登録日:2009/12/30 Wed 20:29:02
更新日:2024/04/15 Mon 16:36:24
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(C)2004 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
目次
【概要】
2004年1月から2005年1月にかけてテレビ朝日系にて放映された、東映制作の『
平成ライダーシリーズ』第5作目。
剣は「ブレイド」と読む。
モチーフはトランプと昆虫。
バトルシステムは
龍騎で好評だった
カードをトランプにアレンジしたものとなり、様々なコンボを駆使して戦う。あれ、何枚か使ってなくね?
序盤の迷走っぷりは凄まじく、放送前に「職業ライダー」をプッシュしておきながら
第1話で主人公が所属する組織が壊滅。
その後も非常にスローペースな展開が続き、ネット上では役者の滑舌の悪さから
オンドゥル語が生みだされるなど完全にネタ番組扱いされていた。
制作側やライダー関係者からも苦言や批判が述べられたりと、内情も結構荒れていた模様。
視聴率や玩具売上も大きく苦戦し、結果的に平成一期初期のライダーブームを止めてしまう形となった。
本作のシリーズ構成に抜擢された脚本家の今井詔二氏だが、彼自身は特撮作品の脚本執筆経験がなく、本作が初だった。
特撮慣れをしていない脚本家をシリーズ構成に採用したという事も、良くも悪くも本作の作風に影響したと指摘する意見も出ている。
しかし後半からメインライターが
會川昇に変わり、役者陣の演技力も慣れてきた影響か向上。
少年漫画を彷彿とさせる真っ直ぐに熱い盛り上がりと秀逸な伏線回収によって評価が∨字回復し、根強いファンを獲得するに至った。
当初はゲストライターであったにもかかわらず、シリーズ構成のバトンパスという急な事態にも対応して本作を描き切った會川昇の手腕を評価する声も多い。
前半のメインライターだった今井は本作以降、法医学教室の事件ファイルなどの脚本を書いているが、再度仮面ライダーシリーズの脚本や特撮作品の執筆を行う事はなかった。
また、會川に交代した以降も今井が降板したことによる脚本や設定への影響が見られると主張する声もある。
ナレーターは
小杉十郎太氏が担当。
平成ライダーの例に漏れず基本は次回予告のみの出番だが、第45話のアバンではこれまでのストーリーを振り返るナレーションが挿入されている。
なお、前述のとおり役者陣の滑舌の悪さからセリフが聞き取りにくいと判断されたのか、歴代ライダーのTVシリーズの中では唯一全編のDVDに日本語字幕が入っている。
ちなみに555のDVDにも剣の放送中に発売された分、つまり後半のものには字幕があるが、結局後のシリーズには字幕が入ることはなかったようだ。
【あらすじ】
BOARD(人類基盤史研究所)では、「ヒトが地球を制した背景に進化論だけでは説明出来ない理由がある」との仮定のもと研究し、不死の生命体を発見、これを様々な生物の祖であるとし“アンデッド”と名付けた。
しかし、ある出来事によりアンデッドが封印から解かれてしまい、人類を襲い始めたアンデッドに対抗するためBOARDは“ライダーシステム”を開発させる。
そのライダーの一人、剣崎一真は終わることのない戦いへと身を投じていくことになる。
【登場人物】
(0w0)
主人公。オンドゥル。火災が原因で両親を失った過去を持つ。
やや短気な面があるが、正義感は強く、人一倍優しい青年。
(
<:V:>)
ヒロイン。ムッコロ。
栗原家に突然現れた居候。色々謎が多いが…
ヘタレ刑事のお父さんではない。
(0M0)
先輩。ダディ。
肝心な時しか頼りにならない男。
(0H0)
後輩。ムッキー。
最初は気弱なただの高校生だったが…。
BOARDのオペレーターで壊滅から唯一生き残り、ライダーたちの戦いをサポートする。
一応ヒロイン枠だがヒロインらしくはない。
いっつもぶかぶかの服を着てるので解りづらいが結構な巨乳。
怪力。
仮面ライダーの都市伝説を追う自称ノンフィクションライター。
ライダーの情報と引き換えに実家の白井牧場を基地代わりにするが、主導権を握られている。
能天気だがたまに良いことを言ったりする。
好きなものは牛乳。
◆栗原遥香
演:山口香緒里
虎太郎の姉で喫茶店ハカランダを女手一つで切り盛りしている。
カメラマンの夫を山の遭難で亡くしている(実際はアンデッド同士の戦いに巻き込まれた)。
遥香の娘。始に懐いている少女。
年齢特有の生意気盛りで虎太郎のことも小馬鹿にしているが、嫌っているわけではない。
BOARDの所長でライダーシステムの考案者。
色々気の毒なお人。
だが私は謝らない。
橘の恋人に近い存在であり、橘が恐怖心に侵されていた時、彼女の病院が安らかに眠れる場所となっていた。
豹変した橘を救う為に行動するが…。
始を「兄貴」と呼んで慕うストリートミュージシャン。
始の良き弟分になる存在かと思われたが…。
◆山中望美
演:宮澤亜理沙
睦月の幼なじみ。
元BOARDの研究員。
橘さんの前にギャレンの適格者として選ばれるが、実験中の事故で右腕を失う。
たこ焼き屋いろは組の息子。
始と瓜二つだが性格はお調子者で臆病。
自分の立場とライバルだが付き合っていたほへと組の娘、未知を自業自得とはいえ始に奪われそうになりタイ焼き名人、アルティメット・フォームで戦いに臨む。
広瀬栞の父親。
BOARDでアンデッドの不死の秘密を研究していたが、妻の死を前に心が揺れ動きアンデッドを解放してしまった元凶。
実は……
本物の義人は既に死んでおり、現在の彼は生前の義人の記憶と姿をコピーされたトライアルB。
BOARDの理事長。
莫大な財力でBOARDを創立するが、実はアンデッドから万能の力を得て意のままに従う新人類を生み出すのが目的。
人造アンデッド・
ケルベロスを作り出し、バトルファイトの頂点に君臨しようとする。
多くの生物の始祖にあたる不死生物。
一万年前に行われたアンデッド同士のバトルロイヤルで地球上の覇者を決めるための存在で、殺すことはできず無力化にはラウズカードに封印するしかない。
強い闘争心を持ち、常に戦いを求め破壊衝動のままに人を襲う。
カテゴリーによっては人の姿をとることができる。
記念すべき第1話に登場したアンデッド。
オンドゥルやナズェミテルンディスはこいつとの戦いで生まれた。
「ドンドコ山」にてブレイドと体がボドボドのギャレンと激闘を繰り広げたアンデッド。
ラウズカードとしてよく使われる。
劇中で初めて登場したアンデッドだが、出番は僅か三分半。
橘曰く「カテゴリー8か、面白い!」。
天音ちゃんの顔に毒液をかけた不届き者のアンデッド。
しかし、リモート登場後は数奇な運命を辿ることになる。
蜘蛛のアンデッド。ニゴリ…ではなくカテゴリーA。
ギャレンにあっさり封印されるが…
マインドコントロールで人を操り新たなライダーシステムを作りだそうとしている怪しい男。
正体は序盤のボス的存在・ピーコックアンデッド。
理知的なリーマンぽい男。
正体はイーグルアンデッドでかつてカリスと呼ばれたマンティスアンデッドと再戦の約束をしていた。
しかし現在のカリスは…
(0∀0)
派手な変人。
正体はカプリコーンアンデッドで、狡猾なやり方でライダーたちを追い詰めようとする。
フォーーーーーーーーーーウ!!と叫ぶのが癖。
これは中の人がブレイク前のHGの先輩でありネタを借りたとか。
清楚な女性だが本当は狡猾で残忍な性格のオーキッドアンデッド。
虎太郎を利用しようとして近づき、彼の優しさに触れて変わっていくが…
風来坊っぽい男。
正体はエレファントアンデッドで、実力者ながらライダーや他のアンデッドの能力を推し量ってから戦おうとする慎重な性格。
チベットの烏丸所長からラウズアブゾーバーを届けにきた落ち着いた男。
正体はタランチュラアンデッドだが、戦う気がない変わり者。
特殊戦闘部隊アンデッドハンターを指揮する男。
ブラックファングの修復を剣崎と橘さんに依頼する。
正体はウルフアンデッド。
派手で高笑いが特徴の女。
正体はサーペントアンデッドでジョーカーを倒そうとするが、すごくかっこ悪い負け方をする。
いかにもDQNなガキ。
正体はコーカサスビートルアンデッド。
ネット掲示板でライダーの悪評を広めようとするが、実力も本物でかなり強い。
ストリートファイターぽい女性。
正体はタイガーアンデッド。
誇り高き戦士だが、戦いがまやかしであることを知り、睦月を戦士として覚醒させるために自ら封印された。
そのかっこよさから人気が高く、ファンの間では虎姐と呼ばれる。
劇中最後に登場した上級アンデッドで正体はギラファアンデッド。
理知的な性格だが、地球の平和に人間は不要と滅ぼそうとしている。
砂糖水ウマー
あと劇中、さりげなく無銭飲食した。
◆
トライアルシリーズ
広瀬義人が作り出した人造アンデッド。
封印は出来ず、強力な必殺技で完全に粉砕するしかない。
天王路がスコーピオンアンデッドとカメレオンアンデッドの2体を融合させて誕生させた特殊なアンデッド。
毒と擬態能力を駆使してライダーたちを翻弄した強敵。
◆
ジョーカー
勝者となると
ダークローチと呼ばれる怪物を無数に生み出して世界を滅ぼす存在。
相川始の正体。
【主題歌】
ウェーイ
なぜか相川七瀬サイドのアルバムには未収録となっている。
タカラミ剣
【挿入歌】
小錦LOVE
◆take it a try
歌:相川始(森本亮治)
敵裸体
【後日談】
平成ライダーの中ではおそらく最も多く描かれている。
◆
たそがれ
『仮面ライダーブレイド 超全集』に掲載された、後半メインライター會川昇氏による短編小説。
10歳だった天音が老衰しているので、60~80年後と思われる。
2015年発売の書籍『永遠の平成仮面ライダーシリーズ 語ろう!555・剣・響鬼』にも再録された。
◆
ドラマCD 仮面ライダー剣 -切り札の行方-
2015年1月23日発売のドラマCDで、本編最終回からおよそ10年後の世界を描いている。
ライダー4人はもちろん椿、森本、天野、北条らが担当。更に
鈴村健一が修理工の青年役で出演する。
◆
仮面ライダージオウ
平成ライダーシリーズの最終作。
29〜30話「
ブレイド編」で剣崎や始、天音がレジェンドキャストとして出演。
「ブレイド編」は実質、『剣』最終回から14年後の続編とでも言うべき内容となっている。
◆仮面ライダー剣 20th Anniversary STAGE&TALK
放送20周年を記念し、2024年2月10日より開催されたステージイベント。
第一部は椿、森本、天野、北条の4人が本人出演するライブステージとなっており、「時の王」が姿を消した後、何者かの手で封印から解放されたキングとの戦いが描かれた。
ショーの内容について事前告知はほとんどなかったが、蓋を開けてみればTV本編のみならず、『ジオウ』剣編も含めた後日談ほぼ全てを拾い上げ総括というサービス精神溢れるものであり、
些細に組み込まれた小ネタの数々、本編における幾つか要素に対するフォロー、そして何より20年前の『剣』の魅力を完全再現した熱いストーリーが非常に高く評価された。
更に更に、なんとレンゲルのキングフォームが20年越しに、かつ完全なサプライズで満を辞して登場。キングフォーム登場までの熱く切ない展開も含め、会場は歓喜を通り越して悲鳴に包まれた。
第二部のキャストトークにおいては椿らに加えて江川、梶原も駆けつけ、こちらもライブステージの興奮冷めやらぬファンを色んな意味で楽しいトークで大いに楽しませた。
【余談】
主役ライダー四人の役者同士の仲が非常に良く、作品を非常に愛していることも割と有名。
特に剣崎一真役を演じていた椿隆之と相川始役を演じていた森本亮二は仲が良く、ブログでは自らオンドゥル語をネタにする様子が見られる。
また他二人も現場で自分の台詞がネタにされてるのが嬉しかったり、マウンドの上で変身ポーズを披露したりしている。
なんなんだアンタら。
また、同時期にプリキュアシリーズが始まり、9年後には本作と共通点が多く烏丸所長の演者も出演した『
ドキドキ!プリキュア』が放送された。
高知県ではテレビ高知で放送されていたが、当作品終了をもってシリーズは一旦打ち切られ、2023年1月の『
仮面ライダーギーツ』まで18年間未放送が続いた。
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修正 切り札は追記だけ!
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最終更新:2024年04月15日 16:36