ウィリアム・ウィル・ウー(ガン×ソード)

登録日:2011/07/19(火) 23:12:41
更新日:2023/09/08 Fri 01:30:16
所要時間:約 6 分で読めます




母上!

母上ッ!!

只今戻りました、母上ッ!!!






ガン×ソード GUN SWORDの登場人物。


根暗そうだが言動の端々にどことなく育ちの良さを感じさせる青年。
カギ爪の男率いる名無しの組織のオリジナル7のメンバー。
武器は猛り立つレイピア。
彼も中々のオリジナル笑顔の持ち主。

普段は冷静沈着だが、情緒不安定の気があり他人に不干渉な分自身のパーソナルスペースに触れられると逆上しやすい。
同じオリジナル7のガドヴェドともその辺りがかみ合わず摩擦を起こしていた。その上旧式のオリジナル7を見下している節すらある。

…とはいえ旧式と見下していたガドヴェドの散り様を「見事だった」と評価したり、「保護者ではない」と断言しつつも手のかかるメリッサ&カロッサの双子とよく行動を共にしているあたり、ある程度の人間性や社交性は持っている模様。

電気体質でそれとは関係無いがキーゼルバッハ部位が弱いらしく、興奮するとよく鼻血を出す。


※以下ネタバレ

初登場は11話でヴァンとひと悶着起こしていたメリッサ&カロッサを探しにきた。
ヴァンが腰帯として使っていた蛮刀を見抜いており、ヴァンとガドヴェドが戦っている間は二人と夕食をとっていた。
(本人はワインしか飲んでいなかったが)

15話にてヴァンとウェンディがカメオを出場させたカメレースに勝利し、女体王国もといミズーギまで行く為の高級飛行船に乗っていたところをヨロイ・メッツァで航路を塞ぎ、二人を降ろさせる。

そして旧型のオリジナル7にはないビーム兵器や電気体質のポテンシャルに物を言わせてダンを打ちのめす。
力の差は歴然であり圧勝したウーは、ダンを見せしめに切り刻もうとしたが自身のメッツァがほんの僅かだが傷付けられていたことに気付き、それに免じてヴァンに逃亡か死か、選択のため三日の猶予を与えた。

偶然にもこの場所は彼が幼少を過ごした居城のすぐ近くだったため、本人は自分の居城に戻るが、その期間もメッツァを居城に立たせることで対岸の町で回復を待つヴァンを威圧していた。
(実際この行為は初めて味わった明確な"敗北"と共にヴァンを死の恐怖に竦ませることに成功していた。)



実はウーはカギ爪の男の実子であり、病に冒された父に輸血用の血液を提供している。

そして実は彼、裸族で極度のマザコンでもある。

ぶっちゃけ彼の母は肖像画と想像だけ見るととってもふつくしい、というか可愛いのでしょうがないといえばしょうがない・・・か?

自分の城にいる時は常にすっぽんぽんで今は亡き母親と語らっていた。

彼はマザコンが高じて極度のエディプス・コンプレックス(母親を愛するあまり父親が憎しみの対象になってしまう心の抑圧)になってしまい、父親であるカギ爪の男をその猛り立つレイピアでは無くナイフで刺し殺そうとし、庇った母親を殺してしまう。ちなみにその時はすっぽんぽんにうす布一枚という出で立ちだった。

この事件が引き金となり、カギ爪の男は豹変。人命を軽視した夢至上主義に傾倒することとなる。
つまり作中の悲劇の大半はこいつのせい
(カギ爪本人が元からアレな素質を秘めていた上に船内での暴動もきっかけではあるので、「すべて」こいつのせいではなくあくまで「大半」こいつのせいである)


上記の事件以来、母の遺志に少しでも報いるためカギ爪の元で働いてきたウー。
しかし今回、母を殺めた居城に戻ることとなりその肖像と語らう内、彼は「愛されるには愛さなければならなかった」「父上を愛し使命を果たすことによってその先の母上への愛に辿り着く」という考えに至り、
カギ爪を愛することへのしがらみとなっている母への偏愛を捨てようとその猛り立つレイピアで母の肖像を一刀両断した。



そして三日目。ウーの母の命日。

全裸で母の肖像の残骸に包まれながら眠っていたところを対岸にダンが降り立った音で目を覚ましたウー。
彼は改めて逃走か死かの選択を迫るが、ヴァンは恐怖を見せることなく「好きにしな」と返答し、真っ向から戦う姿勢を見せウーと渡り合う。

ウーが今は亡き母への偏愛を捨てた一方でヴァンは今は亡きエレナへの一途な愛に目覚め、死へ恐怖を振り切っていた。
そしてその変化はヴァンにダンとの更なる一体化を促し、電磁シールド等の新たな力をも獲得させており、三日前にはあった両者の歴然とした力の差はほとんど無くなっていたのだ。


「こっ・・・こいつ!僅か三日の間にッ・・・!なにがあった!?」

「愛、かな?」

「お前もか!よかろう!ならば我が愛の前に散れ!愛よ!使命よ!」


ヴァンが愛によって得た力を認めるが、直後ダンによって自分の聖域である居城を無遠慮に踏みつけられたことに激怒するウー。
彼はその激情のまま一気に間合いを詰めその猛り立つレイピアでダンを一突きに貫く。
更にそのままダンの全身を串刺しにしようとするが、猛り立つレイピアは抜けなかった。
ダンは貫かれると同時にG-RE流体を利用して猛り立つレイピアの刃を固定してしまったのだ。
得物を封じられ動けないメッツァをダンの刀が捕らえる。
しかしメッツァも外装越しに負けじと耐える。


「まだ!この程度で我が愛は斬れぬ!その為に捨てたのだ!母を!!あの方のために!!!」

「じゃあ無理だ!捨てる奴に俺は止められない!」

「ち、違う・・・!今は捨てることが母上の夢に、夢に繋がるぅ・・・!!」

「チェストオオォォォォオオオオ!!!」

「メ・・・・メッツァがっ!?」


ダンの刀はメッツァを袈裟斬りに裂き、衝撃に耐えかねた足場の居城は遂に崩落。
そしてその拍子に弾かれたレイピアが下の階層に落ちたメッツァのコクピットに猛r・・・突き立った。
ストレートにエレナを愛そうとしたヴァンに対して母を愛するために本来憎しみの対象であるはずのカギ爪の男を愛そうとしていた。
過去を見つめ直したうえでより強い愛を取り戻した者と欺瞞の愛に逃避した者、そこにあった自分を誤魔化すが故の迷いの有無が明暗を分けたのかもしれない。

自身の愛が敗れたことを認められないウーは、体から流れ出る血……カギ爪の男に捧げるべき愛の証明をなんとか止めようともがく幻影を見ながら、メッツァと共に爆散した。
しかしその爆発の直前、メッツァには斬捨てたはずの母親の肖像画が優しくかぶさっていた。

なお、息子の戦死報告を受けたカギ爪は「心配は要りません、血液のストックはまだありますから。」と、冷淡な反応を返した。
自業自得とはいえ最後まで父からの愛は与えられず、電池同然の扱いをされることとなったのである。


【搭乗機】
メッツァ・オブ・チューズデイ
Metsä of Tuesday
武器:レイピア

両肩にレイピアが猛り立っているフォルムが特徴。
ダン同様接近戦が得意だが、ダンをベースに外装を減らし軽量化することで機動力を向上させている。
それに加え両腋の下にネオ・オリジナルの特徴の一つであるビーム兵装を装備しており、騎士のように正々堂々戦う。
斬撃を飛ばすという他のオリジナルヨロイには無い技も使っていた。


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最終更新:2023年09月08日 01:30