阿笠博士の発明品

登録日:2012/04/24 Tue 21:56:39
更新日:2024/03/06 Wed 23:09:05
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名探偵コナン』に登場する発明家・阿笠博士が開発した道具。



概要

高校生から子供の姿になって、犯人を暴いたり捕まえるのに苦労するようになった江戸川コナンのために開発した。


「自称」天才科学者として、物語開始直後はギャグキャラであった阿笠博士だが、玉石混淆でこそあるものの、目を見張る発明品を見る限りまぎれもない天才である。
コナンへの発明品を元に玩具として商品化されており、彼の収入元である。

コナンが身につけてもあまり怪しまれないであろう品(一部微妙だが)に何らかの道具を仕込んだり、
既存の器具を超小型化されたものが多いのが特徴。更に阿笠には遊び心を重視している節がある。(例:弁当箱型携帯FAXに本物の料理を入れていた)

変声機や麻酔銃などしょっちゅう使われるものがある一方、出オチの道具もけっこうある。
実はあのスケボーも原作コミックスでは数えるほどしか使われていない。

登場する品はあくまでもコナンが必要に迫られて…というものが基本なため(発明品で何でもかんでもしてしまう作品ではない)、
リアル・作品中の文化のどちらから見ても超技術ばかりで犯人はこのような物を使うことはほぼないが、多少ならば真似出来そうなものも多い。
しかしながら実際に製作・運用した時には問題、どころか法令に反する、最悪人命に関わる大事故に至る恐れが高い道具も多いので注意。
そこらもネタとして、分かる範囲で一応記載。

●目次


発明品一覧


●原作

◆蝶ネクタイ型変声機
記念すべき発明品第1号。それだけに発明品の中では最も使用頻度が高い。
蝶ネクタイの裏側に変声機が取り付けられており、ダイヤルを調節することで(恐らくスピーカーを通して)様々な人物の声が出せる。
小五郎を眠らせて推理する時や、新一のふりをして電話をする時、寝ている蘭をボリュームMAXで叫んで起こす、
成人男性の声で犯人を威嚇・誘導するなど様々に活用できる。
一度聞いた声なら勝手に登録される超高性能機能付きたった今聴いたばかりのママの声を出した事で少年から信頼を得たこともある。小五郎の声は「59」番。自動登録されていくのにどうやってダイヤルで対応させているのだろう?
なお、隠れながら逆向きに話したりしても全く不審に思われないため*1、音響面でも阿笠特有の謎の超技術が施されている可能性がある。
現状「変なところから声が出ている」と疑われたのが、コナンと小五郎の間に蘭が来ることになってしまっていた『天下一夜祭殺人事件』くらいである*2

変声機を常時着用していることが判明しているにもかかわらず人前で使ってもバレないのはご愛嬌。
近年の回では、歩美に「コナン君…また違う人の声だしてる…」と言われてたりはする。
アニメ版『弁護士妃英理の証言』では色違いの変声機が登場。

変声機部分だけならば現実でも製作可能…変声の精度や多人数対応を考えると簡単とは言い難いが、何にせよ可能である。
しかしながら一度聞いた声を勝手に自動で判別・解析・登録して、全ての言葉に対応までしてしまうというのは明らかに厳しい。
しかも恐らくPCではなくPLCみたいな技術で実現させていると思われる。
何気にかなり近くに居る人にバレないほどの小声で話しても問題無い集音性・集音性の割に呼吸や物音を拾わない(自動補正?)・
ボリュームを大きくしても決して音が割れない(自動補正)拡声器機能のレベルも凄まじく、これも超技術である。
さらに全く声の質が違う他人が同様に使用しても同じ声に変換できるというのは、現実では決してまねできない技術である。
霊魂探偵殺害事件』にて領域外の妹が小五郎の声を出しているが、設定されていた番号に合わせただけだった模様。既存の技術で全くの別人が同じような声に変換するには微調整が求められる。
更に驚異の超小型サイズ・機能とサイズなどを考えると、これまた驚異の省エネあるいは電力容量の大きな充電式の電池を使用・スピーカー部分は蝶ネクタイで隠れているのに声がばれない……。
第1号にして明らかにとんでもない代物だが、多分法令には反していない。

シール付きの「ボタン型スピーカー」と併用する事で、離れたところからも眠りの小五郎or推理クイーン園子が可能。
こちらの初使用時は(かなり遠くから推理を話したとはいえ)、あろうことか小五郎の額に貼り付けていた。
流石にそれ以降は襟の裏などに付けている他、相手をスピーカー側へと引き付ける撹乱にも使用されただからそのトンデモな指向性はなんなのか。
ちなみに、『大岡紅葉の挑戦状』では紅葉によって和葉の服に小型のスピーカー兼盗聴器が取り付けられていたので、現時点のコナン世界でこの技術は阿笠博士抜きに一般化しているのかもしれない。
また、ボタン型スピーカー以降も、後述するイヤリング型携帯電話を始め、集音機やイヤホンなど様々な物へ音声を飛ばしている。


なお、劇場版である『世紀末の魔術師』では変声機を使って死人の声を出していたが、死人の声を出すのは推理ショーを完全に無意味にする反則技である為か原作やオリジナルエピソードでは基本的にこのような使用法は無い。

某動画サイトでは市販の変声機を利用して実際に作った人もいた。ダイヤルは飾りらしい。


腕時計型麻酔銃
小型の麻酔銃を腕時計に仕込んだもの。時計の上蓋が照準に、時刻合わせのネジ(リューズ)が発射ボタンになっている。
推理のために小五郎をはじめ様々な人物を眠らせたり犯人を取り押さえるのに使う。
探偵団や刑事達の前で使用して犯人を昏倒させたこともあるが、犯人が急に寝てしまったことについてどうやって誤魔化しているのだろうか……*3

どんな人間でもあっという間に昏倒させられるが、麻酔針を1本しか装填できないのが欠点。
麻酔針は刺さると自然に消滅する何気にすごい素材で出来ている*4
少年探偵団の面々が阿笠からライト付の腕時計を貰ったのに合わせて、この時計にもライトが搭載された。
絶海の探偵』では衛星携帯電話機能とUSB端子が追加された。
詳細や活躍などについては個別ページで。

いうまでもなく麻酔はれっきとした薬物であり、人に投与する場合は専門家の指導及び被験者の正確な身体情報が必須。
その上で投与するにしたって適切な部位で適切な器具が必要。
そんな中、まして象でも眠る大型麻酔相当なんて規格外ものを人体に打ち込んだら、麻酔に弱い地上最強の生物でもない限り1日中どころか永眠確定である自殺しようとする犯人に対して使う事もあるが、これを考えればかえって逆効果のような気がしなくもない。

某動画サイトでは上記の変声機と同じ人がこれを作っていた。針は市販の普通の針だが…


◆犯人追跡メガネ
コナンがかけている度無しのメガネ。
レーダー機能によって、半径20km以内にあるシール型発信機や探偵バッジ、スマホなどに付いているGPSの場所を知ることができる。
劇場版ではレンズが防弾ガラス*5になったり、赤外線望遠鏡機能(!?)やサーモグラフィ、タイマー、そしてレーダー機能に搭載されている録画機能及び録画したのを他のモニターに割り込むことが可能なハッキング機能*6、さらに車種や色彩の判別が可能な認証システム機能*7が付いたりと色々強化される。

シール型発信機はいつも服のボタンなどに、数枚重ねて貼り付けて持ち歩いている。
キャンプの時でさえ持っているのだから本当に「常備」しているのだろう。

めったに使わないが、メガネのツル部分には盗聴器(右)と集音器(左)も装備。*8
チューインガムでくるんで貼りつけることで音を拾う。
最近ではシール式発信機にも内臓されていて、
阿笠博士のメガネのツルも盗聴器になっていることが発覚した。*9
しかし追跡中にバッテリーが切れたり、盗聴器が途中で気付かれて破壊されたりと、肝心な時に役に立たない事もある。
ちなみに今使用しているメガネは2代目。*10
予備もいくつかあるようで、そちらは灰原が使用したことも。

あれこれ電子機器が搭載されていると思われるが、コナンは正体バレを避けるために入浴時はもちろん海水浴の時もメガネを着用しているので、どうやら完全防水のようである。*11一体どこまで高機能なんだ……

一応盗聴器と集音機そのものは法令違反ではないと思われるが…クリーンとも言い難く、ちょっと判別が付けづらい。
ただし、少なくとも使い方については完全にアウトなので良い子の皆は真似しないように。


ターボエンジン付きスケートボード
表面のソーラーパネルから電力を得て走る青いスケボー。
劇場版やオリジナルエピソードでは移動や犯人追跡に用いられるが、原作での使用は少ない。
まあいくらコナンの世界といえども、そんな光景をOTONAに見られたら多分怒られる。

エネルギー効率の悪い太陽光発電のくせにコナン、元太、光彦の3人(合計80kg弱)が乗っても車並みの速度を出せるが、かと思えばちょっと落としただけで壊れることもある謎アイテム。
後にバッテリーが組み込まれ夜でもある程度走れるようになったり排気量のアップがされた。
「レース並みの速度」の車についていく様子から、最大で時速200㎞は出ていると考えられる。
驚異的な加速から使用者は振り落とされるはずだがそうはならないので、何らかの超技術による引力で足をひっつけさせている(+姿勢的に空気抵抗も抑えている?)と思われる。
壊れるのはここらが原因かもしれない…。

言うまでもないが、日本では完全に道路交通法違反なのでこれで公道も歩道も走ってはいけない。というか法令違反どうこうの前に大層危険である。
良い子はこれを参考にスケボー改造してブンブン走らないように*12
それとナンバーを取れても原付扱いになると思われるので免許も必要であり、ついでに作中明らかに速度超過している。
原付ならノーヘルもいけません、あと違反ではないけど事故った時を考えると半袖短パンも当然NG。
携帯操作しながらの走行もやっぱりNG。道路逆走や歩道走行もNG。橋やジェットコースターのレーンに乗り上げる、トンネルの天井を逆走、走行中のスケボーを放り出すなんてKEISATSUが見ていたら現行犯逮捕確定。
高速道路侵入? 緊急事態なので見逃してもらえました
シングルシート(?)な上にステップや握り棒やらもないので3、4人乗りは論外として2人乗りも法令違反だし当然超危険。

…とクドクドした文章を見て所詮フィクションだし揚げ足取らなくてもと思う方も多いと思われるが、実のところ原動機付きスケボー(キックボード)程度なら知識があれば割と簡単に実現出来てしまうどころか、キックボードタイプなら市販すらされていて、更に規制緩和によって基準を満たしていれば日本でも公道を走れるようになった。流石に短時間の太陽光発電でブンブン走るのはまだ実現してないし、コナン達ぐらいに速度が出せるものはぶっちぎりで違法なのでナンバーを取る必要がある&取れる見込みは薄い。
くれぐれも知識を身に着けて適切に運用しよう。


キック力増強シューズ
コナンが履くスニーカーを改造したもの。電気と磁力で足のツボを刺激し、筋力を極限まで高める。側面のダイヤルで出力調整が可能。
法律とか技術上の問題云々は抜きにして、理論上は実現できそうな他発明品に比べてこれだけどこぞの裏の流儀のノリの発明品
基本的には逃亡を試みたり、逆上して襲い掛かってきた犯人相手に必殺シュートをぶち込み昏倒させるために使われる。

なお、これを使用すると、
  • 木をへし折る
  • キャベツを粉砕する
  • 時限爆弾を新幹線の窓(色々素材はあるが、いずれにせよ普通のガラスではない)をぶち抜いて車外まで吹っ飛ばす
  • 空き缶をテニスサーブ並みの速度(時速約200km。ちなみに拳銃の発射時速は1000km程度)でぶつける
  • サッカーボールで金属製の柵やゴールネットを破壊したり巨大な石柱を折る
など凄まじい威力を持っており、高所(少なくとも10m以上)にいる犯人の顔面に勢いが衰えることなく直撃・あっさりK.O.したケースもある。

これと後述のベルトとコナンの冷静かつ的確すぎるキックにより、蘭と京極の空手や毛利夫妻の柔道、平次の剣道に和葉の合気道、赤井や世良の截拳道、安室のボクシング等々やたらと強い人が多い本作において、各レギュラーが修めている武道に匹敵するレベルの護身術となっている。
しかし、当然反動は使用者にも帰るし、そもそも靴自体は普通の強度の為、ヤカンなどの硬いものを蹴れば普通に自分の足を痛める。
その為、ドアを直接蹴破ろうとした際には足の指を骨折しかねないとの理由で躊躇していた。
ぶっちゃけサッカーボールですら骨折しない方が不思議というのは内緒だ。
ただし、原作エピソードのアニメ版ではレンガや消火器といったヤカンより硬いものを蹴った事もあるが、原作にはないシーンの為か痛がる素振りは全くない。

原作者以外の人物の作画陣によって執筆されている『名探偵コナン 特別編』では金属製の車輪付きストレッチャーを犯人にぶち当てて半殺しにする、バッテリー切れに追い込んで起爆不能にした爆弾(大部分が金属製で結構重い)を制作者である爆弾魔の顔面に直撃させるなどエゲツないというか殺人未遂的な使われ方をしたことも*13
というか、前述の空き缶などをテニスサーブ並の速度で相手にぶつける時点でかなりやばい為、明らかに過剰な攻撃ではある。
良い子の皆もこういうシューズを作った時は使用方法、なにより自身の人体に気を付けよう。


◆探偵団バッジ
小型のトランシーバーが内蔵されたピンバッジ。コナンだけでなく少年探偵団や阿笠も所持。言わば少年探偵団のシンボルとも言えるアイテム。
上述の通り、追跡メガネの発信器も内蔵されているため追跡メガネで位置がわかる他、集音機能も優秀な為、これ自体が実質盗聴器の代わりにもなる。
刑事の車に乗せてもらった際にわざと忘れて、会話を盗み聞きしたり、作戦を持ちかけたりはよくあるパターンである。
異次元の狙撃手』ではアンテナ先端にLEDライトが追加され、任意の相手のバッジを光らせることができるようになったが、発光中にモスキート音が鳴る不具合がある。ただ、このモスキート音が思わぬ形で役に立ったこともあった。
……元は単なる子どものおもちゃだったのだが、その割には通信可能範囲が恐ろしく広い為かなり便利であり、他の発明品と組み合わせて使用する事もある。
変声機と同様、ボタン型スピーカーへと声を飛ばせるようで、安室が自分の声をバッジを通して風見に取り付けたスピーカーへと飛ばし、怪盗キッドを出し抜いた事がある。

元がおもちゃなだけに認可を得ていると思われるので、意外にも(?)恐らく電波法などにはひっかからない。
そのため探偵団同士の双方の合意に基づくやり取りならばOKだが、盗聴も標的に発信器着けて追跡のどちらもが明らかに黒なのでそこはNG。
…というか認可得た時にスペック詐称してないだろうか?
良い子の皆もこういうものを作る時はちゃんと電波法など法令に違反しない様に注意するように。


伸縮サスペンダー
形状記憶素材を使い、ボタン一つで自在に伸び縮みするサスペンダー。
しかも子供の力では動かせないものも簡単に持ち上げることが出来るとか説明がなされている。
……形状記憶素材ってそんなことができる代物だったっけ……*14?明らかに驚異の新素材(誰が作ったかは分からないけどこれの特許だけで億万長者になりそう)な気がするんだけど…。
阿笠は「犯人を縛ったりするのにも使えるぞ」と言っていたが、原作では重い扉を開ける時に使用したのみで、拘束具として使用したのは児童向け小説「なぞときストーリーブック」くらいか。
劇場版では助けたりヘリ撃墜に役立ったり電光掲示板がサッカースタジアムへ落下するのを防いだり…と地味に活躍。

ちなみに、サスペンダーとして着用した状態でボタンを押したらどうなるのかは不明である。
(『空想科学読本15』で「間違って押しちゃったとき」の地獄絵図が予想されている。男性諸君は読まない方がいいかも…というかこれを考えると拘束に使ってたら犯人死ぬよ)


◆どこでもボール射出ベルト
一見普通のベルトだがダイヤルを合わせてボタンを押すと、バックルからサッカーボールが飛び出すベルト。
これで物を探さずともとっさに犯人をぶっ飛ばせるようになった。
ボールに注入するガスの量を調節することで、最大でアドバルーン大までボールの大きさを変えることができる。
しかしボールに使用されているゴムの性質上、ベルトから離れると10秒程しか形を保てないのが欠点。逆に言うと時間までは結構な…といより異常な強度を維持できる。
高所からの落下時にクッションにしたり、閉鎖空間で相手に追い詰められた際に膨らませて逆に相手を押さえ込んだりと活用の幅は広い。
なにより問答無用で不意打ちをかませる点で非常に優秀……というか凶悪。
近年のエピソードでは前述の麻酔銃とこのボールで2人なら無力化可能というのが前提になっている節もある。
天空の難破船』飛行船が直接橋にぶつからないよう緩衝材にするという異常な耐久力を見せ、『異次元の狙撃手』以降ではサッカーボールとは別に、蹴り上げると花火のように光りながら爆発する「花火ボール」を射出できるようになった。(詳しくは後述)。

ガス注入が化学反応によるものか気圧差を利用したものかは不明だが、どちらにしても事故に繋がる恐れが割と高い危ない道具に思える。
良い子の皆は間違ってもこのような装置を身に着ける形式(ベルトの様な)では作らないように。
あと、前者の方法の場合は熱を始めとする副作用がまず発生するので多分法令違反になる。
他にも驚異の脚力に耐え、相手にぶつかっても形を保ち、脚力さえあれば石柱を平気で折る*15。かのキャプ翼よりも上である(コンクリめり込ませられる~ポストで破裂程度)。
10秒という短時間で形を無くすのは逆に驚異というか…何だか不気味である。

上記の変声機・腕時計同様実際に作った強者も。風船で。


◆マスク型変声機
蝶ネクタイ型変声機のマスク版。
命がけの復活』で灰原がコナンに変装時に使用。
その他にもマスクを含む変声機を仕込んだ変装用アイテムは度々登場し重要な役割を担う。


イヤリング型携帯電話
イヤリングを模した小型の携帯電話。
初登場からベルモットの正体が明らかになる頃辺りまではよく使用されていたが、
それ以降は普通の携帯電話が普及したためかめっきり見なくなってしまった。
だが、『特別編』ではそこそこの頻度で登場している。また『名探偵コナン 推理ファイル 環境の謎』では全編にわたり活躍する。

一応蝶ネクタイ型変声機と直通で会話できるという普通の携帯にない特徴もあるのだが。
何気に通話機能という、変声機には本来必要なさそうな機能が追加されたことになるが、一体どのような状況を想定していたのかは謎である。
一度、蘭がこれを使用して事件解決に導いたことがあったが…。

どのような電波を利用しているのかや、どうやって電波を中継しているのかなどは不明(説明されても反応に困るけど)
東都大学工学部博士課程を卒業しているほどなので、多分何らかのツテがあったりなんだったりするのだろう。
良い子の皆もこういうのを作る時はちゃんと電波法を遵守する形で製作・利用しよう。


◆弁当型携帯FAX
市販のFAXを弁当箱にくっつけただけのもの。ご飯の梅干しがスイッチになっている辺り無駄に凝っている。
ちなみにおかずは本物
スマホどころか携帯電話も少なかったかなり初期に一回だけ登場した超マイナーな道具だが、劇場版OPにはなぜかしっかり登場。だから電波はどうやって確保しているのさ。
そのインパクトから『名探偵コナン 犯人の犯沢さん』でネタにされた。


◆ボイスレコチェンジャー
声を録音し、それを他人の声に変換できるペン。
バンダイから発売され、阿笠がその契約金で儲けたという設定だが実際にバンダイより発売された。
とある事件では、犯人撃退に一役買った。

余談だがこれ以外にもラジオを内蔵したものなど、ペンタイプの玩具がいくつかバンダイから発売されている。

アニメでは仮面ヤイバーが描かれた薄いカード型の「ヤイバーレコチェンジャー」に変更されている。


◆腕時計型ライト
前述したとおり、灰原達少年探偵団の4人に配布された。


◆トロピカルレインボー
爆発すると七色に輝く花火。
杯戸町の美術館の解体の際に使用する予定だったが、中に閉じ込められた佐藤刑事と無実の罪を着せられた男性を救うべくコナンが爆破を邪魔したため延期となった。
緊急事態252』では演出だけの装置と判明。


◆自動ハムエッグ作り機
その名の通り自動でハムエッグを作る調理器具。
近所の人達に無料で配ったが、不具合が多く苦情が殺到する結果に。
コナンが言うには最初から微妙な代物であったらしい。


◆石川五右衛門型温泉ロボ
お湯につけると、温度や効能等を音声で教えてくれるロボット。
五右衛門風呂という事で、石川五右衛門が釜に入っているデザインとなっている。
箱根の温泉旅館の主人が大量に購入してくれたが、部品の磨耗による漏水に弱い。


◆血が噴き出る帽子
拳銃の空砲などに合わせて中に仕込まれた血糊が吹き出す帽子。
ニット帽やハンチング帽などの種類がある。
FBI捜査官の死を偽装して敵組織を欺く際に使われた。
当初は安室推理中の台詞のみで実物が確認されていなかったが、
後に明確に発明品として登場し重要な役割を担う。


◆鋏
切ると「チョッキン」と音がする鋏。商品化された。
コナン曰く「くだらねー発明」だがそれなりに人気はあった様子。
確かにくだらないが、使って爽快感が味わえるという意味では悪くないアイデアにも思える。


◆ゲームソフト
発明品ではないが、阿笠が作っているゲーム。
少年探偵団を主なモニターとして開発にいそしんでいる様子。
RPG、レース、アドベンチャーなどとジャンルも幅広い。
余談だが、『ベイカー街の亡霊』でゲーム業界を左右する新世代ゲーム機の最終チェックを任せられていたため、阿笠自身ゲーム業界でも一目置かれている存在であると言える。
もしかして収入源だったりして。


●特別編

◆ノート型電子マップ
算数ノートに見せかけた電子地図。現在位置を中心とした半径×キロメートルという円の表示やら拡大機能などもついている。
原作ではなく、特別編第1巻FILE.2「誘拐」及びそれを原作としたアニメ版第86話「誘拐現場特定事件」で登場。
早い話がタブレットである。何年時代を先取りしているんだろうかこのオヤジ。

しかもこのディスプレイ、外装と継ぎ目を見るに柔軟性のある超技術の可能性が高い(一応リアルでも後に実現)。
また、かなり昔の話なのに平然とデュアルディスプレイ採用しているかもしれない。
機能自体は現代だとたいしたことではないが、技術に関しては今でも夢が広がる道具である。


◆なんでもあけーる
特別編第6巻FILE.8「奇妙な誘拐」に登場。
100円ライターのような形状のアイテムで、出てきた針金を差し込む事で鍵を開ける。最後の鍵?
作中では誘拐犯の車のドアをこじ開けて中を調べるために使用。
どこかで見たような演出とあまりにも安直な名前からコナンに「ドラえもんか…」とつっこまれた。

最早言うまでもないだろうが犯罪です


●劇場版

◆薬品
迷宮の十字路』に登場。
病欠したい時の為の風邪と同じ症状を出す薬、下戸の為の酒を飲むとすぐ顔が赤くなる薬、腹が鳴るのを抑える薬などがある。
コナンが一時的に新一に戻るために服用した。そこ、ご都合主義とか言わない。
子供向けの『名探偵コナン 謎解きパズルランド』では、なんと透明人間になる薬という全世界の野郎共が渇望する夢の薬まで開発していた。
しかしこの薬、お約束通り服は透明にならないうえ、すぐに効果が切れるため使い物にならない。
これを呑んだ強盗団が犯罪を行おうとするもコナンの機転で捕まり、最後はお約束通りのオチになった…。

腕時計型麻酔銃の件でも思ったけど、工学部なのに阿笠はなぜ薬品にも詳しかったり特別な薬を用意できたりするのだろうか?
というか対APTX4869用の薬は仕方ないけど、それ以外に認可されているのか怪しい薬が平然と混ざっているのは問題では…。
良い子の皆はちゃんと医師の診断を受けてから適切な薬を飲みましょう。


◆リュックサック式パラグライダー
銀翼の奇術師』の前半で登場。
一見リュックサックに見えるが、両方のショルダーハーネスに付いている角カンを同時に引っ張ることでリュックサックの中からパラグライダーが飛び出て空を滑空することが可能。滑空中では角カンの引っ張り具合で降下の調整が可能だが、使えるのは1回のみ。
汐留ビュータワーからハンググライダーを使い逃走する怪盗キッドを追跡するのに使用。*16そしてゆりかもめの車両の上で切り離して着地するが、同じく切り離したキッドのベルトとハンググライダーには巻上式のワイヤーが繋がっていたため、あと一歩のところで逃げられてしまう。
ちなみに期間限定で公開されていた3Dシアター『コナンVSキッド SHARK&JEWEL』でも登場していた。


◆盗聴器付きカフスボタン
水平線上の陰謀』に登場。
盗聴器と発信機が仕込まれたカフスボタンで犯人追跡メガネとリンクしている。小五郎に取り上げられてしまったが結果的に役立った。

説明するまでもないが、良い子の皆はこういうものを使用しないように。


◆小型酸素ボンベ
紺碧の棺』に登場。名前そのまま、小型の酸素ボンベ。ちなみに『黒鉄の魚影』では新しいデザインとして再登場。


◆高性能スノーボード
沈黙の15分』に登場したターボエンジン付きスケートボードの雪道バージョン。ターボエンジン搭載で斜面じゃなくても自立走行が可能で、動力源が太陽光による発電だが夜間でも使っていたことから充電もできる。さらに前後を押し込むことで通常のスケボーと同じ大きさに縮めて持ち込むことが可能。
夜間に勝手にスノーモービルを持ち出した挙句、転倒により壊してしまい遭難した探偵団との合流、またある人物に狙われた探偵団を助けるために灰原と2人乗りで走行。
終盤では犯人から逃げるときに使ったり、爆破されたダムから流れ出る洪水を止めるのに使用したりと大活躍する。
それもあってか劇場版限定の発明品だが、メインビジュアルにも登場している。


◆水陸両用のソーラーボード
ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE』の冒頭に登場したターボエンジン付きスケートボードの新型版。
何と車輪を収納することで水上でも走行することが可能になり、夜間用の充電式、暗い道でも走行できるヘッドライト、防弾用のカーボンといったかなりの優れ物の化とした。
月島に現れ、逃走する怪盗キッドの追跡に使用したが、まさかの乱入者によりソーラーボードが真っ二つに壊され取り逃がしてしまい、さらに翌日に阿笠に見てもらった結果修理不能と判断されてしまい通常のスケボーを使うこととなった。
ちなみに『水陸両用のソーラーボード』と名前が出たのは、阿部ゆたか・丸伝次郎によるコミカライズのみ。


◆花火ボール射出ベルト
『異次元の狙撃手』にて初登場。
上のどこでもボール射出ベルトの派生。従来のサッカーボールはもちろん、文字通りベルトから爆発する花火ボールを射出できる
初登場以降は『業火の向日葵』、『純黒の悪夢』、『ゼロの執行人』、『緋色の弾丸』などと劇場版限定のレギュラー武器として登場しており、蹴り上げる度になかなか重要な役割を果たしている。つまり、櫻井脚本では定番化。
『業火の向日葵』『黒鉄の魚影』では水中で爆発させていた。

しかしアクション要素が強くて何かと爆発する劇場版のみでの使用とはいえ、いくらなんでも花火(爆弾)は過剰戦力にも程がある。
存在も使い方も真っ黒な上に着用時に事故った時などは明らかに大惨事に繋がる驚きの黒さなので、良い子の皆は決して作ったり使い方を真似しないように。
『異次元の狙撃手』序盤の初使用時は花火として打ち上げたら近所の明かりが一斉につき、かなりの近所迷惑となっていた。


◆スイカを好きな形にカットできる機械
まんま。正式名称不明。『業火の向日葵』序盤で使用。スイカをこの機械にセットしてしばらく待つとこの世界の特撮ヒーロー仮面ヤイバーの形にカットされる。
元太は「うな重が出てくるのかな」「うな重より凄いもんって特盛かな」と呟いていた。
一発ネタ道具の割には子供達が得するアイテムなのでなかなか。


◆高性能ドローン
『ゼロの執行人』で登場。
30km先の範囲まで飛ばせる上、一万メートルの高度まで上昇出来る優れ物*17である。もっとも日本においては、ドローンを無許可で地上や海面から150m以上の高さへ飛行させることは航空法で禁止されているのだが…。
ただし、方向・速度・カメラの三要素を同時に操作するのが困難なため一人で操縦するのは困難なのが惜しい所。博士は劇中でコントローラーを三つに分けることで元太、歩美、光彦が遊びやすいようにした。
ちなみに歩美はこれを使って、埼玉県に住んでいる伯母さんの家まで荷物を届けたらしい。また、終盤においては公安警察の任務にも活用されることに…。


◆新どこでもボール射出ベルト
『ハロウィンの花嫁』で登場したどこでもボール射出ベルトの新モデルの改良版。
超巨大のサッカーボールを発射できるように改良していたが失敗続きで冒頭では大きい音が出て、阿笠邸の庭に穴ができてしまうほど。それでお隣さんは迷惑になってないのだろうか?
しかしそれが終盤で爆弾を止めるために活用されることに…。
ちなみに終盤で発射された超巨大サッカーボールは通常で使われている『タンゴ』ではなく『テルスター18』である。


◆水中スクーターと海中ヘッドセット
『黒鉄の魚影』で登場。
水中スクーターは、市販のものとは違って自動運転機能が搭載されていて、30m以上潜れることが可能。また、水中スクーターのヘッドは着せ替えが可能*18で、水中スクーター本体は合計3台ある。ちなみに水中スクーターはバッテリー式。
海中ヘッドセットは『紺碧の棺』でも登場した減圧症になりにくい小型エアタンクと、無線を一つにしたイヤホンが伸びて耳の穴にぴったりと収まるゴーグルの2種類の優れ物。
中盤では潜水艦にいる灰原を助けるためと追ってくる潜水艦の囮として使用し、終盤では潜水艦近くに『花火ボール』を射出するためにコナンが1台使い、海中にいるコナンが心配になった灰原がもう1台使った。



アニメオリジナルエピソード

◆開けて、開けて、だ・メカ(仮称)
アニメオリジナル回『コンピューター殺人事件』に登場。
車のドアに取り付けると、取っ手部分をガチャガチャやって防犯装置を誤作動させる。それだけ。
コナンが容疑者の気を引くために使っていたが、阿笠をモチーフにしたメカなので、阿笠を知っている人が見たら犯人はバレバレである。


◆画像補正ソフト
アニメオリジナル回の106話『スクープ写真殺人事件』に登場したPCソフト。
あるカメラマンが撮影し、雑誌に掲載された火災現場のスクープ写真の隅を拡大。何が写っているのかを調べられないかとコナンが相談した際に使用。
いくら拡大しても解像度は固定の為、ぼやけて何も分からなかった雑誌の写真をスキャナーで取り込み、データ化。
更に当時の天候や火事による熱の影響などのデータを打ち込む(!?)ことで補正・解析・判別し、超高解像度の画像を作り出すとんでもないソフト。
しれっと2D画像を3Dデータ化+画像内の物品の識別+材質の解析をしてしまっている気がする。
同等のことは現代になってAIの発達に伴って自動で出来るようになってきたが、これは『常識的に考えればこうなるはずだ』と学習による経験則で補っている(言わば高精度の妄想)ので、
データ入力が必要とは言え、このソフトの方が信頼性は別次元で上だと思われる。
このソフトにより、雑誌の写真の隅に写っていた鏡に映りこんだキッチンの様子を鮮明に映し出した。
ちなみにこの回ではPCのOSやマウスパッドも自作らしき描写がある。
なお他局の某ドラマでも似たような技術が使用されている。


●ゲーム

◆特殊全身スキャンシステム&VRゲーム用コントローラー(&それを利用したテストプレイ用の格闘ゲームと探索ゲーム)
グランブルーファンタジー』におけるコラボイベントで登場。上の『ベイカー街の亡霊』におけるエピソードを踏襲したものだろうか?
ゲーム自体はとあるゲーム会社と共同開発で、阿笠が担当したのが上記の部分。
その名の通り全身をスキャンすることで仮想空間にプレイヤーと寸分違わないアバターを作り、ベルトで装着する手足のセンサーと足元の重心コントローラーで操作してアバターを動かすもの。
これだけだとそれなりに普通だが、なんと圧力や電気信号で触覚や痛覚を刺激し現実にとても近い感覚で体を動かせるらしい。
創作物でよく見られるフルダイブ型VRゲームとゲームセンターによくある乗り込み型の大型筐体の合いの子みたいな感じだろうか。
(映像についてはVRゴーグルを着用する。おそらく阿笠の開発ではないが、こちらも安室によると良い出来らしい)
スキャンシステムで取り込んだものは機械類でも現実通りの働きをするようで、少なくとも阿笠の発明品クラスの代物であればゲーム内でも問題なく使用可能という恐ろしい精度を誇る。
なお謎解きゲーム用であるらしく、痛覚の軽減などは行われない。
テストプレイ用の格闘ゲームも格闘技経験者でなければ痛くて戦うどころではない、とのこと(蘭には「本当に誰かと戦ってるみたい」と好評だった)。

なお、身体を動かして戦うタイプの格闘ゲームは原作でも『バトルゲームの罠』で登場しており、始めてそのゲームをプレイした蘭は普段の空手と同様の動きをしてしまったが、実際の攻撃動作は小刻みに動く程度で十分で、傍目にはそれで格闘(ゲーム)をしているようには見えない。
また、ダメージを受ければそれに対応した衝撃が与えられるが、携帯電話のバイブレーション程度の強さとの事。



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最終更新:2024年03月06日 23:09

*1 というか麻酔で眠らせた人の口が都合よく動くわけがないので多少観察力のある人物が目撃したら一発でバレる気がするけど…まあそれされると話進まないので仕方ないことだろう。

*2 描写的には横溝刑事にはそちらの面では不自然さはなかった可能性もある。

*3 しかし近年の回では新任教師として現れた若狭留美に対して、コナンは自分が麻酔銃を持っていることを普通に話しており、それを灰原が咎めたり、探偵団が不思議に思う様子なども一切なかった為、描写されていないだけで腕時計型麻酔銃の所持は周囲の人物に普通に認められている、或いは黙認されている可能性もある。

*4 なお、スピンオフの『名探偵コナン 犯人の犯沢さん』では小五郎が針をポイ捨てしているが、その辺はスピンオフなので……

*5世紀末の魔術師』のみ。

*6ハロウィンの花嫁』のみ。

*7 アニメ版『風の女神・萩原千速』にて

*8 絶海の探偵ゼロの執行人では左のレンズに盗聴の音声波形などが表示されて、左のツルのボタン操作でレーダー機能に切り替えることが可能。

*9 『風の女神・萩原千速』より

*10 後に11人目のストライカーで大破、紛失しているので劇場版を含めると4代目であるが、黒鉄の魚影のコナン曰く[1号機]とのこと。

*11 なお黒鉄の魚影では、水中での使用により故障した。

*12 ナンバー取れればいけるかもしれないが、取れる見込みはほぼなく、それと取れた場合は軽自動車税がかかってしまう。

*13 流石に前者の場合はコナンも足を骨折・入院する羽目になった。

*14 現実の形状記憶素材系は強い力を加えると元に戻らないし、ボタン一つで大幅に変形したりしない。それとボタンを押してから明らかに素材の性質が変化している…?

*15 狙ってしたことではなく、怪盗キッドに放ったものが避けられた結果なのだが、そんなもの当てる気だったのか……?

*16 ちなみに持ち込み先がオペラ劇場だったので元太から色々と突っ込まれていた。

*17 一応、この高さまで飛べるドローン自体は実在しているもののたった一人で製作してしまった人間は未だ存在しない上、市販のメーカー品はこの10分の1以下の高度までしか飛行出来ない。

*18 着せ替えパーツは『サメ』、『イルカ』、『カメ』の3種類ある。