バグラモン

登録日:2012/04/16 Mon 00:30:11
更新日:2023/01/26 Thu 07:09:14
所要時間:約 6 分で読めます




『バグラモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。


【基本データ】

世代 究極体
タイプ 魔王型
属性 ウィルス種
必殺技 アストラルスナッチャー
義手の右腕でデジモンの魂を抜き取る。
抜き取った魂は天国や地獄、他のデジモンの身体に送り込むことができる。
インビジブルスネークアイズ
片目の代わりにはめ込んだルビーの力で知りたい情報を得る。
スカーレットブラッドワイン

【概要】

元々はを司る高位の天使型デジモンであったが、理不尽な世界の理に絶望に謀反した。

その時に神の罰を受けて片目と半身を永遠に失い、以降は霊木から削り出した義体を半身の代わりとしている。

バグラモンは「死を司る賢者」としてデジタルワールドで広く知られている。
神へ謝罪すればバグラモンの罪は許されるのだが、バグラモンが神の元へ再び下ることはない。
なぜならば、バグラモンは神の造った『理不尽な世界の理』に替わるものを探求し続けており、『新たな理』によって世界から神を追放することを目的として生きているからだ。

アニメ『デジモンクロスウォーズ』からの新種であるため、強化版のダークネスバグラモン共々世代・属性は存在しなかったが、2020年10月2日に世代・属性が判明した。



【関連種】

ダークネスバグラモン

世代 究極体
タイプ 合成型
属性 ウィルス
必殺技 エターナルダークメア
翼を振るい、存在価値のないデジモンのデータを一瞬で破壊する。
ゴッドオブデススナッチャー
義手でデジモンの魂を抜き取る。
仮に距離を取っても気づいたときには魂を抜かれている。
バルフィアイズ
やデジモンが心に抱える闇の力を解き放ち、周囲を無に帰す。
バグラモンとダークナイトモンがデジクロスした姿。
それにより最凶の皇帝に昇華し、他のデジモンに引けを取らない強さを得た。
だが、更に計画を完璧にするべく、使えるデジモンを手駒にし、力を肥大化させ、反逆の機会を虎視眈々と伺う。

体中から溢れ出る闇の力「インペリウムビシャス」を浴びれば弱き悪は一瞬でひれ伏し、配下となる。
仮に抗おうとも胸にあるダークナイトモンの顔に睨まれれば自我を保つのは困難。

漫画版では未登場。

アレスタードラモン:スペリオルモード

バグラモンのものと思われる右腕が特徴的なアレスタードラモンの強化モード。
アニメでは最終決戦時にアレスタードラモン:スペリオルモードがバグラモンの右腕の力を宿した「ブレイブスナッチャー」の残骸とデジクロスした「クロスアップ・アレスタードラモン:スペリオルモード」として登場。
ただし、公式のデジモン図鑑ではこの姿がアレスタードラモン:スペリオルモードとして掲載されている。


【関連作品でのバグラモン】

アニメ『デジモンクロスウォーズ

CV草尾毅*1日本語版。バリスタモン、キリハと兼任) / ニール・キャプラン(英語版)

『新生帝国バグラ』(バグラ軍)の皇帝として登場。
“不完全な世界を滅ぼし、新たな世界を作り替える”という「理想」や「信念」のもと、究極の破壊の日「D5」の実現を目論む。

ちなみに「D5」とは
Dimension (ディメンション)
Delete (デリート)
Deadly (デッドリー)
Destruction  (デストラクション)
Day (デイ)
を指す。
“Dimension Delete And Deadly Destruction Day”、直訳すると「次元消滅、及び、致命的な破壊の日」となろうか。

第1期ではに各地のコードクラウンを集めさせていた。初めは名前のみ示唆されており、中盤頃にようやく姿を現した。
本人曰く、「久々に地上界に降りた」との事。
終盤に全てのコードクラウンを手にし、タイキ達を超次元ストームで人間界へと飛ばした。
この直後、ダークナイトモンの兄である事が明らかになる。


アニメ『デジモンクロスウォーズ ~悪のデスジェネラルと七つの王国~』(第2期)

集めたコードクラウンの力によってデジタルワールドを七つの国へと再統合した。
自身はバグラ大魔殿に居座り、であり魔殿提督のダークナイトモンや、新たな幹部である七人のデスジェネラルに各ランドの支配を任せている。
また、キリハをデジタルワールドへ呼び寄せたのが彼である事がデスジェネラルの一人であるグラビモンによって明かされた。

七将軍ことデスジェネラル全滅後の第22話(通算第52話)で、大魔殿にてようやくタイキ達と対峙。
その力は圧倒的なもので、シャウトモンX7を強大な右手の一撃のみで圧倒する程である。
そして、コードクラウンをダークストーンへと変化させ、体内に取り込む事でD5を開始する。
この際、タクティモンが人間界に遺したが、人間界侵攻への足がかりとなっている。

だが、D5により右手が塞がり、左手による攻撃でキリハ達を迎え撃った際に隙を突かれ、裏切ったダークナイトモンによって背後から攻撃を受ける。
そして強制デジクロスによってダークナイトモンに吸収されてしまう。


…が、ダークナイトモンにはバグラモンの力を上手く扱うことができず、しかも思惑も含めて、バグラモンには全てお見通しだった。
その事を聞かされ唖然とするダークナイトモンに対し、「お前に足りないのは理想、そしてそれを支える信念だ」と告げ、
どこぞデーモンの如く、ダークナイトモンを逆に吸収し返すことで、ダークネスバグラモンとなった。

向かってきたシャウトモンX7を発生させた障壁だけで合体解除し、そんな状況でも飛びかかってきたシャウトモンを消滅させる。
また、「エターナルダークメア」でクロスハートを全滅に追い込んだ。
…かに見えたが、クロスハートはデジメモリに宿ったウォーグレイモンエグザモンの特殊空間に避難していて無事であった。

その後、最終話の第24話(通算第54話)で強大な力によって次元を越え、人間界へ侵攻し、クロスハートと最終決戦を繰り広げる。
配下のデジモン達を招集して差し向けるが、連合軍の連続デジクロスで全員蹴散らされる。(といってもバグラモンが自軍ごとクロスハートを焼き尽くそうとしたせいでもあるが)
デジメモリの力でダークストーンに侵入してきたタイキ達に対しては幻影を差し向けたが、シャウトモンとベルゼブモン復活し、彼らの活躍でコードクラウンに戻ったダークストーンを奪い返されてしまう。
現実世界で戦っていた他のメンバーには、着弾すると怨念のような青い炎*2が発生しデジモンを巻き込む『バルフィアイズ』の巨大な火災旋風で足止めしていたが、クロスハートメンバー*3の総攻撃により、こちらも消し止められた。

コードクラウンがタイキ達に手を貸し、次々にデジモン達が復活しただけでなく、デジタルワールド中から集結したデジモン達が融合してシャウトモンX7 スペリオルモードが出現する。
『弱者のデータの集まりだ』と侮蔑しながらも、それに対抗するため、自らもアストラルスナッチャーと現実世界の破片(瓦礫)を吸収。
同等の大きさを誇る、メガダークネスバグラモン変貌するも、最期はシャウトモンX7 スペリオルモードの『ファイナルクロスブレード』を受けて消滅した。


「我が理想と……信…念…。」


「バグラモン…。またお前が間違ったら止めてやるよ。いつかきっと、俺の国で会おうな…!」


アニメ『デジモンクロスウォーズ ~時を駆ける少年ハンターたち~』(第3期)

終盤では、ダークネスバグラモンとの最終決戦があった場所に眠っていた、彼の右腕の力を宿した武器「ブレイブスナッチャー」がラスボスであるクオーツモンを倒すための切り札となった。
ちなみに、その強大な力を制御するためにはの力が必要となった。バグラモンの力は底知れずである…。
なお、この武器は最終的にタギルの手に渡った。

最終決戦時にはクオーツモンによって破壊されてしまうが、アレスタードラモン スペリオルモードとデジクロスする事で復活し、クオーツモンの撃破に貢献した。


実は、時計屋のおやじの正体はバグラモン(が転生した姿)であった。
本人曰く、かつてタイキ達が守り抜いた世界を今度は自分が守ってみたくなったとの事。
ただし、世界のどこかにいるに巡り合うまでは時計屋さんのままだという。


漫画版『デジモンクロスウォーズ

アニメ版と同じくバグラ軍の皇帝で、スカルナイトモン(ダークナイトモン)の兄。
アニメでの設定を踏襲しつつも、バンダイ・WIZ側の種族設定文を元に深いキャラ付けがされている。

設定編

「元々は死を司る高位の天使型デジモンであったが、理不尽な世界の理(ことわり)に絶望し神に謀反した。」
かつては死を司る高位の大天使デジモンだったが、「一度ある姿に生まれついたデジモンは死ぬまでその性質を変えることは無く、善は善、悪は悪として生きなければならない」という不平等な世界の在り様・理不尽な世界の理に絶望した。
「哀れな我が弟が決して世界を愛せなかったように…」と述べたように、弟・ダークナイトモン(スカルナイトモン)は、悪に生まれついたデジモン達の象徴であった。
“何故こんな不平等があるのか”と何度も問うたが、「見守るように」としか答えてこない神・ホメオスタシスに業を煮やし謀反に至った。

「その時に神の罰を受けて片目と半身を永遠に失い、以降は霊木から削り出した義体を半身の代わりとしている。」
ホメオスタシスから裁きのを受け半身を焼かれ地上に堕とされた。
“霊木から削り出した義体”は、辺境の地で彷徨った果てに全くの偶然から見つけた情報樹「イグドラシル」から削り出したという設定になっている。
これによって莫大な力と、進化の概念をはじめとするデジタルワールドの様々な知識を得た。

それにより、本来デジモンは望めば自分を変える可能性の力…つまり「進化」の力を持っていたこと、
それが人間界に諦観や絶望が満ち、変わることが出来る自分を信じられなくなったことで、デジモンも歴史ごと進化の力を失っていたことを知る。

「長い義手の右腕は霊体を掴むことができ、生きているデジモンの身体から魂だけ抜き去る。
 抜かれた魂はバグラモンの自由で天国へも地獄へも、他のデジモンの身体にも送り込むことができ、「アストラルスナッチャー」と呼ばれるバグラモンの得意技である。」
この能力で、イグドラシルのメインフレームに保管されていたかつて生きていた様々なデジモン達のデータに仮初の命を吹き込むことで軍の基盤をつくった。
また、数万年分の武人デジモン達の無念の残留魂魄のデータを練り固めてタクティモンを作りだした。

「失った片目の代わりにはめ込んでいる大粒のルビーは、デジタルワールド内ならばどこでも覗き見る力「インビジブルスネークアイズ」を秘めており、この能力によってバグラモンは知りたい情報を瞬時に知ることができる。
 このことからバグラモンは「死を司る賢者」としてデジタルワールドで広く知られている。」
この能力で、第18話でデジタルゲートの狭間からミレニアモンを回収した。

人物像編

聡明な賢人でカリスマ性と器の持ち主でもあり、タクティモンリリスモンらをはじめ多数のデジモンが彼に忠誠を誓っている。

特別ギャグ読み切りでは、スタディーゾーンにおいて登場。
皇帝陛下ではなく校長陛下として、非常に長いスピーチを行ってタイキ達を苦しめた(?)。

活躍編

人もデジモンも可能性を信じる気持ちを失ったことで、進化の概念が失われた今のデジタルワールド。
人間界の負の側面の影響により生まれた、生きとし生けるものを死ぬことすら出来ない苦しみへと落とす力を持ったデジモンたちを封印し時間を稼でいた。
それとともに、稼いだ時間を使って、人間の希望の心が絶望の心を克服できるかを確かめるために、巡り合いの戦い(クロスウォーズ)を引き起こした。

戦いの中で、絶望が託されて生まれた弟ダークナイトモンが希望を出し抜いて一線を越えて増大した。
それにより、『人の希望の心は絶望の心を克服できない』と悟り、ダークナイトモンとミレニアモンを強制デジクロスさせて生み出したズィードミレニアモンの力で、醜い絶望に飲まれる前にデジタルワールドと人間界を滅ぼすことを決める。
しかし、最終決戦でタイキ達に触発されたデジモン達が進化の力を取り戻した様子を見て、人の心の可能性への考え方を改めた。

最期はアルゴモンの攻撃から弟のスカルナイトモンを庇って死亡したが、後日譚を描いたWeb漫画では、その後デジタマになっていたことが判明した。
アニメ版とは違い、人間の老人には転生しなかった。


「君とは…ただ少し語り足りなかっただけなのかもしれないな…。…そうすればもっと君の可能性を信じることが…」


「頑張りなさい、私の弟よ。本当の栄光を手に入れるのだ…!」







「我が追記と……、修…正…。」

「バグラモン…。またお前が間違ったら編集してやるよ。いつかきっと、アニヲタwikiで会おうな…!」

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最終更新:2023年01月26日 07:09

*1 オトナアニメの三条隆のインタビューで判明

*2 ドルルモン曰く、に見えるが実際はとてつもない消滅パワーの塊であるらしい

*3 復活し改心した元バグラ軍のグレイドモン、オレーグモンアポロモンも含む