとか。


◆メディア展開
テレビが15秒、30秒、60秒の3パターン、ラジオが20秒と40秒の2パターンがある。
また、時おり新聞や雑誌にも広告が載った。


  • TV15秒版

ワン→ウサギ


まほうのことばで
たのしいなかまが
ポポポポ~ン


あいさつするたび
ともだちふえるね

エーシー


  • TV30秒版

ワン→ウサギ→ワニ→ライオン


まほうのことばで
たのしいなかまが
ポポポポ~ン(マンボウ、ごちそうさマウス、サイ)

ウナギ→いただきマウス


あいさつするたび
ともだちふえるね

エェェシィィー


  • TV60秒版

ワン→ウサギ→ワニ→ライオン


まほうのことばで
たのしいなかまが
ポポポポ~ン(マンボウ、ごちそうさマウス、サイ)

ウナギ→マウス→スカンク→マンボウ→マウス→サイ


すてきなことばで
ゆかいななかまが
ポポポポ~ン(ワニ、ライオン、ウナギ)


こんにちワン
ありがとウサギ
あいさつするたび
ともだちふえるね


エェェェスゥィィー


最後の

あいさつするたび
ともだちふえるね
の部分では登場キャラクターが集合しており、左から
マンボウ、ウナギ、ワニ、ウサギ、ガール、坊や、ワン、ライオン、いただきマウス、ごちそうさマウス、サイ、スカンク
の順番だが、60秒版以外では何故かスカンクがハブられている。

また、見比べると分かるが、同じパートでも長い版の方が余裕がある。


  • ラジオ20秒版

ワン→ウサギ

まほうのことばで
たのしいなかまが
ポポポポ~ン

ウナギ


あいさつするたび
ともだちふえるね


  • ラジオ40秒版

ワン→ウサギ→ワニ→ライオン


まほうのことばで
たのしいなかまが
ポポポポ~ン

ウナギ→いただきマウス→スカンク→マンボウ→ごちそうさマウス→サイ


あいさつするたび
ともだちふえるね


  • 新聞広告、雑誌広告
設定や名前が紹介されている。しかし、新聞広告ではまたしてもスカンクだけハブられている。

基本的にACのCMは流れても他のCMに紛れる為そこまで特徴的では無かったが…

  • 2011年3月11日以後
かの東北地方太平洋沖地震によって民放は企業のCMを自粛しないといけない状況になり、利益を求めないACのCMだけが延々と流される羽目になる。

その中でも特に視聴者の印象に残るCMがこのあいさつの魔法。であった。

独特のメロディに一度見たら忘れないキャラクター達、歌に台詞、歩行運動……

お陰でポポポポ~ンが2011年流行語大賞にノミネートされたり、2011年ネット流行語大賞で見事大賞に輝いたりした。

ただし時には3回、4回と連続で流れ、洗脳させるかのように感じる為か、不快感を覚えた人も多かった。

しかし津波と瓦礫の映像ばかりの中、良くも悪くも暗い空気を緩和させる事は十分に出来た為、一概に悪かったとは言い切れない。

ちなみに当時のACのCM共通だが、震災発生から2,3日後には中身はそのまま、最後のACは文字だけで音声が省略されたバージョンが流されるようになった。

毎日数百回もテレビから「エェェシィィー」を聞かされるため、そのことに配慮としたと考えられている。

この毎日何回も見聞きする点、それによる強烈なインパクト、キャラクターが登場するという点から2011年を中心に盛んに二次創作も行われた。「攻強皇國機甲」等は動画サイトでネタ動画を探した者なら一度は聞いた事があるだろう。

このように、あいさつの魔法。は東日本大震災を語る上で欠かせない存在になったと言っても過言では無い。

なお、余談ではあるがこのキャラクターたちの商品化が要望されたことがあったが、
ごく一部の同人レベルで存在こそしたが、オフィシャルなもので存在しなかったのは言うまでもない。


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最終更新:2024年04月07日 11:54