ダーブラ

登録日:2011/08/16 Tue 15:14:34
更新日:2024/04/18 Thu 13:56:25
所要時間:約 7 分で読めます




ふっふっふ……わたしは魔界の王ダーブラなんですよ……
わたしにパワーで勝るものなど 全世界で存在しません……



ダーブラとは、ドラゴンボールに登場するキャラクター。
おでこに小さな角を生やして耳の大きな赤いみたいな人。



魔人ブウ編にて初登場。

暗黒魔界の王であったが魔導師バビディに魔法で洗脳されてしまい、側近として付き従う事に。
その様子を見た界王神とキビトは驚きを隠せないでいた。
後述の当人の発言から、300年前には既に側近だったはずなのだが、全く知られていなかった模様

魔力を持っているためか、悟空たちとは違う方法で気配を察知することができるらしく、
完全に気を消していたはずの悟空たちに気づき、不意打ちを行っている。
格闘戦に加え手から気功波(衝撃波)を放ったり、虚空から剣や鎗などの武器を召喚したりして戦う。
何気にインフレが進行しまくったサイヤ人編以降の悪役で、武器を使うのはこいつとトランクスから剣を盗んだコルド大王くらいである。
最大の特徴は石化能力を持ったであり、肌に当たったらその時点でアウトである。
だが徐々に浸透していくという石化の仕方なので、衣服の上からならば、その部分だけを急いで脱ぎ捨てれば石化を回避できる。
また、特殊な消化液を発火させることで口から炎を噴き出すこともできる。

悟空の見立てでは、実力はセルと同じぐらいとのことであり、ベジータからは「唾にさえ気を付ければ、何とかなる」と評された。

登場早々キビトさんを気功波で消し飛ばし、挑発のためか戦う価値のないと判断されたクリリンピッコロに唾を吐き、石に変えてしまう。

上手く誘い出す事に成功したダーブラはバビディの基地(宇宙船)に乗り込んできた悟空、ベジータ、悟飯、界王神の処分を部下に任せ、
バビディと共にその様子を監視していた。

が、彼らの実力を侮っていたため、ステージ1のプイプイ、ステージ2のヤコンがあっさりと殺られる姿を見て、自ら戦う事を志願。
その後ステージ3にてジャンケンによって決められた悟飯と戦う。
セルと同じぐらいと評されたその実力であったが、逆を言えば、セル程度の強さしか無いということでもある。
実際の戦いを見て「思っていたより強い」と改められたものの、
セル戦の時よりも修行を積んで強くなっていた悟空やベジータからはそれでも脅威とは見做されていなかった。

しかし、セルとの戦い以降、武よりも勉学に力をいれてきた悟飯は腕が鈍っており、悟空の予想に反して苦戦してしまう。
ベジータは悟飯の戦いぶりを見て「情けない」と言い、悟空との戦いの機会を失っていたこともあってイライラが頂点に達していた。

その様子を見たダーブラは、ベジータの邪悪な力を使って魔人ブウを復活させる事をバビディに提案し一旦身を引く。



そして、その案は見事に上手く行き、魔人ブウを復活させる事に成功した。

しかし復活したばかりのブウのコミカルな仕草を見て、「アタマもパワーもないマヌケ面の生ゴミ」と罵りブウの怒りを買ってしまう。

その後は噛ませ犬よろしく魔人ブウに目潰しからの一蹴りで吹っ飛ばされ、悟飯とバビディ、そして我々読者に衝撃と絶望を与えた。


ここで完全に息絶えたかとおもわれたが、ブウが悟飯を倒した後に復活。
後ろからブウにを刺してバビディに対し、
「魔人ブウはけっしてあなたの忠実な部下になるようなヤツではありません…
 いつかかならず手に負えなくなり…あなたに災いをもたらす日がやってきます…」と忠告したが、聞き入れて貰えずクッキーにされてしまい…

ちなみにこの時、結果だけ見ると界王神をブウに食われる危機から救う形となっている。





死んだその後は魂として閻魔大王のもとにたどり着くが、地獄行きだと喜ぶという理由から天国行きとなった。
アニメではその後も描かれ、天国で長いこと暮らしていたせいですっかり心が清らかになり、
ブウに殺されてしまったチチブルマと仲良くなっていた。
天国パネェ。


また、バビディはブウに裏切られ、頭を吹き飛ばされ死亡。ブウは本当にバビディに災いをもたらした。
ダーブラの忠告は正しかったのである*1

なお、ドラゴンボールの悪役組織は忠誠心というのがほとんどなく*2、たいていは不利となったら逃げだしたり、首領を裏切ったりしている。
そんな中でダーブラは「高い実力を持った忠実な副官」「死を賭して主君を諫める」など、他の敵組織の大幹部とは異なる印象を持つ人物であった。



余談だが、セル完全体、伝説の超サイヤ人ブロリーボージャック変身後、ダーブラでは誰が一番強いか……という議論が行われる事が多々ある。
時期的に全員強さが同じくらいなのと、全員悟飯が戦った相手であるため*3

悟空はダーブラについて「セルと同じぐらい」と評しているが、後々の発言を見るにこれは恐らく復活前の完全体のセルを指していると思われる。
「思ったよりもやる」と評価を改めたことや、それでもべジータが少年期の悟飯なら苦も無く倒せると見ていたこと、後述の漫画版超では超サイヤ人2となったトランクスと劣勢とはいえある程度渡り合ったことを鑑みると、完全体セル以上パーフェクトセル未満といったところだろうか。
悟飯が変身していたのはスパークこそ出ていないが、超サイヤ人2と思われる*4

また、彼の実力は確かに高かったものの、状況の把握や敵の分析がいまいち出来ていない節もある。
バビディですらプイプイ戦で「舐めちゃいけない」と発言したのにダーブラは悟空たちを見くびり続けてヤコンを出し惜しみ、
しかもヤコン戦ではてんで見当違いの解説をして、バビディから「違う」と断言されていた。

地球の戦士については「300年前調べさせた時にはこれといった奴はいませんでしたが…」といっているが、
古すぎる上に又聞きの情報しか持っていないという、明らかな調査不足を露呈している(本人の口ぶりからして情報収集もダーブラの管轄だったと思われる)。

おそらく、高い実力と高すぎるプライドが悪い方向に混ざり合い、傲慢さが生じて「敵を強敵と認める」ことさえできなかったのだと思われる。
まぁ、ぶっちゃけ地球の戦士の実力はこの十数年で色んな事件が頻発し、またサイヤ人が移住したためにZ戦士だけが常識を遥かに上回るレベルで突出しており、
それ以外は300年前(大体ピッコロ大魔王が暴れていた頃である)と大差ないと思われるアンバランスにもほどがある状態なのだが。


  • ゲームでの出演・アニメオリジナル
SFC・PS・SS時代では作中で「セルに匹敵する」「思ってた以上に強い」と評されたことからか、魔人ブウ編でのブウ以外の敵側戦闘キャラとして結構出番があった。以後もブウ編までカバーしているゲームでは大体出番があるのでメディア露出は多い方。
攻撃アクションは通常の攻撃に加え、剣を用いた攻撃をしてくる。
究極技になると剣で八つ裂きにしてからのキビトを瞬殺した技を放つ、という演出がなされる。
原作のシーンが再現され、非常に格好いい。(トランクスと被るとか言わない)
本編で負けたデブブウよりもバランスが良く強力なキャラになっていることが多い。
また、一部ゲームではダーブラクッキーというアイテムが登場したりする。

魔界繋がりでアックマンにも名前が知られている模様。

なお、先述した通りアニメ版では「天国に行った後」が描写され、そこの環境に感化されたのか、すっかり改心して自分の生前の行いを反省するなど、
善良な性格かつ丁寧な口調になっており、瞳も輝いていた(その描写、かなりキモいのだが)。
また、ブウに殺されて天国行きになっていたブルマ・チチ・ビーデルと仲良くなっていた。
ただし最後、「極悪人を除いて生き返る」際には、生前が極悪人であったため生き返ることは叶わず、天国に残ることとなった。

そしてソシャゲの「ドッカンバトル」のオリジナルストーリーでは、なんと上記の「天国でのアニオリでのダーブラの描写」をそのままに、
「本編が終了し魔人ブウの魂があの世で暴れているのを、あの世の達人でアニオリキャラのパイクーハンと共に鎮圧しに向かう」という凄い話が展開された。
一度ブウに一方的にボコられた経験のせいで「自分では歯が立たない」と閻魔大王に語るも
閻魔大王曰く「今のブウは本来の肉体を持ってなくて大幅に弱体化しているからなんとかなる」
とし、天国を守るために戦いに赴いた。*5
パイクーハンから「暗黒魔界の王と聞いていたがイメージと違う」と言われ、
「昔の話ですから…」と低姿勢で王の肩書を捨てていた。
なおこのシチュエーションでイベント産カードとなっている。(パイクーハンが写り込んでいる)

ドラゴンボール ゼノバース』に登場したトワはダーブラの妹という設定。
青色の肌に白髪の美女といった風貌であり、兄のダーブラとは全然似ていない。

ドラゴンボールヒーローズ』では「ダーブラ:ゼノ」として洗脳される前の姿が登場。額にM字が無く、赤いインナーを着用している。


  • その他
同作者の作品の一つ、『SAND LAND』という作品には主人公の父親として、そっくりさんが登場する。
こちらでは登場シーンは少ないが、馬鹿でかく普通のお父さんとして描かれている。


『ドラゴンボール超』では未来トランクスのいる世界線のダーブラがバビディと共に登場。
基本的な実力、能力は本編の彼と変わりはないようで、セル以上の実力と石化の唾も健在。
しかし、事前に界王神から情報を得ていた未来トランクスに石化の唾を防がれ、SS2となった彼との激闘の末にバビディごと消滅させられてしまう。

漫画『超』ではゼットソードを石化させ粉砕=老界王神を殺害し、界王神にも致命傷を負わせ、結果的に未来世界のビルスをも殺害する等、アニメ版以上に大暴れ。
セル編から大幅にパワーアップしたSS未来トランクスをも圧倒するも、怒りによって超サイヤ人2に覚醒したトランクスには押されてしまい途端に劣勢に陥る。
それでも尚食らいついてくるが、激闘の中で瀕死の界王神によって動きを止められ、致命的な隙を作ってしまい、トランクスのバーニングアタックで消滅した。
しかし界王神に致命傷を負わせた事で未来世界のビルスを殺した事が、ゴクウブラックの台頭を許すきっかけになってしまう……。



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最終更新:2024年04月18日 13:56

*1 ただ、もしもブウを封印し直すなどして手放した場合、バビディとダーブラは界王神・悟飯と悟空かベジータの勝ち残った方と戦わねばならず、やはりバビディ一味は滅ぼされたと思われる。

*2 例外はフリーザ配下のギニュー隊長ぐらい

*3 ブロリーは2作目のみだが…

*4 通常の超サイヤ人であれば、弱体化する前の少年期でさえ完全体セルには敵わないため

*5 よくアニオリでギニュー特戦隊を一蹴するヤムチャと天津飯や、つい最近まで最強の敵だったはずの完全体セルがパイクーハンにあっさり撃退されてる理由としてファンに考察されていた話を盛り込んだ形である