オーライザー

登録日:2011/01/11 (火) 21:33:30
更新日:2023/12/27 Wed 22:05:01
所要時間:約 7 分で読めます




逢いに行こう、ルイス・ハレヴィに……!

……ああ……。ああ!





0 RAISER


オーライザーとは『機動戦士ガンダム00』に登場する戦闘機。




機体緒元

型式番号:GNR-010
全長:17.6m
全幅:11.2m
全高:2.5m
本体重量:20.2t
動力機関:GNコンデンサー
装甲材質:Eカーボン
所属:ソレスタルビーイング(チームプトレマイオス)

武装
  • GNバルカン×4
  • GNビームマシンガン×2
  • GNマイクロミサイル



機体概要

ソレスタルビーイングが戦力増強策の一環として開発した戦闘機。
同時に第4世代ガンダムであるダブルオーガンダム専用の支援機としての役割を持つ。

四角い胴体ユニットから鳥の頭のような機首が生え、左右に大型のサイドバインダーが装着されており、装甲はダブルオーと同じく白と青をメインとしたカラーリングになっている。
機首部分にはキャノピーに見えるオレンジの部分があるがこれはセンサーユニット。
実際のコクピットは胴体部内に存在し、上部のハッチから乗り降りする。


開発当初想定されていた本機の役割は優れた機動力でいち早く戦場を移動しつつ、機首の高性能センサーから取得した情報と高い処理能力を駆使し、各ガンダムに戦場の情報をいち早く伝達する事であった。
大型GN粒子貯蔵タンクによって稼働し、必要に応じてダブルオーからの粒子供給を受けつつ基本は通常の戦闘機同様に単独運用を前提にしていた。
しかし、稼働したダブルオーのツインドライヴシステムは同調率が安定せず不調に陥ってしまった事で本機の役割も変化。
元来備えていた粒子供給を受け継ぐシステムを強化した「ライザーシステム」により、ドッキングしたダブルオーのツインドライヴの制御安定化機能を担うことになった。
謂わばオーライザー自体がダブルオーの機能補完を行うための修正パッチとして使われるのである。

オーライザーとドッキングすることでツインドライブシステムを完全に制御したダブルオーガンダムは、他の太陽炉搭載型機とは隔絶した性能を発揮することが可能となるため、
ダブルオーガンダムとオーライザーがドッキングした形態は、「ガンダムを超えた存在」として機体名から『ガンダム』を外して「ダブルオーライザー」と呼称される。

ドッキング中の基本的な制御はダブルオー側に移るが、ライザーシステムの制御はオーライザー側に一任される。
その為、直接戦闘には貢献せずとも、ダブルオーライザーの運用の上で重要な役割を果たしているが、
搭乗する沙慈は非正規パイロットであるため、サブパイロットとして同乗(設置?)する赤ハロがライザーシステムの制御の大半を行っており、
沙慈は基本的に座っているだけである(もっとも、『そこにいる』ことこそが沙慈の重要な役割であったのだが)。
なお、ダブルオー側から制御を渡せばオーライザー側からでもダブルオーライザーを動かすことは出来る。


GNミサイルなどの火器も搭載されているが、沙慈が戦闘を拒否していることや、ドッキング形態での運用がメインとなる関係上、
ドッキング後に刹那がそれらの武装を使用することはあっても、オーライザー単体で火器を使用するシーンはほとんどなかった。



武装

  • GNバルカン
胴体ユニットに内蔵。
ガンダムに備わっているものと同性能で威力は低く、主に牽制用。

  • GNビームマシンガン
サイドバインダーの内側に内蔵。
高速戦闘を考慮し、連射性が重視されているメイン火器。
ただし粒子消費が激しいため、コンデンサー頼りになる単独行動中はあまり多用出来ない。
一方、ダブルオーライザー時には粒子供給が潤沢になり、ビームライフル並の威力を発揮する。

  • GNマイクロミサイル
サイドバインダーに4門ずつ、計8門の発射管を持つ。
小型であり、主に迎撃に使用されるが、通常弾と威力に差は無い。
沙慈が作中で唯一使用した武装でもある。



劇中での活躍

2ndシーズン前期OPから登場していたが本編での登場は中盤になってから。
ラグランジュ3の拠点でリンダらが開発しており、その後補給と整備を兼ねて拠点を訪れたプトレマイオス2に搭載される。

その直後のアロウズによる襲撃の最中、先のカタロン第三支部での惨劇から「戦えない自分にも出来る事」を探していた沙慈が、負傷したイアン・ヴァスティに代わりオーライザーを刹那・F・セイエイの元へ届けるため搭乗。
そのままドッキングを行いダブルオーの窮地を救う。

また、ツインドライヴの完全稼働が可能となったダブルオーライザーは通常のモビルスーツを越えた出力を発揮し、量子化、脳量子波交信領域の展開等不可思議な現象を起こすようにもなった。

その後も沙慈は戦闘参加に消極的だったため暫くは赤ハロのみが搭乗していたが、カタロンの人々を自身の身勝手な言動で死なせてしまった罪悪感から、その責任を果たす為に沙慈は「守る為の戦い」を試みるようになり、
戦場で再会したルイス・ハレヴィがソレスタルビーイングに強い憎しみを抱き、アロウズにいる事を知ると「彼女を取り戻す為の戦い」をするようになる。

アニュー・リターナーの離反時にはリヴァイヴ・リバイバルに奪われてしまい*1、コクピットに潜んでいた赤ハロの働きでダブルオーと強制ドッキングを行い機体を取り戻されるものの、脱出直前のリヴァイヴにコクピットをメチャクチャに破壊され、一時出撃不能に陥った場面もあった。

最終決戦でも沙慈が搭乗していたが途中でルイスを助けるために降り、以降は赤ハロが単独で搭乗。
リボーンズガンダムとの戦闘で左翼(右肩)バインダー先端を切り落とされたうえ右翼(左肩)バインダーごと太陽炉を切り落とされ、その後刹那が太陽炉ごとダブルオーライザーからエクシアリペアⅡに乗り換えたため、オーライザーも赤ハロとともに放置され、そのまま本編での出番は終了した。


劇場版では修復され粒子貯蔵タンク搭載型になったダブルオーライザーの一部として登場。
ダブルオーと同じくオーライザーも改修されているようで、機種センサーが白くなっており、赤ハロが単独で搭乗していた。
分離機能がそのままかは不明だが劇中ではドッキング状態のまま運用されており、赤ハロの補助でライザーシステムによるトランザムバーストも可能にしている。
しかしELSとの戦闘では刹那が積極的に戦えなかったこともあって初戦では侵食された左腕ごと右翼(左肩)バインダーをラファエルガンダムに排除してもらう。
その後修復されるが次の火星付近での戦闘でダブルオーライザーが本格的に侵食されてしまい、セラヴィーⅡの働きで刹那は救助されたものの、残った機体はセラヴィーⅡの自爆によって侵食していたELS諸共消し飛んだ。
オーライザーに乗っていたと見られる赤ハロがどうなったかは不明。



バリエーション

◆ザンライザー


型式番号:GNR-010/XN
追加武装:GNバスターソードⅢ×2


『00V』に登場。
オーライザーが追加装備「GN-021/XN ザンユニット」を装備した形態。
新規にGNバスターソードⅢを装備しており、攻撃方法は「突撃して擦れ違いざまに敵を切断する」というもの。
このコンセプトはガンダムハルートの飛行形態に継承された。

シミュレーション上のみの存在で、実際には建造されていない。
なお、シミュレーションを行った沙慈はこの装備に関して「僕には無理」と言っている。


このザンライザーがダブルオーとドッキングする事で「ダブルオーザンライザー」となる。

元来ザンユニットはオーライザーの支援装備として開発されたものではあるが、ユニットのみをダブルオーに装備し「ザンダブルオーガンダム」とする事も出来る。



関連機体

ダブルオーガンダム

オーライザーの支援対象機。
この機体のツインドライヴの不調がオーライザーの開発に大きな影響を与えた。

ダブルオーライザー/トランザムライザー

オーライザーとダブルオーのドッキング形態、およびそのトランザム発動形態。
ダブルオー機能不全を解消し完全な状態で稼働出来るようになっている。



立体化

ガンプラ

HG、1/100で単品が、PG、MG、RGではダブルオーライザーとして発売されている。
HG、1/100は後にダブルオーライザーセットで発売された。
ダブルオーとの合体は勿論だが、HGではダブルオーのシールド、GNソードⅡを連結させたGNツインランスにする為のパーツが付属。
PGにはミサイルコンテナやGNソードⅢを機体下部に装着するパーツが付属する。

ホビージャパンに付録としてHG用のザンライザー改造パーツが付いた。
ダブルオーだけでなくケルディムやその他のガンダム、更にはガンプラでなくとも3mmの穴を開ければ何にでも装備可能。

MGではダブルオーライザーとしてダブルオーガンダムとセットで販売。GNソードⅢの取付が可能な他、粒子タンク貯蔵型時のコックピットハッチも再現可能。



◆フィギュア

ROBOT魂から発売。
オーライザー単体の為、安価であるが、同じく単体発売のダブルオー及びセブンソードをダブルオーライザーにするには必要不可欠なアイテムな為、場合によってはダブルオー本体よりも品切れになりやすい。
数度の再販で手に入れ易くはなったが、最後の再販より時間が経過するにつれ、またもや品薄になりつつある。
シリーズ初期の商品な為、分厚いビームエフェクトが付属する。




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最終更新:2023年12月27日 22:05

*1 この時イノベイドおよびアロウズの機体とはシステム周りが根本的に違ったせいで制御に手間取ったリヴァイヴは「勝手が違い過ぎる!」とコクピットで一人愚痴っていた。