登録日：2011/02/08 Tue 22:26:32
更新日：2024/03/19 Tue 00:02:37
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神威、東京へ行きなさい……。
お前の運命が待っています。
『
カードキャプターさくら』、『
魔法騎士レイアース』、『xxxHolic』でお馴染みCLAMPの漫画。角川書店から発行された雑誌ASUKAで連載された。
ジャンルとしては所謂サイキックバトルに分類されるが、作者とキャラクター人気により連載後すぐにX JAPANとの合作で生まれたミュージッククリップが発売。
1996年にはラジオドラマ化・映画化され、2001年には
TVアニメ化された……。
が、五体四散などのグロテスクな描写が多かったため、阪神淡路大震災や神戸連続児童殺傷事件等世相の悪化を受けてCLAMP側が休載を決定。
本人達曰く「いつか必ず結末を書きたい」との事。
【ストーリー】
母の言葉を元に東京へと向かった主人公・神威。
彼の帰還を受けて、様々なオカルト業界の人間が動き出す。
人類を守る「天の龍」＝「七つの封印」、
地球を守る「地の龍」＝「七人の御使い」、
どちらも六人揃っており、神威はどちらにもなり得る力を秘めた最後のピースであった。
親友の封真とその妹・小鳥、夢見の姉妹・丁や庚との出会いの中、神威は選択を迫られる。
「天の龍」となり、人類を守るか？
「地の龍」となり、地球を守るか？
神威が出した答えは「封真と小鳥が幸せになれる世界を守りたい」……つまり天の龍となる事。
だがそれは、もう一人の神威＝封真が地の龍となる事を意味していた。
【登場人物(ラジオドラマ・劇場版／TV版の声優)】
〇天の龍
◆司狼神威(しろう かむい)
CV：
関智一／
鈴村健一
主人公。高校1年生で小鳥と同じクラス。
人付き合いが苦手で、粗野な言動の為とっかかりにくい印象があるが、根は優しく他人思い。
劇場版では封真を倒し号泣、アニメ版では死亡と不幸な結末ばかりだが、原作は未完のため幸せな結果になる事も予想される。
◆有栖川空汰(ありすがわ そらた)
CV：
山寺宏一／真殿光昭
開祖＝空海に匹敵する実力を持つ、高野山の秘蔵っ子。関西弁で話す明るい性格でノリが良く、戦闘能力も高い。
嵐に恋をしており、劇場版では彼女を守って命を落とす。
◆鬼咒嵐(きしゅう あらし)
CV：篠原恵美／
柚木涼香
伊勢神宮の隠し巫女。左手から剣を出す。
真面目な性格で感情を出す事が少ないが空汰とは良いコンビで、劇場版では彼が亡くなった時に悲しみを露にした。
◆皇昴流(すめらぎ すばる)
CV：宮崎一成／
杉田智和
陰陽師の最高峰・皇家の当主。
同じ作者の作品『
東京BABYLON』からのスピンオフキャラクターで、同作の主人公が大人になった姿。
少々ヤンデレの気がある。
劇場版では開始数分で死ぬ。
◆猫依譲刃(ねこい ゆずりは)
CV：
ゆかな／佐久間紅美
埼玉県に実在する犬を御神体とする神社・三峰神社から遣わされた中学生の少女。
犬型の使い魔・犬鬼を使って戦う。
ハーゲンダッツが大好きで、酒豪。
◆蒼軌征一狼(あおき せいいちろう)
CV：
田中秀幸／
森川智之
出版社に勤務する妻子持ちのサラリーマン。風を自由自在に操る能力を持つ。
ちなみに、字こそ違うものの当時のASUKA編集長と同じ名前。
◆夏澄火煉(かすみ かれん)
CV：
小山茉美／沢海陽子
火の使い手である妙齢の女性。
風俗嬢。
その能力を母に疎まれ、悪魔の子と
虐待を受けた過去を持つ。
●地の龍
◇桃生封真(ものう ふうま)
CV：
成田剣／
諏訪部順一
幼い頃から神威と共に過ごして来た親友。
神威と再会した後も彼の身を案じていたが、天の龍を選択した瞬間地の龍の神威として覚醒し、一転して冷酷なキャラになる。
◇麒飼遊人(きがい ゆうと)
CV：
井上和彦／古屋道秋
役所に務める地方公務員……だが、見た目はホストっぽい。
序盤は暗器使いだったが、本気を出せば水を自在に操れる。
庚の片腕として行動していた(小説版ではオトナな関係を匂わせている)。
◇八頭司颯姫(やとうじ さつき)
CV：
三石琴乃／
桑島法子
スーパーコンピューター「獣(ビースト)」を使いこなす少女。
遊人に対して特別な感情を抱いていたが、TV版や劇場版では嫉妬した獣に殺される。
実は通ってる女子校で後輩にモテモテ。
◇志勇草薙(しゆう くさなぎ)
CV：
中田譲治／相沢正輝
自衛隊に所属する、心優しいガタイの良い中年(？)。
作中では大きな能力は見せていなかったが、譲刃しか見る事が出来ない犬鬼が見えた。
本来敵同士ではあるものの、14歳の譲刃と出来上がったロリコン。
劇場版？別人だよアレ。
◇桜塚星史郎(さくらづか せいしろう)
CV：古澤徹／かわのをとや
皇家と対になる陰陽師の一門・桜塚家の一員で、昴流とは宿敵の関係。
此方も「TOKYO BABYLON」からのスピンオフ。
ドラマCDでは母親が登場するがやっぱり性格はアレ。
劇場版では開始数分で死亡。
◇那タク
CV：
松本梨香／くまいもとこ
死亡した娘を復元しようと製薬会社が作り上げた人造人間。某ガンダムとは関係ない。
性別と人格を持たない。封真から火煉を守って、死亡した。
◇牙暁(かきょう)
CV：
緒方恵美／
うえだゆうじ
フォーシーズンホテルに長期宿泊している植物人間。他人の夢に入る事が出来る。
劇場版には登場しないが、ストーリー上重要な役割を持ってい……たっぽい(原作が未完なので不明)。
名前の由来はCLAMPが飼っている猫。
◇浅黄笙悟(あさぎ しょうご)
CV：
関俊彦
小説版と劇場版で牙暁に代わって登場するメンバーなため、知名度は低い。しかも、そこでもほぼ空気。
劇場版の遊人が只の暗器使いになったので、代わりに彼が水の能力者として登場。
『ツバサ』でパラレルキャラとして再登場し、大活躍。よかったね。
〇その他
◇桃生小鳥(ものう ことり)
CV：岩男潤子／
能登麻美子
中盤までのヒロイン。
封真の妹で神威の親友だが、学校の保険医・真神時鼓(CV：戸田恵子／渡辺美佐)の死を目の当たりにした事により発狂。
地の龍として覚醒した封真に惨殺され、ぐちゃぐちゃに引き裂かれた。
読者のトラウマ。
◇丁(ひのと)
CV：
皆口裕子／
久川綾
天の龍を束ねる。
国会議事堂の地下に暮らし、未来を見通す預言者。見た目は幼い少女だが
実年齢はかなりの高齢と見られる。
後にもう一つの人格・裏丁に乗っ取られ、天の龍を陥れようと画策する。
◇庚(かのえ)
CV：高畑淳子／幸田夏穂
東京都庁で知事の秘書をしている女性。
外見年齢は丁よりはるかに年上のおば…お姉様だが、彼女の妹で地の龍を束ねる。
◇司狼斗織(しろう とおる)
CV：池田昌子／
井上喜久子
神威の母親で時鼓の姉。地球の陰贄になり損ね、何故か焼死。
劇場版では冒頭で神威の武器・神剣を産み出して四散した。
以上のキャスティングを見て解る通り、声優がメチャメチャ豪華である。
CLAMP恒例のクロスオーバーも見られ、本作と全然空気が違う能天気な作品『CLAMP学園探偵団』の主人公たちも成長した姿で登場する（アニメ版では別人）。
『
東京BABYLON』、『20面相にお願い！』などともリンクしており、
角川書店から刊行された当時のCLAMP作品の集大成的な存在であった。
またXの女性キャラクターたちも『不思議の国の美幸ちゃん』に登場している。
マッドハウスが制作した劇場版は完成度が高いが、神威以外の登場人物が次々に死亡というショッキングな内容となっているので注意。
ちなみに主題歌は後に小泉総理の非公式テーマソングとなるX JAPANの名バラード曲『Forever Love』。音楽プロデューサーはYOSHIKI。
ストーリーの完結はもちろん、TVアニメ版または劇場版と同じキャストで再び我々の前に姿を見せてくれる事を願って止まない。
「俺は、地球の未来なんてどうでもいい……だけど、封真と小鳥が幸せに追記・修正出来る世界を……守りたい」
- もう連載再開はないのかな、やっぱ -- 名無しさん (2014-02-20 10:02:50)
- 再会しない理由が噂レベルで真相不明なんだよね -- 名無しさん (2014-02-20 10:21:11)
- 噂では阪神大震災やらなにやらを考慮してとかあったけど、それは置いといても今更再開してもなぁ、というのもあるけどね。休載中に携帯からスマホへ、みたいな一般人が持ってるものの変化や、災害や事件も色々起きてる。現代物はうっかり休止するとそんな社会の変化に取り残されて、設定が崩れたり内容がチープ化してしまうんだよね。連載続いてれば作中でフォローしたり、まあ仕方ないかで済ませられるけど、長期間間があくときつい。特にスカイツリーが東京にできちゃったしなぁ。 -- 名無しさん (2014-02-20 10:41:05)
- せめて、どういう展開になるくらいは教えてほしいな。全滅ENDでも・・・ -- 名無しさん (2014-02-20 18:02:15)
- ↑2 敢えて時を進めずにずっと「1999年の時代を背景にする」というのはどうかな？まだ大江戸線がなかったり携帯がカタカナしか打てなかったり -- 名無しさん (2014-05-15 21:42:46)
- 映画の同時上映は、当時ちびっ子たちにも人気があったスレイヤーズ。そのせいで、スレイヤーズ目当てで来たちびっ子たちは本作で大泣きしたそうな…。 -- 名無しさん (2014-05-15 21:52:47)
- ↑トトロと火垂るの墓みたいな感じか... -- 名無しさん (2014-07-05 22:57:50)
- ↑むしろ俺の世代はハム太郎とゴジラ(白目) -- 名無しさん (2014-09-19 22:33:13)
- ↑↑↑首ちょんぱ！と子供が叫んで爆笑が起こった映画館が… -- 名無しさん (2014-11-21 22:47:02)
- そういやこれ、ゲーム化もされてんだよなぁ。サイキックフォースのコンパチだったが。 -- 名無しさん (2014-11-21 23:05:08)
- CLAMPの絵柄自体が変わっちゃってるから今更って感はある。この頃のトーン大量に使った描き込みはすげえ綺麗だったけど今はあっさり絵柄。 -- ななし (2014-12-16 15:28:14)
- 空汰死亡→泣き崩れる嵐→後ろからグザッ→即死の流れは劇場版の死亡シーンの中でも個人的にかなり胸にくる…。 -- 名無しさん (2016-03-14 16:51:33)
- この漫画とCLAMP学園探偵団は別世界の話だと思うからクロスオーバーじゃなくてスターシステムだと思う。だって20面相では大人になった伊集院が平和に幸せ手にしてるけどこの漫画だと東京壊滅しそうだから同じ世界にするとおかしくなる -- 名無しさん (2016-06-30 18:44:37)
- 20年後古本屋で読んだ。 -- 名無しさん (2018-02-08 21:59:11)
- 作者たち連載開始時すごい気合入れてたのにねえ -- 名無しさん (2018-07-21 21:54:42)
- これと東京BABYLONの影響は奈須きのこ絶対受けてるわ -- 名無しさん (2019-10-22 22:21:17)
- なぜ奈須きのこ？ -- 名無しさん (2020-02-28 10:04:10)
- そろそろ劇場版サブスク解禁か地上波放送（無料のBS放送でも可）しないかな・・・？ -- 名無しさん (2022-06-02 21:31:12)
- 上2多分だけど天の龍と地の龍がアラヤやガイアの抑止力みたいだからじゃないかな？ -- 名無しさん (2022-10-12 20:37:03)
- 映画の方の封真はそれまで誰彼構わず容赦なく殺しまくってたのに最後の最後でガバガバ隙だらけの斬りかかり方を神威にしているのが考察しがいがある。 -- 名無しさん (2022-10-12 22:29:53)
最終更新：2024年03月19日 00:02
