キリスト教

登録日:2012/03/11 Sun 12:11:41
更新日:2024/04/13 Sat 23:00:42
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◇キリスト教◇

【概要】

『キリスト教』は1世紀頃にユダヤ人「ナザレのイエス」の説いた教えを元に生まれた世界三大宗教*1の一つ。
ユダヤ人であり、熱心なユダヤ教徒であった父(仮)ヨセフと母マリア同様、イエスも元はユダヤ教徒であった。
しかし、伝統的なユダヤの教義を否定した事から異端扱いされ、ユダヤ民族は勿論、ユダヤ人を支配していた古代ローマ帝国からも弾圧されたが、
イエスは処刑された後に「復活」の奇跡を見せ、昇天。
その奇跡を見たイエスの使徒を始めとする弟子達によりイエスの教えが広められていった。
当初は伝統的なローマの各宗教やユダヤ教の反発をうけて、ぶっちゃけ怪しい新興宗教としか見られず弾圧を受けていた。
しかしローマの社会システムから来る格差社会が深刻になっていったり、伝統的な宗教への反発から貧困層を中心に強い支持を受けてゆき、
遂にはローマ帝国が国教と定め保護するに至り、最大の威勢を獲得した。

現在の総信者数は約22億6千万人と三大宗教でも最大。
しかし日本では信者数は各宗派・団体合わせて190万人程度(文化庁)と知名度や世界規模の割に少ない*2*3
ちなみに東アジアの中でキリスト教がかなり優勢とされる国は韓国であり、同国国民の3分の1を占める。特にプロテスタントが2000年代に入って以降は2割強を維持しており、特定の信仰を持つ人に限れば最多数派*4となる。
他にも東南アジアではフィリピンだとスペイン植民地時代の名残か人口の約8割がカトリックである。

西欧文化の根幹にある思想でもあり、しばしば戦乱の理由となる事もある他、キリスト教国が支配地域の伝統を破壊し、
植民地の文化をすり替える行為から激しく批判される場合もある
まあ征服者側の文化が強制されるなんてそう珍しい事でもないし、時間と共に変容していくものではあるが、
そうは言い切れない悪行ないし蛮行と言える事例も多々あるが、それと並ぶぐらいデマも多い。

紀元前において人口100万人を超え、現代の水準で見ても驚嘆すべき質を誇った古代アレクサンドリアの学問や商業が、
キリスト教信徒による教義に沿わない学者虐殺や70万冊とも言われる研究成果を焚書によって闇に葬られ、アレクサンドリアが荒廃に追い込まれた一件については、
「人類の文明発展のレベルを著しく停滞させた過激派による凶行」とされている。
だがこれは映画によってつくられたデマであり、実際のアレクサンドリアはローマ時代にはすでに衰退しており、破壊政策もローマ皇帝の迫害政策の結果であった、現地の司教たちはむしろ関係者に対して同情的で、地位保全のための改宗、財産持ち出しでの国外追放にとどめるなどかばう動きをしていた。

一般的に科学に対して対立的とみられるが、これもデマというか、玉虫色とはいえキリスト教においては「世界の真理を探究すること」は「神の作った完璧なる世界の理解を深めること」であり、数学などにおいてはむしろ強く推奨されうることだった。
進化論のチャールズ・ダーウィンが標的にされたともいわれるが、ダーウィンをもっとも強烈に批判したのは同系の科学者たちである。これはそれだけダーウィンの考えが先進的であったことを示してもいる。
(この手の話題に同じく挙がりやすいガリレオの場合、地動説自体がかねてより存在していることもあって政治的対立の側面が強く、同様に誤り)
アポロ計画において、捏造説を組織的に展開したのもキリスト教原理主義団体――つまりカルトが初。

歴史的に見れば、支配地域のキリスト教はどんどん現地化して上手く融和してしまい、むしろ正当なキリスト教の教えというもの立場は常に危うかった*5
多くの場合100%の文化抹殺なんてのは出来ていない*6
また、文字が無いorあっても一部でしか使われていなかった地域ではキリスト教化した影響、
もしくは布教に訪れた宣教者の記録のおかげで現代まで貴重な資料が残っているプラスの現象もある。
特に古代ゲルマン等の人々に関しては、史料が少なすぎてキリスト教側から見た記録に頼らざるをえなかったりする。



教派は大まかにカトリック、正教会、プロテスタントの三派へ分かれるが、聖書の解釈や神秘思想、当地の事情により細かくは無数に分かれている。


【起源】

キリスト教の起こりは、ガリラヤ地方のナザレに暮らす14歳の乙女マリアに御使いガブリエルがマリアに聖霊(神の息吹)が宿り、
男の子(この世の王)が生まれる事を告げる場面から始まる。
この一連の流れや解釈については宗派により異論が多いものの、基本的にマリアはお告げによりベツレヘムの馬小屋にて息子イエスを出産。
「神の子」誕生を危惧するユダヤ人の支配者ヘロデ王の追っ手を逃れ、夫ヨセフと共にエジプトにて暮らしたとされる。

王の死後、ナザレに戻ったイエスは30歳の時にヨルダン川でヨハネと出会い、洗礼を受ける。
自らに聖霊が宿ったと感じたイエスは荒野に入り40日間の断食に入る。
断食を終えた頃にサタン(敵)が現れ、様々な言葉で挑発し誘惑するがイエスはサタンの3度の誘惑をはねのけ、遂にガリラヤ地方を拠点に布教を開始するのである。

この「神の子」イエス・キリストの旅立ちにより新たに神と契約を結ばれた姿が描かれるのが「新約聖書」であり、
ユダヤ民族と神とが結んだ旧い契約の物語である「旧約聖書」以上に重要な根本教典となっている。


【教義】

イエスは形式に従い、儀式に参加する者のみが救われるとしていたユダヤの教えを真っ向から否定した。
イエスは従来のユダヤでは脱落者と見なされた人間をも含む、
貧しい者、悲しむ者、柔和な者、正義を求める者、憐れみ深い者、心の清い者、平和を求める者、正義のために迫害される者」こそ救われると説き、
神の愛は全てに対して無条件で平等だとした。
これを「無償の愛(アガペー)」と云い、神の国に入れるとした八つの人種を「八副」と云う。

ここから生まれたのが「汝、隣人を(自分のように)愛せ」と、
「敵を(も)愛し、あなたがたを憎む者に親切になさい。右の頬を打つ者には左の頬を向けなさい」と云う有名な文言であり、
これこそがキリスト教本来の基本精神であると言っていい。


……しかし、身も蓋も無い言い方をすれば宗教としてのキリスト教の基本的な教えは「もうすぐ世界が終わるから、神の国に入る準備をしなさい」……であり、
これが教会や聖職者が必要以上に信者を怖がらせ、悪魔を生み、恐怖と弾圧の負の連鎖を繰り返してきた原因でもある。


【救世主】

キリスト教の基本原則を支えているのが、イエスが神に預言された「救世主」であり「神の子」であると云う部分である。
キリスト教が特に神秘思想を重んじたのは偏に「この部分」が無ければ、成り立たないと云う理由があったからである。

イエスは革命的な思想により信者を従え、ユダヤ民族以外にも支持を広げたが、その途上で数々の奇跡を起こしている。

……ざっと挙げただけでも、
  • 悪魔(悪霊)を祓う。
  • 祈りだけで嵐を鎮める。
  • 瓶に入った水をワインに変える。
  • 2匹の魚と5つのパンだけで5千人を飢えから救う。
……と云った「奇跡」が事実として聖書には登場して来る。
イスラム教や仏教と比較すると正に奇跡の大安売りである。

キリストとは「マシアハ(Masiah ヘブライ語で『救世主』)」のギリシャ語訳「クリストス(Khristos)」にちなんだ敬称であり、英語読みだと「クライスト」。マシアハは関連して使われる「メシア」の原形でもあり、こちらは翻訳とは別にギリシャ語形でメシアス(Messias)となり、更に英語形でメサイア(Messiah)、そして日本語に伝わったもの。
根が同じユダヤ教やイスラム教だが、いずれもイエスはユダヤとイスラムの民族を救っていないので、イエスはただの聖人か預言者*7、狂信的な一般人扱いである。


【復活】

イエス最大の「奇跡」にして、キリスト教徒の求める最後の境地が「復活」であり、
ユダヤ指導者層に買収された12使徒が一人、イスカリオテのユダの裏切りによりローマ総督ピトフに捕らえられたイエスが、自ら運ばされた十字架への磔刑に処され、ロンギヌスの槍を突き刺しての死亡確認までされたが、
3日の後にマグダラのマリアの目の前で「蘇った」現象を指す。

これにより、イエスの「死」にショックを受け、やる気を無くしていた12使徒が戻って来た他、
イエスが地上での役目を終えて来たるべき時を約束し「昇天」した後には、
イエスを迫害する立場であったユダヤ教パリサイ派の指導者パウロは逆にイエスの使徒となり改宗。その教えを広める事に尽力したのである。

……これら、イエスが行った「奇跡」に対しては現在は勿論、当時からも真偽についての議論は絶えず、
イエスを「神の子」と見せかける為のトリックと言われる面もあるが、
キリスト教徒が世の終わりに到来する「最後の審判」のために遺体を遺しておきたいと願うのも、こうした考えが根底にあるからなのである。


【宗派】

※大別すると以下の三派に分かれる。
血で血を洗う対立の構図もあったが、現在はある程度の歩み寄りはあるらしい。


◇カトリック

西ローマ帝国に属していた西側ヨーロッパ諸国*8の根幹にあり、西欧文明の発展で爆発的に広まった最大教派*9である、謂わばキリスト教の総本山。バチカン市国が本拠地。
後述の正教会との対比で、プロテスタントとまとめて「西方教会」と総称される事もある。日本では更にそのプロテスタントとの対比で「旧教」とも。
権力と癒着した腐敗の温床として批判され続けて来た歴史があるが、その頂点であるローマ教皇はキリスト教に限らず宗教的な権威を認められている。
東方典礼カトリック教会や独立カトリック教会など、カトリックを称しつつも東方教会系の典礼を維持していたりローマ教皇を認めない教派もあるため、しばしばそれらとの区別のため、ラテン典礼を用い、かつローマ教皇庁直属である教派を『ローマ・カトリック』と呼称する事もある。
(大)司教や枢機卿はここ特有の役職。

◇正教会

日本では「東方正教会」または「東方教会(後述)」とも。
他にもロシア正教会、ルーマニア正教会、セルビア正教会、ギリシャ正教会など、各国ごとに正教会組織を設置するのが特徴*10
東ローマ帝国に属していた東欧諸国*11に広がる勢力で、上述の「西方教会」との対比で「東方教会」とも呼称される。その西方教会の中心であるカトリックとは1054年(正教会では1204年説が有力)に互いを「破門」して以来険悪気味だったが、21世紀にようやく和解した。
しかしローマ教皇を全教会の最高権威とするカトリックと、あくまでローマの総教主に過ぎないと見る正教会の溝は未だ深い。但し、教義や儀式手順はあくまでも正教に則っているもののローマ教皇の現世的権威は否定しない思想の教派(上述の東方典礼カトリック教会はこれ)もある*12
カトリックと異なり各地の総主教は対等な立場だが、歴史的経緯などを鑑みての形式上、トルコのイスタンブールに総主教庁を置くコンスタンティノープル総主教を名誉的・対外的なトップとしている。ここは元ギリシャ語圏であり、そのため「ギリシャ正教」と呼ぶこともある。
カトリックとは対照的に、イスラム帝国や社会主義国家により弾圧され、苦難の歴史を歩んだ。
役職でいえば総主教は基本的にここの最高位であり、その他主教も大体はここ。

◇プロテスタント

16世紀に免罪符というカトリックの腐敗を敢然と批判・抗議(プロテスト)したマルティン・ルターらが聖書中心主義を打ち出し、カトリックから分派したことを皮切りとして分裂に次ぐ分裂の歴史を繰り返し、カトリックとの間に「30年戦争」を始めとして抗争を繰り返した改革的教派。
日本ではカトリックの「旧教」との対比で「新教」とも。
政治的理由から分派した英国国教会を中心とする聖公会系教派も広義にはここだが、成立過程の関係上教義はカトリックに近く、プロテスタント内では狭義には別枠扱いされがち。
内訳は世界史的にはルターのルーテル派、カルヴィンのカルヴィン派が有名。またアメリカでのキリスト教は歴史的にこちらが主流。
基本的に「専門家としての聖職者が間に入らないと信仰者が神とつながりを持てない」という考えを否定する「万人祭司主義」を掲げており、それによりカトリックの「教皇」や正教会の「総主教」に当たるポジションの人がいない。
牧師といえばこの教派の聖職者と思えば大体その通り。
カトリックから引き継がなかった教義や思想も多いが、そのほとんどは「聖書にそんなこと書いてへん」が理由である。但し、聖書をどの程度絶対視するかは教派による差が大きく、その両端とも言える自由主義神学派と福音派*13はとても同じ宗教とは思いにくい。
洗礼名や十字架を模した装飾品など外形的なモノで信仰をアピールすることも避けられる傾向があり、その一環としてほとんどの牧師が自身も平服(黒か灰系統のスーツが多い)で礼拝に参加する。
「信徒が自分自身で聖書を読み、自己の解釈を持つこと」「女性が教職者になること」「教職者が結婚すること」*14を全て許容している点で、他の教派とは決定的に異なる。また経歴も普通のサラリーマンからはたまたヤクザまでと幅広く、何らかの社会人経験を持っている教職者(一部教派では使役者とも)が割と多く見られるという特徴もある。

◇非カルケドン派

451年のカルケドン公会議の議決内容に反発して分派した宗派。アルメニアのアルメニア使徒教会、エジプトのコプト正教会、エチオピアのエチオピア正教会など、いくつかの国ではキリスト教の多数派となっている他、シリアやイラクなどにも勢力を持つ。

◇ネストリウス派

431年のエフェソス公会議で異端とされた宗派。アジアで一番初めに入ってきたキリスト教であり、中国では「景教」と訳された。広まった地域の都合、非カルケドン派と合わせて「東方諸教会」とも。
東ローマ帝国では異端と見做されて破門され広まらなかったが現在のイラクに本拠地を立てたアッシリア東方教会(やトマス派)は一定の広まりを見せた。
しかし、時代の変化により現在ではわずかに信者が残るのみである。

◇隠れキリシタン

踏み絵など約三百年続いた江戸幕府の徹底的な禁教政策が生み出した日本のキリスト教。
見かけは仏教徒や氏子を装いつつこっそりとキリストを信仰した。そのため仏教・神道などの影響も受けている。
明治時代にキリスト教の信仰が解禁され、それに伴い隠れキリシタンもカトリックなどに改宗し消滅した。
…とおもいきや今でも信仰を守り続けている人がいる。

宣教師の態度がでかすぎ、黄色人種文化を鼻からバカにしてかかっていたとされるが、
これはあくまで未開の地の人々や異教徒へ文明をもたらすというスタンスの為である。要はどこでもこの調子で布教していた。
「我らが神以外への信仰、特に多神教は邪教!」としてキリシタンが寺院仏閣燃やしたともいわれているが、こちらはどちらかというと
当時の寺社勢力と大名などの小競り合いから攻撃に都合がよかった側面が強い(ようはこの建前であいつらの力を削ってやろうということである。
宣教師の一人は「日本人臭いわー。文化うんこやわー。よっしゃキリスト教で清めたろ!」とお書き残しになられている。
しかし日本では
「父母やご先祖様たちを放り出してオラ達だけ天国へ行くわけにはいかねぇ、一緒に地獄に落ちるだよ!」
「神が突然生まれたというならこの世界すべてにもまたそう言えるはずだが?」
などと反撃されて布教に失敗、頭を抱えた宣教師たちはどうしましょうと本国にお伺いをたてて
「知らなかったご先祖たちは天国の手前の煉獄にいるから、天国に行ったあなたたちが呼んであげなさい」という教えに変更された。
え? 奴隷貿易? あれはポルトガル人が当時の日本奴隷貿易に乗った形で、むしろイエズス会などは積極的に奴隷解放令を出したり解放しねえと破門すると宣言している。
秀吉も日本人はあかんよなーといったかが朝鮮系やら中国系は普通に売ってましたし、草稿段階ではあった奴隷禁止令も最終的には消してるんだよね…。


◇「キリスト教」を称するが別物扱いされるもの

  • 末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教 本拠地はアメリカ)
  • エホバの証人(ものみの塔聖書冊子協会 本拠地はアメリカ)
  • 天の父母様聖会 世界平和統一家庭連合(家庭連合 旧名:世界基督教統一神霊協会(統一教会) 本拠地は韓国)等。
新旧聖書に加えて独自の教典(モルモン書、新世界訳聖書、原理講論)を使用したり、聖書解釈が個性的過ぎたり(三位一体の否定など)するためカトリックや正教会、その他プロテスタントなどの大多数から異端認定を受けている。

【主な用語】

Y・H・W・H」とも顕される創造主。

  • 救世主

  • 聖霊
主に白い鳩として顕される「神の力」。
天使ともされる。

  • 三位一体
4世紀のコンスタンティノポリス会議にて神の力の働きと「神の子」イエスの説明の為に採用された根源思想であり、上記の三体は一つであるとする考え。

  • 原罪
アダムとイブが「蛇」の誘惑に負け、知恵の実を食べて「楽園」を追われた行為により、子孫たる人類は生まれながらの罪人であるとする考え。
イエスの処刑によりチャラになった……筈。

  • 七つの秘跡
キリスト教徒が人生の節目節目に受ける7段階の通過儀礼(サクラメント)で、宗派によりやや異なる。
以下はカトリック。

1.洗礼
頭に水を振りかけられる。
2.堅信
司教が頭に手を置いて祈り、額に聖油を塗る。
3.告解
教会で罪を告白する。
4.聖体
「最後の晩餐」を模した食卓でパンとワインを分け合う。
5.婚姻
男女が愛と神への忠誠を誓う。
6.叙階
聖職者になる儀式。
7.塗油
人生の終わりに額に聖油を塗る。

  • 最後の審判
「ヨハネの黙示録」に記された世の終わり。
旧世界の破壊→千年王国の建設→サタンの復活→最終戦争→天の国の到来による予言の成就を差す。
この時、人々は肉体と共に復活し、イエスに従った者は神の国に迎えられるが、罪深き者はサタンと共に永遠に地獄で焼かれる事になる。

……現在では、余りに時期が先延ばしされて来た(2千年……)事実もあってか、荒唐無稽として批判する宗派もある。

何を今更って感じだがな。

イエスの言葉と組織化された後の「教会」の言葉に違和感を感じた人は気のせい悪魔に憑かれただけなので気にしない様に。
……「信じる者は救われる」の拡大解釈により異教徒や異民族を「無知な人」と呼び、彼らへの教化、改宗が「支配」と結びついてしまった時代や、
聖書の誤訳が白色人種の優位と正統性の保証に用いられた、過去の哀しい時代の過ち、若気の至りなので、そこは言わない約束である。

……尤も、犠牲者にしてみればただの自己正当化の為の屁理屈にしか聞こえないが。





追記・修正は神に祈りながらお願いします。

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最終更新:2024年04月13日 23:00

*1 キリスト教・イスラム教・仏教。日本人の感覚に基づいて作られた日本独自の用語なので、日本人に馴染み深い仏教を3番目に据え、信者数こそそれ以上だがインドやネパールでのみ信仰されるヒンドゥー教をユダヤ教や神道などと同じ民族宗教として扱っている。

*2 著名な新興宗教の創価学会は公称827万世帯。こちらは文化庁の統計調査による信者数が出ていないが、専門家による推定では約380万人とされる。この他立正佼成会が文化庁の推計で200万人ほど。

*3 宗派別ではカトリックが44万、プロテスタントの会派連合とでも言うべき日本基督教団が11万、英国国教会系の日本聖公会が4万……といった具合

*4 つまり「どの宗教も信仰していない」が純然たる最多数であるのだが。

*5 布教からしばらくして再訪したらイエスでなくユダが崇拝されていた、など。

*6 西洋ですら普通にキリスト教化以前の文化が残っており、例えばハロウィンは古代ケルト人の祭り、クリスマスもローマ人たちの冬至の日が起源であり、今残っている風習はそれをキリスト教風にアレンジしたものにすぎない。

*7 イスラム教でも「イーサー」として預言者に数えられ、公認されている。そのため、ムスリムであっても「イーサーの預言書」という名目で新約聖書を所持する者も少なくなく、そもそものイスラム教が部分的にだが新約聖書も聖典扱いしている。

*8 主にイタリアやフランス、スペイン、ポルトガルなどのラテン系国家が多い。

*9 スペイン・ポルトガルの植民地が多かった中南米諸国で主流であり、今ではヨーロッパよりも信者の総人口が多い。

*10 日本にも信者数1万人足らずと超マイナーながら、明治時代に来日したロシア正教会の修道司祭ニコライが初代大主教となって設立した「日本ハリストス正教会」が存在する。

*11 文化・歴史的に西ローマの影響が強いポーランドやチェコ、ハンガリーなどではカトリックが主流。

*12 学術的な分類ではカトリック扱いしていることも多いが、厳密には同一にならない。

*13 端部寄りと言っても、全世界のプロテスタントの概ね4分の1は福音派系教会に身を置く。また、アメリカは特に福音派が多い。

*14 教職者養成の学校では世帯向け仕様の寮を持つところさえある。