解体人形ジェニー

登録日:2011/09/06(火) 10:47:03
更新日:2022/07/03 Sun 10:01:26
所要時間:約 4 分で読めます




概要

「ねえカットちゃん、次は何をバラそうかしら?」「ウケ、ウケケケケケー」
――解体人形ジェニー

解体人形ジェニーとは、デュエル・マスターズにおけるクリーチャーカードの1枚である。
DM-16「転生編(ジェネレート・ギア) 第3弾」にて初収録。レアリティはコモン。
以降実に10回以上の再録がされている、闇文明の名脇役。
単純なスペックの高さ、そしてそのかわいさから人気も高く、派生カードや他カードのイラストでの登場も多い。

スペック

ほんと小悪魔な女の子だね。いや、小悪魔どころじゃなくない?ウケケ――カットちゃん

解体人形ジェニー C 闇文明 (4)
クリーチャー:デスパペット 1000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手の手札
を見てその中から1枚選び、捨てさせる。


単純ながらもかなり優秀なハンデス能力を持ったクリーチャー。
同効果の呪文《策略の手》よりもコストが1少ない上、クリーチャーであるため攻撃も出来るので完全な上位互換とされる。

この手の手札破壊系のカードは手札を見ないで捨てさせるものが殆どで運が絡む物が多かったが、こちらは手札を見た上で任意に選ぶ事が出来るので、かなり質の高いハンデスが可能。


もし切札が手札にきた時にこの子を出されたら目も当てられない。
デッキのコンセプトや強さを特定の1枚に依存しているようなデッキにとっては特に天敵。

大抵のネタデッキはおろかネクラコントロールのようなガチデッキにもジェニーは刺さる。


弱点は効果が発動した後はパワー1000のバニラになってしまう事だが、そもそも場に出た時点で仕事を果たしているタイプのカードなので破壊されても痛くはない。
また、破壊されても闇文明お得意の墓地回収能力を使えば再利用するのは容易。

あとはバキューム・クロウラーで使い回したりするのもよし。
悪名高い《時空の支配者ディアボロスZ》を覚醒させる際にデッキに戻してもよし。

いっそ使い切りモンスターと割り切って特攻させるのも手。そもそも、場に残るハンデスという時点でハイスペックである。

むしろ最大の欠点は相手の手札を必ず捨てなきゃいけないこと。

相手の手札がサイチェン・ピッピーやバイケン、永遠のリュウセイ・カイザー、熱血提督ザーク・タイザー(いわゆるマッドネス)だけだったりしたらその時、君は泣いていい。

癖がなく使いやすい能力なため、初心者から上級者まで幅広く活躍できる。

手に持っているカッターナイフはカットちゃんといい、フレーバーテキストを見る辺り自我がある様子。
おそらく鬼の顔の部分が喋ると思われる





だがこのカード最大の魅力は、勿論効果もあるが、それ以上の魅力が








可愛いことなのだ。





可愛いことなのだ。



大事な事なのでニ回言いました。



赤と黒のゴスロリドレスにサラサラのロングヘアー。
手に持ったミスマッチとも呼べる巨大なカッターナイフ。
パッチリと大きな瞳。

グロテスクなゾンビやち○こにしか見えないワームだったり、毒々しいクリーチャーが大半を占める闇文明の中では違う意味で異彩を放っており、まさに闇文明のマスコットと呼ぶべき存在だろう。
ただし人によっては余裕でグロ画像と認識される。 


「人形は顔が命」ということで、開発スタッフはこのカードの目のデザインに相当こだわったらしい。
イラストレーターに何度も違うパターンの目を求めたとか。



関連カード

策略の手 UC 闇文明 (5)
呪文
相手の手札を見てその中から1枚選び、捨てさせる。
同じ効果の先輩。
一応呪文であることで差別化は可能だが、ほぼジェニーの下位互換な悲しい存在。
呪文が中心になるデッキでも効果の都合上早く使うことが求められるためジェニーの方が優先されることも多い。


特攻人形ジェニー C 闇文明 (2)
クリーチャー:デスパペット 1000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、このクリー
チャーを破壊してもよい。そうした場合、相手の手札を見
ないで1枚選び、捨てさせる。
名前デザイン共に解体人形ジェニーと同じだが、絵師が変わっている。
そのため特徴的だった目の印象もマイルドになっており、上目遣いで睨みつける表情とポーズも非常に人間らしく、今度こそ本当に可愛い。

『ただで死んだと思わないでよね!』というフレーバーテキストもツンデレっぽくて可愛さ満点。
相手の手札を奪いつつ死んじゃう効果を意識したのだろう。

一時期このテキストが曲解されて本家ジェニーの殿堂入りが囁かれたがそんなことはなかったんだぜ!

ちなみに効果は要するにクリーチャーになった《ゴースト・タッチ》。

相手の場に《ローズ・キャッスル》があると特攻する前に死んでしまうので、実はただで死んじゃうドジッ子スキル持ち。
まぁ、本家も同じ条件だとただの1コスト下がった策略の手になるのは別の話。

現在、実質《ゴースト・タッチ》が8枚体制となったドロマーや、青黒ハンデス超次元で絶賛特攻中!

有用な呪文サポートが全滅した今の環境ではクリーチャーである優位性の方が高いため、特攻ジェニーたんの需要は大きい。
《超次元リバイヴ・ホール》で《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート》にアクセスしつつ回収とかされるとマジでシャレにならないのもポイント。

ボーンおどり・チャージャー UC 闇文明 (3)
呪文
自分の山札の上から2枚を墓地に置く。
チャージャー
プロモーション版のイラストが、ジェニーが和装で踊っているもの。かわいい。
効果は3→5とマナを繋げるもので4コスト帯を飛ばすものな上にジェニーの効果は墓地利用と関係ないため、本家のジェニーとは一切シナジーを形成しない。
どちらも同じ文明かつ単体で有用なため、共存自体は可能であるが。

人形の裏技ペット・パペット C 闇文明 (3)
呪文
G・ゼロ−バトルゾーンに自分のデスパペットがあれば、
この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
デスパペットが場にいればノーコストで使用できるハンデス呪文。
本家ジェニーや《西部人形 ザビ・バレル》のような場に残りつつハンデスを行うデスパペットと相性良好。

イラストとフレーバーテキストは、ジェニーちゃんがブータンによっていいように操られるぐへへな物になっている。
まあ元々デスパペットは操り人形だが。

ジェニ・メタル C 闇文明 (3)
クリーチャー:ファンキー・ナイトメア 3000
マナ武装3-このクリーチャーが攻撃する時、自分のマナに闇のカードが3枚以上あれば、相手の手札を見ないで1枚選び、捨てさせる。
元祖とも特攻とも違い、攻撃時にハンデスを行う能力を持つ。性能としては条件、効果共にジェニー系列よりも《暗黒秘宝ザマル》に近い。そして互いに条件を満たしている場合ザマルのほぼ下位互換となる。(ザマルの方が条件が重いことや種族の違い等もあり、一概に下位互換とは言えないが。)

「人形」「ホラー」がモチーフのデスパペットから「ぬいぐるみ」「ファンシー」がモチーフのファンキー・ナイトメアへと種族が変わっていることもあり、見た目も相応にデフォルメの効いたゆるいものへとなっている。

特攻汽車ジェニー R 闇文明 (6)
クリーチャー:デスパペット/ヘドリアン 2000
S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手
札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の
手札を2枚選び、捨てる。

汽車男と合体……というより上に腰掛けただけのジェニー。
種族、効果、パワー(、名前)共に汽車男と特攻人形ジェニーを合わせたもの。自壊デメリットのみ外されている。

効果は二枚ハンデスと強力なものだが、その分コストが高いせいで手打ちはほぼ望めず不遇。
シールドトリガーとして使う場合も防御性能は無いに等しいため、ほぼ使われない。
一応キリフダッシュによる追撃や1コストのクリーチャーで殴るタイプの速攻に対しては非常に強力なカウンター札となるが、活躍できる場面が限定的過ぎる。


夜更人形ジェニコ C 闇文明 (2)
クリーチャー:デスパペット 2000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、各プレイヤー
は自身の手札を1枚選び、捨てる。

それでは、まずは……各文明の状況がゴチャゴチャしすぎてる件!……うーん、まぁ、確かに色んな文明同士の争いが起きててわかりにくくなってるわよね……。とりあえず、間違いなく覚えておいて欲しいのは、闇文明がついに侵略を本格化させ、それに各文明が対抗し始めてるってことかナ。そのために目覚めたのが光の煌世主、サッヴァークよ!
――夜更人形ジェニコ

新章デュエル・マスターズ恒例の既存カードからの派生枠。フレーバーテキストが非常に長い。
《ジェニコの知らない世界》と同じく元ネタはジェニー+マツコデラックス、それに加えて「月曜から夜ふかし」と思われる。
《ジェニコの知らない世界》と同じジェニコの名前を持つが、あちらのイラストに登場しているのは特攻人形ジェニーであってこのジェニコではない。つまり本当にジェニコは知らない。

効果は枠埋めコモンらしく、やや性能に劣るもの。単純にハンデス性能のみを見る場合バニラクリーチャーが1体残るのみよりも手札の余計な消費をしないことの方がメリットとなることも多く、《ゴースト・タッチ》や《特攻人形ジェニー》の方が優先される。
「手札を捨ててクリーチャーが残りつつハンデス」という点を見ても《ルソー・モンテス/法と契約の秤》という強力なライバルがいる。
一応種族で差別化することは可能で、特に「《奇術王エンドレス・パペット》の進化元としてバトルゾーンに残りつつハンデスを行うことができる2コストのクリーチャー」というのはこのクリーチャーにしか無い特性。このカードである意味を求めたデッキを組むなら、エンドレス・パペットは外せないだろう。

だが。そんなことはどうでもいい。
ここまで読んだ読者ならおわかりだろう。このカードの一番の価値、それはかわいいことである。

かわいいことである。

ジェニーを踏襲しつつフリルを減らしてスタイリッシュになったゴスロリのドレス。スカートは前が開いており、そこから眩しいおみ足が覗いている。
顔も猟奇要素の強いことも多いジェニーとはことなりかわいさに全振りした眩しい笑顔。更に縦ロールに眼帯、得物もカッターナイフであるカットちゃんと違って処刑鎌と、刺さる人には非常に刺さるデザインとなっている。
たしかに、見た目はいわゆる邪気眼と言えよう。だが恥じることは無い。なりきってるだけの痛い子とは違い、ジェニコは効果持ちの闇のクリーチャー。むしろ相応しい見た目と言えよう。いやむしろ、仮にそうであっても、かわいさの前では全てが些事なのだ!
その点では、最大のデメリットはそのやや抑えめなスペックではなく、最大限活用する場合エンドレス・パペットなるややキモいピエロに進化することを視野に入れる必要があることだろう。


解罪 ジェ霊ニー R 闇文明 (5)
オレガ・オーラ:マフィ・ギャング/デリートロン +2000
無月の大罪1(このオーラを使うコストを1少なくしてもよ
い。そうしたら、このターンの終わりに、自分のクリーチ
ャーを1体破壊する)
これをクリーチャーに付けた時、相手の手札を見て1枚選
び、捨てさせる。
オレガ・オーラ:これを自分のGRクリーチャー1体に付け
るか、1体GR召喚してそれに付ける。そのクリーチャーが
バトルゾーンを離れたら、これも同じゾーンに行き、その
後、そのGRクリーチャーは自分の超GRの一番下に戻る。

カット 丙-二式 UC 闇文明 (3)
GRクリーチャー:マフィ・ギャング/デリートロン 2000
マナドライブ5(闇):このクリーチャーがバトルゾーン
に出た時、自分のマナゾーンのカードが5枚以上で闇文明が
あれば、このクリーチャーを破壊してもよい。そうした
ら、このクリーチャーの◆能力を使う。
◆相手の手札を見て1枚選び、捨てさせる。
オレガ・オーラ化したジェニーとGRクリーチャー化したカットちゃん。
どちらも本家ジェニーと同じピーピングハンデス、特攻人形ジェニーと同じ自壊効果を持っている。

ジェ霊ニーは5コストでクリーチャーを残すか4コストで使い切りかの二者択一のカード。登場時の環境ではマッハファイターによる奇襲、特に虹速ザ・ヴェルデの攻撃による侵略の発動を避けるためにクリーチャーを場に残さないことが望ましかったため、本家ジェニーよりも優先して使われた。

カットちゃんはヨミジループのフィニッシャーとして採用されることがあったが、ヨミジのプレミアム殿堂入りにより無事職を失った。

猟奇と耽美の人形劇 P 光/闇文明 (4)
呪文
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加え
る時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
相手の手札を見て、カードを1枚選ぶ。相手はそれを表向
きにして、新しいシールドとして自身のシールドゾーンに
置く。

ゴスロリと言いつつ白い甘ロリを身に纏ったジェニーの呪文。
効果は光文明らしく、墓地ではなくシールドに送るというもの。どちらかと言えばジェニーよりパクリオじゃんというのは禁句。
効果の強力さはパクリオを見ての通りな上にサッヴァーク系ともシナジーするようになっているが、このカードの真価はシールドトリガー持ちのピーピングハンデスであること。
相手クリーチャーの攻撃後に手札から出てくる《龍装者 バルチュリス》やキリフダッシュ持ちによる追撃を食い止めることができる。

傀儡 ジェニ-1 C 闇文明 (3)
クリーチャー:デスパペット/ディスタス 2000
このクリーチャーが出た時、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
ササゲール1(ディスペクターを召喚する時、コストを1少なくしてもよい。そうしたら、このクリーチャーを破壊する。そのディスペクターのコスは0以下にはならない)

ディスタスとなったジェニー。尚、名前の-は伸ばし棒ではなくハイフンである。
どちらの能力も悪くは無いが、3コストにはササゲール2持ちがザラにいることもあり、評価は奮わない。

ササゲール持ちディスタスの共通要素であるお札は額に貼ってキョンシー風に。更にそれに合わせて衣装もチャイナ系のドレスへと変えたお洒落さんである。


デュエル・マスターズ プレイス

解体人形ジェニー UC 闇文明 (4)
クリーチャー:デスパペット 1000
バトルゾーンに出た時、相手は自身の手札から最もコストの大きいカード1枚を捨てる。(複数あるなら、その中からランダムに1枚)

DMPP-06 第6弾「超獣の転生 -INVINCIBLE RAGNAROK-」にて収録。レアリティはアンコモンに昇格。
ピーピングハンデスではなく、相手は自身の手札から最もコストの大きいカード1枚捨てさせるというハンデスに弱体化された。同コストが複数枚あるならばその中からランダムハンデスとなる。

TCG版よりは弱体化されているが、それでも高コストを確実に仕留められるので状況次第ではランダムハンデスよりも有効に機能する。
このカードが収録されたDMPP-06は《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》などの超重量級クリーチャーが多数収録されており、それらに対するメタとして用意された意図が読み取れる。
一方でプレイスでは定期的に重量級マッドネスが登場し続けており、コスト指定のハンデス故にそいつらを引き抜いてしまう可能性も高い点は痛い。

余談

松本先生の描くジェニーはホラー要素がほぼオミットされてかなり可愛くなる
だが漫画では自分自身をカットちゃんで切り刻むというシーンが描写される。グロい。
作者が違うが、『Duel Masters Rev.』ではリアルタッチでそれをやるのでもっと怖い。


スマホアプリ『デュエル・マスターズ プレイス』のメインストーリー・エピソード4にて、邪藩牛次郎率いるジャマー団のメンバーとして「JJ」という少女が登場するが、見た目が完全にジェニーそのもの、唯一の違いは球体関節がないことぐらい。


『ねぇカットちゃん、次はどの項目を追記・修正しようかしら?』『ウケ、ウケケケケ……』

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最終更新:2022年07月03日 10:01