シャドウ(FF6)

登録日:2009/09/22 Tue 12:53:50
更新日:2024/02/05 Mon 21:11:36
所要時間:約 6 分で読めます





誰に忠誠を誓う訳でもない

その冷たい瞳の奥に隠された素顔を見た者は誰もいない……




Shadow

アサシン(Assassin)
年齢:不詳(30代後半?)
身長:178cm
体重:66kg
誕生日:不明
血液型:不明
好きなもの:かたゆで卵
嫌いなもの:
趣味:不明
宝物:肖像画の描かれた懐中時計
必殺技:シャドウファング
CV:安原義人(ディシディア ファイナルファンタジー オペラオムニア)

解説

金のためなら親友をも殺すと言われる程の冷酷な暗殺者。
黒装束を纏った忍者のような姿。
唯一心を許せる相棒のインターセプターを常に連れている。

初めてシャドウに出会えるのは序盤の町、サウスフィガロのパブ。
この時は話し掛けてもシカトされるが、インターセプターに話し掛けると、

よせ…他人には懐かない犬だ…

とクールに答えてくれる。

戦闘に参加できるのはパーティ分割イベント時のマッシュのシナリオから。
何故かガウの親父が住む家の前に佇んでおり、話し掛けるとドマまでの道案内を引き受けてくれる。

俺はいつでも死神に追われている

なお、あまり確率は高くないが、帝国軍基地や魔列車に辿り着くまでにシャドウにお仕事(たたかう)させると、

俺の役目は これで終わり 金の分だけ働いたぜ!!  あばよ……

とランダムでパーティーから離脱してしまうので注意。
お金は渡していないので悪徳業者や詐欺というわけではないが、無慈悲にも加入直後の戦闘で抜けることもままある。
活躍はさせたいが、離脱させたくないときはシャドウのコマンド待機状態で戦闘を終えれば、どれだけ戦ってても離脱判定をスキップできる。
魔列車では離脱したとしても去るアテがないので普通に扱える。

なお、離脱しなかった場合、魔列車に乗り込む妻子との別れに落ち込むカイエンについて「そっとしてやれ」とマッシュに言ったり、
バレンの滝でやはり「俺の役目は終わった」と言って離脱するが、同時にマッシュに「一緒に冒険できて楽しかった」と言われて特に否定もしないなどこの時点で世間の評判ほど冷たい人間ではないのではと思わせる一面を見せる。
そもそも初登場の時点でインターセプターについて「人に懐かないから近づかない方がいい」と忠告してくれるくらい他人に気を遣ってくれる。


ナルシェでの帝国戦後、コーリンゲンにて3000ギル払うと一時的に仲間になるが、ゾゾ探索後はまた離脱してしまう。
ゾゾ探索後に仲間にするとオペラ劇場で「5分もいたら寝ちまう」と離脱してしまう。


和平会談後の大三角島に向かう際はセリスとともに再登場し、ロックティナとともにサマサの村へ同行する。
サマサでの火事からロックやリルム達を救った後、魔大陸浮上まで帝国に付いて働いていたが、帝国に裏切られたため再びパーティーに加入する。
魔大陸最深部にて三闘神の力を手に入れようと暴走したケフカを食い止め、仲間を逃がす。

脱出ポイントまで来た後に飛空挺に飛び降りるかの選択肢で一回、「いいえ」という選択肢を選んでから脱出ポイント近くにいると(実は「シャドウが気になる」の選択肢は選ばなくても良い)、タイムアップギリギリでシャドウが姿を現し再加入フラグが立つ。
当時は、魔大陸脱出の際時間ギリギリまでシャドウを待てず、置き去りにしてしまったプレイヤーが多かった。
その場合、世界崩壊後はシャドウは一切登場せず、エンディングでシャドウのテーマが流れた時すごく悲しくなる。


このように、シャドウは序盤から中盤まではパーティへの加入・離脱を繰り返し、パーティーに永久参加(正式加入)するのは世界崩壊後からである。

世界崩壊後、獣ヶ原の洞窟で重傷を負っている所を助け、その後コロシアムで『いちげきのやいば』を賭けると現れる彼を倒すと仲間になる。
(シャドウ死亡の場合は、代わりにリルムが倒れている)


ちなみに、シャドウを見つけても話しかけずにいることで、彼の名前入力を先延ばしにする事もできる。
名前入力の機会は全部で4回あり、4回目は任意ではなく強制的に仲間になるので、最終的には名前を入力しないと話を進める事はできない。
アサシンという感情を捨てた職業柄なので笑わないと思いきや崩壊後のカイエンイベントやPS版のセーブ画面で笑うグラフィックを確認できる。 


ところで、好物の「かたゆでたまご」とは「ハードボイルド」という駄洒落なのだろうか?

戦闘能力

オリジナルコマンドは『なげる』。
手裏剣や巻物、武器をなげて攻撃する。
装備可能な武器は短刀系と一部のナイフ系。前作の忍者と違い強力な盾も装備可能。

正式加入はかなり遅くなるものの、『なげる』が強力であり、
  • 巻物による全体への火・水・雷属性攻撃で敵全体の一掃。
  • 「ブリンク」がない本作では貴重な分身手段の影分身で物理攻撃対策を徹底したり、
  • 武器・手裏剣を投げると、「後列での攻撃力減衰なし」「防御力無視」「必中」という強力な特性の物理攻撃を放つことが可能。
    • 「しゅりけん」は1個30ギル、「ふうましゅりけん」が500ギルと以前のシリーズに比べて安価で購入できる上、本作ではギル稼ぎポイントも多いので使用回数の心配はいらないだろう。

『なげる』が強い反面、装備品にはあまり優れていないように思えるが、実際は正式加入頃なら以下の品を組み合わせることで最後まで戦え、「たたかう」も選択肢に入る。
  • 同じ効果のセーフティビットより入手が容易で、即死魔法・石化・ゾンビの3点から身を護る準専用装備「形見の指輪」
  • ロック再加入のときまでのアイテム盗みの選択肢「盗賊のナイフ」
  • 下手な盾より物理回避率が高くGBA版以降で本領を発揮する「ソードブレーカー」
  • 即死耐性のない敵を狙える時に持ち出したい「アサシンダガー」「一撃の刃」
  • ラスボス含めて有効な敵が多く、ピクセルリマスター版だと装備した状態なら手裏剣系などをなげる時にも人間特効が乗る強化を得ている「マンイーター」
  • 威力が高く、終盤は効く敵の数は少ないとはいえストップの追加効果も狙える「影縫い」
  • GBA/旧スマホ版限定ながら、優れた能力値ボーナスに加えて物理回避50を得られるという追加武器界のエース「朧月」
形見の指輪のお陰で命拾いする場面は多く、特に早期にコロシアムに挑むときに便利。あえて魔法を覚えさせない(必要ならレベル上げやアイテム稼ぎの後にでも覚える)ことで「たたかう」だけに行動を絞れるようになるのもポイント。
時には源氏の小手を装備して、FF4やFF5よろしく二刀流にする価値もあるだろう。

素の物理回避率が全キャラの中で最も高く、回避率バグが修正されたGBA版以降だと装備品を突き詰めることで、物理回避128をマークし必中以外の物理攻撃を全てかわすアサシンが誕生するというのもネタ抜きで有用な特性。
また、愛犬インターセプターが50%という高い確率で戦闘中に攻撃を防御してくれることがあり、この際にランダムでワイルドファング、ハウンドタックルという反撃技が発動する。
まだパーティーのレベルが低い状態で反撃技が発動すると「うはwww犬強えwww」とちょっと感動できる。しかし、浮いている敵には効かない。
魔大陸攻略時ははぐれているので反撃技は発動しない。

インターセプターは原理としては「絶対に治せないステータス異常」扱いなので青魔法の波紋(ステータス異常を交換する青魔法)を
「混乱+けむりだま」の要領でシャドウにかけると他のキャラに移す事もできる。娘を愛犬に守らせるという事も可。
敵から受けた場合は波紋仕返す以外では取り戻せなくなるので注意。
また、アクセサリの天使の羽を装備してもインターセプターが発動しなくなるので注意。
旧スマホ版・ピクセルリマスター版では起こらないものの、GBA版では修正されていないので要注意。

総じて、派手さはないが地味に使いやすい要素が積み重なった強キャラ。

素性

以下ネタバレ















シャドウという名は仮の名前であり、本名はクライド(Clyde)。
かつては相棒のビリーと共に列車強盗を行っていた過去を持ち、この当時のタッグ名が「シャドウ」だった。

ある時、相棒のビリーが重傷を負い、彼を見捨てざるを得ない状況に追い込まれ、拷問に怯える彼から「捕まる前に自分を殺してくれ」と頼まれる。
しかしシャドウはビリーを手にかける事が出来ないままその場から1人逃げ去ってしまった。
その当時の自責の念から、全てを捨てた人生を歩み続けている。

シャドウ以外には絶対懐かなかったインターセプターがリルムに懐き、『かたみのゆびわ』を2人しか装備出来ないのは、リルムはおそらく彼の実の娘であるため。

リルムが物心が付く前にサマサの村に置いてきたため、リルム本人はその事を知らない。
インターセプターが懐くのは、元々シャドウの妻(つまりリルムの母親)の飼い犬であり、幼少期のリルムと暮らしていた事があるからである。

以上の事柄は計4回用意されているシャドウの夢イベントで確認できる。そして最後の1回は獣ヶ原の洞窟のボス撃破時に見ることが可能。
4回目までの夢イベントはシャドウを連れている状態で宿屋に泊まると、確率で見ることが出来る。
崩壊前だと時期がかなり限定され、4回もある上に確率イベントなのでまず初見じゃ気付かない。
5回目の夢イベントにつなげたいときは崩壊前にコーリンゲンで仲間にし、ジドール、サマサ(宿代が1500ギルの時)でチェックしておくとよいだろう。
無料回復ベッドは対応していないが、行くのが面倒なリターナー本部(崩壊前)と、別の男が悪夢を見るドマ城(崩壊後)は対応している。

PS版のムービーには、魔列車で無数の幽霊達を斬り抜けるシーンが追加され、一瞬ではあるがリルムがフラッシュバックする演出がある。

ストラゴスは薄々感付いていたのか、没イベントでは素顔を確認するイベントが存在していたとか。



エンディングでは仲間達と瓦礫の塔を脱出しているが、途中でインターセプターと別れ、たった1人で瓦礫の塔に残りその命を全うしてしまう。

長い間悪夢に苛まれ続けてきたシャドウ。
世界を救い、全てをやり遂げてしまった彼には、親友の元へと向かう事が最大の望みだったのかもしれない……






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ビリーよ、もう逃げずにすみそうだ。温かく迎えてくれよ。

追記・修正は大陸崩壊5秒前まであきらめずにお願いします。
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最終更新:2024年02月05日 21:11