ウォーズマン

登録日:2010/10/12 Tue 00:32:45
更新日:2024/04/14 Sun 11:08:50
所要時間:約 25 分で読めます


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………こ…こわい…… うすのろ野郎 かませ犬 アイドル超人 アワワ… ウォーズマン ウォーズマン理論 ウギャア キン肉マン クロエ コンプレックス コーホー ゴザーイ! スクリュードライバー セコンド ソビエト ソ連 ネタバレ項目 ハーフ バトルマン パロ・スペシャル ファイティング・コンピューター ヘルズ・ベアーズ ベアークロー ベアークロー←外したほうが強い ベルモンド レギュラー ロボット ロボ超人 不老 仮面 伝説超人 元不遇 堀秀行 師匠 弟子 掛川裕彦 本当は優しい人 梶裕貴 機械生命体 正義超人 残虐超人 氷の精神 田中亮一 結構暗い過去持ち 覆面レスラー 超人 超人レスラー 超人師弟コンビ 超友情モード



ヒュゥゥゥゥゥ……(吹雪の音)

オレはウォーズマン
人呼んで
ファイティング・コンピューター

\…ボン♪ボン♪ボン♪ボン♪ボン♪ボン♪ボン♪ボン♪…/

オレのことをロボ超人だと笑わば笑え
確かにオレは、体の半分はロボットで半分は超人だ
体の中に機械やコンピュータが組み込まれている

だが言っておくが、オレをバカにする奴は
この鉄の爪・ベアークロー
胸に突き刺さるのを覚悟しておくがいい!


ウォーズマンとは、『キン肉マン』に登場するロボ超人。

●目次

基本スペック

超人名:ウォーズマン
本名:ニコライ・ボルコフ
Cv:田中亮一(アニメ47~58話)
   堀秀行(アニメ59~最終話、劇場版シリーズ、各種ゲーム)
   掛川裕彦(王位争奪編)
   竹本英史(II世)
   梶裕貴(完璧超人始祖編)*1
所属:正義超人(元・残虐超人)
出身地:ソ連(イギリス帰化時期あり)
身長:210cm
体重:150kg
超人強度:100万パワー

必殺技
  • スクリュードライバー
    • 装備したベアークローで相手の頭を突き刺し、そのまま脳天をかき混ぜるキン肉マンの中でも屈指の残虐な技。ラーメンマンを植物状態に陥らせた。
  • ウォーズ・ピストンエルボー
    • 肩車の体勢で相手の上体に乗っかり脇の下に自分の足を差し込むことで腕の動きを封じ、そのまま相手の頭部目がけて両肘から交互にエルボーを連打する。
    • 新シリーズでは「エンパイヤーエルボースタンプ」と称されたり、Ⅱ世で弟子のケビンマスクが使った時は「暴風雨(ストーム)エルボー」になっていたりと技名が安定しない。
  • パロ・スペシャル
    • 相手の背後から両足を内側から引っ掛け、両手をチキンウイングで絞り上げる関節技。
    • ジャッキー・パロが考案した実在する技だが、掛け手の前後が逆である。正調のものはケビンマスクの「OLAP」とほぼ同じ形。
    • 実際のプロレスの試合でも使用する選手がいるが、ジャッキー・パロのものと区別する為、「ウォーズマン式パロ・スペシャル」と呼ばれることもある。
  • ウォーズレッグブリーカー
    • 仰向けになった相手の足に自身の足を絡ませ、踵を掴んで外側に開いていく事で相手の関節を締め上げる技。初披露となったザ・マンリキ戦ではそれまでどんな技でも平然と痛がる演技をしていただけの彼に本気で苦痛を与えた上で両足の関節を破壊した。片足のみにかけるバリエーションも。
  • クロー・ウォール
    • 両手のベアークローを隙間を合わせる形で結合させ、防御壁を作る。
    • 相手の打撃技にタイミングを合わせることで逆にダメージを与えられる。

テーマソング
悲しみのベアー・クロー(歌:Woo、こおろぎ'73)


人呼んで「ファイティング・コンピューター」。ロボ超人と呼ばれているがアンドロイドや改造人間ではなく、
超人レスリング東欧チャンピオンであったミハイルマンことミハイル・ボルコフと人間の女性ナターシャ・ボルコフの間に誕生した。
出生については後述。
その顔貌は巨大なモノアイ(なぜか左目の位置にあり、隻眼のように見える)と機械パーツに絡みつくむき出しの筋線維という
直視し難いものであり、人間と変わらない感性を持つウォーズマンはそれに劣等感を抱きシンプルなデザインのマスクを着用している。
ちなみに趣味は「読書」の様でミート君が神田の書店街で立ち読みをするウォーズマンを撮影している。

超人強度は純粋な正義超人としてはトップクラスの100万パワー。
カナディアンマン悪魔超人に転身する前のバッファローマンも同等の数値だが、彼らはウォーズマンほどのテクニックがなくそのパワーを活かせずにいた。


戦積
対ティーパックマン○
対ペンタゴン○
対ラーメンマン○
対キン肉マン●
対バッファローマン●
対ヘル・ミッショネルズ●(タッグ戦)
対ザ・マンリキ○
対チーム・コースマス○(タッグ戦)
対ヘル・イクスパンション●(タッグ戦)
対ポーラマン○ 
対オニキスマン▲


劇中の活躍

キン肉マン(無印)での活躍

【第21回超人オリンピック編】

初登場。なにをトチ狂ったのか解らないロビンマスクによってその才能を見いだされ、
キン肉マンを倒す者として徹底的に冷酷な戦闘マシンとしての教育を施されていた。

その実力は本物であり、ティーパックマンを瞬殺し、テリーマンが太鼓判を押すペンタゴンもベアークローの錆びとし、前大会準決勝進出したラーメンマンすらをもスクリュードライバーにて戦闘不能にした。

当初はロビンマスクから教えられた技術のみで戦っておりキン肉マンは対戦経験から見切ることができたが、
ロビンマスクがほれ込んでスカウトしたというアリジゴクホールド パロ・スペシャル を始めとする本人の技術も一級品。
※このパロ・スペシャル、実在のプロレスラーであるジャッキー・パロが用いたものだが、かける側の身体が前後逆であるなどの相違点があり、ケビンマスクのOLAPが本来の形に近しい。その為、実際にプロレスラーがかけた際リングアナウンスや解説などでは、正調のものと区別する為、「リバース式」もしくは「ウォーズマン式」と称されている。

しかしそのファイトスタイルとは裏腹に彼本来は心優しく、
死刑囚相手のスパーリングで孫の写真を抱えた老死刑囚を見逃してしまうなど非情になりきれない部分もあった。
というより当時はロビンマスクのプローモション指示の為なのか本人自身の声すら出さず呼吸音しか発しない事で「不気味な殺人マシン超人」という役割を
演じる事が優先させられていた為であろう。

決勝戦ではキン肉マンと「覆面剥ぎデスマッチ」を行い一進一退の激闘を繰り広げるが、今までに30分以上戦うことがなかったせいで
30分以上戦闘を続けると肉体がショートしてしまう虚弱体質の仕様になっていたというありえない弱点を衝かれ、
新必殺技・キン肉バスターにより敗北してしまう(この弱点は21世紀現在ですら解決していない)。

試合後、マスクを剥ぐ事を躊躇うキン肉マンに対し自らの声で始めて喋り潔くマスクを外してコンプレックスだった素顔をキン肉マンや観衆に晒すが
同時にキン肉マンとの友情を確かなものとした(顔が晒された後改めてキン肉マンはマスクを付け直してやっている)。
ちなみに章末に掲載されたロビンの捨て台詞は信じられない物であり、その直後の綺麗なロビンも違和感がバリバリである*2

あとなにげにキン肉マンの恋人のビビンバと良い仲になっていたようだがこの関係はこの章だけで終わっている。

アニメ版では30分以上の時間制限は無く1時間以上戦い、パロ・スペシャルでキン肉マンを追い詰めたが、ラーメンマンの声援で勢いを取り戻したキン肉マンのパワーによってコンピューターに負荷が掛かりショートしてしまいパロ・スペシャルを破られた。
キン肉マンの新必殺技「キン肉バスター」が決まりKOになったと思いきや、ここでロビンマスクの呪縛から解放され自分の力で立ち上がり屈強な精神力を目覚めキン肉マンと更なる激闘を繰り広げた。
最終的にはキン肉マンの「風林火山」で今度こそKOになり、試合後はキン肉マンとロビンマスクとの友情を結んだ。



兎にも角にも一エピソードキン肉マンとほぼ同等という強キャラとして確立し始めたかにみえたウォーズマンだが、次シリーズにて転機が訪れることとなる。


【7人の悪魔超人編】

それはステカセキングの不意打ちで倒された事…ではなく、シリーズボスであるバッファローマンとの対戦カードが組まれた事である。
1000万パワーの圧倒的なパワーの前に、ウォーズマンの技術は全く通用せず「………こ…こわい……」と弱音を吐いてしまう。

その後は持ち直し、キン肉マンとの戦いでインプットされた火事場のクソ力で超人強度の差を埋めるが、
代償としてタイムリミットは更に短くなり、最後の一手として
伝説のウォーズマン理論(100万パワー+100万パワーで200万パワー!!いつもの2倍のジャンプがくわわって200万×2の400万パワーっ!!そしていつもの3倍の回転をくわえれば400万×3の…バッファローマン、おまえをうわまわる1200万パワーだーっ!!)によってバッファローマンの片方の角をへし折るが、運悪く躱されてハリケーンミキサーを喰らってしまう。根性で立ち上がったかに見えたが、実は既にKOされており、弁慶の立ち往生の如く、ファイティングポーズを取ったまま事切れていた。
ちなみに一部の解説では「マトモに当たっていたらバッファローマンと言えど身体を貫かれて死亡しており、硬いロングホーンで受ける様に本能的に躱したのは正解だった」と言われている。

これ以降ウォーズマンは試合中の弱気な発言が増えており、読者からは「冷酷な残虐超人であることを止め、感情を表に出し始めたことで弱体化した」と評されることも多い。
ただ、情け無用の残虐ファイトは悪魔超人の得意分野であり、バッファローマンはこの試合でロングホーンを1本失いながらも火事場のクソ力を発揮したキン肉マンがギリギリ勝てたほどの相手なので、前シリーズのウォーズマンでも勝利は絶望的だったと思われる。

最強のライバルであったがゆえに新シリーズのボスの強さを表現する引き立て役にされてしまう、これだけならばよくある事なのだが……。


【黄金のマスク編】




ま さ か の 出 番 な し

無しといってもきちんとした形式の対戦カードのことであり、一応アシュラマンとの対戦はあった。

キン肉マンの悪魔6騎士との第2試合でプラネットマンの魔技人面プラネットによってロビンやテリー達と共に各惑星に憑依させられてしまう。

仲間の危機を救う為、自らの位置にある心臓をキン肉マンに貫かせ、勝利をもぎ取る。

が、ウォーズマンは辛うじて生きていたが為に更に悲惨な目に遭ってしまう。

体内にリングを建てられる。
背骨を穴だらけにさせられる。
肺に穴を開けられる。
機械の心臓に強烈なショックを受ける。

以後のシリーズでボコボコにされる流れはここから始まった。

…あれ? なんで寝ているのに背骨は垂直なんだ?
それに月まで往復できる飛行能力を持ってる超人たちが、なんでわざわざ馬鹿丁寧に背骨をよじ登るんだ?

言いたいことはたくさんあるが、そう言うものだと割り切ろう。

救命後、不完全な体調でアシュラマンに挑むが当然敵わず、開始早々、阿修羅バスターを掛けられそうになりかけつけたキン肉マンの乱入でなんとか助かった。

以上のように全く正式な対戦はなかった。
(´;ω;`)


【夢の超人タッグ編】


「アワワ…」

恐らく最も不遇なシリーズ。
ロビンとのコンビである超人師弟コンビで出場するが、対戦相手であるネプチューンマンの正体を確かめる為にわざとダメージを負うロビンの勝利度外視な戦法に付き合ったことで敗北。

その際に攻撃で視力を失ったうえに覆面狩りと称してクロスボンバーを喰らわされ絶命。
逃げることは不可能と言われるパロ・スペシャルは軽々外される。味方のロビンにはタワーブリッジを極められる。など敵味方なくボコボコにされていた。
あれは虐めだ。

その後の準決勝では狩られたマスクからベアークローが飛び出し金網恐怖症に苦しむモンゴルマンを救い、
決勝では他の死亡した正義超人と共に幽霊となりキン肉マンとテリーを支えた。
死んでからのほうが活躍するってどういうことだよ。

ちなみに初代アニメ版では後のアニオリで1人だけ退場したままなのはまずいと判断されたのか、まさかの生存する展開となり最終回まで引き続き登場することとなった。予定通りキン肉星王位争奪編が1987年に放送されていたら超人墓場の描写はどうなっていたことやら。


【キン肉星王位争奪編】

タッグ編から超人墓場に居たまま復活しておらず、墓場で真面目に労働に励んでいた。
そんな時マリポーサチームの中堅、ミキサー大帝によって超人墓場へ送られたキン肉マンと再会。
重要な試合に戻らねばならないキン肉マンに自ら稼いだ「復活の玉」三つを与え、かつ本来は四つの玉が必要な為不完全な開き方で閉じかけた現世への扉をキン肉マンが通るまで支えて救う。

その後、ゼブラチームの先鋒、ザ・マンリキによって叩きのめされるミート君を救う為に
死の世界である超人墓場に唯一存在するオカルト物質「生命の石」を加工して作った人工心臓を移植するDr.ボンベの蘇生手術を受け蘇る。
ちなみにこの時点で機械と生身(超人)だけでなく超人墓場のオカルト物質も取り込まれた為ウォーズマンは「機械と生身とオカルト物質の融合体」となり
完全に作中世界内唯一無二の存在になってしまっている。
現行の「超神との戦い」編でどこまで反映されるか楽しみな部分でもある。

しかし心臓は蘇生したけど脳(正確にはこれまでの戦闘訓練の記憶)を蘇生し忘れるヤブ医者っぷりが災いし、格闘技の知識が全て抜け落ちてしまったド素人超人として蘇ってしまう。
どういうミスだ。
当然マンリキにはボロボロに叩きのめされるが、途中から昔のロビンに会う前の地のスキルで戦い始め、ロビンやキン肉マンも事の真相に気付く。

そんなウォーズマンを救う為、ロビンはモップでバラクーダに変装しウォーズマンに残虐超人としての氷の精神を再インプットさせ、一時は逆転する。
ウォーズレッグブリーカーデゴザーイ
その後、キン肉マンの捨て身の行動により「オモイヤリ+ヤサシサ+アイジョウ=友情」を更にインプット、
記憶を完全に取り戻し勝利する。

なお、その後にラーメンマンはキャメルクラッチという残虐技で敵電池を真っ二つにしていたが、キン肉マンらは思いっきり誉めていた。
いい加減にしろ。

その後、マンモスマン対策に竹槍修行をしたが、会場に向かう途中マンモスマンに奇襲を受ける
おめえら知性ってそういう意味じゃねえぞ…。

修行の成果を発揮したがビッグ・タスクが回転する事までは予想できず敗北。

ウギャア キン肉マーン!!

この無様な断末魔をあげマスクを砕かれた後、病院に運ばれネプチューン・メッセージを受けて他の正義超人と一緒に大阪城に向かったのだが…。
フェニックスの母親を狙った知性の神以外の4人の邪悪の神に対して立ち向かったのはテリーマン、ラーメンマン、ウルフマン、ジェシー・メイビアの4人。
…なんでジェシー・メイビアがいるのだろう…ちゃっかりジェシーも解説からアイドル超人扱いされてるし。

結果としては素顔のままで最終回を迎えてしまう……。
(なお、病院でのワンシーンで、ウォーズマンのマスクが復活しているコマが1つだけ存在する)
なんかウォーズマンに恨みでも(´;ω;`) 
マスクが復活した後また素顔になっているため、恐らくマスクを奪われたことを作者側が忘れていたのだろう。しかしこの場合予備のマスクを持っていたという設定にすれば良かったのでは。むしろこの修正を入れたことで違和感が増している気がする


キン肉マンⅡ世での活躍


【プロローグ】

ロボ超人のウォーズマンには身体能力の劣化は無いのだが、新世代の悪行超人達にボコボコにされたらしい。(´;ω;`)
多勢に無勢だったのと、30分のタイムリミットがあったからだろう。そこはなんとかならないのか…(´;ω;`)

【ヘラクレスファクトリー編】

出番無し。(´;ω;`)
カレクックですらセリフがあるのに…。


【d.M.p編】

【新世代正義超人入れ替え編】

【ノーリスペクト編】

全て出番無し。(´;ω;`)

…余談だが、d.M.p編において、ある意味でウォーズマンのポジションを受け継いでいるチェック・メイトというキャラクターが登場した。
その扱いの酷さはおそらくウォーズマンですらかなわないレベルである。


【番外編 超人人気投票発表】

上記の通り、『キン肉マンⅡ世』では全く出番のなかったウォーズマンだが、人気投票で3位になる珍現象が起こった。
「オレはキン肉マンワールドではウォーズマンがNo1」「旧作の後半のウォーズマンのかませ犬扱いは本当に許せない」
などウォーズマンフリークからの投票が殺到したらしい。
ゆでたまごがウォーズマンにトロフィーを授与する際「こんなに人気があるならもっと登場場面を増やせばよかった」
と発言してしまい、積年の恨みとばかりにウォーズマンにスクリュードライバーで攻撃された。 ギャアア~~ッ


【第22回超人オリンピック編】

ロビンマスクの息子、ケビンマスクのセコンド「クロエ」としてオーバーボディを着けて登場。
国籍が違うとセコンドになれないのでイギリスに帰化していた。
バラクーダは問題にならなかったのだろうか。そもそも現実のスポーツには国籍が違う監督やコーチは普通にいるのに。

ケビンに自身の必殺技「パロ・スペシャル」と双壁をなす技「OLAP」を伝授する。
…のだが、その「パロ・スペシャル」がロビンマスクから伝授されたことにされてしまった。
その他にも、キチガイ親父の技を嫌っていたケビンにロビンの偉大さを説いたり、
キン肉マン一族にしか使えないと思われていた火事場のクソ力(大渦(メイルストロム)パワー)を習得させるなど、ケビンを超人としてとてつもなく成長させた。

悪魔の種子編の時も仏師のコスプレをしてケビンを陰ながら支援している。


【究極の超人タッグ編】

歴史改変によるケビン消滅の危機を救うべく新世代超人達が作ったタイムマシンに密航して過去の世界へやってきたウォーズマン。
過去に自分を闇討ちして来てボコボコにした張本人のマンモスマンを自分のタッグパートナーとして正義超人に教育したが案の定裏切られ、
ネプチューンマンと二人がかりでフルボッコにされる。

トーナメント終了後には深刻な重死傷者達は皆トロフィーバルブなどの効力で復活(回復)しているのに、一人タイムマシンで放置プレイ。(回復なし)

アリサ(とケビン)はウォーズマンのデバイスのお陰で一命を取り留めたにも関わらず、である。

やはり不遇なウォーズマン。

ちなみにウォーズマンの超人強度100万パワーは20世紀の正義超人の中ではトップクラスの数値なのだが、何故かこの数値を持つ超人は彼自身やカナディアンマンストロングマン、ガゼルマンと悉く不遇な扱いを受けている。

なお最初の頃は、2人組のテディベア超人ヘルズベアーズ№2ベルモンドとして(№1マイケルはマンモスマン!)活動。女子の人気を掻っ攫う。
新世代超人といがみ合う中、20世紀のキン肉マン達が余計に混乱するために変装したのだろうが、何故クマの着ぐるみなのか正直よく分からない(応募超人テディ・ザ・ジャイアントの流用とか言うな)。
またたまに、バッファローマンの登場に驚いたり、カオスに写真をねだられ「こ、こうか!?」と困惑しながらポーズを取るなど、素が出ることもあった。




読み切り[ウォーズマンビギンズ 仮面の告白!の巻]

キン肉マン誕生29周年記念ムック『肉萬〜キン肉マン萬之書〜』書き下ろし作品。
これまで伝聞でしか伝えられてこなかったウォーズマンの出生の秘密が明らかにされた。

冷戦下ソビエトの寒村に常にズダ袋を被って過ごす少年が居た。名をニコライ・ボルコフ
後にウォーズマンと呼ばれる男の少年時代である。 
余命を悟った母、ナターシャからニコライ少年は亡き父の秘密を知らされることに。

父の名は超人レスリング東欧チャンプミハイルマンことミハイル・ボルコフ。
実力と名声を兼ね備えていた彼だったが、更なる力への渇望といずれ訪れる自らの衰えを忌避した彼は
チェコの機械超人研究者ドクターワイr…ユーリ・コピィロフによって史上初の人間ベース機械超人に生まれ変わる。
その後ナターシャとの間に生まれたのがニコライであった。
つまり、機械超人と人間のハーフだから生まれついての半機械生命体なのである。
何を言っているかわからないかもしれないが、筆者もよく分からない。ナノマシン技術でも使われていたのだろうか…。
なお、ニコライの顔は生まれながらに機械むき出しであり、流石にナターシャも辟易したのか赤子の頃からズダ袋を被っていた。逆に可愛い。

ともかく家族三人でチャンプとしてのレスリング巡業の日々を過ごし、順風満帆に思えた機械超人としての日々はある日急転。
試合中にミハイルのAIが動作不良を起こし対戦相手を殺害、制止に入ったレフェリーも惨殺してしまう。
我に返ったミハイルは「神の領域にまで手を出した報い」を受けるべく妻子の前で自爆スイッチを押して自害。
*3
しかし、リング上でのレフェリー殺害という禁忌を犯した罰は遺族である二人をどん底へ叩き込んでいった。

そして母が没して10年後、ミハイルの元に旧ソ連の超人レスラー国家保安委員会(SKGB)が姿を現し
国威称揚のためにソ連代表の超人レスラーとしてニコライをスカウト。
劇中でおなじみのリングスーツを提供し、超人としての名をヴァイナー(война)・ムシーヌイ(машина)…
英語名ウォーズマンとなり、超人レスラー養成施設「狼の部屋」へ入所。
タイヤをハンマーでぶっ叩く(『はじめの一歩』でやってた薪割りと同じ背筋力トレーニング)、巨大な熊との格闘、
超能力トレーニングによってロビンマスクの秘伝パロ・スペシャルを透視してインプットしその様子を盗み見ていた何者かに惚れこまれ
逆走するベルトコンベアの上での死のランニングなど死人すら出る過酷なトレーニング(およびスパイ活動)の日々を過ごすが
食べる物にすら困る極貧生活を抜け出せた上に、父と同じように超人レスリングを通じて誇りと名声を得るまたとない機会を獲得したウォーズマンにとっては満ち足りた日々であった。

…しかし、ヴァイナー(戦争)・ムシーヌイ(機械)というロシア語の正式名称が秘める真の意味は誇りと無縁なものだった。
SKGBの真の目的は戦争に大量投入可能なロボ超人兵士の量産であり、ウォーズマンはその素体として
「1000人の兵士にも勝る、一人で一個師団並みの戦力を有する人間兵器」として研究されていたのである。
偶然からSKGBの真意を知り、国家の手酷い裏切りを悟ったウォーズマンは…



キン肉マン(Web連載)の活躍

【完璧超人編】

完璧・無量大数軍ポーラマンと対戦。
しかしリングに着く前に偶然生き埋めにされかけ登場が遅れるという微妙な出だしとなってしまった。
ネメシスとの死闘の末散っていったロビンの姿に一時は冷静さを欠きベアークローを失い30分のリミットも超えて敗北寸前にまで叩きのめされしまう。

しかし仲間たちや観客からの声援を受けロビンの教えを思い出し、「オモイヤリ+ヤサシサ+アイジョウ」に+シンジルココロをインプットすることで新たな力「超友情(スーパーユウジョウ)モード」を獲得し復活。
早速ロビンがネメシスに対し繰り出したばかりの「タワーブリッジ・ネイキッド」をポーラマンに対し痛め技で使用し、自身の素顔に対するコンプレックスも克服しパロ・スペシャル・ジ・エンドでポーラマンを撃破した。
おそらくこの描写は「ロビンが使っていた技のほぼ全ても継承し使用可能である」という示唆なのだろう。

本当に久しぶりのカッコいい活躍で読者を喜ばせた。


アイドル超人のリーダー格だったロビンから死に際に役目を託されたことで、現在は彼が新リーダーを担っている。
扱いの悪さに委員長に食って掛かるキン肉マンを抑える役目も引き継がれた
国立競技場での決戦時は、ロビンの仇を取るべく最初はネメシスの対戦相手を志願するが、
今はリーダーの立場であることを理由にラーメンマンから制止され、彼に対戦の権利を譲った。
最も、話の流れからすればネメシスとの戦いで決着をつけるのはキン肉マン以外にありえない。故にもしウォーズマンがネメシスと戦ったとしてもまたウォーズマンに黒星がついたことだろう。結果的にシリーズ内では最終勝利を綺麗に白星で飾れたからこれでよかったのだろう
以降はキン肉マン、ミートと共に各試合の様子を静観している。
解説役を一手に引き受けている為か、いつになく知識披露が多いのはファイティング・コンピュータの看板に偽りなしといったところ。

超神編(仮)】

オメガ・ケンタウリの六鎗客襲撃の際にはサタンの策謀により、他の正義超人たちと授賞式に参加中のタイミングを狙われマッスルガム宮殿に閉じ込められていたため出番が無かった。
しかしその後、調和の神が超人の価値を試す場として「バベルの塔」を出現させたことを契機に、各勢力の超人が集った混合チーム「リアル・ディールズ」に志願、チーム入りした。
曰くロビンから次なるリーダーの座を託されたにもかかわらず、結局の所リーダーらしい活躍を殆ど果たせていない(意訳)鬱憤が溜まっていたようで、オメガの刺客や超神勢力との戦いに関与できなかったことも重なり相当腹に据えかねていた模様。

マンモスマンの超人パワーで蘇ったロビンの帰還に喜んだのも束の間、最初にジェロニモと対峙した進化の神「ジ・エクスキューショナー」が超人誕生の秘密と天上界の思惑を語った途端、そのロビンがまさかの別行動を宣言したことにキン肉マンと激しく困惑してしまう。
実は彼が離反したのは、正義超人らの精神的な緩みを正すためという真意も秘めていたのだが、あえて語らず冷たく突き放したためウォーズマンには知る由も無かった。

かつてのリーダーに振り回されつつもキン肉マン、バッファローマンとのチームで塔を登り、ウォーズマンが挑んだ相手は維新の神「オニキスマン」。
奇しくも同じ機械の体を持つロボ超人……否、ロボ超神であった。

神でありながら機械の体を持つオニキスマンに激しく動揺し、神に作られた存在なのかと問いかけるも実は自ら改造した結果であると知らされ衝撃を受ける。
機械の体を全肯定するオニキスマンの姿勢とは真逆の、むしろ機械の体を恥じる程コンプレックスのウォーズマンもこれには精神的なダメージとして残り続け、終始複雑な想いを抱くことになる。
だがそれ以上にオニキスマンはウォーズマンを凌駕する技量とファイティング・コンピューターの持ち主であり、心技体全てを上回る相手には奮戦も叶わず追い詰められていく。

勝機を見出せず弱音すら吐いたウォーズマンであったが、キン肉マンの激励に奮起して己の身を削りながら「本能に従う戦い方」を目指し、あえてファイティング・コンピューターに頼らない戦法と火事場のクソ力でオニキスマンに食らいつく。
それはまさしく、あの超人オリンピックでファイティング・コンピューターの限界を上回る戦いを見せたキン肉マンの再演であった。
冷静な反撃を受けても火事場のクソ力で乗り越え、相手の力を奪うパロ・スペシャルに捕らえた……が、超神のパワーを取り込みきれずここまでの無茶が祟ってしまい、隙を突いたトドメのブラッケンド・オーバーライダーを叩きこまれた。

もはや死に体も同然のウォーズマンは、圧倒的超人強度のオニキスマンを破る最後の賭けとして「ありえないこと」……かつてバッファローマンに放ったものと同じ、限界を超えたあの一撃を放つ覚悟をキン肉マンたちに伝える。
彼らと友情を確かめ合い「オマエハサイコーノトモダチ」と言い残しスーパーユウジョウモードに移行すると、オニキスマンの突進を回避した勢いから3倍を超える5倍の回転を加えて2000万パワーに高め、更に本来60秒しか持たないスーパーユウジョウモードを5秒に爆縮することで5倍に力を増しギリギリ"神"に届くレベルの1億パワーを帯びた光の矢となってオニキスマンのガントレットと激突。
その結果、遂にガントレットを打ち破り、その反動でオニキスマンを半壊させてKO。だがウォーズマンも心肺停止状態に陥り、まさかの引き分けに終わった……。

最早ウォーズマンは助からないと思われたが、キン肉マン必死の呼びかけに応えるように蘇生。
自分の心配よりも、仮面が割れて機械部分の素顔があらわになったオニキスマンを気遣い、布で顔を隠すという「ヤサシサ」を見せた。
意識があったオニキスマンは自分に無いその感情こそが、自分を打ち破った原因だろうと理解を示しつつも、なぜ機械の体であることを恥じるかウォーズマンに問いかける。

ウォーズマンはロボ超人ゆえに迫害された過去の生い立ちや境遇を語りながら、今回の試合でオニキスマンが堂々と示した「機械そのものに善悪は無い」という姿勢が最後のピースを埋めてくれたとも感謝を述べる。
「善悪が入り込む余地があるとすれば、それは使う者の心がけ次第。ならば、それを誇るべき強みにしたい」と決意を見せたことでオニキスマンに認められ、勝利は掴めなかったが資格があるとみなされて最上階に送られるのだった。


本人の弁にもある通り、新リーダーという立場に反して試合に恵まれなかったウォーズマン最大の活躍ではあるのだが、
その一方で「ファイティング・コンピューターこそがウォーズマンの持ち味なのに、それを捨てる必要性があったのか」とも突っ込まれやすく、ロボ超人VSロボ超神の試合としてそこを残念がる意見もあった。
だが、試合描写を通してかつてロボ超人に苦しめられたキン肉マンの立場をウォーズマンで描き、敵にロボ超神を据えることで乗り越えさせたかった意図は確かに見える。


スクラップ三太夫での活躍

ロボット刑事『バトルマン』として登場。

なんと、アル中になっていた!
なんと、アル中になっていた!

大事なことなので二回言いました。

というのも、キン肉マンたちから、超人の楽園建設に誘われたウォーズマンだったが、ロボ超人という出自から、皆とうまくやっていく自信がなくこれを断ってしまう。そのことを後悔していたのだ!

そんな飲んだくれ刑事となっていたウォーズマンことバトルマンだったが、正義超人たちの記念品が強盗にあう事件を前に奮起。

最後には犯人を、懐かしのスクリュードライバーで仕留め、事件を解決。その姿をみた主人公の三太夫も、失いかけた自信を取り戻すのであった。

ラストは、キン肉マンのチャンピオンベルトを肩にかけたバトルマン……いやさウォーズマンの姿で締めくくられる。

\…ボン♪ボン♪ボン♪ボン♪ボン♪ボン♪ボン♪ボン♪…/

シベリアの冬は厳しい

オレが生まれ育ったのが、そのシベリアの小さな村
できそこないの超人として、みんなに石を投げられたものさ

そして、次に入ったのが『蛇の穴』
やられ専門のレスラー養成機関

だが、生まれながらにオレに備わっている
闘う本能が負けることを許さなかった…
その相手をぶちのめして雪の中を逃げたのさ!

この世は、勝たなければやられる!
だから、勝つためにオレは闘う!

だが、言っておくが…
オレの体の中にも赤い血が流れているんだぜ!


コーホー

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最終更新:2024年04月14日 11:08

*1 梶氏は2020年版『ダイの大冒険』でも旧アニメで堀秀行氏が演じたヒュンケルを担当しており、堀氏のキャラを2度引き継いだことになる。

*2 ファンの間では、スポーツ新聞が勝手に書き立てたものではないかという説も流布している

*3 AI暴走の結果とはいえ生前の人格からは考えられないような高い攻撃性の発露や本来は高度な機密保持のために用いられる自爆スイッチの搭載など、ミハイルマンの改造内容には軍事的な色彩が見え隠れする。