劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 裂空の訪問者デオキシス

登録日:2009/11/08(日) 00:45:19
更新日:2024/01/26 Fri 19:20:39
所要時間:約 9 分で読めます




もう1人じゃない。寂しくないよね?


劇場版ポケットモンスターの第七作品目。
2004年7月17日公開。興行収入43.8億円を記録。


●目次

【概要】


今回から短編が無くなる。そのため本編上映時間が以前より長くなった。
歴代シリーズで最もゲストキャラクターが多い。

今回のハイテク都市「ラルース」のモデルはカナダのバンクーバーである。

予告に反してレックウザの活躍シーンはあまりなく、
ゲストの少年の成長物語や、今までの作品以上に「伝説ポケモンの起こした騒動に巻き込まれたサトシ達」、
つまり怪獣災害に巻き込まれたパニック映画としての側面が強い。

そのため、ゲストの登場人物たちに着目するか、伝説のポケモンの活躍に着目するかで非常に評価が分かれやすい作品となっている。

脚本が園田英樹氏担当が続くこともあってか、サトシ達が伝説及び幻のポケモンの戦いにはほとんど関与せず、裏方として事態解決に奔走するスタイルはこれ以降の作品にもよくみられる。

本編で繋がりが言及された数少ない映画。
他にはミュウツーの逆襲ルギア爆誕のみ。


【あらすじ】


ある日、宇宙から隕石が墜落し北極へ。
隕石の元へ駆け付けたロンド博士やトオイ達が見たのはDNAポケモンのデオキシスであった。
そこへレックウザがデオキシスに縄張りを荒らされたと思い込み、縄張りを守る為に襲来。
激闘を繰り広げた末、ついにデオキシスは敗れ、レックウザも天へと帰る。
しかし、二匹の激しい戦いから逃げようとするポケモンの群れに巻き込まれた事がトラウマとなり、トオイはポケモンに触れなくなってしまう。

それから四年。
ハイテク都市ラルースシティに来たサトシ達は偶然トオイに会う。
トオイのトラウマを克服させようとするサトシ達だが、そんな中デオキシスが襲来。
デオキシスによってラルースシティの電気システムが停止した上にバリアが張られサトシ達は街に閉じ込められてしまう。
更にラルースシティにレックウザも現われ再び激しい戦いが繰り広げられるのだった…。


【登場人物】


サトシ:松本梨香
ご存知主人公。
ラルースに来た際にたまたまトオイと知り合う。
今作でも漢、そして最後は最早マリオ。

ピカチュウ大谷育江
ご存知サトシの相棒。
サトシとともにトオイのトラウマ克服の為に奮闘する。

ハルカ:KAORI
トウカジムジムリーダーセンリの娘。
ラルースのパスポートは悲惨な事になっている。
今回だけ水着姿は無い。

マサト:山田ふしぎ
トウカ(ryの息子。
ハルカの弟。
前作で活躍しすぎたことの代償今作は活躍の場がない。

タケシ:うえだゆうじ
ポケモンブリーダーを目指す糸目。

ロケット団
ムサシ林原めぐみ
コジロウ三木眞一郎
ニャース:犬山イヌコ
いつもの3人組。
今回も散々な目に会う。
ムサシのあるセリフは現代社会への痛烈な批判とも取れなくもない。



今作のゲスト

ラルースで生活している者もいれば、サウスシティで生活している者もいる。

トオイ日髙のり子
今作のもう一人の主人公。
過去のトラウマからポケモン自体は好きだが、触る事が出来ない。
彼の成長も今作の重要な要素である。

トオイの「ともだち」
謎の飛行物体。
形状変化で感情を伝える。
「ケーンジ君」とか言わない。
ケンジが出ていたとしても多分言わない。

ロンド博士山寺宏一
トオイの父親でポケモン研究者。
4年前の事件の後、ラルースでデオキシスの研究をしている。

ユウコ:上原多香子
ロンド博士の助手。
密かに大活躍。

リュウ:野島健児
サウスシティ出身のトレーナー。ケンタじゃないよ?
かなりキザで嫌味なため、序盤はイライラさせてくれるが、実はかなりの漢。
手持ちはバシャーモ

ヒトミ:ベッキー
常にノートパソコンを持ってる女性。
パソコンの分析による戦いを得意とする。
彼女のパソコンが無ければ恐らく平和は戻らなかった。
手持ちはメタグロス。念動によって風力発電ダイナモを強制稼働させ、危機打開の道を切り開く。

ショウタ:肥後誠
サウスシティ出身のトレーナー。ぽっちゃり系。
ハルカに惚れているが、ハルカは完全に困っておりスルーされている。ダンシングデブとは関係ない。
手持ちはカメックス…体形が被っているとか言ってはいけない。
力持ちで作中一のネタキャラ。

キャサリン:山本麻里安
リュウの双子の妹。
手持ちはアメタマ。
ピンクの帽子とスカートの方。

オードリー水樹奈々
リュウの双子の妹。
手持ちはアメモース
オレンジの帽子とスカートの方。「オードリー」だが、声は奈々様である。
7年後にはしょうりポケモンになった。






KABA.ちゃん(本人役)
さあ!どこにいるか探すんだ!
ちなみに好きなポケモンは『サトシ』
…色んな意味で危ない。


【登場ポケモン】


デオキシス:千葉進歩
宇宙から来たポケモン。
四年前にレックウザに撃破されるが、中心核が残っていたため復活。
ラルースシティに現れ、破壊活動を行う。

レックウザ小西克幸
オゾン層に生息する。
四年前に縄張りに侵入したデオキシスに攻撃を仕掛ける。
四年後もデオキシス復活後は攻撃をするという最早ストーカー。
しかし、ただ縄張りを守ろうとしているだけで悪い奴ではない。


ラルースシティに住むポケモン

ゴンベ:山本圭子
アホで天然で食いしん坊。
コイツがいなければラルースは復興出来なかった。
後にカビゴンに進化した。

プラスル:川瀬晶子
マイナン:比嘉久美子
仲良し二匹組。
サトシ達に協力する。
同年のポケモンジェットオリジナル短編「ピカチュウのなつまつり」にも同じものが登場!






主題歌
『L・O・V・E・L・Y~夢見るLOVELY BOY~』作詞・歌Tommy february
作曲・編曲MALIBU-CONVERTIBLE



以下ネタバレ


















トオイの「ともだち」は別個体のデオキシスで、破壊活動をしているデオキシスの仲間。
破壊活動をしていたように見えたデオキシスはただ仲間を探すために邪魔な電磁波を発する物や生命体を退かしていただけだった。
破壊活動をしているデオキシスの目的を知り、トオイの「ともだち」である別個体のデオキシスの復活に成功するサトシ達。

しかし、レックウザとデオキシスの激闘の末、ラルースのハイテク装置のガードシステムが過剰反応し、暴走。
最早伝説のポケモン以上の脅威と化し、デオキシスとレックウザさえも倒されてしまう。
ガードシステム本体の一番近くにいたサトシとトオイはゴンベが進化したカビゴンや、プラスル&マイナンらの力を借り、ついに装置を止める。
しかし、トオイの近くにいたプラスル&マイナンが墜落してしまう。
その時トオイに奇跡が起きた。
プラスル&マイナンに向かって手を伸ばすトオイ。
そして遂にトオイは二匹を捕まえ、トラウマを克服する。

そしてデオキシス達は別れを告げ、レックウザも去っていくのだった…。



【余談】

今回のメインテーマは「トラウマの克服」と思われるが、「電力に頼りきってしまった人間への批判」も含まれていると思われる。
またトオイというオリジナルの主役がいる為、AG編の劇場版シリーズの中では前作のマサト、次回作のサトシ、最終作のハルカといった、
サトシ一同の誰かが主役ポケモンと深く絡まない唯一の作品でもある。

また、本作の舞台ラルースシティはアニメ本編に登場したハルカのライバル、シュウの出身地でもある。

ED後、ピカチュウを始め、本作に登場したポケモン達(デオキシス&レックウザ除く)がボンボンを持ってダンスする映像が流れる。
かなり見ごたえがあるので一見の価値あり。

ポケモンぬりえ&イラストコンテスト2004テーマソング
『いっぱいサマー!!』歌 田村直美とヒマワリ合唱団
作詞ピカチュウ文芸部 作曲たなかひろかず
2年後のポケモンジェット機内公開作品「ピカチュウのわんぱくアイランド」でEDとして復活!







追記・修正は大都会に閉じ込められてからお願いします。

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最終更新:2024年01月26日 19:20