長篇シリーズ(銀魂)

登録日:2012/07/18(水) 01:22:59
更新日:2024/03/21 Thu 20:52:39
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長篇シリーズとは『銀魂』の連載及びアニメにおいて主に1・2話で完結せずに続いたストーリーの一連を指す言葉。

スタッフによるとアニメにて3話以上続いたシリーズが長篇と定義されている為、この項目ではそれに該当するシリーズのみ記載する。


〇概要

基本的に銀魂は1・2話で完結するギャグ漫画であるが、だいたい1・2巻の周期で長篇シリーズがスタートする。

長篇シリーズは話数こそ多いがいつも通りの銀魂のノリである通称「ギャグ長篇」と、
中盤以降ギャグ要素が皆無になり、『週刊少年ジャンプ』作品王道のバトル漫画的な要素が顕著になる(本編でも言われる)「シリアス長篇」のどちらかに分ける事ができる。
いずれも出だしはいつものギャグ満載だが、誰かと関わったことがきっかけで大事件に巻き込まれるというのが定番。
長編はだいたい1話目でゲストキャラが登場し、そのまま次回に続くパターンが多いため、慣れた読者は「あ、これ長編だな」と気付く。
シリアス長編では銀時を筆頭に殺陣のシーンも多く描かれるが、バトル漫画によくある切り札の後出しや力尽きるまで延々と戦うような描写は殆どない。
むしろ一瞬の好機を見逃さず、的確な判断で一気にケリを着けてしまうことが専らで、個々の勝負の描写自体は意外と少ない。

良くも悪くも『銀魂』という作品の人気を支えており、普段同様のギャグをかましつつラストは感動させたり、
逆に長い展開の締めとして普段同様のどこか気の利いたくだらないギャグを飛ばして和ませたり、
初期のエピソードからの伏線を回収したりする点は読者からの評価も高い。
その半面、中盤付近は特に本来のギャグが皆無になりやすいため、ギャグ目当ての層からは苦手意識を持たれてしまう事もしばしばある。
実際に最後の公式ファンブックの広侍苑の座談会で作者の空知英秋氏が殺陣にめっちゃ時間と手間をかけてるのに読者から「シリアスつまんねー」と言われると自虐気味に語っているため、作者も自覚してる模様。

基本重めな話が続くとギャグ回を続けてしばらく経つとシリアスの繰り返しにしているが、
物語が進むに連れてシリアス長篇の割合が増えており、ギャグ目当てのファンには少々辛い状況だったりする。
一応隙間隙間にギャグは挟まれているものの、特に最終章付近ではかえってそれが持ち味であったテンポの良さを悪くしてしまったとする声もある。
アニメでは特殊エンディングが流れることも多い。
ただし、アニメスタッフ的には長篇にした方が引き延ばし手段がとりやすかったりするのは内緒だ。
しかし、烙陽決戦篇以降、シリーズ構成や放送期間の関係、更には戦闘シーンの多さも相まってアニメ1話あたりの原作消費量が大幅に増量されており、良くも悪くも駆け足な展開が目立つようになった。
原作での掲載期間の長さに反し、アニメの進行速度は大幅に早まってしまったため、丁寧にアニメ化してほしかったという声も少なくなかった。


〇過去の長篇


◇アニメ1年目

  • 星海坊主篇
神楽を連れ戻しに来たパピィこと星海坊主だったが、ハタ皇子が連れてきた宇宙えいりあんを倒す為共闘することになる。

記念すべき最初の長篇であるがギャグ描写も多く、真選組もギャグ要員だった。
終盤には神楽の兄(神威)の存在が星海坊主の口から明かされており、後々の展開に繋がる大きな伏線が張られていた。

◇アニメ2年目

  • 紅桜篇
高杉率いる鬼兵隊に誘拐された桂を救う為、万事屋とエリザベスが立ち向かう。
その一方で、妖刀・紅桜を巡る兄妹のいさかいが引き起こされ…。

シリーズ屈指の人気長篇で、後に新訳Zガンダムを参考に新旧カットを織り交ぜ映画になり、実写版映画の主な原作にもなった。
また子、武市、万斉の鬼兵隊メンバーが初登場。
真面目なヅラが見れる貴重なシリーズ。

  • 柳生篇
隻眼の剣士・柳生九兵衛に連れ去られたお妙を救う為に、万事屋とゴリラと結婚させられかけた近藤率いる真選組が共闘する。

九ちゃんと柳生四天王が初登場。ギャグ描写もほどほどに真面目な九ちゃんが見れる。
万事屋と真選組が長篇で初めて協力した。

  • 芙蓉篇
源外の友である流山が作ったからくり家政婦が町にクーデターを起こした。
それを鎮圧すべく、万事屋と彼らに拾われたからくり家政婦・たまが戦う。

たまが初登場した回であるが、前後の長篇の人気からか少し地味めな印象。原作では柳生篇よりも後の話だが、アニメ版ではこちらが先にアニメ化された。


◇アニメ3年目

  • 真選組動乱篇
真選組内部で伊東鴨太郎が鬼兵隊と共闘し裏切りを敢行。
伊東の策略によりヘタレヲタトッシーになった土方を救うべく万事屋が立ち上がる。

どちらかといえば真選組にスポットを当てた長篇で銀時のガチな戦闘シーンはあるものの、新八と神楽の活躍は少なめ。
余談だが本来はアニメ2年目の最終回だったそうだが、放送延長が決まった為3年目の頭に移動した。*1
実写映画第2作のメインストーリーでもあり、万事屋と茂々の関わりを描いたエピソード(将軍接待篇)と絡めながら映像化された。

  • 竜宮篇
助けた亀に連れられた万事屋一行と仲間達。
しかし裏では乙姫の野望が計画されていて、銀時と桂は爺になってしまう。

初の完全ギャグ長篇。
B'zネタやスパウザー等何でもあり。

  • モンハン篇
ゲーム星人の策略により体の一部がドライバーになってしまった万事屋達。それを解決する為ネットゲーム・モンキーハンターを始めるが…。

続けてギャグ長篇。
タイトルの時点でツッコんではいけない。

  • 幽霊旅館篇
お登勢の紹介で万事屋が来た旅館は幽霊旅館だった。
霊に取り憑かれ閣下にされた仲間を救うべく銀時はレイと共にスタンド使いの女将に戦いを挑む!

シリーズ屈指のカオス長篇で別名スタンド旅館篇。
アニメで銀時が歌う「千の風になって」は伝説。

  • 吉原炎上篇
銀時達の前に現れた少年、晴太。
鳳仙に捕らわれた彼の母・日輪を助ける為に吉原へ向かう万事屋だったが、そこには神楽の兄・神威が待ち構えていた…!

神威・月詠・阿伏兎が初登場。
神楽の暴走など今まで以上にシリアス・バトル要素が強くギャグ要素も序盤と終盤ぐらいしかない。

作品屈指の長さを誇り、単行本2巻分、アニメでは8話で放送した。
これは「さらば真選組篇」の9話に抜かれるまで最長話数だった。
阿伏兎は元々この長篇限りのゲストキャラクターとして登場予定だったが、作者が描いているうちに彼を気に入って生き残らせたという逸話がある。

◇アニメ4年目

  • トッシー篇
復活したトッシーの台頭によりお通ちゃんのファンクラブはトッシーに支配されてしまう。
どちらが真のFCか決めるべく新八とトッシーの死闘が幕を開けた。

タカティン、ガンダーラ☆ブホテル、ジブリ論争等いつにもましてネタが豊富である。
ちなみに、アニメでは一部エピソードの冒頭に「笑ってよきかな?」を挿入したりと。原作と同じ話数にする引き延ばしを敢行した。

  • たまクエ篇
プログラムが壊れドット絵になったたまを救うべくたまの内部に潜入した万事屋。そこには銀時ソックリの白血球王がいた。

今度はドラクエのパロディを敢行。
アニメでは他のゲームのパロディやドラクエのBGMをまんま使った。そして怒られた。

  • 地雷亜篇
月詠の師・地雷亜。
彼女の全てを奪う事を目論む地雷亜は吉原を火の海にしようとしていた……。

吉原絡みのシリアス回第2弾。アニメ版の銀時対地雷亜の白黒演出は必見。
そして銀時・桂・高杉の恩師である吉田松陽が回想のみとはいえ台詞付きで登場した初の長編。
ラストでは月詠の酒癖の悪さが発覚する。

第2回人気投票で明暗の分かれた人達がいる中で山崎が何者かに襲われた。新八は謎を突き止めようとするが……。

作中No.1のカオス長篇。作者が殺される、順位が表示されっぱなし等々。
詳しくは項目参照。

  • ホウイチ篇
猫になった銀時・桂、ゴリラになった近藤。かぶき町の野良猫を救うべく3匹はボス猫ホウイチと共闘するのだった。

これまたギャグ長篇。
マグロネタや下ネタなど相変わらずのカオス。
桂「ウ〇コだ」

  • 陰陽師篇
天気予報が外れてばかりで落ち込んでいた結野アナ。
彼女のもう一つの顔は陰陽師で、天気予報が外れる裏には巳厘野衆の妨害があった。偶然にも結野アナと直接知り合った銀時は、彼女の笑顔を取り戻すべくファンの一人として立ち上がる。

初期の1シーンが思わぬ伏線になった長篇。パンデモニウムさん
余談だが、ストック不足からこのシリーズ以降のアニメ本編が単行本収録より先になる事態が起きてしまった。アニメ版第1期最後の長編。


◇アニメ2期

  • かぶき町四天王篇
均衡を保っていたかぶき町四天王の間で対立が勃発。町の危機を救うべく万事屋と江戸の人間が立ち上がる。

これまた過去の話やキャラが伏線となったシリアス回。
後日談の回には高杉と神威が登場する。

涙腺を刺激するラストなど全体的に評価が特に高い長編である。

  • 蓮蓬篇
突如消えたエリザベス。過去を探った結果エリーは地球侵略が目的の異星人ということが発覚。
エリザベス救出と野望の阻止に銀時・桂・坂本が再び共に戦う。

あらすじとは裏腹なギャグ長篇。
ガ〇ダムパロディはアニメではさらに暴走したが、冒頭の某政治家がネタにされる場面が問題視されスカパーでの放送中止という事態が発生し物議を醸した。DVD化の際には該当の映像に対する修正が加えられている。

  • バラガキ篇
名門佐々木家の不良息子鉄乃助の指導を任された土方。彼の改心に成功した裏で鉄乃助の兄である異三郎率いる見廻組と真選組の抗争が始まる。
土方が主役といっても過言ではない回であり、銀時はトリックスターとして事態を引っ掻き回す。
その為、銀時以外の万事屋メンバーは登場しない異色の長編。

佐々木異三郎、今井信女が初登場。
ここから、銀魂シリアス化が本格的にスタート。
その場のノリが原因で銀時が白夜叉だったことが真選組にバレた。


◇アニメ2期(延長)

  • 金魂篇
源外の作ったロボット・坂田金時。彼は42巻分の記録を全て改変し銀時を消し去ろうとする。
かぶき町の全ての人間から存在を忘れられた銀時は、定春・たまと共に金時に立ち向かう。

シリアスなストーリーと新連載「金魂」&「まんたま」などのギャグを両立させた長編。

アニメでは番組表のラテ欄の金魂化やら次回予告詐欺やらテレビというメディアの特性を活かしたネタも多数。公式サイトやOP・ED映像も金魂仕様に差し替える徹底ぶりだった。
公式サイトの差し替えに伴い、金時を担当する声優も放送前に解禁され、銀時の中の人の大親友である中村悠一のキャスティングも話題になった。

  • 一国傾城篇
伝説の花魁・鈴蘭が今も待ち続ける人物は先代将軍定々だった。依頼の為江戸城に潜入した万事屋だったが……。

万事屋・真選組・見廻組・月詠が共闘。
吉原炎上篇に次ぐ長期シリーズでこちらもギャグ要素はかなり少なめ。
銀時達の因縁の敵、朧が初登場し、師・吉田松陽死亡の真相や先代将軍の登場、高杉の新たな行動など新展開が次々と起きた。

今まで長篇のサブタイトルは作者が名付けた物ではなかったが、今回は作者自らが名付けた。

  • 恒道館篇
突如道場復興を思い出したお妙の前に現れたのはかつての塾頭・尾美一だった。
しかし尾美はビーム星人の力で心も体も半分機械となっており、ビーム星人の目的は地球侵略だった……。

スターウォーズネタ満載のシリアス長篇。
特に伏線回収や物語の大筋に関わったりはしないが、銀魂の特長である人情に重きを置いた構成になっている。


◇アニメ3期

  • 性別逆転篇
デコボッコ教の仕業によりかぶき町の住民の性別が入れ替わってしまった。
九兵衛改め十兵衛達は、教団の野望を阻止するため立ち向かう。

ギャグ長編にも関わらず殆どの主要人物の声優が変わったり、
エンディングの映像や公式サイトのキャラ紹介までもが性転換したりとかなり気合の入った作りになっていた。

  • 死神篇
銀時は処刑人一族の娘・池田朝右衛門に切腹の介錯をするよう頼まれる。
彼女と行動を共にする内に銀時が本来処刑されるはずだった事が判り……。

銀時の過去が明かされたり、ラストで将軍の座を狙う奴が現れたりと
短いながら様々な新展開が起きたシリアス回。

  • 魂入れ替わり篇
源外のからくりを乗せたトラックの交通事故に巻き込まれた銀時と土方の精神が互いに入れ替わってしまった。
元に戻るまで2人はいつも通りの生活を続けるが、豹変したリーダーの指針で万事屋と真選組は次第に別の組織へと変貌してしまい……。

銀魂では意外にも?今までなかった所謂人格の入れ替わりネタの回(一応、アニメではアニオリでやっている)。
声優はそのままだが、それぞれ別キャラになり切った演技になり声優のプロ意識がうかがえる。
終盤ほとんどの主要人物も精神が入れ替わってしまい、何かもういろいろややこしい事に……。

原作での時系列上では実質銀魂最後の完全ギャグ長編

  • 将軍暗殺篇
徳川茂茂の暗殺未遂事件が発生、これを受けて真選組・万事屋・再集合した御庭番衆が将軍を京まで護衛する事になるが、道中一橋派と結託していた鬼兵隊・春雨の襲撃を受けてしまう。

今までの長篇シリーズとは違い、終わりの始まりである最終章へ向けた長篇シリーズの第一章。この長篇以降は1話完結の日常回には戻らず、すぐに次の長篇シリーズが始まるようになった。シリーズの結末とその後の展開により原作の連載終了を予感する声はこの頃から見られたが、ジャンプ掲載当時は至って通常通りの長編の始まり方であった。
アニメでは放送に当たって大々的に告知され、吉原炎上篇と並ぶ8話で放送(その影響でギャグ編の一部が大幅に後回しにされたが)。
このシリーズ以降は番組ロゴやアイキャッチの変更がされたりと演出面もシリアス路線に合わせている。
この長篇で遂に読者や視聴者が待ち望んだ銀時VS高杉の直接対決が行われた。このシリーズ及びその後の展開で、銀魂の最後の敵は高杉だろうという、長年の読者や視聴者の間の通説が否定される形となった。

そして銀時・高杉・桂の出会いや松下村塾の過ごした日々が描かれ、これまで謎だった吉田松陽の死の真相が明らかになり、更にラストは銀魂史上最大の悲劇とも言える驚愕の結末を迎えてしまう。
また、当初の予定では服部全蔵もこの長篇で退場予定だったがさっちゃんが予想以上に活躍したため生き残ったという逸話がある。

  • さらば真選組篇
前将軍の茂茂が暗殺されたことで新将軍となった喜々は、茂茂の死を利用して自分に従わないであろう者達の排除を開始。真選組隊士らが国葬の警備にあたっている中、近藤と松平が捕らえられ、処刑のために絶海の孤島である黒縄島の監獄へと投獄。真選組も解散に追い込まれてしまう。

最終章へ向けた長篇シリーズの第二章。アニメ第3期のラストを飾った。
短編ギャグでは引っ張りだこな癖に長篇ではあまり出番が無かった桂が遂に動き出し、万事屋・真選組・桂一派が共闘。
シリーズの名前にもなっている真選組の結成時の話が明らかになる他、佐々木と信女の過去にスポットが当てられ、佐々木と真選組の繋がり、天照院奈落の一員である信女がなぜ見廻組に入ったのかが明かされる。

そして、最大の敵「天照院奈落先代首領『虚』」が登場し、その素顔は…。


◇アニメ4期

  • 烙陽決戦篇
「さらば真選組篇」の後、銀時達は喜々の復讐の標的として狙われる立場となり、桂と共に身を潜めていた。だが今井信女によって「『虚』」の過去が語られ、一方で『虚』によって掌握された春雨によって鬼兵隊・春雨第七師団に最大の危機が襲い掛かる。
そして、神威と星海坊主の激突を予感した神楽は「休暇届」を万事屋に残して宇宙に旅立ち、銀時や新八は定春と合流し、桂・坂本と共に死闘の舞台、神楽の故郷「烙陽」へと飛び込む。

最終章へ向けた長篇シリーズの第三章。これまで出番の少なかった快援隊が活躍し、ついにかつての攘夷志士たちが共闘する。
真選組の旅立ちからこのシリーズ開始に至るまでに万事屋一行に何があったかは現在でも明確にされていないが、宇宙に旅立つ前の描写の数々からは、前シリーズの一連の事件に関わった事による代償の大きさが窺える。
様々な勢力のそれぞれの思惑が入り組んだ複雑な戦いが展開し、神楽の母を巡る神威と星海坊主の因縁の始まり、喜々が人知れず抱える葛藤、朧が銀時達「松陽の弟子」に執着する理由といった様々な過去も明らかに。ラストで『虚』の真の目的が明かされ、物語は最終章へと突入する。
…予定だったのだがこの時点ではまだ原作のストックが貯まっていなかったので最終章は一旦見送りにされた。


◇4期ポロリ篇

  • 魔剣篇
  • アイドル篇
2つとも「ギャグ長編」に当たり、本来はアニメ3期で放送されるはずだった内容であるが、
将軍暗殺篇以降のアニメ化が優先され、烙陽決戦篇終了後は実写版宣伝を兼ねた「過去回想篇」に入った為、
アニメ化されるかは長らく未定であった。
「過去回想篇」から1クールの放送休止を経て、「ポロリ編」で映像化された。
ちなみに原作での本来の長編順は「アイドル篇」→「性転換篇」~「入れ替わり篇」→「魔剣篇」→「将軍暗殺篇」。


◇アニメ4期2年目

  • 最終章 銀ノ魂篇
『虚』の企みにより各惑星のアルタナが暴走を起こし滅びてしまった。
滅んだ惑星の人々は「アルタナ解放軍」を結成し天導衆がいる地球に攻めこんだ。
『虚』の狙いとはこの惑星規模の戦争を利用し地球を宇宙の塵にし、自分もろとも地球を滅ぼすことだった。

江戸が解放軍に蹂躙する中、宇宙からあの男達が帰って来た。

『しっかり届いたぜ。依頼』
『依頼内容は?』
『んなもんなんだっていいアル』
『犬の散歩から地球の平和を守るまでなんでもやるのが万事屋だ』

そして遂に銀時達の最後の戦いが始まる。

銀魂最後の長篇シリーズにして最終エピソード。
今まで登場したキャラが再結集し宇宙の解放軍と地上の『虚』との戦いが同時に繰り広げられた。

原作のストックが溜まり遂にアニメも最終章に突入。
地球滅亡を目論む『虚』、歌舞伎町と宇宙でアルタナ解放軍との熾烈を極めた戦いの最中、次第に劣勢になる銀時達の前にはかつて敵対した者や懐かしの者が援軍で現れ、宇宙ではアルタナ解放軍の本拠地で戦う桂と坂本達の前に高杉が現れた。

…ところまでが前半でアニメは一旦3ヶ月休止してから後半が開始された。

宇宙ではアルタナ解放軍との戦闘が激化する中、何人かの主要人物が最期を迎えるなど幾多の犠牲を払い遂に決着。
そして銀時達は『虚』と対峙するが彼の圧倒的な力で追い込まれてしまうが、定春の決死の行動で『虚』はアルタナの不死の力が弱まり
銀時達の猛攻で追い詰めたが『虚』は意味深な事を呟きアルタナへ身投げしてしまう。
そして銀時と神楽が別々の道を歩み始め、ただ1人かぶき町に残った新八は万事屋を引き継ぎ2年の月日が流れる。
かつての仲間達がそれぞれの生活をしていたその頃、銀時はある目的のため全国をさすらっていたがその道中、2年前に姿を消した高杉と再会する。
高杉は2年前の戦いで満身創痍だったがある目的を果たすため何らかの手段を用いて延命していた。
やがて銀時はこの2年にある物を手に入れた事で高杉と共に謎の組織に狙われ、向こうの目的を知った事で2年振りにかぶき町に帰還する。
しかし、銀時は何か都合が悪いのかかつての仲間達に顔を見られないようあの手この手で必死に顔を隠そうとする。
どうにか難を逃れた銀時の前に再び謎の組織が現れるがそこに現在の万事屋を引き継いでいる新八が現れた。

…ところで本編のストーリーはここで終了してしまった。
この時点でコミックス未収録話まで行ってしまいこのままだとストックが完全に使いきってしまうので話を打ち切ってしまった。
Bパートは大人の事情丸出しの「銀魂終わる終わる詐欺裁判」を放送。
いつもの銀魂でアニメは幕を下ろした。本編で再会してない万事屋の3人が普通に会話してるが気にしてはいけない
明確にされてない謎を多く残した中、12月にジャンプGIGAで原作完結編で銀魂の物語はどんな結末を迎えるのか注目されていたが、結局GIGAで3話かけても完結せずにアプリに持ち越され、最終話も数日延期されたが、いろいろやらかした銀魂は15年の連載に遂に終幕を迎えた。
2019年3月に新作アニメの制作が決定して最終77巻発売日に劇場版として公開される事が発表。
その後、銀ノ魂篇の終盤をベースとした内容で最後の劇場版『銀魂 THE FINAL』が2021年1月8日に上映される事が正式に決まった。
原作は度重なる終わる終わる詐欺を繰り返して完結を迎える事ができたが、その影響で物語の途中で終了してしまったアニメは劇場版として続きが見れるが、
果たして終わる終わる詐欺を繰り返してきた『銀魂』は劇場版でどんな結末を迎えるのか、2021年1月8日は映画館で銀時達の最後の活躍を見届けるべし。



追記・修正は全シリーズ見てからお願いします。

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最終更新:2024年03月21日 20:52

*1 「かさなる影」のサビ直前に伊東の後ろ姿が映るのはこのため。