ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-

登録日:2010/05/27 Thu 14:23:30
更新日:2023/04/17 Mon 17:03:55
所要時間:約 5 分で読めます




2003年~2009年に週刊少年マガジンで連載されていた漫画。全28巻。
作者はCLAMP。

【概要】
カードキャプターさくら李小狼を基にしたキャラクターである小狼を主人公にしたスピンオフともいえる物語。クロウカードをめぐる物語である本編と異なり木之本桜を基にしたヒロイン・サクラ姫の命の源である記憶の羽根や世界の命運をめぐる戦いが描かれている。愛する女性を救うため、小狼が何があってもあらゆる事件や悪人に立ち向かっているのも見所である。

TVアニメ版のタイトルは『ツバサ・クロニクル』


休載が多かったが、他に抱えている漫画、原案、等の分量を鑑みると並みの漫画家よりかなり早い。

流石のCLAMPと言った所か、背景だけでなく服装の書き込みからそれぞれの国の雰囲気を出していて、イメージがわきやすい。


オールスターなだけにクロスオーバーはやりたい放題である。

その点や世界を巡るという点で、キングダムハーツ仮面ライダーディケイドといった作品と類似している。



【あらすじ】
玖楼国の姫サクラと考古学者の卵・小狼は幼馴染。ある日、飛王・リードの陰謀によりサクラの記憶は無数の羽根と化して異世界へ飛び散ってしまう。
小狼達は飛び散った羽根をサクラの体に戻すため次元の魔女と呼ばれる人物のもとに訪れる…。



【アニメについて】
NHKのTV版はビィートレイン、OAD版はProduction I.G.が製作したが、どちらもごにょごにょ、というか見る人を選ぶと言える。
特にTV二期の終盤は……終わりよければ総て良しとは良く言った物である。
しかし好きな人も少なからずおり、梶浦由記氏によるBGMの評価も高い。

OADは基本、「原作のアニメ化」として原作準拠。
OAD版のトウキョウ編では、『カードキャプターさくら』に登場した「木之本桜」も制服姿で現れたが、詳細は不明。

後にアニメ『こばと。』に出てきた小狼一行は、原作の物語終了後の彼らと思われる。


劇場版は『xxxHOLiC』と同時上映で話がリンクしている。
HOLiCは後にTBSのアニメ版が製作されているが、声優は変わっていない。
また、TV版ツバサ・クロニクルの時点でHOLiCのキャラの一部は出ており、その時点で声優は同じ。



以下ネタバレが多数あるので注意



【主な登場人物一覧】

・小狼(CV:入野自由
本作の主人公。サクラの「運命の人」。
彼女を救うため、羽を集めることを決意するが…
偽名


・サクラ(CV:牧野由依)
本作のヒロイン。玖楼国の姫。明るく、大らかで可愛らしい女の子。
物語の基盤である「羽」の所有者。
たまにヒトならざるモノと話をする。
偽名。


セレス国の魔術師。一行のおかーさん。
黒鋼を変な渾名で呼ぶ。優しい性格だが…
偽名。


・黒鋼(CV:稲田徹
日本国の忍者。
一行のツッコミ役にしておとーさん。
偽名。


  • モコナ=ソエル=モドキ(CV:菊地美香)
一行を異世界に飛ばす生き物(?)。白まんじゅう。
もう片方は黒まんじゅう。


  • 次元の魔女〈壱原侑子〉(CV:大原さやか)
『xxxHOLiC』に登場する壱原侑子その人。
対価に応じて願いを叶える店の店主で、一行に白い方のモコナを与える。
もちろん偽名。


  • 飛王・リード (CV:中多和宏、OADのCV:てらそままさき)
一行の旅を仕組んだガチムチ魔術師。
やりたいことがやりたいことなので世界の理を壊すことを厭わない。
偽名。

【一行が旅をした国】
[]内は主なゲストキャラ、モチーフとなった作品。

玖楼国(サクラ、小狼)[桃矢、雪兎]
日本国(黒鋼)、セレス国(ファイ)→侑子の店
→阪神共和国[空汰、嵐]
→高麗国[春香]
→湖の国→ジェイド国[エメロード]
→桜都国[龍王、譲刃、草薙、星史郎、織葉]
→桜花国→偶像の国
→紗羅ノ国[火煉]
→修羅ノ国(小狼、サクラ、モコナ)、夜叉ノ国(黒鋼、ファイ)[阿修羅、夜叉]
→ピッフルワールド[知世、残]→レコルト国
→砂の国[神威、昴流、封真]
→インフィニティ[ちぃ]→夢の国(さくら)、セレス国(小狼、黒鋼、ファイ、モコナ)[ちぃ]
→日本国[知世]、夢の国[四月一日]
→切り取られた玖楼国(小狼、黒鋼、ファイ)



【特徴】
今作の特徴はなんといってもスターシステムにある。
スターシステムとは、今までの作者の過去作品での同一人物、もしくは容姿が似た人物を出したり似た環境や設定を出すシステムのことである。

同じで違う人物と同じ人物の見分けが申告(言動)によってしか分からないため、流れのややこしさには定評がある。
「クロウ・リード」は、『さくら』と本作で同一人物かは意見が分かれている。


『カードキャプターさくら』などといった様々な作品を作り出していった長い歴史を持つCLAMP。

あの「さくら」や「小狼」が!

『ちょびっツ』の「ちぃ」が!!

X』の「神威」が!

「東京BABYLON」の「昴流」が!

魔法騎士レイアース』の彼女たちが!!!

チョイ役やメインとしてあちこちに出てる姿は、ファンにはたまらないだろう!



また、設定も過去作品から引き継いでいる場合もある。

例としては「砂の国」は『X』の世界観を引き継いでいて、
天の龍が勝利して世界のバランスが崩れた東京(もしくは、地の龍が勝利して世界のシステムが壊れた、或いは天と地の龍の戦いで荒廃した東京)、
またはそのパラレルワールドを舞台としている。
と、やっぱり説明するには難しい。

ただ、序盤では割とやりたいことをやっていた(エンターテイメント重視)だが、終盤になるにつれ様子は一転。
超展開ではなく、超転回超加速である。

小狼の写し身である小狼Ⅱが、小狼の父親だと判明し、関係性が複雑になりすぎてよくわからないことに。

また戦闘シーンが終盤では魔法合戦なので非常に見づらい…

更に一気に数話分の物語を描いては週刊誌に掲載するために1話毎に区切って製作されていたのか、次の話に移る際に前話終盤のやり取りを行うダイジェストシーンが全く無いという、昨今の漫画の世界であっても珍しい構成になっている。
例えばある一話で『次元の魔女が「対価は‥‥」と呟くところ』で話が終わるとすると、次の話は『1コマ目から再び次元の魔女が「対価は‥‥」と呟き、それに対し小狼が「対価は‥‥?」と聞き返す』というのが一般的な漫画の流れだろう。
しかしこの漫画の場合、次の話は『1コマ目からいきなり小狼が「対価は‥‥?」と聞き返すところ』から始まるので、扉絵を削ればそのまま前の話と次の話が繋がるようになる。そのため、場合によっては前の話のラスト部分をしっかり覚えていないとどんな状況下だったか、どんな会話のやり取りをしていたのかが分かりにくくなっている。
現在のように単行本を読む上では全く支障は無いのだが、週刊誌に掲載している際は当然ながら1~2週間ほど間隔が空いてしまうので、話の全体像を把握するのに苦労してしまい、これも物語の理解度を深めるのを難しくしてしまっていた。



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最終更新:2023年04月17日 17:03