ゴン=フリークス

登録日:2011/03/19 Sat 18:20:11
更新日:2024/04/16 Tue 17:23:26
所要時間:約 6 分で読めます





親父はハンターをしてる

今はすごく遠いところにいるけど いつか会えると信じてる

でも もしオレがここで諦めたら 一生会えない気がする

だから退かない



ゴン=フリークスは、漫画『HUNTER×HUNTER』の主人公。

CV:竹内順子(旧、ミュージカル版)/潘めぐみ(新)/松本梨香(パイロット版)


●概要

絶海の孤島「くじら島」出身の少年。
11歳(物語開始時)→13歳。
逆立った黒髪がトレードマーク。

幼い頃、獣に襲われた際にハンターのカイトに命を救われ、彼から自分の父親・ジンが凄腕のハンターだということを教えられた。
それ以来ハンターに憧れを抱いていたゴンであったが、11歳の時、ハンターになってジンを探す為に島を出ることを決意する。

ハンター試験時の受験番号は405番。
試験中にキルア=ゾルディッククラピカ、レオリオ=パラディナイトと仲間になり、彼らと力を合わせながらプロハンターになることに成功、さらなる冒険に出る。

なお、ハンター志望はあくまでも父を探す指標程度にしか考えておらず、ハンターそのものについてもよく知らなかった。
ハンターとなった後はプロハンターという自覚も自負もあるが、今のところハンターとして何を追い求めたいのかは自分でも分かっていない模様。


●人物

明るく単純で真っ直ぐな心を持ち、誰とでもすぐ打ち解けることができる。
しかし非常に頑固で融通の聞かない一面も。

島育ちのためか極めて純粋で、様々なことをスポンジのように吸収する。
だが、純粋さ故に興味を抱いたものには善悪の区別をつけずに好奇心を持つため、旅の途中で出会った様々な人から「危うい」と懸念されることもある。

自然の中で育ったおかげで野性的勘に優れ、動物と心を通わすこともできる。
気配を消す事にも長けており、教えられていないにもかかわらず自らから流れているオーラを消す応用技「絶」を無意識に習得していた。
また、身体能力が異常に高く治癒能力も高い。腕の骨折は10日で完治し、150kgの重りを着て飛び跳ね、全治4ヶ月と診断された怪我は1ヶ月で治った。

難しい計算や複雑なシステムを理解するのが苦手であり、それでも無理して考えると頭から煙を吹いてしまう。
一方で初めて触ったパソコンやケータイを難なく使いこなせており、他のメンバーが驚くとんでもない手を思いつく面もある。

相手の命を奪うことは避ける傾向があり、「まいった」と言ったら勝負ありにする方式を相手に提案することも多い。一度「まいった」と言った相手に技の溜めの最中だったとはいえ渾身の一撃を叩きこんだこともあるけど。
しかし、相手が相手の場合は一切容赦なく確実に殺しにかかるし、それについて良心の呵責を感じている様子もないので、いい意味で狩人らしい性格と言えるかもしれない*1

並々ならぬポテンシャルを持ち、会う人会う人にそれを評価される。
物事を貫き通す意志があるのでこのまま修行を続ければ物凄い実力者になれるのだろうが……。


●動向

ハンター試験~天空闘技場編

試験への道中でクラピカ、レオリオと、試験場でキルアと出会い、4人で力を合わせて試験を乗り切りハンター試験に合格。
ヒソカとのファーストコンタクトもハンター試験であり、実力こそ隔絶していたがヒソカのプレートを機転と奇策で奪ったことから将来有望な存在として認められ、ライバルとも言うべき関係になる。

合格後は一時ゾルディック家に帰還していたキルアと紆余曲折あって合流し、修行とお金稼ぎを兼ねて天空闘技場へと向かった。
そこでウイングに出会い念能力の手ほどきを受け、兄弟子のズシ(彼も十分な素質の持ち主である)を上回る破格の速度で基礎的な念を習得。裏ハンター試験に合格し、晴れて正式なハンターとなった。

ヨークシン~グリードアイランド編

くじら島に帰省した際にジンが作ったグリードアイランドというゲームの存在を知り、入手のためにヨークシンへ。
ソフトの入手こそ叶わなかったが、ソフトを根こそぎ落札したバッテラによる念能力者のオーディションに参加し、「硬」の破壊力を見せて合格した。

グリードアイランド内では男の友情を引き裂こうとしたが、秘めるポテンシャルを活かしきれていないことに痺れを切らしたビスケに弟子入り。厳しい修行を経て心身ともに大きく成長し、レイザー、「爆弾魔」との対決も制し、グリードアイランドを制覇した。
その後はバッテラがクリア権を放棄したことでアイテムを持ち帰る権利を入手。ジンに再会する方法を閃いて実行したが、
{ジンが恥ずかしがって細工したせいだが}キルアと共に行くことを選んだために代わりにカイトと再会することになった。

キメラアント編

カイトと再会後、共に危険生物「キメラアント」を調査していたところネフェルピトーに遭遇。ゴンとキルアは愚かカイトですら敵う相手ではなく、(キルアが立ち向かおうとするゴンを気絶させ、)カイトを置いて逃げる選択を取ることになってしまった。

その後は再びビスケの下で修行し、キメラアント討伐隊に志願。カイトが操り人形として改造されたことを知り、元に戻すために行動。しかしその願いは「カイトはすでに死んでおり、死体を生き返らせることはできない」と告げられたことで不可能であることを知り絶望。命以上のものを投げ打ってネフェルピトーを倒したものの、その代償で治す手立てのない重体に陥ってしまった。

会長選挙編~

除念師ですらどうにもならないという重篤状態だったが、キルアの尽力によって復活。
その後はジン、そしてキメラ=アントとして転生した*2カイトと邂逅し、叱咤激励を受けたことで元の明るさを取り戻した。


●念能力


最初はグー

ジャン! ケン!

グー!!!


強化系の能力者で、ビスケの見立てによると放出系寄り。
元々のポテンシャルと、ウイングにビスケという優れた師、修行の場として適したグリードアイランドという恵まれた環境もあって、成長速度はトップクラス。
念能力者は感情で力が増減するとは言え、状況や感情によって戦闘力が異常に大きく変化しているような描写があり、特に本気を出せている時には、時間さえかければAOP(一度に体外に出せるオーラの量)をほとんど自分の思うままに上げることができ、AOPに関してはG.I.編の時点で化け物級。
ただしオーラの最大量や現在量であるMOPやPOPは基本そのままなので、度々オーラを消耗し過ぎて倒れている。


ジャジャン拳

ビスケとの特訓で習得したゴンの必殺技。
キメラアント編まで技の名前を考えていなかったが、ナックルに名前を聞かれた際に「ジャン拳」と言うつもりが「ジャ…ジャン拳」と答えてしまい、「ジャジャン拳」ということになってしまった。

「さいしょはグー」というじゃんけんのかけ声とともに構えを作りオーラを高めた後、「グー」「チョキ(チー)」「パー」のいずれかの技を出す。
発想はシンプルだが自分の得意とする系統の「近」「中」「遠」距離技が揃っているので状況を問わず使用でき、溜めるデメリットはあるが、一方で技の性質を生かしたフェイントが複数使用可能だったりと、敵対者からするとやっかいな必殺技に仕上がっている。

  • グー
強化系の技でジャジャン拳の中でも本命の技。
「硬」で拳に身体中のオーラを集中させて殴るという至極シンプルなものだが、強化系の「硬」なだけに防げる者はほとんど居ない。
更に「発」であるが故のAOPの上昇もあるため、「硬」の本来持つ威力以上のさらなる威力を引き出しているらしい。

  • チョキ(チー)
変化系の技。
チョキの形にした指先からオーラを剣のように変化させて切る。
ジャジャン拳の中では系統的に一番苦手。
苦労の甲斐有ってか、オーラを知らないキメラアントの甲殻程度ならば斬れる程度のレベルにはなっている。

  • パー
放出系の技。
パーの手からオーラを放つ。
かめはめ波的なもの。
マスターは早かったが、実戦で決め手として使うにはまだ威力不足。
しかしナックル戦に於いてはその威力の無さ、ひいては弾速の遅さを利用して囮にし、あいこのグーへの布石とした。*3
その後、キメラアントの蝙蝠&梟との戦いではそこそこの威力に。


+ キメラ=アント編の重大なネタバレにつき注意
強制的成長/ゴンさん

カイトは生き返らないことを告げられ絶望したゴンが、「二度と念能力を使えなくなってもいい」という覚悟によって自身の潜在能力を前借りし、強制的に肉体を「ネフェルピトーを倒せる年齢(レベル)」まで引き上げた状態。

その力にキルアは「何十年の絶え間ない修業を経てようやくたどり着くはずの姿」「どれほどの代償を払えばこれだけのオーラを…!!」と戦慄し、ネフェルピトーは「(王にすら届きうる力で)殺されるのがボクで良かった」と安堵した。

除念師が「私が背負うには重すぎる」(=念の範疇の事象ではある)と称したことから理屈としては覚悟による念能力の強化に近い模様。
しかし、当然ながら将来の潜在能力を超圧縮して無事で済むはずもなく、使用後は肉体が干からびたようになり専門機関に移送することすら困難という状態に陥ってしまった。

その後は裏技とも言うべき方法で復活こそできたが、依然念が使えない状態は続いている。


キルアは……いいよね、冷静でいられて。追記・修正しなくていいからっ。

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最終更新:2024年04月16日 17:23

*1 キメラアント編では「仲間思いじゃないヤツに同情なんかしない」と言っていたが、カイトからは心中で「それが危うい。敵に仲間思いなヤツがいたらどうする」と危惧されている

*2 キメラ=アントは喰らった生物の性質を得た子を産むため、記憶などが引き継がれる場合もある。

*3 これはゴンの疲労によって不発 また囮もナックルがオーラを深く知り更に実戦の中で指導するつもりで戦闘していた事と威力不足に油断していた為であった