作文

登録日:2009/07/30(木) 15:22:28
更新日:2022/12/16 Fri 11:04:08
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作文 【さく-ぶん】


主に小学校・中学校において児童に課せられる課題。

作文の名の通り、文章を作りあげる、「文章構成力」の向上を目的にしている。

また普通に文章を書くことも定義上「作文」と言う。

小論文と違う点は、こちらは主観的に書くことにある。だから同じテーマでも書いた人間によって内容がまるで違う。 

国語や英語の授業で課せられる場合の他、
宿題としても課せられる場合が多い。
特に夏休みや冬休みなどには非常に高い確率で『読書感想文』『夏休み日記』などとして出る。
また、学校行事の後にも課せられることも多い。


だが、近年ネットで検索すると読書感想文が出てくるのでそこから引用する輩が出てくるようになり、まったく同じ文章の作文が出ることが稀によくある。


【作文の種類】
本を読んだ感想を綴らなくてはならない。
「面白かった」だけでは怒られる。じゃな何書けと?と言ってもそのために本読むんだろと理不尽な返しが。
感想なのだから別に「つまらなかった」でもいいのだが、小中学生の作文を見ると、非常に高い確率で『面白かった』旨の感想になっている。

  • 休日感想文
主に夏休みの日記などとして綴らされる。
「何もなかった」が続くと怒られるが、本当に何もなかった日が続くことは稀な話ではない。
図工美術の宿題を兼ねた「絵日記」もある。
夏休み最終日にまとめて書くのが主流である。

  • 行事感想文
運動会や文化祭、修学旅行の後に綴らされる。
なぜか「つまらなかった」と書くと怒られる。
嘘を書けば良いのかと言うと溜め息つかれて説教である。

  • 研究作文
何かを研究して作文にする。自由研究とだいたい同じ。

  • 生活作文
休日作文の亜種。休暇中の生活で印象に残ったことを作文にする。

  • 英作文
英語の授業や宿題で課せられる。
まる写しをすると怒られて再提出を食らう。

  • 始末書、反省文
怒られたら書く。
文が粗末になるとまた怒られて突き返される。
どうしたらいいと言うのか。まぁこれもお仕置きなので…。
こちらは大人になってもミスして損害出したり懲戒処分で書かされる事もあるがこちらはガチで厳しい。
製造現場なんかだと自分の何が原因だったのか、以後ミスをしないようどう取り組むかを具体的に、そして詳細に書かなければならず苦悶させられるだろう。
「自分の不注意が原因でした」「以後慎重に作業します」程度ではまず突き返される。
粗末に書こうものなら再提出なら優しい方、最悪反省の意思無しとみなされ処分食らったりする。



多くの小中学生にとって作文は嫌われる存在である。
時間が掛かる上に単調、そして時に思ってもいないことを書かなければならない場合が多いからである。
そして作文が苦手な者の作文を見ると以下のような特徴がよく見られる。

  • 必ず「ぼくは」「わたしは」から始まる
字数稼ぎのために用いられる。
ぼく・わたし、は平仮名である。
文頭に多用しすぎると以降「もっとバリエーション出しなさい」と通用しなくなる恐れがある。
単に書き出しが他に思い付かないというパターンも。

  • 「~だなあとおもいました」
勿論「おもい」も平仮名。
そう思ったのだから仕方ないのだが、多用されがち。

  • 改行のタイミングがおかしい
字数を稼ぐには改行を増やせばいい、と言う発想から生まれる事故。
多くは「、」の後。
例文:ぼくは、
そうだなあとおもいました。

  • 「、」(読点)が多すぎる
上記の改行の機会を増やそうとしたのか、
文中にやたら「、」が多くなることがある。
読みやすくするための「、」であるが、これにより逆に読みにくくなる場合がある。
こちらも多用すると「読点の使い方違う」「水増しすんな」と突き返されかねない。
例文:ぼくは、きのう、すいぞくかん、に、いって、きました。

  • 要らない所で「」
「明らか」な「文字数」稼ぎ。
「カッコ」一組で「2文字分」稼げるが、「台詞」でもなく特に「重要」でないところに「用い」られても、「読みにくく」なるだけである。

  • 作文用紙に収まりきらずに最後の部分がハミ出す
前半で散々文字数稼ぎをしておきながら、終盤で書きたいことができてしまい、用紙の枠が足らなくなってしまった例。
作文尻上がり、である。

字数を稼ぎたいなら鳩山語を使いましょう



【作文が嫌われる理由】

  • 何をかけばいいか分からない
特に感想文などでは、子供の場合、「面白かった」「つまらなかった」「驚いた」以外の感想をおぼえない者も多く、
(正確には感情表現における語彙がまだ乏しいため、自己の感情を基本的な言葉のみで表現せざるを得ない)
それ以外に特に書くことがない状態に陥ることがある。
単に「面白い」と言う感想であるにしろそれには「なぜ面白かったか」理由があるはずであるが。
そもそも感想文を書かされるような事象については興味のないことについて強制的に書かされることが大半であり、
学校行事や読書などに興味がなければ感想なども持ちようがなく、面白かった、という感想も十中八九ウソである。
それでもなんかあるだろ捻り出せ、と突き返されて渋々読みたくもない本を流し見し何も思い付かず苦悶…拷問である。こんなんじゃ読解力なんて身に付かないどころか本離れが加速するだけですよう。


  • 字数制限
上記の上、字数制限が多いと、思ってもいないことを書かざるを得なくなり、
感想を捏造する所から始まるので苦労することに。
書きたいことがあっても用紙が足りないので書くことを限定したり、まとめたりしなくてはならない逆パターンもある。


  • 後で皆の前で発表させられる恐れがある
多感な時期にそれはキツい。
目立ちたがりのやつは苦ともしない。それどころかドヤ顔で無駄にでかい声で読み出す。
関係ないが、発表が苦手な者は発表のときに体がゆらゆらと揺れる傾向にある。
皆の注目を逸らすための防衛であると思われるが、かえって注目を集める結果に。





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最終更新:2022年12月16日 11:04